この日2月頭は手前のミニコミに掲載させてもらった御礼に、戸田公園の焼き芋の名店(名屋台?)阿佐美やに献本に行った帰り、晩ご飯にと蕨駅方面へ向かった。
懸案だった、同系統では評価の高い蕨大勝軒へ行こうと向かっていた途中、臨時休業時の代替案だった和彩の前を、営業確認がてら店先を掠めた。すると、19時を回ったばかりだというのに、店内に客の姿はなかった。
1度は通り過ぎたものの、外観のデキる雰囲気とは裏腹の店内の様子に、自分如きが全く失礼な話だが遣り過ごすわけには行かないように思えて、急遽予定を変更、和彩での晩ご飯に切り替えた。
和彩
最寄駅:蕨
料理:醤油ラーメン / 塩ラーメン / 担々麺 / 味噌ラーメン / つけ麺
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食
やや和風な店構えながら、店内は照明が多く配されて、明るく若干POPな印象さえある。
券売機にはたくさんのメニューが並ぶ。ここを知ったのはラーメンマップ埼玉に掲載されていたからだが、先ほど発売された10号でのコラボ企画の坦坦麺がプッシュされている。しかし初めての店だ。ここはシンプルに醤油といきたいところだが、券売機には醤油と塩がオススメとある。さらに、塩と醤油、それぞれのつけ麺もオススメとのこと。ここで迷った。
つけがある。しかも塩。これは絶対に食べてみたいが、メニューが豊富でつけもラーメンもある店というのは、大抵、両方とも満足度が高いということはまずない。麺が一緒だったり、徒につけタレが濃かったり・・・えぇい、ままよ! ここは自分に素直になって、塩つけボタンをプッシュ!
背の高い椅子のカウンターに腰掛け、コック風の店主に食券を渡す。
カウンター上のメニューやらこだわりを読んでいると、どうもここの店主はホテルニューオータニ出身とのことで、経験を活かし独学で作り上げた魚だし塩らーめんがオススメとのこと。
丁寧に麺をゆでること5〜10分だろうか、その魚だし塩のつけ汁と麺が運ばれてきた。
和風塩つけ麺並(230g程)¥650!

写真では照明の関係で赤っぽく見えてしまうが、つけ汁は透明度の高い、澄んだタイプの塩スープ。表面に浮んで白く見えるのはなんと背脂。このタイプのスープで背脂を浮かべるのは実に珍しい。
で、飲んでみると、若干キツめの塩ダレに背脂の甘みと刻みネギの甘み、2種の異なる甘みが塩ダレによって際立っている。しかし飽く迄仄かに主張する程度でうるささはない。それをふくよかに包み込むように、魚ダシの香りと動物系ダシのマイルドさが全体をまとめている。
これまで食べた中では、閉店したあまからやや、オリオン食堂、とくやあたりの、つくりとしてはシンプルな塩つけに近しいものを感じた。なかでもココのオリジナリティは、つけ汁としては珍しい、インパクトとは別の、まったりとしたふくよかさだろうか。
麺は中太でやや縮れがかっている。弾力があって瑞々しいベクトル。見た目ヘバってしまうかなぁと思ったが、意外と食べ応えのある麺で、1.5玉という量もなんなく食べきってしまった。
具のカイワレは、やや甘くマイルドな方向のつけ汁へのアクセントなのだろうが、このスープにはこういう苦みは逆にちょっとうるさいかもしれない。チャーシューは柔らかくも食べ応えがあり、さすがといった仕事振り。
スープ割をすると味が変わるというタイプではないが、さらにマイルドさと風味が増し、別容器に出てきたスープだけを飲んでみても、飲むに足るボディがあった。
実は、写真の撮影許可を得た時点から、食べ歩きをする自分に店主が興味を抱いたようで、自分にしては珍しく、いろいろ話しかけてくれた。
その中で特に印象的だったのは・・・自分が券売機の前でつけを頼むのに勇気がいったというと、スープがおいしいのにラーメンとつけでうまかったり不味かったりするのが信じられない・・・ということだった。メニューごとにデキの差があってはならないと、どのメニューを食べてもおいしいから!という言葉がとても頼もしく聞こえた。
また、ご店主のいうように、塩があって、それもつけも出しているところは珍しいんじゃないかと。塩が好きでつけが好きな人間からすると結構食べてきたようにも思うのだが、思い返してみると案外少ないことに気づかされた。その意味でも、オーソドックスなようにみえてオリジナリティのある、コク塩魚ダシつけ麺とでもいうべきこの、甘みという旨みに満ちたこれは、稀有な一杯といえよう。
直接はいわなかったが、後になって反芻してみると、強いていえば、麺が弱いかなぁと。再三いうようにダシは濃くても味が強いわけではないので、確かに強い麺は合わないと思う。しかしつけ麺としてのオリジナリティはやはり麺にも欲しい。現状でも十分マッチしているが、もっと舌触りがよく粉の風味の強い、しなやかで滑らかな麺だったら、柔らかく茹でても食べやすくマッチしてくるんじゃないだろうか。
ちなみに、自分は店の方と上手く話せる方ではないので、そういうのが得意な方にそういうブログはお任せして、自分はあくまでフツーの客として食べた印象を書くというスタイルで来た。もちろん話せる機会に恵まれれば喜んでお話させてもらうが、基本的に常にその店にお金を落とすわけではない食べ歩きというスタイル(要はラヲタ)は、店にとって歓迎せざるものというのが相場なので、迷惑かけないように気をつけている。しかしここの店主のように、食べ歩きをしている人間を歓迎してくれる店があるというのも、なんともうれしい話ではないか。
食材へのこだわりもあるようなので、最後に出すぎた真似とは思ったが、阿佐美やの焼き芋を1つプレゼントさせてもらった。類稀なき安納もみじの旨み、この店主ならきっとわかるはずだと信じて。喜んでくれただろうか?
ともあれ、他のメニューも同レベルというのだから、これは食べない手はない! 直感でこちらへ入店してよかった。貴重な体験が出来た。おいしゅうございました〜ごちそうさまでした〜
←クリック戴けると狂喜します
懸案だった、同系統では評価の高い蕨大勝軒へ行こうと向かっていた途中、臨時休業時の代替案だった和彩の前を、営業確認がてら店先を掠めた。すると、19時を回ったばかりだというのに、店内に客の姿はなかった。
1度は通り過ぎたものの、外観のデキる雰囲気とは裏腹の店内の様子に、自分如きが全く失礼な話だが遣り過ごすわけには行かないように思えて、急遽予定を変更、和彩での晩ご飯に切り替えた。
和彩最寄駅:蕨
料理:醤油ラーメン / 塩ラーメン / 担々麺 / 味噌ラーメン / つけ麺
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食
やや和風な店構えながら、店内は照明が多く配されて、明るく若干POPな印象さえある。
券売機にはたくさんのメニューが並ぶ。ここを知ったのはラーメンマップ埼玉に掲載されていたからだが、先ほど発売された10号でのコラボ企画の坦坦麺がプッシュされている。しかし初めての店だ。ここはシンプルに醤油といきたいところだが、券売機には醤油と塩がオススメとある。さらに、塩と醤油、それぞれのつけ麺もオススメとのこと。ここで迷った。
つけがある。しかも塩。これは絶対に食べてみたいが、メニューが豊富でつけもラーメンもある店というのは、大抵、両方とも満足度が高いということはまずない。麺が一緒だったり、徒につけタレが濃かったり・・・えぇい、ままよ! ここは自分に素直になって、塩つけボタンをプッシュ!
背の高い椅子のカウンターに腰掛け、コック風の店主に食券を渡す。
カウンター上のメニューやらこだわりを読んでいると、どうもここの店主はホテルニューオータニ出身とのことで、経験を活かし独学で作り上げた魚だし塩らーめんがオススメとのこと。
丁寧に麺をゆでること5〜10分だろうか、その魚だし塩のつけ汁と麺が運ばれてきた。
和風塩つけ麺並(230g程)¥650!

写真では照明の関係で赤っぽく見えてしまうが、つけ汁は透明度の高い、澄んだタイプの塩スープ。表面に浮んで白く見えるのはなんと背脂。このタイプのスープで背脂を浮かべるのは実に珍しい。
で、飲んでみると、若干キツめの塩ダレに背脂の甘みと刻みネギの甘み、2種の異なる甘みが塩ダレによって際立っている。しかし飽く迄仄かに主張する程度でうるささはない。それをふくよかに包み込むように、魚ダシの香りと動物系ダシのマイルドさが全体をまとめている。
これまで食べた中では、閉店したあまからやや、オリオン食堂、とくやあたりの、つくりとしてはシンプルな塩つけに近しいものを感じた。なかでもココのオリジナリティは、つけ汁としては珍しい、インパクトとは別の、まったりとしたふくよかさだろうか。
麺は中太でやや縮れがかっている。弾力があって瑞々しいベクトル。見た目ヘバってしまうかなぁと思ったが、意外と食べ応えのある麺で、1.5玉という量もなんなく食べきってしまった。
具のカイワレは、やや甘くマイルドな方向のつけ汁へのアクセントなのだろうが、このスープにはこういう苦みは逆にちょっとうるさいかもしれない。チャーシューは柔らかくも食べ応えがあり、さすがといった仕事振り。
スープ割をすると味が変わるというタイプではないが、さらにマイルドさと風味が増し、別容器に出てきたスープだけを飲んでみても、飲むに足るボディがあった。実は、写真の撮影許可を得た時点から、食べ歩きをする自分に店主が興味を抱いたようで、自分にしては珍しく、いろいろ話しかけてくれた。
その中で特に印象的だったのは・・・自分が券売機の前でつけを頼むのに勇気がいったというと、スープがおいしいのにラーメンとつけでうまかったり不味かったりするのが信じられない・・・ということだった。メニューごとにデキの差があってはならないと、どのメニューを食べてもおいしいから!という言葉がとても頼もしく聞こえた。
また、ご店主のいうように、塩があって、それもつけも出しているところは珍しいんじゃないかと。塩が好きでつけが好きな人間からすると結構食べてきたようにも思うのだが、思い返してみると案外少ないことに気づかされた。その意味でも、オーソドックスなようにみえてオリジナリティのある、コク塩魚ダシつけ麺とでもいうべきこの、甘みという旨みに満ちたこれは、稀有な一杯といえよう。
直接はいわなかったが、後になって反芻してみると、強いていえば、麺が弱いかなぁと。再三いうようにダシは濃くても味が強いわけではないので、確かに強い麺は合わないと思う。しかしつけ麺としてのオリジナリティはやはり麺にも欲しい。現状でも十分マッチしているが、もっと舌触りがよく粉の風味の強い、しなやかで滑らかな麺だったら、柔らかく茹でても食べやすくマッチしてくるんじゃないだろうか。
ちなみに、自分は店の方と上手く話せる方ではないので、そういうのが得意な方にそういうブログはお任せして、自分はあくまでフツーの客として食べた印象を書くというスタイルで来た。もちろん話せる機会に恵まれれば喜んでお話させてもらうが、基本的に常にその店にお金を落とすわけではない食べ歩きというスタイル(要はラヲタ)は、店にとって歓迎せざるものというのが相場なので、迷惑かけないように気をつけている。しかしここの店主のように、食べ歩きをしている人間を歓迎してくれる店があるというのも、なんともうれしい話ではないか。
食材へのこだわりもあるようなので、最後に出すぎた真似とは思ったが、阿佐美やの焼き芋を1つプレゼントさせてもらった。類稀なき安納もみじの旨み、この店主ならきっとわかるはずだと信じて。喜んでくれただろうか?
ともあれ、他のメニューも同レベルというのだから、これは食べない手はない! 直感でこちらへ入店してよかった。貴重な体験が出来た。おいしゅうございました〜ごちそうさまでした〜
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