高校時代のターミナルだったにもかかわらず、大宮のディープさに気づくのが遅れること10余年。まさに学校出てから10余年。思い起こせばそれなりのディープスポットにはいっていたのだが、ここは気づかなかった! 以前紹介したいづみや本店の脇路地を入ること数十秒。ビルの隙間に隠れるようにそこは存在した。

多万里食堂入口多万里食堂
評価:★★★★☆
所在地:さいたま市大宮区大門町1-69
営業時間等データ詳細は店名をクリック↑livedoorグルメへジャンプ!
参照サイト:ザ大衆食



多万里食堂外観
多万里食堂脇トタンつーか、ロケ的にありえねぇ〜! 表はいづみや、横は高島屋、裏は風俗街、並びは錆びトタン。
取り残されたとはこの店のことを言うのだろうか。入店するとまさにそこは駅前食堂の世界。パイプ椅子にパイプの足が細い机。動かすと床のコンクリと擦れてギーッっていうし。入口で食券買うシステムで、小さな手売の馬券売り場みたいなBOXがある。メニューは麺之部と飯之部に別れ、タンメンとかカツ丼とか、食券といいまさにデパートのお好み食堂。店奥から店員の割烹着来たオバチャンがやってきて、御代払ってカラフルなプラッチックの板を渡してくれる。
多万里食堂内観
店内は年齢層がかなり高い。おそらく高島屋の客と思われ。というのも、ベチャベチャしゃべくるオバチャン集団ではなく、皆一人か二人で静かに各々くつろいでいるからだ。本来デパートの最上階にあるべき機能がデパート外にはみだしたかのようだ。この年齢の方が気軽に入れる店っていまとなっては街中に殆ど残っていないのかもしれない。店全体の空気がなんとも懐かしくて、涙が出そうになる。

まずは餃子¥370が到着。
餃子@多万里食堂
小さくて細いのが6個。CP的に厳しいなこりゃ。中はベッチャリしていて、そのサイズといい冷凍か!?・・・しかし帰りしな、入口脇に「自家製餃子」と掲げられていた・・・ゴメン。

次いでラーメン(醤油)¥480!
ラーメン@多万里食堂
皆さん期待通りのザ醤油ラーメンがここに。やや甘めの醤油ダレで、ダシに節系のニュアンスは感じられず。しかしあっさりというには動物系のコクがある。細くて柔らかい麺とあわせると、なんとも、十数年食べてなかった食感が口中を襲う。いわゆる昔ながらの…と謳うラーメンがあるが、それらが現在の志向にあわせ心細かなチューニングを施している中、ここはそれと気づかないだけなのか、全く味を変えているような形跡がないのに、物足りなさはない。チャーシューはご愛嬌だが、甘めのメンマといい、いやはや、絶滅危惧種ですわ。

で、問題(?)の塩ラーメン¥480!
塩ラーメン@多万里食堂
これが、まぁ、凄いんですわ。ぜひ一口飲ませたい。飲んでビックリ、サッポロ一番塩ら〜めんはここの味を再現したんじゃないかと思うくらい。いや、そもそもの塩ラーメンの基準はサッポロ一番塩ら〜めんにあるという話を聞いたことがあるから、元祖的塩ラーメンの作りに忠実なのかもしれない。ややお湯っぽいマッタリ感を残しつつ、コショウの塩っからさが後からビンビン効いてくる。グタっとした麺との相性といい、食べてて不思議な気分になる。それでいて嫌な意味でのチープさはなくそれなりに食べ応えもある。今現在、これを純粋においしいラーメンとして紹介することに一抹の不安を覚えるが、逆にここでしか味わえないかもしれないことに、稀少性を見出してしまう自分がいる。

いやはやなんとも不思議な体験をしたなぁと思いながら店を後にした。なんだか異界から現実に戻った気分だ。
この日はたまたま麺類に集中してしまったが、これならカツ丼やチャーハンの味の凡その予測が付く。今度は絶対そっちだな。
というわけで、深いぜ大宮! ごちそうさま、おいしゅうございました・・・ああ、飲み屋じゃないとUPが楽だw

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