麻布でそばといえば2つの更科、永坂更科布屋太兵衛【公式HP】と更科堀井【公式HP】が十番商店街に沿って相対する形で人気を二分しているが、個人的にはちょい外れるが西麻布のこちらがお気に入り・・・って天邪鬼ゆえの選択という部分は否定できない。しかし更科堀井は長っ尻のダラダラ蕎麦には格好のメニューと店作りだし、布屋太兵衛は新宿の立ち食い蕎麦でお世話になっているから、嫌いでなく、群を抜いて千利庵に軍配を上げているわけではない。小さな店だし、隠れ家的に利用している人も多いから、大々的にこんなところで取り上げるのも忍ばれるのだけど。
千利庵 (せんりあん) (そば / 乃木坂、六本木)
★★★★★ 4.5
所在地:港区西麻布2-25-19
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
隠れ家といっても西麻布交差点スグ。渋谷〜新橋バス停の目の前。間口も狭いが、店内もテーブル3卓、座敷に3卓程度。肴類の一品料理も充実していて、蕎麦類は卓上の品書きに示されているが、日本酒メニューとともに手書きの筆文字で壁にイロイロ貼られている。売り切れになると大将が逐一裏返しにしている。
この日は久保田¥840のアテに百合根の天ぷら¥840をチョイス。


以前もこちらでに百合根の天ぷらのを頂いたと記憶しているが、これがとにかくヤヴァイ! 食感的にはサツマイモの天ぷらのような、ホワンとしていながらモチッとしているのだが、なんとも仄甘く軽い! ここに来てこれ喰わな!ってくらいもう絶品。
ここは日本酒の種類はそう多くなく、八海山など定番を揃えるのみだが、日本酒が売りでないなら必要なだけでいいという潔さを感じる。久保田の冷で、冷たさの中にある甘みをチビリチビリと感じながら、別種の百合根の甘さを噛み締めていると、ホント、ここで寝てしまいたくなる。お通しの茎わさび(だったかな?)もネットリコリコリでこちらも忘れがたい。
2杯目の日本酒(なに頼んだか失念…もう夢見心地か!?)にあわせたのは、とろゆば¥630。
こちらはいわゆる湯葉刺しで、ピラピラ1枚ずつめくりながら、チビチビ舐めるように食べ進んだ。ザ・つまみって感じで、こういう店でダラダラ過ごすには最適な一品だろう。最後に残った豆乳のマッタリ感も捨てがたい。
さて、〆の蕎麦といこう。まずはもりそばせいろ¥630!

田舎と細打ちがあるが、細打ちのせいろでも断面は真四角よりやや平べったく、細打ちとしては太い部類に入るかと。食感はネッチリとして若干粘りがある。細かいそば粉がギッチギチに詰まったイメージで、色見も黄土色にくすんでいて、ポクポクとシャープな食感ではない。いわゆる細打ちの蕎麦をイメージすると、やもすると田舎的な食感に面食らうかもしれないが、じっくり食むと粉の味わいが口中に広がる。いわゆる喉越しのそばじゃないんだろうなぁ。
汁はやや辛めでややトロか。これというインパクトやクセはないが、ご近所の更科の辛口のような、さらっとしたタイプではない。この辺も蕎麦に合わせているんだと思う。
もうひとつは天下ごめんのせいろおかわり付き¥1365!

+315円でそばがWになるのだから頼まないわけには行かない。片方をうどんや田舎にするなど組み合わせは自在。
天下ごめんとは鴨汁に数種類の刻み野菜が入った、よく店の名前をつけるメニューのようなもの。こちらのひとつの名物になっている。エエトコ取りが仇になって器用貧乏になりがちな冠メニューにあって、やや警戒はしたのだが、これが見事HIT! 甘めでベタつくかと思いきや意外とさっぱりしていて嫌みないつけ汁だけに、そばをあわせてもそばの風味が負けない。これにまた野菜、特に茄子が実によくあう。熱で温まりややフニャっとした独特の食感が鴨汁の甘さに乗って箸を止めさせてくれない。そしてなんといっても鴨肉! ブロック上の実に小さく食べ応えのないものだが、揚げ玉状態で自然と口中に入っては食んだ心地よい弾力に、甘い脂がスパークする。
蕎麦湯は最初透明度の高いものでガッカリしたが、徐々に白濁し、最後はトロンと様変わり。せいろのつゆにも、天下ごめんの温かな甘い汁にもそばのざらついた粘度とともにマッチして幸せな〆を迎えさせてくれる。
この手の店に対して量が少なくて高いという意見を多く耳にする。そりゃ町の蕎麦屋と比せば確かに高いが、どっちがいいとかではなく、役割が違う。せいろが2千も3千もするわけではないし、これだけの味とサービスを提供するのだから、決して高いとは思わない。家で瓶ビール飲むより外で瓶ビール飲むほうが高いといってるのと同じな気がするのだが。多くのこうした蕎麦店と比べても決して高い部類には入らないと思うし。
千利庵 (せんりあん) (そば / 乃木坂、六本木)★★★★★ 4.5
所在地:港区西麻布2-25-19
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
隠れ家といっても西麻布交差点スグ。渋谷〜新橋バス停の目の前。間口も狭いが、店内もテーブル3卓、座敷に3卓程度。肴類の一品料理も充実していて、蕎麦類は卓上の品書きに示されているが、日本酒メニューとともに手書きの筆文字で壁にイロイロ貼られている。売り切れになると大将が逐一裏返しにしている。
この日は久保田¥840のアテに百合根の天ぷら¥840をチョイス。


以前もこちらでに百合根の天ぷらのを頂いたと記憶しているが、これがとにかくヤヴァイ! 食感的にはサツマイモの天ぷらのような、ホワンとしていながらモチッとしているのだが、なんとも仄甘く軽い! ここに来てこれ喰わな!ってくらいもう絶品。
ここは日本酒の種類はそう多くなく、八海山など定番を揃えるのみだが、日本酒が売りでないなら必要なだけでいいという潔さを感じる。久保田の冷で、冷たさの中にある甘みをチビリチビリと感じながら、別種の百合根の甘さを噛み締めていると、ホント、ここで寝てしまいたくなる。お通しの茎わさび(だったかな?)もネットリコリコリでこちらも忘れがたい。
2杯目の日本酒(なに頼んだか失念…もう夢見心地か!?)にあわせたのは、とろゆば¥630。こちらはいわゆる湯葉刺しで、ピラピラ1枚ずつめくりながら、チビチビ舐めるように食べ進んだ。ザ・つまみって感じで、こういう店でダラダラ過ごすには最適な一品だろう。最後に残った豆乳のマッタリ感も捨てがたい。
さて、〆の蕎麦といこう。まずはもりそばせいろ¥630!

田舎と細打ちがあるが、細打ちのせいろでも断面は真四角よりやや平べったく、細打ちとしては太い部類に入るかと。食感はネッチリとして若干粘りがある。細かいそば粉がギッチギチに詰まったイメージで、色見も黄土色にくすんでいて、ポクポクとシャープな食感ではない。いわゆる細打ちの蕎麦をイメージすると、やもすると田舎的な食感に面食らうかもしれないが、じっくり食むと粉の味わいが口中に広がる。いわゆる喉越しのそばじゃないんだろうなぁ。
汁はやや辛めでややトロか。これというインパクトやクセはないが、ご近所の更科の辛口のような、さらっとしたタイプではない。この辺も蕎麦に合わせているんだと思う。
もうひとつは天下ごめんのせいろおかわり付き¥1365!

+315円でそばがWになるのだから頼まないわけには行かない。片方をうどんや田舎にするなど組み合わせは自在。
天下ごめんとは鴨汁に数種類の刻み野菜が入った、よく店の名前をつけるメニューのようなもの。こちらのひとつの名物になっている。エエトコ取りが仇になって器用貧乏になりがちな冠メニューにあって、やや警戒はしたのだが、これが見事HIT! 甘めでベタつくかと思いきや意外とさっぱりしていて嫌みないつけ汁だけに、そばをあわせてもそばの風味が負けない。これにまた野菜、特に茄子が実によくあう。熱で温まりややフニャっとした独特の食感が鴨汁の甘さに乗って箸を止めさせてくれない。そしてなんといっても鴨肉! ブロック上の実に小さく食べ応えのないものだが、揚げ玉状態で自然と口中に入っては食んだ心地よい弾力に、甘い脂がスパークする。
蕎麦湯は最初透明度の高いものでガッカリしたが、徐々に白濁し、最後はトロンと様変わり。せいろのつゆにも、天下ごめんの温かな甘い汁にもそばのざらついた粘度とともにマッチして幸せな〆を迎えさせてくれる。この手の店に対して量が少なくて高いという意見を多く耳にする。そりゃ町の蕎麦屋と比せば確かに高いが、どっちがいいとかではなく、役割が違う。せいろが2千も3千もするわけではないし、これだけの味とサービスを提供するのだから、決して高いとは思わない。家で瓶ビール飲むより外で瓶ビール飲むほうが高いといってるのと同じな気がするのだが。多くのこうした蕎麦店と比べても決して高い部類には入らないと思うし。
というのも、まぁここがなにかと高いと書かれているのを見かけるからだが、それだけでなく、自分らが出た後、閉店間際に若めのサラリーマン8人ほどが大声で大挙して入ってきたわけで・・・本当のところ店側はどう思うかしらないし、常連でもない自分がとやかくいうのも間違っていると思うが、ちょっとねぇ〜飲めるチェーンの蕎麦屋でも行ってて欲しいですわ(別にチェーンの蕎麦屋が悪いってワケじゃなくて、用途に合わせて選択して欲しいわけで・・・あぁ、こういうフォローもかくの嫌なのだが・・・)。
ともあれ、こういう場所で小体でのんびりできる店というのはいつまでもそのままであり続けて欲しいわけである。いやはや、ありがたい。ごちそうさま。おいしゅうございました〜
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