祖師ヶ谷大蔵といえば円谷プロがあることから駅前商店街がウルトラマン商店街なんて呼ばれているが、ウルトラマン自体にそんなに興味がない自分(見るけど実相寺監督の回オンリー)にはこの商店街から一本入った路地こそ祖師谷のメインストリートだったりする。いやこの路地凄いんだ。名店揃い踏み。そんな中の一つでありコアでもあるこちら、たかはし!
たかはし
★★★★★ 5.0
所在地:世田谷区祖師谷1-9-12
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
見た目は大衆割烹のようで値段が気になる(外にメニューなし!)。ここは事前リサーチ済みの強み、どうどうと入りましょ。
縦に長い店内で、Lカウンターの背後はひと一人通れる程度。奥に座敷があるようだが、入口からはその広さまで分からない。カウンターの空いてる席に通されると、卓上にメニューがない。厨房にはオヤジさんが焼き台に固定状態で炭を操っている。奥の厨房と行き来する息子さん(という情報あり)も慌しく、声をかけられる状態にない。事前情報によると、一見には無愛想というから、ここは店にペースに預け、声がかかるのを待つことに。間もなくしてオヤジさんがTVの上に置かれていたメニューを差し出してくれた。「どうぞ〜」なんてにこやかで、いわゆる頑固親父的風体ではない。
メニューの片面に串焼きメニュー。上段がやきとんで下段が野菜。屋号にはやきとりと冠されているが、昔は鶏も豚も全てやきとりだった。通りがいいからそのままにしているのだろう。裏面は飲み物で、ホッピー300円・レモンサワー200円なんて凡そ信じられない価格が踊る。実は中と外で表記が別で、焼酎は下町のナポレンこといいちこ。なんと乙類【HPFAQ】でいただくのだ。その分420円と値が張るから、生中の方が安かったりする。

キンキンに冷やされたグラスに氷が入る。氷り抜きも出来るようだが、一見はよしておいた方がよさそうだ。焼酎はグラスにナミナミ注がれるので、オヤジさんから「こぼさないでね〜」なんていわれる。案の定チョビッと粗相してしまったが。。。

で、このセパレートのピーホツとレモンサワー(ヤエスレモンサワー【参照サイト】だったりする)をカメラに収めようとすると、若干ピリっとオヤジさんの視線を感じた。どこぞのブログで写真撮りづらいと書いてあったが、カウンターはとんかつ屋とか天ぷら屋のように白木で厨房と隔てるものがないのでライブ感たっぷりなのだ。オヤジさんは見るからに寡黙なタイプなので、「写真撮ってもいいですか〜」なんていったら、焼きに集中してスルーするだろう。拙かったら注意されるだろうから、堂々としつつも他の客の目障りにならない程度に必要最低限に収めた。そうすればなにもいわれないし、2枚目から他の客もなんら気に留めていなかった。
焼きはまず、上からあぶら・シロ・かしら各¥130!

ここは串モノALL130円と明朗会計。焼きでない生ピーマンとキュウリ1本漬けは頼むと串だけ1本置かれる。常連には人気のようで、みんなポリポリやっている。
で、ここの焼き物だが、シロはやや歯ごたえを残しつつ、ツルンとした喉越しで柔らかい。かしらはガッツリ度は低いものの、悪戯に硬くなく、ソフトな肉肉しさが味付けの薄めのタレとマッチして肉の甘みが口中に残る。あぶらは特出モノで、噛むと脂身独特の抵抗があり、その後ジュワ〜っと油汁がスパークする。これがしつこさを感じさせず、歯に嫌な感じもないのだ。これは他所では味わったことないな〜
普段はタレで頼むことはないが、塩も頼めないことはないものの、告げなければタレなのでここのデフォなのだろう。オヤジさんのタレで喰ってくれって無言のメッセージのようでこの日はオールたれでいってみた。とはいえここのタレは辛すぎず甘すぎずさらっとしていて肉の味わいを壊さない。オヤジさんの仕事は実に丁寧で見事だから全てを任せたくなってしまう。店の雰囲気も大衆酒場というよりちょっとした小料理屋のようで客層も紳士・ご婦人が多く、値段と比例しない感じもするが、成城の近くでコザッパリしながら落ち着く空間で大衆的な味が楽しめるのが魅力なのだろう。みな、この味・このオヤジさんに強く引かれているのを感じる。
次いで野菜モノを、ネギ・ペコロス・ジャガイモ。


ネギ系は焼くと甘みが出るのは当然だが、わかっていてもやっぱ旨い。とりわけペコロス【外部PDF】が秀逸。これは小玉のタマネギのことで、やや焼けすぎに見えなくもないが、苦味が全然なくて、甘みが強いペコロスの特性が十二分に味わえる。

ジャガイモは意外なメニューながら、ホクホク加減と甘み、そして絶妙な塩加減がなんともたまらない。これはデフォで塩となっている。
余りに野菜がHITなので、ぎんなんとナス。


ぎんなんは季節モノとあって、自分らが注文したら周囲の常連も「こっちも!」なんて頼んでいた。やや硬めの焼きだったが、独特の苦味と甘みが出ていてジャガイモとは違うギチッとしたホクホク感は自分の好物でもある。
ナスはデカい半身がやってきた。こちらはタレがたっぷりだが、なすの甘み(甘みばっかだな…でも焼いた野菜は甘みなんで許して)が閉じ込められていて、皮の焦げの苦味との絶妙なバランスがたまらない。
〆は肉ってことで、レバとアブラ。

オヤジさんが「野菜焼くの飽きたよ〜」なんて常連と自分らで談笑してたからではないが、最後はHITだったアブラでいきたかった。やっぱアブラ旨いわ〜…と浸る傍ら、このレバがまたHIT! レバ独特のまったりとしたしなやかな舌触りというより、滑らかな赤身の肉って感じで独特のソフトな甘みがある。こういうレバは味わったことない。
ペコロス・ジャガイモ・レバ・アブラと、ここならではといいたいような焼き物が絶品だったこともあるが、やはり職人気質のオヤジさんの仕事あってこそだと思った。店を後にして思ったのは、決して一見に厳しかったり愛想がないわけではなく(返事がないからオーダー入っているのか不安になるが、ちゃんと後でやさしく聞き返してくれるし)、仕事に集中するためのオヤジさんなりの間合いがあるのはモチロン、この店のペースに客が馴染むために、無言で間合いを示してくれているんだろう。大人数でドカチャカ騒ぐ店じゃないんで、この客大丈夫か・・・一見にそんな探りを入れるのは仕事に自信のある小さな個人店なら当たり前のこと。なんら臆することなく、トライしてみることをオススメする。ただ、自分で写真撮っといてなんだが、くれぐれも空気読んで必要最低限で。お気をつけあれ。
ちゅーわけで、なんともリーズナブルで小粋な名店だろう、旨いしとにかくスバラシイ!感服です。ごちそうさまでした〜
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たかはし★★★★★ 5.0
所在地:世田谷区祖師谷1-9-12
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメへ
見た目は大衆割烹のようで値段が気になる(外にメニューなし!)。ここは事前リサーチ済みの強み、どうどうと入りましょ。
縦に長い店内で、Lカウンターの背後はひと一人通れる程度。奥に座敷があるようだが、入口からはその広さまで分からない。カウンターの空いてる席に通されると、卓上にメニューがない。厨房にはオヤジさんが焼き台に固定状態で炭を操っている。奥の厨房と行き来する息子さん(という情報あり)も慌しく、声をかけられる状態にない。事前情報によると、一見には無愛想というから、ここは店にペースに預け、声がかかるのを待つことに。間もなくしてオヤジさんがTVの上に置かれていたメニューを差し出してくれた。「どうぞ〜」なんてにこやかで、いわゆる頑固親父的風体ではない。
メニューの片面に串焼きメニュー。上段がやきとんで下段が野菜。屋号にはやきとりと冠されているが、昔は鶏も豚も全てやきとりだった。通りがいいからそのままにしているのだろう。裏面は飲み物で、ホッピー300円・レモンサワー200円なんて凡そ信じられない価格が踊る。実は中と外で表記が別で、焼酎は下町のナポレンこといいちこ。なんと乙類【HPFAQ】でいただくのだ。その分420円と値が張るから、生中の方が安かったりする。

キンキンに冷やされたグラスに氷が入る。氷り抜きも出来るようだが、一見はよしておいた方がよさそうだ。焼酎はグラスにナミナミ注がれるので、オヤジさんから「こぼさないでね〜」なんていわれる。案の定チョビッと粗相してしまったが。。。

で、このセパレートのピーホツとレモンサワー(ヤエスレモンサワー【参照サイト】だったりする)をカメラに収めようとすると、若干ピリっとオヤジさんの視線を感じた。どこぞのブログで写真撮りづらいと書いてあったが、カウンターはとんかつ屋とか天ぷら屋のように白木で厨房と隔てるものがないのでライブ感たっぷりなのだ。オヤジさんは見るからに寡黙なタイプなので、「写真撮ってもいいですか〜」なんていったら、焼きに集中してスルーするだろう。拙かったら注意されるだろうから、堂々としつつも他の客の目障りにならない程度に必要最低限に収めた。そうすればなにもいわれないし、2枚目から他の客もなんら気に留めていなかった。
焼きはまず、上からあぶら・シロ・かしら各¥130!

ここは串モノALL130円と明朗会計。焼きでない生ピーマンとキュウリ1本漬けは頼むと串だけ1本置かれる。常連には人気のようで、みんなポリポリやっている。
で、ここの焼き物だが、シロはやや歯ごたえを残しつつ、ツルンとした喉越しで柔らかい。かしらはガッツリ度は低いものの、悪戯に硬くなく、ソフトな肉肉しさが味付けの薄めのタレとマッチして肉の甘みが口中に残る。あぶらは特出モノで、噛むと脂身独特の抵抗があり、その後ジュワ〜っと油汁がスパークする。これがしつこさを感じさせず、歯に嫌な感じもないのだ。これは他所では味わったことないな〜
普段はタレで頼むことはないが、塩も頼めないことはないものの、告げなければタレなのでここのデフォなのだろう。オヤジさんのタレで喰ってくれって無言のメッセージのようでこの日はオールたれでいってみた。とはいえここのタレは辛すぎず甘すぎずさらっとしていて肉の味わいを壊さない。オヤジさんの仕事は実に丁寧で見事だから全てを任せたくなってしまう。店の雰囲気も大衆酒場というよりちょっとした小料理屋のようで客層も紳士・ご婦人が多く、値段と比例しない感じもするが、成城の近くでコザッパリしながら落ち着く空間で大衆的な味が楽しめるのが魅力なのだろう。みな、この味・このオヤジさんに強く引かれているのを感じる。
次いで野菜モノを、ネギ・ペコロス・ジャガイモ。


ネギ系は焼くと甘みが出るのは当然だが、わかっていてもやっぱ旨い。とりわけペコロス【外部PDF】が秀逸。これは小玉のタマネギのことで、やや焼けすぎに見えなくもないが、苦味が全然なくて、甘みが強いペコロスの特性が十二分に味わえる。

ジャガイモは意外なメニューながら、ホクホク加減と甘み、そして絶妙な塩加減がなんともたまらない。これはデフォで塩となっている。
余りに野菜がHITなので、ぎんなんとナス。


ぎんなんは季節モノとあって、自分らが注文したら周囲の常連も「こっちも!」なんて頼んでいた。やや硬めの焼きだったが、独特の苦味と甘みが出ていてジャガイモとは違うギチッとしたホクホク感は自分の好物でもある。
ナスはデカい半身がやってきた。こちらはタレがたっぷりだが、なすの甘み(甘みばっかだな…でも焼いた野菜は甘みなんで許して)が閉じ込められていて、皮の焦げの苦味との絶妙なバランスがたまらない。
〆は肉ってことで、レバとアブラ。

オヤジさんが「野菜焼くの飽きたよ〜」なんて常連と自分らで談笑してたからではないが、最後はHITだったアブラでいきたかった。やっぱアブラ旨いわ〜…と浸る傍ら、このレバがまたHIT! レバ独特のまったりとしたしなやかな舌触りというより、滑らかな赤身の肉って感じで独特のソフトな甘みがある。こういうレバは味わったことない。
ペコロス・ジャガイモ・レバ・アブラと、ここならではといいたいような焼き物が絶品だったこともあるが、やはり職人気質のオヤジさんの仕事あってこそだと思った。店を後にして思ったのは、決して一見に厳しかったり愛想がないわけではなく(返事がないからオーダー入っているのか不安になるが、ちゃんと後でやさしく聞き返してくれるし)、仕事に集中するためのオヤジさんなりの間合いがあるのはモチロン、この店のペースに客が馴染むために、無言で間合いを示してくれているんだろう。大人数でドカチャカ騒ぐ店じゃないんで、この客大丈夫か・・・一見にそんな探りを入れるのは仕事に自信のある小さな個人店なら当たり前のこと。なんら臆することなく、トライしてみることをオススメする。ただ、自分で写真撮っといてなんだが、くれぐれも空気読んで必要最低限で。お気をつけあれ。
ちゅーわけで、なんともリーズナブルで小粋な名店だろう、旨いしとにかくスバラシイ!感服です。ごちそうさまでした〜
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祖師谷は、お隣が成城なのに、まったく影響されずに生活感出し捲くりの面白い街っすね。
「阿部食堂」・「味平」・「池田屋」なんて、まだあるのかな?