大勝軒といえばつけめんの元祖とされる東池袋の大勝軒【山岸大勝軒HP】を思い浮かべる方が多いと思うが、大勝軒を冠する店は大雑把に3つあるというのは、ラヲタでもない限りインプットされていない。なのでTVなどで大勝軒と言われると、東池袋以外の大勝軒、主に永福町の大勝軒【永福町大勝軒HP】と多くの人は混同する。
なんていいながら、実は永福町大勝軒は食べたことがない!・・・って偉ぶってどうする。永福町を知ったのは背脂豚骨醤油ラーメン全盛の頃。煮干のきいたさっぱり醤油ラーメンでやけに麺が多いと聞いて、全く食指が動かなかった。そういうイメージというのは後々まで引きずるもので、たまたま永福出身に出くわすこともなく、まぁ縁がないのかなぁと思い込んでいた。
でもよくよく考えてみれば、大好物である松戸のまるき【前身HP】の修行先は柏の大勝【外部参照ブログ】。ここは永福町の弟子に当たるらしい。しかしどうにもまるきのつけ麺からは永福町のラーメンを想像できないでいた。
船橋を徘徊するにあたり、赤坂味一にはどうしてもぶつからざるを得ない。味一といっても小田原のそれ【外部参照HP】ではなく、赤坂の名を冠するのは、かつて赤坂で営業されていたから。船橋に移ってから20年以上の歳月が経過していると聞く。
永福町出身ということでやはり量が多いらしく、船橋訪問の機会があってもつい余所にお邪魔していた。しかし、とうとう回避できないところまで来てしまった。船橋の目ぼしい店は大体いってしまったのだ。麺少な目が可能ということで、腹をくくって暖簾をくぐった。

赤坂味一看板赤坂味一【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:千葉県船橋市湊町2-2-19
営業時間等データ詳細はlivedoorグルメ


まるで町場の蕎麦屋のような濃いブルーの暖簾に白抜きの屋号(ミスター曰くの魚へんにブルー状態)がイカす。
店内はまさに町場の蕎麦屋。入った瞬間ニボニボな芳醇な香りが鼻腔をつく。
赤坂味一外観
全体に薄暗く枯れた風景。よくいえばコンクリート打ちっぱなしの床にテーブルと丸椅子が並び、右手厨房に沿ってカウンターが延びる。客の殆どは男性一人で、誰も彼も漫画雑誌やスポーツ新聞片手にラーメンを啜っている。まるで味なぞに無頓着な空気が流れる完全アウェー状態だ。
厨房にはスローモーながら眼光鋭いオジイがメインでおり、息子と思しき愛想の良い男性が主にフロアを担当している。水を持ってきてくれたたぶん息子に当初の予定通り麺少な目を告げる。なにもなかったように少なめオーダーが通る。ホッとした。にしても、卓上の品書きには目を疑わざるを得ない。どれも安すぎなのだ。

で、やってきました、中華ソバ麺少なめ¥500!
中華ソバ麺少なめ@赤坂味一
洗面器を連想させる丼にたっぷりのスープ。そこに白い中太麺が泳いでいる。麺は黄色く縮れた細麺を想像していたが、なかなかどうして断面が丸くポックリした食感で、柔らかめに茹って小麦粉の味わいも感じられる。こういう麺は好みなので、いきなり肩透かし。
そんでもってスープ。これが茶濁していて透明度がないのだ。煮干はしっかりと出ていて苦味があるのだが、嫌な生臭さはない。動物系の主張はないが、底でしっかりと効いているようで、マイルドなふくよかさがある。飲み応え十分。煮干と動物系のバランスがもう本当に絶妙! こりゃ、スゲェ!
具のチャーシューも赤みのしっかりしたものながら臭みもない、いい仕事。メンマもいい。な、なんだ、これまでのオレの警戒はなんだったんだ??
丼は底が深くなく、熱めながら一気に完食してしまった。間食に毛の生えた用途だったので今回はこれでよかったが、これならデフォで1杯食べられるぞ。

案ずるより生むがやすしで、まさかまさか、こんなに旨いもんだとは。今日的ラーメンとして通じるどころか、上を行ってますな。これで500円でしょ。適いませんわ。
ただ、ここがこういう味なだけで、永福町系の全体像が掴めた訳ではない。俄然興味が沸いてきたが、こりゃ本家本元に詣でなくてはならなくなったな。つーわけで、いやはや、参りました。敬服!ごちそうさまでした〜

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