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美味しいつけ麺 に参加中!
中野でラーメンといえば、青葉、老舗だと大勝軒が定番化している感があるが、南の大勝軒に対して北の栄楽と呼ばれるほど、つけ麺に関しては双璧をなす店があるという。あまりに日常に埋没しているためか、はたまた昼間しか営業していないからか、地元民か余程のラーメン好きにしか知られてない存在だと思うが、自分も噂こそ耳にすれ、イマヒトツ、ピンと来ないまま、ずっと宿題にしていた。
最近はこうした町に埋もれた系の店が気になる傾向が強まり、ふと思い出した折、俄然注目度が自分の中で急上昇してきたのだった。

つけ麺の元祖とされる東池袋大勝軒の修行店となる中野大勝軒は、そもそもが荻窪丸長から分派した丸長のれん会のひとつ。詳細は代々木上原大勝軒の【丸長のれん会グループのルーツ】を参照頂きたいが、そこにあるように、栄楽も荻窪丸長の共同経営から独立したひとつで、丸長の元祖に近しいポジションにあたる。
東池袋大勝軒系のつけ麺の、動物系ダシの、いい意味で下品なまでのつけ汁のインパクトとは異なり、丸長のそれは、濃度としてはサラリとして、汁が少なめというのが一つ特徴としてあると思う。同系で行列店の目白丸長もそうだから、行かれた方はイメージできると思う。
この系統では他に、荻窪や信州中野で食べたが、かなり好印象を持っていたので、中野で45年以上親しまれた丸長系、是非とも食べてみたいと、平日の昼間に所要ができた都合で、これ幸いと、桜舞い散る頃、ブロードウェイから足をちょっとだけ伸ばしてみた。
新井交差点@栄楽中野

外観@栄楽中野栄楽【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:東京都中野区新井2-1-1【ワイワイマップ】

区役所そばの交通量の多い交差点の角。フレッシュネスバーガーの横のフツーのビルの1Fに、和風つけめんの看板と白い暖簾がはためいている。みると昼ピークは過ぎているというのに店内は一杯。
入ると、奥の厨房との仕切りに小じんまりとしたカウンターがあるだけで、他客席はテーブル席がビッチビチに詰められている。
改装したのか、恐らく旧店舗をビルにしたのだろう、真新しい内装ながら、活気あふれる店内は1日2日や出来ない、ピンと張り詰めた空気で満ちている。といっても何も怖いオヤジが眼光鋭く睨みを利かせるわけではない。家族経営なのか、女性従業員メインでテキパキとフロアを仕切っているのだが、これが実にシステマチックで堂に入っていて、清掃も隅々まで行き届き、アットホームながら、心地良い緊張感が張り詰めている。飲食店としての誇りみたいなものが徹底されているとでもいおうか。
カウンターの1席だけ空いた隅に腰を下ろし、オヤジさんメインで調理する様子を僅かな厨房との隙間から垣間見つつ、出来上がりを待つ。

つけそば並¥750!
つけそば並@栄楽中野
噂通り、麺が皿盛でやってきた! これだこれ、食べたかったのは!
写真だと並盛でドエライ量の麺がやってくると思っていたが、皿なので盛りに厚みがないので、実際は然程インパクトないが、それでも、250gは確実にあるんじゃなかろうかと。
麺UP@栄楽中野
まず麺だけいただくが、これが、もう、あなた。もっちもち。これ系ど真ん中というか、やや玉子っぽいような香りがするものの、臭みではなく、ニュルっと啜って、モチモチと噛みしだくと、麺の形容しがたい味わいがじんわりと感じられてくる。
麺だけで食べ終わってしまいそうなので、慌ててつけ汁もいただく。
つけ汁UP@栄楽中野
透明感のある醤油スープで、みると結構ラードが層を成している。タレの味わいがつけ汁としては控えめで、麺を浸してもそんなに味が乗ってくる感じはない。しかし、酢の味わいとラードが適度に麺に絡み、食感よくスルスルと麺が運ばれる。適度に七味かな、辛味もアクセントが効いてるし、節系も煮干かな、適度な苦味もある。カツオもあるのかな。出汁としての動物系は後退気味なので、つけ汁としてのインパクトにはかけるが、そもそもそういう食べ物では無いというか、あくまで主役のモチモチ麺に絡める潤滑油的なポジションと考えれば、香辛料的な役割さえ感じさせるこのつけ汁は、全くもって正解だろう。
大ぶりのメンマと細切りのチャーシューもあくまで添え物。単体でも美味しいが、麺と一緒に口中に運ばれると、全体のバランスとしての味わいを感じる。
スープ割り@栄楽中野
スープ割りをお願いすると、これで動物系がちょっと出てくるが、そもそもタレ自体が苦めながらそんなに前に出てないので、割るとかなり味が薄くなる感は否めない。濃い目が好きな方は、割らずに完飲されるのがいいかもしれない。

他の丸長系ではもうちょっとスープ自体に満足度の高いものもなくはないが、麺とのバランスで言えば、王道にして極上。インパクトではない、スルリと何の気なしにミゾオチにハマるような、優しくも忘れられない味。これこそが、町場で長らく愛される味なのだろう。
凛とした店の空気と相まって、パッと見た目の古さとかとは違った、真の老舗がここにある気がした。特別なものを期待せず、ふらりと訪れて、表面的な味とは別な滋味深さにノックアウトされたい。
いやはや参った。この店がこのままであるうちに、また来よう。おいしかったです。ごちそうさまでした。

栄楽 ( 中野(東京) / つけ麺 )
★★★★★5.0
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