役場の周りってのは、庁舎内食堂の変わりとなる飯屋が集まっているもので、中華屋や喫茶店以外でも居酒屋なんかが激安ランチをやっていたりもする。川口市役所もご多分に漏れず周囲の飲食店がこぞってランチメニューを提供しているのだが、FCに押されまくりの川口にあって、役所のお陰で小規模店が散在する稀少エリアとなっている。
そんな中に、以前からずっと気になっていた喫茶店風の小さなレストランがある。
ショーケースにサンプルが並ぶ、昭和の時代からこの地で営業してきたという佇まいがなんともソソるのだ。
レストランTallou【川口タウン】
★★★★ 4.0 コロッケは★5つ!
所在地:埼玉県川口市中青木1-10-9
11:30〜14:00(15:00位までは大抵開いてるとのこと)
確か土日祝休
ややくたびれていつつも可愛らしい外観。それ以上に店内は明るく、なぜか南国趣味であふれている。センターに大きなテーブルの他、周囲に4人がけのテーブルがいくつも並ぶなかなかのキャパでビックリした。
それぞれが想い想いに席に着き、束の間のランチタイムをゆったりと過ごしている。自分は入口付近の日当たりの良さそうなテーブルに着く。膝が当たりそうなローテーブルってのが昭和の喫茶店風で泣かせるね。
注文を済ませ表を見やると、丁度サンプルショーケース越しに外の風景が眺められる。
入口にあったボード同様のメニューが店内の壁に掲示されているのだが、日替わりの他、定番ランチ数種類のみで、卓上にグランドメニューも見当たらない。しかしショーケースには肉をソテーしたようなサンプルなどが並んでいる。夜営業用のメニューなのかな?
ともあれ、スポーツ新聞でも読んで待とうと店内を見回すと、片側の壁面に巨大コミック棚がデーンと待ち構えていた。
いやこれは中々の冊数ですよ。パッと見、続きモンが多そうだし、どーせ静かなるドンとか代紋TAKE2なんだろ…とナメながら棚に近づくと、見事にギャフンと言わされてしまった。
定番少年・青年誌コミックが並ぶ中、ドクター秩父山全3巻スタジオシップ版で揃ってるじゃいか。しかもカバー付き(剥いちゃダメよw)。
さらにさらに、自分が必死こいって古本屋回って揃えた、引っ越しても持って行きたい故・たかもちげん先生の迷作中の迷作、祝福王があっけなく全揃いしているではないか(今じゃアマゾンで1円から買えるorz)。読者を完全に置き去りにする、全てが唐突に始まる脈略不明のストーリー展開は久々に読み返してみても、先生の行き着いた先には到底追いつけないのであった。かの迷カット、謎のおちょ〜キックを見返してもなお、やっぱりブータン行かなきゃダメなんでしょうか。
そんな煩悶をしてる間に、やって来ました今日の日替りサービス定食¥600!
親子丼とコロッケがセットというので日替わりにしてみたが、おかずよりもデカイ味噌汁に目を奪われた。白味噌で濃厚そうで、これは嬉しい誤算。早速箸で混ぜ混ぜ飲んでみると、うん、思ったほどマッタリではなくサッパリしているが、飲みごたえがある。熱いので最後にジックリ味わうとしよう。
お次はコロッケ・・・と、おっ!? このグラタンの具まで一緒になっちゃったホワイトソースみたいのはなんだろう。これだけ舐めてみてもタンパクでよく分からなったが、多分塑造したとおりと思われる。なんかシャレちゃってるなぁなんて思いつつコロッケに箸を入れて食べると、、、
うわっち!ヤケドしそうなほどに揚がってて、中のポテトも熱々なのだが、なんだこれ、所謂肉屋とも定食屋のそれとも違う代物に驚いた。しっかり揚がっているのに色味は薄めで、衣のエッジが立つほどザックザクなのに食感はシットリなほどで全然油っこくない。これに実にホワイトソースみたいのがマッチして、完全にちょっとした洋食屋仕様ですわ。これは予測不能!
親子丼は所謂フツーで十分美味しいが汁ッ気はなく玉子もよく火が通っていて、ランチ向けに常連が毎日でも飽きないように作りました的なニュアンスが強い。それでも鶏肉はプリプリだし、やや固めのご飯や、他のお新香もよく出来ていて、コロッケ以外でも十分満足できる。なのだが、やはりコロッケだけ群を抜いている。思うに、元々は相当しっかりした洋食屋だったのではないだろうか。うわぁ、これならメンチとコロッケの定食にするんだったぁー!
夜営業の件だが、気になったので帰り際にお聞きしたところ、現在は昼営業しかされていないそうだ。嘗て夜営業やっていたかまでは話の流れで聞けなかった。
この界隈は荒川土手近くの商店街からの流れで賑わった、嘗ての川口の中心的エリアだったと聞いたことがある。鋳物工場が多くあった頃は、役所職員以外にも行員やその家族が昼休みや夕食に多く利用したため、駅から離れていても多くの商店が軒を連ねていた。今は一分の残存勢力が残るのみで、ベッドタウン化した町では、昼も夜も地元で食事を摂る人は激減した。幸い役所から激近とあってこちらは商売が続けられているのだろうが、従業員の高齢化も合わさって、昼のみの営業しかできなくなったと邪推している。
これだけのコロッケが作れるのに勿体無いが、こればっかりはしょうがない。ナポリタンにハンバーグ、カツレツやピカタなんかも絶対ウマイだろうなぁと想像するしかない。
ともあれ、次こそメンコロ定食食べに来ますわ。いやはや美味かったっす。ごちそうさまでした!
←1日1回クリックしてくれたらHAPPY直前!
そんな中に、以前からずっと気になっていた喫茶店風の小さなレストランがある。
ショーケースにサンプルが並ぶ、昭和の時代からこの地で営業してきたという佇まいがなんともソソるのだ。
レストランTallou【川口タウン】
★★★★ 4.0 コロッケは★5つ!
所在地:埼玉県川口市中青木1-10-9
11:30〜14:00(15:00位までは大抵開いてるとのこと)
確か土日祝休
ややくたびれていつつも可愛らしい外観。それ以上に店内は明るく、なぜか南国趣味であふれている。センターに大きなテーブルの他、周囲に4人がけのテーブルがいくつも並ぶなかなかのキャパでビックリした。
それぞれが想い想いに席に着き、束の間のランチタイムをゆったりと過ごしている。自分は入口付近の日当たりの良さそうなテーブルに着く。膝が当たりそうなローテーブルってのが昭和の喫茶店風で泣かせるね。
注文を済ませ表を見やると、丁度サンプルショーケース越しに外の風景が眺められる。
入口にあったボード同様のメニューが店内の壁に掲示されているのだが、日替わりの他、定番ランチ数種類のみで、卓上にグランドメニューも見当たらない。しかしショーケースには肉をソテーしたようなサンプルなどが並んでいる。夜営業用のメニューなのかな?
ともあれ、スポーツ新聞でも読んで待とうと店内を見回すと、片側の壁面に巨大コミック棚がデーンと待ち構えていた。
いやこれは中々の冊数ですよ。パッと見、続きモンが多そうだし、どーせ静かなるドンとか代紋TAKE2なんだろ…とナメながら棚に近づくと、見事にギャフンと言わされてしまった。
定番少年・青年誌コミックが並ぶ中、ドクター秩父山全3巻スタジオシップ版で揃ってるじゃいか。しかもカバー付き(剥いちゃダメよw)。
さらにさらに、自分が必死こいって古本屋回って揃えた、引っ越しても持って行きたい故・たかもちげん先生の迷作中の迷作、祝福王があっけなく全揃いしているではないか(今じゃアマゾンで1円から買えるorz)。読者を完全に置き去りにする、全てが唐突に始まる脈略不明のストーリー展開は久々に読み返してみても、先生の行き着いた先には到底追いつけないのであった。かの迷カット、謎のおちょ〜キックを見返してもなお、やっぱりブータン行かなきゃダメなんでしょうか。
そんな煩悶をしてる間に、やって来ました今日の日替りサービス定食¥600!
親子丼とコロッケがセットというので日替わりにしてみたが、おかずよりもデカイ味噌汁に目を奪われた。白味噌で濃厚そうで、これは嬉しい誤算。早速箸で混ぜ混ぜ飲んでみると、うん、思ったほどマッタリではなくサッパリしているが、飲みごたえがある。熱いので最後にジックリ味わうとしよう。
お次はコロッケ・・・と、おっ!? このグラタンの具まで一緒になっちゃったホワイトソースみたいのはなんだろう。これだけ舐めてみてもタンパクでよく分からなったが、多分塑造したとおりと思われる。なんかシャレちゃってるなぁなんて思いつつコロッケに箸を入れて食べると、、、
うわっち!ヤケドしそうなほどに揚がってて、中のポテトも熱々なのだが、なんだこれ、所謂肉屋とも定食屋のそれとも違う代物に驚いた。しっかり揚がっているのに色味は薄めで、衣のエッジが立つほどザックザクなのに食感はシットリなほどで全然油っこくない。これに実にホワイトソースみたいのがマッチして、完全にちょっとした洋食屋仕様ですわ。これは予測不能!
親子丼は所謂フツーで十分美味しいが汁ッ気はなく玉子もよく火が通っていて、ランチ向けに常連が毎日でも飽きないように作りました的なニュアンスが強い。それでも鶏肉はプリプリだし、やや固めのご飯や、他のお新香もよく出来ていて、コロッケ以外でも十分満足できる。なのだが、やはりコロッケだけ群を抜いている。思うに、元々は相当しっかりした洋食屋だったのではないだろうか。うわぁ、これならメンチとコロッケの定食にするんだったぁー!
夜営業の件だが、気になったので帰り際にお聞きしたところ、現在は昼営業しかされていないそうだ。嘗て夜営業やっていたかまでは話の流れで聞けなかった。
この界隈は荒川土手近くの商店街からの流れで賑わった、嘗ての川口の中心的エリアだったと聞いたことがある。鋳物工場が多くあった頃は、役所職員以外にも行員やその家族が昼休みや夕食に多く利用したため、駅から離れていても多くの商店が軒を連ねていた。今は一分の残存勢力が残るのみで、ベッドタウン化した町では、昼も夜も地元で食事を摂る人は激減した。幸い役所から激近とあってこちらは商売が続けられているのだろうが、従業員の高齢化も合わさって、昼のみの営業しかできなくなったと邪推している。
これだけのコロッケが作れるのに勿体無いが、こればっかりはしょうがない。ナポリタンにハンバーグ、カツレツやピカタなんかも絶対ウマイだろうなぁと想像するしかない。
ともあれ、次こそメンコロ定食食べに来ますわ。いやはや美味かったっす。ごちそうさまでした!
←1日1回クリックしてくれたらHAPPY直前!
コメント
コメント一覧 (13)
もしかして私、前世はチベット人だったのか?なんて妄想したりします。1円なら注文してみようかな?
たかもちげん先生は亡くなられてたんですか。「代打屋トーゴー」も好きだったな。なんか飄々として肩の力が抜けてて。
遅ればせながら、合掌
あら、祝福王お好きでしたか!?
Amazonでも全巻セットだと3000円くらいしちゃうみたいですね。
「代打屋トーゴー」はよく定食屋なんかで置いてありますよね。「あぶさん」なんかと並んでw
たかもちげん先生の作品では、プレ祝福王的な内容で、脱げ脱げビームならぬ抜け抜けビームを発射する「聖女ハリマオ」もかなりいいです。
正鵠を射た書評がありました。↓
バカ漫画28 聖女ハリマオ
http://www.chukai.ne.jp/~gallery/baka28.html
どもども! ご無沙汰しております。
そうです、あの因業屋の近くです!
休みはメモしたはずなのですが見当たらず、記憶で書きましたので、違うかもしれません。でも多分、立地的に土日営業するとは思えないので、その時は彩たまやで担々麺でもお試し下さい〜
そうそう、因業屋。未食なんです。例の一本うどん、そのうち試してきますね。
コロッケがおいしそうだったので、先ほどメンチ&コロッケ食べてきました!
コロッケは確かにサクサクしてて、脂っこくなく最高レベルの味です
メンチは塩コショウしてありますが、それ程強くはなく肉の味と旨みが生きていました
地元に住んでいますが、いつも行くのは彩たま屋(タンタン)の方でしたので、これからはこちらも贔屓してみます!
美味しい店の紹介ありがとうございました!
話は変わりますが、渓というつけ麺屋が川口アリオの前にあったのですが、移転してしまいました
4月末に近くの移転先で再開するとありましたので、いったのですが5月上旬に延期されていましたw
それでコロッケの話を思い出し、行ってみたというのが真相だったりします
はじめまして。
おおっ、メンチ&コロッケ行かれましたか!?
コロッケ、気に入って頂けたようで、ブログを書いてる側としてもウレシイ限りです(^^)
自分も今度メンチにトライしてきますね!
渓の移転先ですが、もしかして陸橋裏手の、文化学園近くじゃないですかね。
グーグルマップ→ http://g.co/maps/ab4zq 山野井荘ところ。
以前スナックがあったところを最近改装してまして、開化楼の麺箱とどこかで借りてきたようなミニ券売機がみえたのです。
どんなラーメン屋ができるのか、前を通るたび今朝も気になっていたのですが、可能性ありますよね。。。
渓の移転先は陸橋近くの緑という台湾マッサージの隣?ですね
4月下旬に行ったら、開花楼の箱が既にありましたし
完成したら上の蛍光灯付の看板?に渓がの文字が入るんでしょうね
裏通りですが、帰宅する人で人通りが多いし、自分のような地元民ならリピートする味なので、それほどのハンデではない感じですね。
基本、飲食店はリピーター必須ですし
タローもGWの上に昼の時間が終わりかけた2時近くに行きましたが、何人も入っていたので地元の人から根強い人気があると感じました!
あのコロッケは旨かった
クリーミーなタルタル?が異様にマッチしていて、下手な蟹クリームコロッケよりも遥かにその上を行く出来です
メンチも肉の旨みを殺さない味付け
欲を言えば、自分は割りと食べる方なので、あと一回り大きくして欲しかったですw
ラーメンといえば豚喜、無くなってしまいましたね…
急でしたから食べ納めが出来ませんでした
二郎系デビューの店だったのに
最初に何も知らず大野菜マシを頼んで、死に掛けながら意地で食べきったのがいい思い出でした…
素早いご返信、並びに情報ありがとうございます!
渓、そうです、緑という台湾マッサージの隣です!!
やはりあすこだったんですね。。。
ご存知だったようで、失礼致しました(^^ゞ
ところで豚喜、閉店したんですか!!?
最近銀座通りを通っていなかったもので・・・ビックリです。
川口駅近くの二郎系はZERO1くらいなものになってしまいましたね。
「蓮爾」などと欲はかかないので、「らーめん大」でも出来てほしいものです。。。
焼そばもどんな味がするんだろう?
タローがやっているうちにコンプした方が良さそうですね
豚喜跡は中華料理屋になってました
立地が悪いかも
限界まで食えるやよい軒があるので…
実際、ご飯6杯は580の生姜焼きでいけますし
ZERO1はねえ…物足りない感じですね
仁の坦々の方が美味しいですね
杏亭も潰れたし…
まあ、赤羽に松戸二郎が移転したことを喜びましょう!
あと渓は五月上旬らしいです
GW明けですね
気になったら絶対食べた方がいいですよね…
何度か行ったんですが、ビストロ同様に最後に九段下ビル行けばよかったかな?
ビストロのオムハヤシは美味しかったです
そういえば九段下ビルで生まれ育ったおばさんもいたらしいですよ
豚喜跡の中華屋、前通って来ました。
以前入ってた「ごとく」に戻ったような、テーブル席が多い構成に変わってましたね。
どういう経緯があったか知りませんが、川口にはああいう中華屋の方が合ってるかもですねw
まぁ二郎ぽいのはZERO1だけでは…仰る通り寂しいですよね。
焼き鳥屋の出してた二郎系、花可でしたよね。食べよう食べようと思ってたら無くなっちゃいました。
スタ丼の「どん」、あれも一度試さないといけないのかなぁとは思っているのですが、如何せん腰が重いです(^^ゞ
九段下ビルは取り壊しの手が入る前、もう数年以上に入ることが出来たのですが、時間が遅かったので、カリーナはいけなかったんです。確か昼のみの営業でしたよね。
後の祭りですが、近くで仕事いていた頃に知ってれば行けたのに…悔やまれます(^_^;)
9年前の記事にコメントするのもどうだろうと思ったのですが
当記事はまだ店選びの参考になるよ!
という意味合いも込めてコメントさせていだければ幸いです。
当該記事以降、レストランタローに訪問したことはありますでしょうか?
私はつい先日、初めて中に入ってみたのですが
記事の写真と見比べて店内がカオスなことになっておりました。
勿論、いい感じの昭和の喫茶店風は変わっていないのですが
小物類、特に本棚がえらいことになっていました。
ネタバレ防止(する必要があるのか?は疑問ですが)の為に何があったのかは伏せるのですが、私個人的には好きなものがいっぱいおいてあったので
「あれ高いやつじゃない!?」とか「誰の趣味なんだこれ!?」
とか色々見て楽しくランチを過ごせました(好みは分かれると思いますが…)
もし機会があれば再チャレンジしてみても面白いかもしれません。
(当記事を読んで中に入ってみようと思いました。とてもいい記事でした。)
コメントありがとうございます!
弊記事を見て入店頂けたとのこと、誠に光栄です。
ご指摘のとおり、投稿時から訪問できていないので、今のお店の本棚の現状がとても気になりました!
今は川口から離れていますが、たまに旧友に会う時などに帰る際に、立ち寄りたいと思います^ ^