スズキヤスオがラーメンヤスオとなる経緯はここでは詳しく述べない(調べればスグわかるし、用賀時代の【過去記事】にも書いてるし)が、簡単に言うと、その昔田園調布の住宅街に突如背脂ラーメン店が出現し、そこの人が用賀で自家製麺の店始めて後、新たに代々木にラーメンヤスオをオープンさせた。
タレ濃いめの背脂ラーメンが好きで、用賀に移転したと聞いて行ってみるも、これまでの家族経営とは打って変わってご主人一人。不定休がちで開店時間も15分20分と遅れるのがデフォルト。味も全く違い、自家製麺でこれはこれで美味しかったが、夜営業のみでマイペースで独自の味を模索してるかなぁという感じだった。
なので、用賀も閉店と聞いて、さもありなんと思って幾年月。小田急線南新宿駅スグのところに新たにオープンしたと近年知り、正直驚いた。なんかもうラーメンに飽きちゃったのかくらいに思ってたから。しかも昼間の営業で不定休もあまりないらしい。失礼ながら俄に信じられない!
これは確かめるしかないと、代々木駅からテクテク5分ほど歩いて向かうことに。

小田急の高架下を過ぎると、路地の家々に紛れるようにヤスオちゃん発見!
ヤスオ路地
ヤスオ外観
ラーメン ヤスオ【食べログ】
★★★★★ 5.0
東京都渋谷区代々木2-29-3

う〜ん、このインディな感じは徹底したヤスオイズムを感じますなぁ。入口脇には田園調布時代からの「スズキヤスオ」と書かれた看板も現存しているし。
入ると薄暗い店内は奥に伸び右に折れたL字構造で、まさしく狭小ラーメン店という雰囲気。入口脇に券売機があり、その奥に製麺機があった。用賀の店が広々製麺スペースだったので、ギャップに驚く。
昼過ぎにもかかわらず店内は満席。奥様らしき女性に声をかけられ、券売機脇で待つことに。厨房の奥の方ではヤスオ氏らしき男性が調理をしている。以前は線が細い印象があったが、随分ガタイよく映る。
ヤスオ店内席が空いたが特段店側から促されることなく、どうも勝手に座るらしい。冷水機で水を注いで、L字の奥の方に着く。周りをみると、近隣の勤め人がメインの様子。新橋のランチに見かけるような背広組以外にデザイナーとか編集っぽそうな私服組も目立つ。そして女性もOL以外に年配っぽそうな人もいて、場所柄が反映されているのか、他にあまりない雰囲気があって面白い。
でも男性客がメインなのだが、その殆どが二郎系のメニューをオーダーしている。二人連れの話が漏れ聞こるところによると、ガッツリ食いたい時につい来てしまうという。まるで二郎インスパイアのような使われ方をされてるようで、ヤスオという認識はあまりないのかもしれない。それでこの地に根付いているのなら全然いいし、それがラーメン屋としての真っ当な姿だろう。

で、あたしゃラうどん小130g生姜トッピング¥700で!
用賀時代からラうどんはあったが、その時は通常のラーメンを食べたので比較として。ちなみにラそばもあり、ラうどんとも通常は200gで800円だが、小だと50円引きで130g。普通に食事としては200gで結構な量となるので、この後の予定を考えて小に。二郎インスパのヤスじろうは850円で200gと300gから選べる。トッピングはヤスじろうでなくともコールできて、提供前に店側からニンニクと生姜は入れるか聞かれる。
ヤスオラうどん小
で、食べた瞬間から、かなり生姜がスースーと効いてるのがわかるほど。つーか、最初ニンニクコールしてないのに入れられちゃったかと思うほど、ニンニクの香りがした。だがスグに生姜が支配してくる。
ヤスオラうどんUP
こう書くと、生姜の刺激が支配的でラーメンの味が消えてるように思われるかもしれない。しかし、その生姜を活かしつつも主張あるほど濃厚な醤油ダレで、スープの粘度だけではなさそうなドロンとした真っ黒なスープが兎に角特徴的。味付けとしてはショッパさもありつつもかなり甘めで、西日本の出汁醤油的なニュアンスさえ感じる。これ、どっかで感じたような…ってそりゃそうだ、最初の田園調布のスズキヤスオの背脂ラーメンのタレじゃん!! 生姜は確か効いてなかったけど、この食感と甘みは同じベクトルだったと思う。そして、生姜とニンニクが効いたような感じは用賀時代のテイスト。ラうどんの基本って元々用賀時代から変わってないのかも。比べてないから分からんけど、これまで食べたものから総合的に判断するとそんな気がする。
で、ラうどんのもう一つにして最大の特徴は麺。極太のぐりんぐりんのやつ。二郎インスパにあるようなゴワゴワしたガチムチ系かと思いきや、そういう傾向はあるものの、ムニュッとしたコシというか粘りとまでは言わないけど、密度が濃く、単に粉っぽいだけのようなものとは異なる食感がある。これ、用賀では麺が細かったので感じなかったが、非常に存在感がありつつもパンチのあるスープとの取り合わせが良く、麺は麺、スープはスープの味わいもそれぞれに感じられて、イイ塩梅にまとまっている。かな〜り好み。
チャーシューは身厚で柔らかく、家系みたいなほうれん草とノリも、あればあったでという感じながら全然悪くない。
小にしたので全体に小ぢんまりとした一杯だったが、麺が食べであるので、この量でも満腹感というより満足感は高い。最後に丼の底を見たら、生姜と一緒に刻んだニンニクが散見できた。生姜と一緒に少量入っちゃったのか、それとも元々少量は入ってるものなのかもしれない。トッピングコールしなくともこれだけで後々口が臭う程のニンニク臭はするので、気にする方は注意されたい。
つーか、丼の底のニンニク、よく考えたら用賀で食べたラーメンでも同じ状態だった。

※写真は用賀時代のラーメン※
やっぱベースは同じだったんだろうな。

このタレと麺で恐らくヤスじろうは作られてるっぽいから、そういう期待できる二郎系になってるだろう。それで300gとか死ぬな、と思いつつ、今度絶対ヤスじろう食いに来る!と心に誓うのであった。
ラうどんに関していえば、生姜の入ったラーメンでいえばかなりのドHITとなった。個人的には、いすゞ似と言われる某青島が生姜ラーメンとしてはイマイチだった今、八坂の北海道ラーメン【過去記事】も無き状況下にあって、生姜の合うラーメンというポジションでも今後とも輝いて欲しいと思う。
いやはや、長年追っかけてみるもんですわ。いいもん食べさせてもらいました。ごちそうさまでした。

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