杉並−中野−練馬を縦貫しているのに中杉通りがある。通り沿いには幾つか気になる店があるものの、これといって特に飲食店が充実しているようには見えない。
しかし一本路地を入ったり、少し探索してみると、町中華や町洋食といった、地元に根づいてそうな小さめの良さ気な店が幾つも発見できる。
ある日、阿佐ヶ谷駅から中杉通りを北上して、早稲田通りとぶつかったところで信号待ちをしていると、西側にオレンジ色にほの赤く灯る大門と読める屋号の光が目についた。
大門入口
大門【食べログ】
★★★★☆ 4.5
所在地:東京都杉並区下井草1-1-3

それから通るたびに気になって見ていると、23時過ぎても開いてるようだ。でも遠目には大門という屋号といい、焼肉屋にしか見えない。が、どうにも気になって近づいてみると、定食&ラーメンと書かれていた。これは遅くなった時の晩飯に重宝するかも、と早速数日を開けず突入してみた。
店内はテーブル席メインで、ラーメン専門店というよりロードサイドの個人の中華食堂といった雰囲気。都心部では馴染みのない業態かもしれないが、足立や葛飾とか、逆サイド行って多摩エリアだと結構見受けられる。
大門店内大門卓上メニュー
ベースはラーメン屋らしく、味噌やモヤシ、つけ麺もあったりするが、卓上のパウチを見るとセットメニューとして角煮丼やカレーが一際輝いて映る。
水を持ってきてくれた、自分より一回りくらい上そうなご主人に注文を告げ、待つこと暫し。

Aラーメン+半チャーハン¥700の登場!
大門半チャンラーメン
(ラーメンが先に来てチョット食べちゃったので写真は具が少なくて申し訳ない!)
一瞬、ラーメンが少なく見えるので、半ラーメン+半チャーハンくらいな感じなのかなと。ここんちのデフォ量が分からんので何とも言えんが、この時は値段なりの量なんだろうなと思った。
大門ラーメン
(こっちが手を付けてないラーメンの状態)
まずラーメンのスープをズズッと行こうとレンゲを入れたら、思ったより見た目に濁った灰色をしているのと、ドロっとした若干の抵抗を感じて驚いた。
もしやと飲んでると、案の定かなり煮込まれた濃度の高いスープだった。味噌ラーメンみたいな色をしているが、豚骨メインでしっかりダシが取られて、濃い目の醤油と合わさるからこの色になるのだろう。こういう豚骨醤油スープって、15年以上前はチョイチョイ散見できたけど、めっきり出会えなくなったな。当ブログでも近年一度UPした気がするが、失念してしまった。それはそうとこのスープ、結構油もそれなりに入ってるのもあるが、それを差っ引いいても飲みごたえ抜群。自然な甘みもあって、純然たる九州系の豚骨ラーメンとは違った旨みで溢れている。
大門チャーハン
チャーハンはというと、これがドーム型にキッチリ盛られているが、レンゲを入れるとネチッとスローモーながらホロけ、割れ目から湯気がフワ〜っと立ち上る、典型的なしっとりチャーハン。噛むと水気もしっかり湛えられ、米の甘みも感じられるが、塩コショウメインだろう味付けもしっかりしてるが、醤油っぽいショッパさは見た目よりなく、若干オイリーでスルスル食べられる。
そしてなんといっても特徴的なのがニンジン。ニンジン入りは稀に出会うが、火の通りにくい食材なので、固くなるか、ニンジンは甘くとも全体が焦げっぽくなるものもママ見受けられる。しかしここんちのはそんなに火が入ってるように見えないのに、柔らかく、ニンジン特有の生臭さがない。
再びラーメンに戻り、意外とこの手の店にしては伸びておらずしっかりした細麺に、薄めながら柔らかい赤身が嬉しいチャーシューといった具を堪能しつつ、残ったスープをチャーハンのお供に完食。

食べ終わる頃には近所の常連らしきオッサンが来ては、ご主人と世間話しつつ飲みが始まっていた。一品料理もあるし、オフの日に来たら飲みもいいなと思いつつ、ご主人に美味しかったと告げると気持よく見送られ、店を後にした。
あのクドくないのに凝縮感のあるスープを飲むと如何にセットがリーズナブルか、改めて驚かされるのだった。半チャンラーメンというと、醤油のシンプルなラーメンが出てくる店で多いように思うが、こういう個人店のちょっと個性的なラーメンで半チャンが味わえるのは地域性もあるのだろうか。こういう店が発見できてとても嬉しかった。
というわけで、こりゃウメー!! ごっそうさんでした!

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