8/11(日)の夏コミ3日目に当選し【西2 う-43a ガキ帝国】、今度の新刊は昨夏に発行した『裏板橋メシ屋道中記・東地区篇』に次いで『西地区篇』を作るので、予告的に東地区編の中から、隠れ家的飲みネタをUPしてみたい。

東武東上線中板橋駅の南口。旧街道に出ると、以前UPしたこれまた隠れ家的路地裏中華・博龍【過去記事】に向かう路地のカドに、渋好みの暖簾が掛かる定食屋がポツンと佇んでいる。
外観

正面
かどや【食べログ】 ★★★★★★★★★★ これぞ定食飲み! 
所在地:東京都板橋区弥生町58-3

「ごはんとお酒」と書かれたテント看板にグッと惹かれたわけだが、入店してみたらこれがドビンゴ!
L字カウンターがメインで、店主らしきバアチャンが中に鎮座し、2〜3人座れる卓が2つ、壁には品書きがズラリと並び、焼魚の他お茶漬けまで見受けられる完璧な食堂酒場。常連のオッチャンまでパーフェクト。
店内
カウンターに座るとバアチャンがオシボリを持ってきてくれた。

その場でレモンサワー¥380を注文。
サワーと枝豆
酎ハイ倶楽部のグラスに氷がやや少なめで出てきた。見た目より焼酎が濃すぎず、爽やかにクゥ〜っとゴクゴク飲める。酎ハイが気持ちいいのは、入口上のエアコンの電源が入ってないからだろう。熱中症が気になるが、後から来た常連らしきオッサンも、「焼いたり揚げるもん頼んじゃ悪ぃなぁ」といいながら、「とりあえずビール出してくれれば、後は手空いた時でいいよ」なんていいながら、ゆっくりしている。
自分も突き出しの枝豆をつまみながらテレビを見るともなしに会話を聞いてると、週のうち何日かはお手伝いが来て2人体制だが、今日は一人なので、団体客はすぐ作れないと言って断る体で営業しているという。先ほど小さい子連れが来た時もそういって断っていたが、「商売人としてはそれじゃダメなんだけどね」なんて自嘲気味に漏らしていた。ヨイショと腰を伸ばして棚から食器を下ろす姿を見ていたら、全然好きなようにやってよ〜なんて口にしたくなってくる。

バアチャンが自分と入れ違いに帰った客の皿を片付けてると、もう注文して大丈夫いいというので、オススメメニューにあった鶏の軟骨焼き¥380をお願いする。
チキン
まとまった仕入れでもあったからオススメなのかと思いきや、バアチャンおもむろに冷凍庫から業務スーパーなんかで売ってるような大きなビニール袋を開け、数個を皿に乗せレンチンし始めた。まさかの冷凍がオススメとは。普通ならヤラレタと思うが、なんかこのバアチャンだと許せてしまう。
しかも食べてみると、これが不思議な旨さ。ケンタッキー的なコショウの濃いめの味付けは冷凍の骨付きチキン的ではあるが、ところどころの軟骨がコリコリと絶妙なアクセントで、レンチンとは思えない肉と衣のジューシーさと相まって、ヤバイほどに酎ハイが進む。まさにマジック!

その後に、頼んでおいた鮭焼き定食¥680が登場。
鮭焼き定食
真っ黄色なタクアンに厚揚げ、シャケにもレタスが1枚ペロリンと乗ってるだけだと寂しく映るが、ご飯は多めで厚揚げも甘辛でよく浸ってて、ちょっとずつ色々食べてという心遣いが嬉しい。
鮭UP
で、肝心のシャケだが、これが見た目より身厚でプリップリ。シャケって貧相なものはとことん貧相で焼き具合によってはヒョロヒョロになってさらに貧相になるんだけど、これは実によくふっくら焼けてますわ。醤油ちょっとだけで十分。シャケの甘みが感じられ、パリッパリに焼けた皮も美味。
これを瑞々しく柔らかめに炊けたご飯と一緒に食べる幸せったらない。途中からちょっとレモンを絞ってもよし、別れが惜しくなるほどにあれよとなくなり、完食。

帰りしな、川越街道から路地抜けて中板出る時に見つけて来たが、来れて本当に良かったと告げたら、それは嬉しいわ〜と言ってくれて、世辞でも嬉しかった。
まぁね、細かいこと言う人は言うだろうけど、そういう次元じゃなくて、兎に角全体的にキュート。店の醸し出す色がある。涼しくなったらゆっくり飲み食いしに来たい。
こういう出会いがある夜は最高やね。ウマくてシミますわ。ごちそうさまでした。バアチャンお元気で。

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