カテゴリ:ラーメン全般 > とんこつ

5

先日、メシ通での自連載『ラーメン系譜学』の新記事がUPされました!

伝説の環七「なんでんかんでん」の味をつくった男は今……。「御天」の超絶濃厚スープ&極細麺こそ正真正銘、博多仕込みのとんこつラーメンや!


というわけで、冬コミ後の大晦日〜正月三が日食ったもんレポは一旦お休みして、昨年末発行したミニコミ『17年冬限定本』【詳細】に書き切れなかった豚骨について、未掲載の写真を並べながらまとめさせてもらいやす。

メシ通でインタビュー連載をさせてもらうようになって、九州とんこつを取り上げるのは不可避だと思っていた。東京を中心に豚骨が認知されていく上でポイントとなるタイミングは幾つかあるが、中でも80〜90年代の環七ラーメン戦争の立役者となったなんでんかんでんは、どうしても特集したい。
でも御存知の通り、店舗は既に閉店している。なんでんの社長の川原さんに話を聞くことは可能だろうが、現役店舗があることを前提に、つまり記事を読んで食べに行けないと、読者としてもフラストレーションが溜まるだろう。
となると、なんでん出身と言われる御天に行くべくだろうが、ホントのところ、御天の社長、岩佐さんになんでんかんでんのことが聞けるなんて微塵も思っていなかった。

というのも、御天がOPENした当時、一番にメディアで露出したのが最初の石神本だったと思うのだが、ここでは岩佐さんは登場せず、出身店も伏せられていたからだ。
明らかに出身店なのに修行先が明かされないのはラーメン屋あるあるだが(人が抜けたりってのは円満退社じゃないナニかゴタゴタの類があるからだということらしいけど)、御天のその例に倣い、公言できないのだと思っていた。
しかし昨年、たまたま見かけた西日本新聞のWEB記事で、御天が取り上げられているのを目にした。読んでみると、なんでんとの関係が書かれているじゃないか!? しかも岩佐さんの名前出し・顔出し付きで。
聞けんなら絶対に聞きたい! というわけで、取材のオファーしたというわけ。

新青梅街道
(新青梅街道沿いにオレンジに光る店が御天。以前は緑色がイメージカラーだったが、震災前にリニューアルした)

外観
御天 井草本店【食べログ】
★★★★★ 5.0
杉並区井草1-29-3
過去記事:スープ苦い問題解決!?

取材するからにはこれまで疑問だったことを兎に角聞きたい。

まずは、なんでんの味が落ちた問題。これはインタビュー記事の通り、初期なんでんの味を作っていたのは岩佐さんで、独立したため、これまでのような仕込みが出来る人間がいなくなった。

店内
(白っぽい木調で明るくなった店内だが、ガッツリ豚骨臭が染み込んでいる)

御天が出来た当初、往時のなんでんレベルの濃さが体感できる店として、なんでんで開眼したド豚骨フリークが御天に移った。同じような時期に、よかろうもん、金太郎と長浜ド豚骨店が出来て、フリークとしては非常に充実した日々が送れた。この頃はまだ、ラーメン屋というと豚骨醤油などコッテリ系がメインで、環七など街道沿いで深夜営業する店が主流だった。路駐もユルく、友だちの車なんかで夜な夜な乗り付け、半屋台のような店舗で貪り食ったものだ。
その後、いち、英、長浜食堂、博多白天など満足させてくれる店は出来ていったが、和歌山ラーメンの井出商店を筆頭とするご当地ラーメンブームや、家系の進出で、豚骨というのが、
[よく出来た本格長浜ド豚骨] 対 [醤油や味噌など何でも揃うラーメン中華店のメニューの一つとしての白いだけのなんちゃって豚骨]
という図式から、九州ラーメンにとらわれない、豚骨ダシをウリにしたラーメン全般に使われるようにシフトした感がある。
また2000年以降、Wスープなど豚骨も使用しつつ魚介スープをウリとしたものが流行り、ラーメンが背脂こってりのガテン系ロードサイド文化が主流でなくなり、ド豚骨が成立しにくくなった。同時に、匂いの出る豚骨は近隣からの苦情が多く、ただでさえ重飲食不可が多いところ、貸してくれる物件が極端に少ない。さらに、何日もガスで炊きまくる上、豚骨も大量に使うので、材料費・光熱費が半端なく掛かると、全く労力に見合わない。

なんでん全盛の頃のように、1日1000杯とか出るのなら話は別だが、ラーメンを求める人のスタイルも変わり、仮に好立地で往時のなんでんと同じクオリティが出せたとしても、同じだけの人が来るとは到底思えない。
そんな時代の流れがある中で、ド豚骨の濃度をキープしつつ営業を続けるのがどんだけ大変なことか、インタビューを読んで頂ければ分かってもらえるだろう。

メニュー
ドリンクメニュー
(ラーメンだけでは経営的に厳しいので、なんでんが初期に行っていた居酒屋スタイルを御天で継承している。九州の本格焼酎を中心に、アルコールも多く取り揃えている)

焼酎
(西酒造の芋焼酎・富乃宝山¥650をロックで。これが芋臭くなく、ややフルーティさがあって飲みやすい。量はたっぷりめ。久々の本格焼酎だったが、たまに飲むと染みるわ〜)

豚バラ串
(豚串¥350。ムチッとした食感でツマミにサイコー)

ラーメンメニュー
(実は通常のラーメンと同じスープを用いた様々のバリエーションラーメンが存在する)

フリークが最も気にし、岩佐さんも下げないのが約束と言い張るスープの濃度。それを食べ手が判断するのは、例えば臭いとか、スープの透明度といった分かりやすいところで幾つかのポイントがあるわけだが、匂いに関しては先述の通り近隣がウルサイので、屋上までダクトを伸ばすとか、匂いが出にくくする装置を付けるなど、対策がされているため、外まで豚骨臭が臭うとかが判断基準にならなくなっている。
スープの濃度はというと、当然透き通ってなければ、強火でガンガンに豚骨を煮出していればド豚骨に近づくわけだから判断基準になるが、単に白濁させるだけなら、何日も煮込む必要はない。豚骨を予め砕いておくとか、粉々にしたものを煮出すなど、時短できる策を講じれば、煮込んだ出汁ガラがスープに混ざっているのが確認できるくらいの濃さのスープは出来上がるだろう。
マロ脂掬う
(煮込むスープ。表面に浮いてくるアブラ、後述するマロ脂を掬うところ)

さらに、寸胴自体にラードを足したり、背脂を混ぜてコクを出すところも少なくない。混ぜて煮込めば手っ取り早く、こってりパイタンスープが出来上がる。

麺
(麺は嘗て長浜屋台の殆どが使っていたという製麺所から配送された極細麺。冷蔵庫で寝かすことで、独特のコシが増す)

麺茹で
(麺茹ではテボで行われていた)

スープ投入
(スープが注がれる)

麺上げ
(湯切りした麺をスープに投入)

九条ねぎ投入
(ネギは九条ネギ。葉物野菜が高騰しても契約しているところから仕入れているのでさほど影響はないというが、関東では見たことないほどの太さの九条ネギをノーコールでタップリ入れてくれるので大丈夫か心配になる)

じゃあなんで豚骨だけ何日も煮込む必要があるのか。白濁した上にさらに煮込んでいくと、豚骨が形がなくなるほどボロボロになり髄が溶け出し、マロ脂というものが出てくる。マロとは骨髄のことで、骨髄から出た脂が、短時間に混んだだけでは得られないまろやかでパンチのあるコクを生み出す。岩佐さんはマロ脂(まろゆ)と呼んでいた。マロ脂の存在については岩佐さんに聞いて初めて知った。今回の取材の一番の収穫だった。
ラーメン
(ラーメン油抜き¥750。赤灰色く濁った透明感のなさが感じられるだろう)

そこまで行くと髄がスープに混ざるので、白から赤茶けたり(岩佐さんのいう赤茶系)グレーっぽい濁った色味(灰汁=はいじる)になる。
ラーメンスープUP

そして、スープを飲んだ後に、丼の底にこの髄が砂のように溜まっている。
丼髄
(完食すると見える、丼の底に溜まった髄)

これが、当ブログでしつこく言うザラ豚、つまりザラザラとした髄の食感があるスープの正体。髄が出るまで煮込んでいるのかが、ちゃんと豚骨炊いてるかの目安になる。もちろん、豚骨砕けば髄は出るので、マロ脂が出てくるまで煮込んでないケースもあるが、第1段階としての判断基準にはなる。
なので、ザラ豚でも唇がカピカピになるほどではなかったり、コクというかなめらかさがイマヒトツ弱いという表現をこれまで何度かしてきたと思うが、これは恐らく、ザラ豚でもマロ脂が出るまで煮込まれていないことに由来するのではないか(参照:ひらさわ@水道橋【過去記事】|熊本玉名ラーメン【過去記事】)。ラードや背脂足しただけでは、マロ脂のコクには辿り着かないということだろう。

岩佐さんは本場博多、長浜でも、赤茶系の店は少なくなったという。なんでんが長浜の麺を取り寄せるためにレクチャーを受けた、界隈きっての人気屋台店ナンバーワンでさえ、スープは白く、ラードを入れていたようだ(博多出身店が白いの例:よねちゃん【過去記事】|花月で一時出していた白いなんでん【過去記事】)。
最近とんと姿を見なくなった(というかアノ事件で雲隠れした)食べログレビュアーの某うどん氏は、赤茶系の豚骨を偽物とし、自分が支持する足立のいっき【過去記事】について、こんなスープ、本場博多にはないと、偽物豚骨扱いをした。さらに博多で食べラ白いラーメンをこれがホンモノと言わんばかりにレビューを書いていたが、どっちがホンモノなのか、ここまで読んでもらえればお分かりだろう。氏は現在、レビュワー登録を閉じているので、そのレビューをお見せ出来ないのが残念でならないが、あらぬ言いがかり以外のナニモノでもないと思うのだ。

こういうこと書くと、一部のマニアだけしか分からない特殊な世界と思われてしまうかもしれない。でも、ド豚骨フリークだって、なんでんとかで開眼する前はただの人。別にグルメでもいいもん食って育ってきたわけでもなんでもない。誰だって、おんなじもん食ってれば、ある程度こっちは濃い、あっちは薄いくらいのことは分かってくる。だって、関東のうどんそばの汁が黒くてしょっぱいけど、関西は薄味とかって、フツーにいうでしょ? その程度のことですよ。
濃厚に煮出したスープを嗜好していたら、ある時期から途端に薄くなったり、それを扱う店が減少したら、あの時のあの味は何処に行けば味わえるんだー!?ってなるでしょ。

そういう現象が、2000年頃を境に起きた。優良店が軒並み濃度を落とし、新規店が登場しなくなった。先ほど名前を出した、よかろうもんは岩佐さんがプロデュースし、博多白天(中央林間は閉店【過去記事】、農大前は営業中の様子)は御天出身。長浜食堂は御天がラーメンを見ていたが、中野への移転を期に、岩佐さんの手が離れると、一気に薄くなった。よかろうもんは一時真っ白けっけのスープになったが、近年盛り返してきている【過去記事】。新店でド豚骨となると、自分が知る限りでは浅草橋の錦雲豚【過去記事】が最後かもしれない。長くは続かなかったが。
御天も代々木にある店は近隣の事情でスープ炊けなくなって、下井草の本店から運ぶようになり、スープを温める際に焦げてビターになる現象が報告されている【過去記事】

博多直送の極細麺で、長浜スタイルの正統ド豚骨となると、御天か、金太郎からの流れのいっき、もりや【過去記事】くらいしか思い浮かばない。
これらの店でも、あっさりとう意見も聞くが、それは純然たるスープ濃度ではなく、アトテンといって、丼に予め投入するラードや、先に言ったように寸胴に背脂やラードなど足した脂っこさで判断されていることが非常に多い。そりゃいくらでも足せばしつこくなる。こっちはマロ脂の出た濃さの話をしているのだ。
タレ
(タレを入れた丼。ここに通常はラードがアトテンで加えられるが、油抜きで頼むと加えられない)

以前、金太郎で、こってりと指定するとアトテンのラードを増やし、ナシというとラード抜きになると聞いて以来、マロ脂の溶け込んだこってりさだけを味わいたくて、油抜きで頼むことが俄然多くなった。
そのことを岩佐さんに聞くと、御天ではこってり指定はマロ脂が出ている部分を多めに足すという。抜きはラード抜きだそうで、ナチュラルにマロ脂が溶け入ったスープを堪能するには、やはり抜きがベストだろう。でも、マロ脂が増えるなら、御天ではコッテリで一度食べてみたいと思うのだった(取材時は撮影用に抜きで作ってもらったため食せず。食ったら報告します)。

気づけば冗長な文章になってしまったが、こういうことはミニコミでたっぷり、実店舗の紹介を踏まえやりたいと思っている。背脂番付を出した時から画策しているのだが、そのうち、上梓したい。

←クリック戴けると狂喜します

5

順番が前後してしまったが、10/28(土)おもしろ同人バザール@神保町【公式サイト】の事後報告ということで、神保町〜水道橋間でずっと寄りたいと思っていた店にやっと行けたので、報告しておきたい。
イベント当日、折角はじめて参加するので新刊をと、神保町界隈で食べた店の過去レポをまとめたコピー誌を出したのだが、その前日、製本作業中に神保町二郎の閉店を知るというね(後に移転と分かるのだが、さらにさぶちゃんまで閉店というね)。
個人的には苦手な直系だったので、思い入れのある人が多い店を前にどうこういえる立場にないのだが、当日イベントに向かう途中に前を通ったら凄い行列になってて、なるほどなぁと思うと同時に、なんか申し訳なく思えてきちゃって、足早に会場に向かうのだった。

会場は駅的には九段下に近く、専修大学のスグ北側なのだが、実は専修大学正面はこの時初めて通った。近くは何度も通ってるのにね。昔勤め先から斑鳩行くときとか。
で、ここで初めて町中華のたいよう軒の前を通って、あぁ、ここにあったのかと。コチラの半チャンラーメンがファンが多く、ずっと来たいと思っていたのだ。でも神保町界隈は土日休みの店が多く、この日も土曜だったので諦めていたが、なんと土曜は開いているようで、営業中の札が出ていた。帰りはたいよう軒で決まりかなと思ったのだが、いざ帰りになると雨が強く、ドトールで一息つきたかったので、歩いていける距離が短い水道橋方面の未訪店にすることに。

というのも、こっちにもずっと噂を聞いては行きたいと思っていた本格長浜豚骨の店があって、調べると土曜もやってるとのこと。
白山通り方面へ斜めに走ってる道があって、これが水道橋へ行くのに便利なのだ。この辺はよくとんがらし【過去記事】などに行くときに利用してたので、覚えていた。
斜めに進むと、六叉路の角っこに、店が見えてきた。おおっ、やってるやってる!
外観
正面
ひらさわ【食べログ】
★★★★★ 4.5
東京都千代田区三崎町2-16-10

店内はカウンターのみのようで、土曜の雨の日なので先客は1人と寂しい感じだが、ゼロよりいいので少し安心した。後からもう1人入ってきたしね。
傘を仕舞って入口脇の券売機へ。なんとこの立地で今時ラーメン650円はリーズナブル。しかも土曜でも替え玉1玉とライス無料とは。
ポチッとして適当な席につき、厨房に一人おられた店主らしき方に渡す。すると、ライスは?と聞かれたので、あ、替え玉の方で…と告げると、替え玉だけですね、と返された。あれ? どういうことだ??と不思議に思い、店内の掲示をよく見ると、替え玉かライスのどちらかが無料というよくあるサービスと思い込んでいたのが、ライスも替え玉も無料となっていた。本当!? 大丈夫かと心配になるレベルだが、折角なのでご厚意に甘える。

で、やってきましたラーメン粉落とし¥650+サービス半ライス!
ラーメン半ライスサービス
具のキクラゲややや泡立ったスープに極細麺と、構成は博多長浜豚骨そのものだが、なんだか違和感が・・・あ、スープが黒い!
ラーメン
煮込みまくって茶濁したというより、もろに醤油ダレの色が出てる。あれ? 以前みたコチラのラーメンの色って、白っぽくて、よく見るとダシ殻的痕跡が見受けられるタイプじゃなかったっけ。と思って某師匠のブログみたら【参照記事】、やっぱり黒っぽかった(^^ゞ
スープUP
ともあれ、まずスープからズズっと行かせてもらう。うん、濃厚〜。十分満足度の高いスープだが、なんか、一時流行ったドロ系豚骨魚介のような、何日も煮込んだというより、ミキサーかどうか知らないけど、骨を事前にかなり粉々にして煮出したような、日の浅い独特のザラ感を感じる。脂としっかり乳化したようなネットリ系のまろやかさがチト乏しいというか。どう作ってるかわからないので無責任なこと言えないけど。
麺は極細というより若干太めで、粉落としでモキモキとした歯ざわりがあって、やっぱりこれ系が好きだわ〜と再認させられた。チャーシューも柔らかくて、キクラゲの食感もよく、十分博多ラーメンしてはいる。
でも、塩っぱくはないけどやっぱ味付けが醤油なんだよね、たぶん。一部醤油ダレもあるけど、向こうは塩ダレが主流だから、なんかしっくりこない感じがしてしまう。でもまぁ東京でやるにあたって、こっちの味に多少だけど寄せたのかも。似たようなのでは千石の十兵衛【過去記事】とか。あれはもっと醤油をハッキリ効かせて、和歌山ラーメンみたいなアプローチしてるから、これとはまた違うんだよね。
ライスおじや
なんだかんだいいつつ、頂いたライスにスープかけてニンニクちょっと垂らしておぢや風にして食べるとやっぱり美味しい。
サービスの替え玉も粉落として頂く。
替え玉
丼にドボン方式じゃないから、麺だけ食べられるが、粉落としの硬麺のモキモキ感がより味わえる。
しっかり湯切りされてるようでスグ麺が固まるので、早急にスープにドボン。
替え玉ドボン
かなり少なくなったスープと替え玉で1:1くらいのバランスで完食できた。
ずい
最後、丼の底に髄も結構確認できたし。

なんかチョット不思議な、満足に一歩寸止めを食らったような感覚になってしまったが、そんなの長浜豚骨に異常な執着がある自分がいけないのであって、未だに東京に蔓延るなんちゃって九州とんこつや、凋落した嘗ての人気長浜豚骨店に比べれば、十分濃くてしっかり豚骨してる。この店なりのアプローチの長浜豚骨として、もう十分な一杯になってる。
これを維持するご主人の努力を考えれば(さらにこの値段とサービスだから頭が上がらない)、自分がこうしてやってるブログ記事なぞ鼻クソみたいなもんなので、気にせずお客さんには堪能頂ければと思う。
以上、戯言失敬。十分すぎるほどウマシ! ごちそうさました!!

←クリック戴けると狂喜します

5

これまで何度かUPしてきたが【過去記事:えびすこ|神仙|長尾中華そば】、池袋のパチンコ屋楽園に引っ付いて営業してる入れ替わり期間限定ラーメン店「石神秀幸厳選極み麺selection」。今期は九州豚骨の中から玉名ラーメンが出店してきたので、こりゃ行かな!と正月に行ってきた。
玉名ラーメン看板
玉名は熊本のチョイ北にあって、温泉地でも有名。二十歳すぎに18きっぷで九州行った時、玉名で温泉浸かって熊本でこむらさき食べたのが強烈に記憶に残っている。当時は熊本ラーメンと言えば黒亭すら殆ど知られていない状態で、玉名でラーメン食べようなど思いもしなかった。
今となっては悔しいが、それが池袋で食べられるとあっては、ド豚骨ジャンキーとしては無視できない。
玉名ラーメン外観
熊本玉名ラーメン【食べログ】
★★★★★ 4.8
所在地:東京都豊島区南池袋1-24-5 楽園タウン池袋1F

外観はこれまでの店舗と一緒。正面右側の入口で食券を買って、カウンターについてニイチャン店員に渡す。
店内では仄かに豚骨臭がして、待ってる間、否が応でもションテンがUPする。ド豚骨はこの通過儀礼が一番タマンない瞬間かもしれない。

熊本玉名ラーメン¥750+大盛¥100!
玉名ラーメン熊本玉名ラーメン大盛り
おおっ、色味が灰色い!! 私の言うド豚骨定番の灰汁(はいじる)ですよ。髄までゴッテリ出まくってる予感。これは嬉しいィ〜
スープにレンゲを浸すと、抵抗感があるほどドロっとしている。これはイイですね〜
玉名ラーメン熊本玉名ラーメンUP
掬ってズズっと行ってみると、んぐぐぐ、甘ぁーーーーい!! 旨みがズドーンと口中に広がる。舌に絡まる。この濃厚に嘘偽りはない。
麺は確か粉落としかハリガネだったかな、詳しく覚えてないが硬めで注文。替え玉もあるが、2玉食うほどお腹空いてなかったので、大盛りなら丁度いいかと。細麺でモキモキっとした芯と粉っぽさを感じる定番の加減がやっぱ豚骨には合うなぁと。
この手のスープに沈むように混ざってクタクタになるネギがやっぱし美味しい。バラチャーシューも適度に食べ手があるし、キクラゲのポキポキ感も心地いい。ただ、デフォでニンニクチップが入ってるのは食べてて混ざっちゃうから個人的には頂けない。なるべく混ざらないように食べて、途中から上手く混ぜ混ぜがいったからいいけど。

全体にもう素晴らしいド豚骨なのだが、1点どーしても気になった。前の神仙ノ時も感じたが、以前流行ったドロ系豚骨魚介によくあった濃厚感に近く、ゆで卵の黄身みたいな甘さがあるのだ【例:津気屋@川口】。池袋のこの店舗での炊き方が同じなのか、予め豚骨を砕いたのから出汁を取ってるのか知り得ようもないが、どうも好きな長浜ド豚骨と比べると、ちとチャッチく感じられてしまう。
まぁそうだとしてもド豚骨には変わらないので、玉名の味と近いか遠いかは別として、こんな濃厚豚骨が食べられることを純粋に喜びたい。
あぁ、やっぱ豚骨ですわ。ウマかった〜、ごちそうさまでした!

←クリック戴けると狂喜します

5

以前、青梅街道を自転車で走っていたら、昭和のロードサイドチックなオレンジの看板のラーメン屋を発見した。
てっきり豚骨醤油の店かなと思ってたのだが、気になって調べてみると、豚骨の店らしい。豚骨というと、長浜を謳うなんでん派生系やその類の作りの店【いっきとかよかろう〜とか】ばかり食べているので、どうにもそれ以外がアンテナに引っかからなくなっている。それに佇まいやげんこつラーメンという文言から似非豚骨な感じもするし、最近は家系でも豚骨って言うし、どうにも豚骨というヤツは信用出来ない。
しかし、某氏のブログで取り上げられていたのをみるとかなり良さそうだし【喜劇ラーメン食べ歩き】、ある夜、この辺で晩飯を食べて帰る機会があったので、飛び込んでみた。
民屋外観
げんこつラーメン 民屋【食べログ】
★★★★★ 5.0
所在地:東京都杉並区梅里1-18-12

昨今のオサレラーメン屋と比すれば、街道沿いの威勢のいい豚骨系と括られようが、それでも黒い壁に木目のキレイな大きめのL字カウンターが心地よく、厨房に立つ兄ちゃんもオサレ気味で、なんとなく高円寺界隈という場所柄が影響しているような雰囲気を感じる。若者向けの雑多な居酒屋といってもどこかオサレ臭が見え隠れする、みたいなね。
民屋店内
フロア担当らしき女性店員がお冷を持ってきてくれて、そのタイミングで注文。卓上のメニューには豚骨ラーメンと書かれていたのでそれを注文したが、表のプリントされた写真の掲示には、違うメニュー名が書かれていたような。そっちは豚骨醤油味なのかな。店内には他のラーメンのアナウンスないし(帰りしな外で見返したら「げんこつラーメン」というメニューだった。後述するが結果オーライだったのでいいのだが)。

ともあれ、豚骨ラーメン粉おとし¥680の登場!
民屋豚骨ラーメン粉おとし
おおっ、これは綺麗に盛り付けされた豚骨ラーメン! 丁寧に作ってそう。泡立ったスープも実にソソる。これはもしかするか!?
で、早速プースーをズズっと行かせてもらうと、口に含んだ瞬間、油が先に立って唇がカピカピになるがスグにヘビー級のよく乳化したトロみのある食感が口中を支配する。いわゆる長浜ストロングスタイルの骨太なのとはチョット違くて、丁寧に煮込んでしっかり乳化させたであろう感じが窺えるマイルド加減。
民屋ラーメンUP
表面の油も最初だけで、スグに純度の高そうな豚骨スープに支配された丼が現れる。豚骨の芳醇な香りは漂わせつつ、臭みとなるような獣臭はほぼナシ。丁寧に下処理されているのだろう旨味の凝縮感がある。
麺は細いが線のような極細ではなく、粉落とし指定で、粉っぽさ爆発の食感がしっかり噛み締められた。
具のチャーシューは脂身と赤身のバランスがいい、柔らかくもしっかり噛みごたえのあるもの。きくらげのコリコリとした食感といい、デフォの1杯で十分まとまりとバラエティ感も感じられる構成。
これはもう替玉粉落とし¥120は必至でしょ。
民屋替玉粉おとし
替玉は別皿タイプ。最初は麺単体だけで食べられるから嬉しいね。
民屋替玉ドボン
楽しんだところでスープにドボン。残った濃厚汁とモキモキの麺を絡めて完食。

替玉あわせて800円と、いつもの豚骨より少々値が張った。初めてきた店だから替玉券など持ち合わせてるはずもないが、これだけシッカリ作られたラーメンならば、かえってお得感さえ感じるもの。
店のお二人の気持ちのいい笑顔に見送られ、大満足して店を後にした。
代田橋で創業した串カツ居酒屋を運営する株式会社が母体の店のようで、代々木上原にに次ぐ2号店という。その手の店は得てしてナンチャッテなラーメンになりがちだが、まさかこんなしっかりしたラーメンを、それも二号店で出すとは。世の中なかなか侮れないというか、試してみないと分からないもんやね。
というわけで、ひょんな事からいい経験が出来た。今度はげんこつラーメンにトライかな(そもそも別のメニューじゃなかたりして)。ナイス、ド豚! バリウマシ!! ごっそうさんした〜

←クリック戴けると狂喜します

5

新刊 直通販の受付、8/31で〆切りました。ありがとうございました!
新刊は委託先に納品済みです【委託先在庫一覧】。是非ご利用下さい。
で、前回【珈琲館@豊洲】より夏コミ終わりに寄った店の続きをば。

コミケの垢を落とすべく、どっかルート的に楽に出れる未訪の銭湯はないかと調べていたら、豊洲からスカイツリーに向かう都バスがかなりの本数出ていて、この路線沿いに御谷湯があることが分かった。
元々黒湯の出る銭湯として知られていたが、最近になってデザイナーズっぽくリニューアルした。正しく立ち寄るには好都合。行くべと都バスに乗り込む。

ひたすら三ツ目通りを北上すると、JR総武線の高架下を潜る手前、緑三丁目という見慣れた交差点に出た。
そうそう、ここに長浜豚骨のよかろうもんって店があって、丁度両国と錦糸町の中間点だから、15〜10年位前はよくどっちかの駅からエッチラ歩いてよく来たなぁと思い出した。当ブログで頻繁に述べているように、なんでんかんでん以後、幾つか街道に獣臭を撒き散らす長浜ド豚骨ラーメンの優良店が発生したが、ここもそのうちの一つ。当時は本当に濃くて、かつ臭いもスゴくて、目の前のバス停からよく苦情が来ないなと心配していたが、そのうち濃度が低調と感じることが続いて、仕事の環境が変わったことも重なって足が遠のいてしまったんだけど、最近臭さが戻ってきて、バス停周りがエライことになってると風のウワサを耳にしたんだっけ。
あ、よく考えたら、このバス路線がそうなんだ。
丁度、よかろうもんの目の前のバス停に着くと、おおっ、お盆でも通常営業しとる! 流石にバスの中からは臭いは分からなかったので、こりゃ久々に風呂上がりに訪れてみますか。

というわけで風呂で汗を流し、再びよかろうもんへと踵を返した。
よかろうもん外観
とんこつラーメン よかろうもん【食べログ】
★★★★★ 4.8
所在地:東京都墨田区緑3-17-8

夏真っ盛りで入口のドアは開けっ放しだが、この日はたまたまか、外まではそんなに臭わなかった。でもよくよく嗅いでみると、厨房から仄かにプ〜ンと豚骨を炊き出した獣臭が漂っているのが分かる。
入ると既に常連らしきオッサンらが飲みながら店の人と喋ってる。今の店長さんか、若くてシュッとして愛想が良い感じ。それとヘルプっぽいオッサンと二人で回してる様子。
カウンターの一番手前端に腰を下ろし、注文。店内に入ると流石にそこそこ臭うね。いい、いい感じだわ。

で、暫くしてやってきた、ラーメンあっさりスーパー粉落とし¥680!
よかろうもんラーメン
スープの出来を見るべく、最近は長浜ラーメンでは専ら油抜きでお願いしているので、今回もそうしたら、ここんちはラードを足しているのではなくスープの表面の油をたすからなのか知らないが、できるだけ油入れないようにと助手らしき店員に支持していた。出てくる時は「あっさり」といっていたので、ここではあっさりと言って頼めばOKのようだ。それはそうと、まぁ表面に油が浮かないからスープの色がよく見えるが、炊きまくってずいが出た豚骨スープだと茶色くなる傾向があるといっても、これは殆ど赤といっていいレベルですな(足立のいっき【過去記事】の某クチコミで、スープが赤茶色いから長浜ラーメンじゃないって言ってる人がいるけど、元祖長浜屋だって茶色いし、あの辺の屋台もだいぶ薄くなってて、今じゃ東京のこの辺の店の方がよっぽど長浜豚骨してるんだけどね。だからある程度年齢行った博多出身の人なんかがこの辺の食うとコレコレ!って大抵は言ってくれる)。8年前の真っ白けとは大違い【過去記事】
よかろうもんラーメンUP
ズズズといかせてもらうと、おおっ、この骨太なスープ、イイですね〜 思わず笑みが溢れる。確かにバス停を強臭というほど臭わないからか、乳化具合はそれ程でもなく、油感が控えめで、飲み口はサラッとしている。それでもやはり唇がすぐカピカピになるほどではあるが。
スーパー粉落としと称された麺はさすがの極細バキバキ形状記憶状態。モキモキ食う感じはやはり長浜ラーメンならでは。
とくれば、替玉¥150もスーパー粉落とし!
よかろうもん替玉
別皿で麺だけ食うのも好きだけど、この丼にドボンしてくれるのがスタイルとしては好き。ここは屋台じゃないけど、なんか扉開けっぱで食ってる雰囲気に似合う。
そして、替玉の方がモッキリ感というか、硬いを通り越して生のネッチリ感があるというか、思いスープとともにネチネチ食う感じがやっぱり醍醐味なんだな。

完食すると、あまり丼の底には髄は残っていなかったが、それでも昔よく来ていた頃のスープを思い起こさせ、さらに別ベクトルのイイ方向に向かってるパワフル骨太スープになってる気がした。個人的にはもうチョイ粘度があればなぁと思ったが、そこはブレの範囲だろう。
営業が続くだけ、多くが薄くなってしまう豚骨ラーメン店にあって、これは嬉しい姿を拝ませて頂いた。またコッチに来たら寄りたい。この路線を突っ走ってほしい。
というわけで、超ウメェ! ごちそうさま!!

←クリック戴けると狂喜します

↑このページのトップヘ