カテゴリ: 酒場・ホルモン・串モノ・焼肉

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このところ、当ブログのカテゴリーを見直していて……というか手を付けず放置状態だったのだが、ラーメン以外のサブカテゴリーを設けておらず、いい加減「中華」から「チャーハン」はサブカテゴリーとして作らなきゃマズかんべぇと。
ついでに、この1〜2年でWEB連載の仕事も増えたので、「メシ通などWEB記事執筆の仕事」というそのまんまのカテも作ってみた。
中でも一番新しい「favy」の記事は、このブログであまり紹介できてないので、今年2月に公開された大番くっくでfavyには書ききれなかったネタを公開しておきたい。

半チャンセット
favy:ほぼ板橋のみ!超ローカルラーメンチェーン『大番』の懐かし東京豚骨としっとりチャーハン

過去記事:2015年09月大番くっく2014年06月上板橋店

外観
東京ラーメン大番 桜川店【食べログ】 ★★★★ 4.0 
所在地:東京都板橋区桜川3-13-10

過去記事でも触れているが、昼間から常連のオッサンが大挙して押し寄せ、カウンターに陣取ってはチューハイを飲んでいる。
店内
厨房には中年の女性が居て、話し相手になっている。完全に居酒屋状態。
頭上メニュー
メニューを見ると他の大番と同じく、ラーメンのバリエーションにカレーなどセットメニューが並ぶが、卓上のメニューを見ると、ツマミがズラリと並んでいる。チャーシューや冷奴は定番だが、サバみそやエビチリまであるのに驚く。
卓上メニュー
にしても、台なしとは何だ!?
つけ麺のスープとあるが、蕎麦屋で飲む時の天抜きみたいな感じだろうか。もしや、頼むと食事が台無しになるとか。とくれば、頼むしかなるまい。

まずは酎ハイで喉を潤す。
チューハイ
メニューにはレモンサワーはあれど酎ハイはないのだが、この雰囲気なら出来るだろうとサラッと注文してみると難なく通った。値段はレモンサワー¥350と一緒だろう。
スッキリと飲めるので、食事を楽しみたい時は焼酎を炭酸で割っただけのプレーンで飲めると助かる。

そしてついに台なし¥300の登場!
台なし
出てきたそれはまんまつけ汁。しかも塩っぱい。微かに豚骨臭漂うのはこの大番ならでは。
具はメンマ・ワカメ・チャーシューと本当につけ麺のつけ汁と一緒。メンマもチャーシューも味付けがしっかりショッパめなので、完全に飲み助のアテだ。
チューハイだけでは飲むのにシンドイので、申し訳ないがスープ割りをお願いしてしまった。快諾してくれるのもまたラーメン居酒屋ならでは。

さらにカレールー¥250だけでアテにするのだから恐れ入る。
カレールー
トロミのある家庭的な味と思いきや、結構後からビターな感じも出てきて、コク深いがサラッと食べられる。

さすがにアテが液体のみだとツライので、メニューにあって気になったバタコー¥200も追加。
バタコー
やっぱしバターコーンだったか。ツマミとしては十分な量ながら、これを逐一フライパンで炒めて出してくれるのだから、それで200円は申し訳なくなる。ショッパーが続いたので、甘さが染み渡る。

そしてここに来たならチャーハンは頼まねば。
半チャーハン
飲み食いしたなら、セット用の小チャーハン¥350での注文もできるので、〆にもってこい。
相変わらずここのしっとり加減は半端ない。小くらいの量だと、ベチャベチャにならず、適度にこちらの水分多めのチャーハンを堪能できる(以前大盛りで少々失敗してるので^^;)。

いやはや、常連が飲んで盛り上がってる横でアレコレ注文して申し訳なかったが、これだけ個性的なアテを味わいつつ、賑わう店内の雰囲気を楽しみつつ、隅っこにいさせてくれるのは何とも居心地がいい。
町中華飲みとはまた少し違ったラーメン屋飲みの醍醐味が感じられた気がした。
とはいえ大番くっくが特別なのではあるが、ここはこことしていつまでもこのままであってほしい。いやはやウマシ! ごちそうさまでした〜

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8/11(日)の夏コミ3日目に当選し【西2 う-43a ガキ帝国】、今度の新刊は昨夏に発行した『裏板橋メシ屋道中記・東地区篇』に次いで『西地区篇』を作るので、予告的に東地区編の中から、隠れ家的飲みネタをUPしてみたい。

東武東上線中板橋駅の南口。旧街道に出ると、以前UPしたこれまた隠れ家的路地裏中華・博龍【過去記事】に向かう路地のカドに、渋好みの暖簾が掛かる定食屋がポツンと佇んでいる。
外観

正面
かどや【食べログ】 ★★★★★★★★★★ これぞ定食飲み! 
所在地:東京都板橋区弥生町58-3

「ごはんとお酒」と書かれたテント看板にグッと惹かれたわけだが、入店してみたらこれがドビンゴ!
L字カウンターがメインで、店主らしきバアチャンが中に鎮座し、2〜3人座れる卓が2つ、壁には品書きがズラリと並び、焼魚の他お茶漬けまで見受けられる完璧な食堂酒場。常連のオッチャンまでパーフェクト。
店内
カウンターに座るとバアチャンがオシボリを持ってきてくれた。

その場でレモンサワー¥380を注文。
サワーと枝豆
酎ハイ倶楽部のグラスに氷がやや少なめで出てきた。見た目より焼酎が濃すぎず、爽やかにクゥ〜っとゴクゴク飲める。酎ハイが気持ちいいのは、入口上のエアコンの電源が入ってないからだろう。熱中症が気になるが、後から来た常連らしきオッサンも、「焼いたり揚げるもん頼んじゃ悪ぃなぁ」といいながら、「とりあえずビール出してくれれば、後は手空いた時でいいよ」なんていいながら、ゆっくりしている。
自分も突き出しの枝豆をつまみながらテレビを見るともなしに会話を聞いてると、週のうち何日かはお手伝いが来て2人体制だが、今日は一人なので、団体客はすぐ作れないと言って断る体で営業しているという。先ほど小さい子連れが来た時もそういって断っていたが、「商売人としてはそれじゃダメなんだけどね」なんて自嘲気味に漏らしていた。ヨイショと腰を伸ばして棚から食器を下ろす姿を見ていたら、全然好きなようにやってよ〜なんて口にしたくなってくる。

バアチャンが自分と入れ違いに帰った客の皿を片付けてると、もう注文して大丈夫いいというので、オススメメニューにあった鶏の軟骨焼き¥380をお願いする。
チキン
まとまった仕入れでもあったからオススメなのかと思いきや、バアチャンおもむろに冷凍庫から業務スーパーなんかで売ってるような大きなビニール袋を開け、数個を皿に乗せレンチンし始めた。まさかの冷凍がオススメとは。普通ならヤラレタと思うが、なんかこのバアチャンだと許せてしまう。
しかも食べてみると、これが不思議な旨さ。ケンタッキー的なコショウの濃いめの味付けは冷凍の骨付きチキン的ではあるが、ところどころの軟骨がコリコリと絶妙なアクセントで、レンチンとは思えない肉と衣のジューシーさと相まって、ヤバイほどに酎ハイが進む。まさにマジック!

その後に、頼んでおいた鮭焼き定食¥680が登場。
鮭焼き定食
真っ黄色なタクアンに厚揚げ、シャケにもレタスが1枚ペロリンと乗ってるだけだと寂しく映るが、ご飯は多めで厚揚げも甘辛でよく浸ってて、ちょっとずつ色々食べてという心遣いが嬉しい。
鮭UP
で、肝心のシャケだが、これが見た目より身厚でプリップリ。シャケって貧相なものはとことん貧相で焼き具合によってはヒョロヒョロになってさらに貧相になるんだけど、これは実によくふっくら焼けてますわ。醤油ちょっとだけで十分。シャケの甘みが感じられ、パリッパリに焼けた皮も美味。
これを瑞々しく柔らかめに炊けたご飯と一緒に食べる幸せったらない。途中からちょっとレモンを絞ってもよし、別れが惜しくなるほどにあれよとなくなり、完食。

帰りしな、川越街道から路地抜けて中板出る時に見つけて来たが、来れて本当に良かったと告げたら、それは嬉しいわ〜と言ってくれて、世辞でも嬉しかった。
まぁね、細かいこと言う人は言うだろうけど、そういう次元じゃなくて、兎に角全体的にキュート。店の醸し出す色がある。涼しくなったらゆっくり飲み食いしに来たい。
こういう出会いがある夜は最高やね。ウマくてシミますわ。ごちそうさまでした。バアチャンお元気で。

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favyの新記事が公開されやした。
入口
【川口】ここから入るの!?隠れ家すぎる『やきとり太郎』のカシラ焼きが旨すぎた!

…昨年夏に、出身地である川口でトークイベントを行った際に、小学生がカシラ串の立ち食いを嗜む店として紹介させたてもらった「やきとり太郎」についてファビーで書いてみたので、読んでみてくだされ。

先日5/30(木)、辰巳出版より拙著『街道のグルメ』が発売されやした!
190520_kaido_low_plusOBI5/30(木)発売
刈部山本
『街道のグルメ
〜国道・都道・県道ローカル&昭和な味わい巡り 関東版』

タツミムック オールカラー144P ¥1500+税

【Amazon】等ネット他、書店にて
郊外ロードサイドで花開く、ドライブインから中華食堂・大衆食堂・ローカルチェーン・ご当地グルメまで、メディアでほとんど取り上げられない、地元民から愛されて続けている土着型大衆食店がついに白日の下に!
これまでにない1冊になっていると思います。【書籍詳細ページ】
本の中でも取り上げている焼肉バイキングの「けゐとく苑」をRettyグルメニュースで取り上げた記事が、お知らせが少々遅れたがUPされた。

カバー【連載:ロードサイド探訪記】
1450円から焼肉食べ放題!多摩ローカルの老舗焼肉バイキング「けゐとく苑」で驚異のコスパを体験!


全国チェーンではなく多摩エリアで独自に営業する焼肉食べ放題のロードサイド店が、実はアノHBB【過去記事】からの独立店だった!
本よりも写真を多数掲載してるし、どんな店が載っているのかの参考にもなると思うので、見てやってくだされ〜

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閉店の報を聞いたのはつい1ヶ月ほど前だったろうか。
自分の行動範囲からは離れた場所ながら、なぜか数年おきに行っている稲田堤。こことか【珈琲家】こことか【酉将】いっていたのだが、たぬきやを知ったのは比較的最近とあって初訪はつい数年前。

過去記事:2015年06月 たぬきや@稲田堤〜アウトドア飲みの極北!

今度また数年後に稲田堤に来る時にはと再訪を誓ったが、それがまさか最期となるとは。
詳細は前回記事に譲るが、今月上旬に見届けた最期となる風景を紹介しておこう。

河原
たぬきや【食べログ】 ★★★★★★★★★★ お疲れ様でした
所在地:神奈川県川崎市多摩区 多摩川土手

駅から真っ直ぐ多摩川に向かって数分、土手に上がって川を見渡すと、こういっては失礼だが小屋のような佇まいは相変わらずそこにあり、営業中と書かれた幟旗も確認できた。
店に近づくと、平日の15時過ぎと開店して間もないにも関わらず、外にあるアウトドア席はほぼ満席。それでも隅っこの席に潜り込みことが出来た。
そして店内に赴き、ジュースが冷えているケースなどが並ぶ受付のような場所で注文するのだが、バアチャンの姿が見えない。焼きとんが焼台で焼けている煙が見えるので、奥のバックヤードにいるようだ。平日からこの人手は想像してなかっただろうし、若い人だって到底1人で回せる人数じゃない。バアチャンのペースに合わせようとのんびり待っていると、「決まった?」なんて言いながら登場。
注文を告げ、まずは飲み物だけ持って席に戻る。

チューハイ¥350でカンパイ!
ちゅーはい
バアチャン、氷を豪快にぶっこんだグラスにホワイトパックをガンガンぶっかけてつくるのだが、なるほどワイルドで濃いめな一杯になってる。河原でのみにはサイコーの一杯やね。
ツマミはこの状況なので手早くサッとできそうなものをとお新香¥400にした。
お新香
それでもそこそこ時間が立ってから呼ばれて取りに行ったが、出てきたものを見て納得。400円って最初チョット強気な値段だなと思ったらこの量ですよ。しっかり浸かってシワもあって独特の匂いも微かに芳しく香る。ショッパさも結構あって、アテには申し分ない。
ポリポリやりながら川を眺めながらのんびりすること30分以上は優に経っただろうか、焼き物が数組分一気に出来上がったようだ。バアチャンの声に数名が入口に群がる。

自分の分を受け取り、席に戻る。前も食べたけど、たぬきやといえばコレだよね。
焼き鳥盛り合わせ塩¥500!
やきとり盛り合わせ
この大ぶりの串で一本100円というのだから恐れ入る。それでもってしっかり焼けてて食べごたえバツグンなのは前回証明済み。今回は前回と組み合わせが違って、左から、とり正肉・レバー・白モツ・つくね・かしら。かなり前回とはバラけたのは嬉しい上に、好物のカシラがカブったのは上出来。初めてレバーを食べたが、臭みなくホクホクに焼き上がっている。粗塩をつけるとしょっぱさに加えて甘みも増して、正肉もカシラも旨みを存分に味わえる。つくねも白モツも間違いない。

本当はニンニクも注文していたのだが、盛り合わせと一緒に出てこないということは、この先のんびり追加注文してたらいつ帰れるか知れない。というわけで、盛り合わせが出てきた段階で、最後の注文をしておくことに。
そこで、なんだかビールを飲みたくなったので、生を注文すると、サーバーからは泡しか出ず。ちょうど売切ということで、レモンサワー¥350を。ハイサワーだったかを今回も豪快に注いでくれた。
レモンハイ
同行者は日本酒一合¥350を常温で。
日本酒
日が傾き始めるとともに寒くなってきたので、熱燗ではないが日本酒だと温まる。
すっかり冷めたがそれはそれでこのロケーションならではの味わいに変化した盛り合わせを突きながら、川をぼーっと眺めつつマッタリ過ごす。
夜外観
客は後からどんどんやってきて、気づくと店内もほぼ満席状態。客はテーブルを一緒にすると他人同士でも会話が自然と生まれるもので、漏れ聞こえる会話によるとミュージシャンや編集者なんかが一緒にダベっている。そういえば、自分と同じように板橋から来ている人が居て、すっかり身バレしてしまった。

外も気づけばかなり暗くなり始めた頃、おもむろにニンニク焼き¥150が登場。
ニンニク
あ、そういえば1本だった。2本頼めばよかった。バアチャン申し訳ない!
皮を剥がしながらホクホクの身を出して食べる、あの芋類のような食感がタマラナイ。辛めの味噌も実によく合う。あぁ、やっぱニンニク旨いなぁ。これとチューハイとこの景色、他に何もいらないって思えてきちゃうが、こんなふうに楽しめるのも今日で最後かと思うと、なんだか切なくなってくる。

河原ということもあり、かなり日が暮れてくると体の芯から冷えてくる。
そんなタイミングで牛もつ煮込み¥450が出来てきた。
煮込み
やっぱりトロトロのもつに濃いめの味噌の汁、そこに七味をかけてピリッとくうと文句なしですな。そして実に温まる!

それからさらに時間が経過し最後の一品、焼きそば¥400がやってきた。
焼きそば
これは温まる! バアチャンありがとう!!
麺は通常の蒸し麺かもしれないが、鉄板で結構な量の野菜と焦げが付くまでしっかり焼かれているので、ポリポリしたところと、熱で蒸し状態で柔らかくなったところがあって、このコントラストがアクセントになって、異様に満足感がある。味はサッパリめのウスターソースのような感じがして、味があまりつきすぎてないのが逆に食べ手がある。ツマミというか食事で、肉もバリバリに焼けてて妙に旨い。
ザッパな感じでこのロケーションだから旨く感じられるんだろうと思われるかも知れないが、旨いと思えるんだったらそれでイイじゃん。そういう有無を言わせぬものがこの空間を支配してるんだよね。性別も世代も超えて、みんな嬉しそうに各々に楽しんでいる。

焼きそばを食い終わったら2時間近く、思ったより長居してしまった。後ろ髪を引かれる思いもあるが、もういい加減帰りましょ。
土手を上る手前でふと振り返ると、河原の闇夜にたぬきやの明かりだけが浮かぶ上がっていて、以前見かけた雑誌に載っていた夜のたぬきやの景色を思い出した。
夜景
やっぱり異界感というか、日常とは切り離された空間だったなと思うのだった。
2回くらいしか来れなかった自分が言うのも何だが、そういう場所なので閉店間際になって文句言いに初めて来る人とか、そういうのホント勘弁して欲しい。トイレもボットンですから。今日明日で閉店という時に、たぶんバアチャンも最後の力を振り絞るだろうけどとっくに限界だろうから、近所で河原をよく通る人とかのための最終日にしてあげて欲しい。
というわけで、バツグンにウマかったッス!!! お疲れ様でした。

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