2018年04月02日

[アニメ]「宇宙よりも遠い場所」

 地球上で行ってみたい場所の一つに南極がある。この話を周りにする度、一部の友人は「行っても何もないよ」と言ってくる。何もないのが良いんじゃないか、と思うんだけど、大概は言い返すこともなく、そうだねとしてやり過ごす。でも、生きているうちに一度は行ってみたいと思う。南極に行けるような分野の研究者になればよかったか、と時折考えるくらいだ。

 このアニメが始まる前だったか、日本テレビの番組の企画でお笑い芸人のイモトアヤコが南極に行って、南極大陸最高峰のヴィンソン・マシフに登山しているということを知り、南極への憧れを刺激されてもいた。ちょうどそんな折に始まったのが、このアニメ「宇宙よりも遠い場所」である。どうやら女子高生が南極に行くという話らしい。またどうせ女の子がキャッキャワイワイしているだけのアニメかな、と思いつつも、南極への興味に惹かれ、見始めた。


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2018年01月02日

書評:「君たちはどう生きるか(吉野源三郎)」

 毎年年末には、年越しそばとおせち料理の材料購入のため、ニューヨークまで買い出しに出かけている。そのついでに毎回Bryant Park近くの紀伊國屋書店に立ち寄り、目ぼしい日本語の本を物色してついつい買ってしまうのだけど、この本も買った本の中の一冊。漫画版(参考)や小説の復刻版(参考)もあったが、最も古い版の岩波文庫を買ってきた。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)
吉野 源三郎
岩波書店
売り上げランキング: 27
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2018年01月01日

書評:「ルバイヤート(ウマル・ハイヤーム)」

 人から薦められて読んだ一冊。恥ずかしながら、ルバイヤートもウマル・ハイヤームの名前も薦められるまで知らなかった。高校時代に表層的な知識を覚えるだけで、世界史を真面目に勉強しなかったツケがこういうところで来ている。

 ルバイヤートとはアラビア語の四行詩を意味する「ルバーイー」という単語の複数形で直訳すると「四行詩集」というタイトルになる。11世紀にペルシアの詩人ウマル・ハイヤームによって書かれた。後述するが、詩の内容がイスラム教の教義と相反するため、イランを除くイスラム教社会ではハイヤームの死後ずっと見向きもされなかった(異端とされた)が、19世紀イギリスにおいて、エドワード・フィッツジェラルドが英訳したことにより一躍名を知られるようになった。

 多くの日本語訳があるようで、調べた限りでは古いものも含めると10名以上の方がルバイヤートを日本語に訳してきたようだ。ペルシア語から直接訳したものや英語訳から日本語に重訳したものもあるらしい。今回読んだのは、小川亮作訳のものでペルシア語から直接訳しており、著作権が切れているので、青空文庫(参考)や無料のKindle本もある。

ルバイヤート
ルバイヤート
posted with amazlet at 18.01.01
(2012-09-27)
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2017年07月15日

映画評:「Spiderman: Homecoming」

 久しぶりの更新。本業がとても忙しいこともあって、まとまった文章を書く気力もずっとなかったのだけど、今ちょうど何かを書いてみたい気分なので、せっかくだから今見てきた映画の話をしようと思う。ほんの少しだけネタバレがあるので、全く知らない状態で映画を見たいという人はここで読むのを止めた方が良い。
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2017年01月03日

2016年に気になった論文いくつか

 明けましておめでとうございます。2017年もどうぞよろしく。本業が忙しい時期を迎えていることもあって、ブログの更新は滞りがちなのだけれど、気が向いたら更新していくつもりなので、今後も読んでいただけたら幸いです。

 一年の出だしですが、ここでは昨年紹介記事を書こうと思いながらも書けなかった論文を短いコメントと一緒に紹介していこうと思います。あくまで簡単な紹介なので、詳細が気になる方はぜひ論文を読んでみてください。

 では、以下に書いていきます。ある程度吟味したんだけれど、それでも長くなってしまった。
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