2017年07月15日

映画評:「Spiderman: Homecoming」

 久しぶりの更新。本業がとても忙しいこともあって、まとまった文章を書く気力もずっとなかったのだけど、今ちょうど何かを書いてみたい気分なので、せっかくだから今見てきた映画の話をしようと思う。ほんの少しだけネタバレがあるので、全く知らない状態で映画を見たいという人はここで読むのを止めた方が良い。
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2017年01月03日

2016年に気になった論文いくつか

 明けましておめでとうございます。2017年もどうぞよろしく。本業が忙しい時期を迎えていることもあって、ブログの更新は滞りがちなのだけれど、気が向いたら更新していくつもりなので、今後も読んでいただけたら幸いです。

 一年の出だしですが、ここでは昨年紹介記事を書こうと思いながらも書けなかった論文を短いコメントと一緒に紹介していこうと思います。あくまで簡単な紹介なので、詳細が気になる方はぜひ論文を読んでみてください。

 では、以下に書いていきます。ある程度吟味したんだけれど、それでも長くなってしまった。
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2016年11月25日

映画評:「Ex Machina」

 Ex Machinaは2015年公開の映画で、公開当時は職場近くにある映画館でも上映されていて、ポスターのアンドロイドがすごく気になっていた。友人と見に行こうという話も出ていたが、うまく都合が合わずに見逃しているうちに、映画館での上映が終わってしまっていた。他の映画に比べて、ずいぶんと長い期間に渡って上映していたように思う。理由はわからない。ちょうど先日、持て余した時間があった折にいい機会なので観てみた。率直に言うと、背筋が凍り、視聴後は暫く気持ちが落ち着かなかった。

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2016年11月01日

ヘビ化するネズミ〜ヘビに脚がない理由〜

 ヘビは様々な地域の神話や伝説に多く登場する、人類の文化ととても縁のある動物だ。有名な例を挙げるとしたら、旧約聖書創世記で知恵の実を食べるようにアダムを唆した動物はヘビとして描かれる。日本神話や日本の文化とも密接に関わっていて(参考)、ここでは詳細を話すつもりはないが、注連縄や鏡餅がヘビを象徴するものだという説もある。他にも鏡は古代日本において神聖なものとして扱われているが、「かがみ」という言葉は「蛇(かが)」の「み」から来ている説もあるらしい。あくまでひとつの学説ではあるけれど。

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 このようにヘビが人類の歴史において、信仰や嫌悪の対象となってきたのは、牙が見せる凶暴性や毒の存在など様々な理由があっただろうが、脚を持たない独特な外見も大きく影響していたかもしれない。

 「ヘビはなぜ脚を持たないのか?」

 そんな素朴な疑問に対して、ゲノム生物学と発生生物学という別々の観点から迫った、興味深い2つの論文が出ていたので、簡単に紹介したい。
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2016年10月17日

映画評:「シン・ゴジラ」

 先週火曜日から1週間限定ながら、全米の映画館でゴジラシリーズ最新作「シン・ゴジラ」が公開されている。日本では7月公開以来大ヒットとなり、既に観た人は多いだろう。今更、感想や批評を書いたところで、自分よりも優れた方々が書き記したものがネット上にあふれていると思うので、あえて書く必要もないと思ったが、自分の備忘録として感じたところを書き記しておきたい。

 → 映画『シン・ゴジラ』公式サイト
 → Shin Godzilla : Funimation Films(注意:音が出る)
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