書評:「鳥類学者、無謀にも恐竜を語る(川上和人)」
世にいる男性のほとんどは、幼稚園〜小学生ぐらいの頃に一度恐竜に魅了される経験があるんじゃないかと思っている。かくいう自分も幼稚園ぐらいの頃にあった恐竜ブームの影響で、図鑑を買ってもらい、よく恐竜の絵を眺めていた。
例えば、ジュラ紀で最も強い恐竜はアロサウルス、白亜紀で最も強いのはティラノサウルスとして覚えたり、パラサウロロフスのトサカは鳴き声に使っていたとか、頭突きをするパキケファロサウルスとか、トサカがたくさんあるステゴサウルスとか、未だに覚えている恐竜を挙げるとキリがない。今思えば、学問としての生物学に最初に触れ合ったのは、古生物学からだった。
さらに言うと、90年代前半は、安達祐実がT.Rexと仲良くなる映画をやったり(参考)、Steven Spielbergが、かの有名な恐竜動物園の映画を作ったり(参考)と、社会的にも全世界で恐竜ブームが盛り上がった時期で、夏には多くのデパートで恐竜展が催されていた。本物かどうかはわからないけれど、その頃、デパートの恐竜展で買った化石が未だに実家にある。
この「鳥類学者、無謀にも恐竜を語る」は偏見を持った鳥類学者という著者(参考 リンク先画像必見)が、これまでに分かっている恐竜に関する知見と、鳥類で分かっている行動学の知識を合わせて、恐竜の世界がどのようなものであったかを大胆に予測し、書き記している一冊。恐竜研究の最先端を解説するとともに、今後の研究がどのようなものになっていくかについても書かれた、一般向けのお薦めの本だと思う。
例えば、ジュラ紀で最も強い恐竜はアロサウルス、白亜紀で最も強いのはティラノサウルスとして覚えたり、パラサウロロフスのトサカは鳴き声に使っていたとか、頭突きをするパキケファロサウルスとか、トサカがたくさんあるステゴサウルスとか、未だに覚えている恐竜を挙げるとキリがない。今思えば、学問としての生物学に最初に触れ合ったのは、古生物学からだった。
さらに言うと、90年代前半は、安達祐実がT.Rexと仲良くなる映画をやったり(参考)、Steven Spielbergが、かの有名な恐竜動物園の映画を作ったり(参考)と、社会的にも全世界で恐竜ブームが盛り上がった時期で、夏には多くのデパートで恐竜展が催されていた。本物かどうかはわからないけれど、その頃、デパートの恐竜展で買った化石が未だに実家にある。
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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
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川上 和人
技術評論社
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