2013年12月31日

「付録 引用文献 4) Analysis of Repeated Measures by Summary Statistics」

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2013年04月07日

55回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その42 よもっちぇ(ヨモッチェ)、いもっちぇ(イモッチェ)、えもっちぇ(エモッチェ)* ⇔ 「分家」

*:よもっちぇ(ヨモッチェ)系の、その他の方言達については、以下、追って具体的に、記載する。
2013-04-07 created

 先ず、1年半近くにわたるblog、2度目になる中断のお詫びを、ここに、申し上げる。次には、今まで「隠し球」として、ほのめかしていた注目する方言の最有力候補の1つが、今回の標題の方言である。注目する、その理由としては、当該方言の分布が特異的であること(また、それ以外の方言達が結構多様!)、そして、筆者にとり、痛快なこととして、ご当地のnativeとしての雲伯地方(出雲・伯耆)の当人達も、(少なくとも筆者は)当該方言の語源は全く不明であったものが、遠く離れた地域の同根方言から判明することであり、謝意を以って、ここに銘記すべく特筆する。また、仔細なことだが、この方言は、ご当地(雲伯)で、伯耆国の、境港市(夜見が浜半島)と米子市でも、ヨ+モッチェ vs. イ+モッチェとの仔細な違いがあり、出雲では、しばしば引用・参照する、力作「出雲弁の泉」などから、エ+モッチェである。また、我が夜見が浜半島のヨ+モッチェは、出雲よりも訛っているとの仮説、いや確信を、後ほど披露する。(こうした違いから、同根語の方言なのに、その違いがweb上でも話題になっている若干例を垣間見た。象徴的には、筆者の地元の有名な酒屋さんによる、
「ヨ+モッチェ vs. エ+モッチェ」 http://www.chiyomusubi.co.jp/yoboche.htm
である。「千代むすび」さん、ヨモッチェの語源としての正体を解明・披露するケン、楽しみにシチョッテゴシナサイ!当然、ヨウタンボのヤマタノオロチでは、ないジェエ!)。加えて、伯耆国でも、東の倉吉市では、hitせず、同じ鳥取県、因幡国の鳥取市では、後述するように、異語源のワカレヤであるという。
 余りに勿体ぶって!と言われないために、単刀直入に、ここに、ご関心の高いはずの、解明した「語源」を披露する。それは、ヨ+モッチェ、エ+モッチェ、イ+モッチェ←イエ+モチ=「家+持ち」というものである。となると、「訛り度」は、イ+モッチェ⇒エ+モッチェ⇒ヨ+モッチェと判明する(夜見が浜半島の浜弁が最高!)。この転訛の過程は、俄かには信じられない方もおられるので、我が推理・見解を補足する。イエ+モチの「イエ」の「エ」への転訛は、地元で「エが焼けた」と言うであろうので、類推が容易である。かくして、イエ+モチ⇒エ+モチとなる。次に、チェであるが、e+moch_iのモチが、イのエへのズーズー弁的転訛で、e+moch_eとなるとの推理である。イ+モッチェについては、エ⇒イへの逆転訛か、イエからエが脱落したのかどちらかであろう。しかし、ヨ+モッチェへの転訛過程は、nativeの一人ながら、お手上げである。また、ズーズー弁と言っても、後述する武蔵でのイモチや出羽でのイモズから、出雲と東国では、転訛の方向が異なる典型的な例を、筆者は、ここに観る後者での、後述のイ+モズへの転訛則は、出雲では、見られない。この推理の基盤・契機となったものが、数年前に見つけたコシ(越)地方の方言であった。かつてのコシ(越)国は、「コシ・高志(古事記)、古志(出雲国風土記)」であろうし、7世紀末という古代に、越前・越中・越後などに分割された。風土記など以外にも、傍証は、未だに地名として現存する例が、出雲市の西出雲駅と東側の神戸川で挟まれた古志町や、松江市南側の古志原(古志+原)もそうか!?、また、ご当地、本家では、山古志村(但し、昭和時代になってからの命名だと、ただ今、知った)や米の有名銘柄、コシ+ヒカリがそれに因んでの命名である。但し、同一語源の方言達は、コシ(越)国の中では、越後だけに集中していることも不思議で興味深い。そこでは、イイモチ(イーモチ)、イエモチとなっており、イエモチなどは、語源類推には、そのものズバリとも言える。かつて、筆者は、イイモチを材料として、「家+持ち」を確信し、それが何故「分家」なのかを、長男以外、つまり、次男以下は、婿に出しても構わんところを、あえて「家を持たせること」=「分家」だと推測・確信したものだったが、今回、再度、精査・検索すると、以下のような、同じ見解も発見できた。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kew/geppoDB/geppoDB3.html
 さて、その他以外の地域で、この方言の分布域は、極限されている。先ず、自然に類推できるものとして、越後の北に繋がる出羽国(なんと!当初は、越後国出羽郡!)である。そこでは、さらに訛り、イモズとある。これは、推測するに、イイモチ⇒イモチ/imo-chi⇒イモズ/imo-zu(東北・東国弁における、カ・タ行のガ・ダなどの濁音化則)であろう。これで全部であれば、筆者は歓迎しない、「ケン=から」についての「北前船」伝播説になりそうだが、これに関しては、そうは「問屋/船」が卸さない/降ろさないのだ。なんと、既に見つけていたのに、忘却していたもう1つの国があるのだ!それは、驚くことに、武蔵国(埼玉県)であり、イモチとある(今、思い出したが、近所の、武蔵国のnativeの年配の方に、かつて、伺ったものの、ご当人は、キョトンとされていた!)。訛り度は、イイモチ⇒イモチ/imo-chi段階となる。これらの訛り度について補足すると、この方言に限れば、東国よりも、雲伯地方、特に、我が境港市が一番訛っていることになろう。さて、こうなると、北前船伝播説は撤退を余儀なくされる。これにトドメを刺す最後の証拠としては、以下の、なんども登場してきた力作「十津川方言集」である。
http://www.totsukawa-nara.ed.jp/bridge/guide/word/word_i.htm
そこには、十津川(吉野)の方言イエモチについては、「一般に良男、家督相続人」となっている(と、ここで困惑!「良男」でなくて、「長男」では?「良男」は、純正漢語で、「夫」では?高く評価する方言辞書なので、憚られるが、後ほど、手段があれば、照会する)。これは、上記の私見に符合する!本来、家を持てる=継承するのは、本家の資格者たる家督相続人を指していた。それが、次男においても、特別認可するとの意味に転化したのだと。続いて、そこには、「家督相続人(山形県米沢・新潟・長野県西筑摩郡) 隠岐島にては分家 滋賀県阪田郡にてはかたつむり」とあり、その見識と推理の幅広さ・奥深さに脱帽する。筆者の検索では、隠岐島はhitしなかったこと(しかし、当該記載を否定は全くしない!私見・妄想?になるが、武蔵国イモチは、日本海側から諏訪経路で伝播の仮説も有りかと)、なお、「かたつむり」をも言及した理由が、筆者の力量では解明不能である(カタツムリでなくてヤドカリなら分かる?!)。そして、ここも、また、間違いなく、北前船とは無関係の土地柄なのだ。
 家や親族の関係を表現する関連用語として、おやこ(オヤコ)については、既に以前に話題とした(第15回)。今回の検索で、新たなもので、力作がhitしたので、以下に引用しよう。
http://www.rekihaku.ac.jp/up-cgi/getdocrd.pl?tn=1&ti=6177&h=./history/1289233432_7387&ch=117&p=./param-nihu/goi/db_param&o=1&k=50&l=&sf=0&so=
筆者の検索でhitしなかった、九州においても、離島には、存在するというのが、新たな情報であり、これは、やはり、古代からの用語との証左と言えよう。河内地方には、漢語由来であろう、いっけ(イッケ)もhitした。
http://park16.wakwak.com/~yao/kawatiben.html
 次には、漢語由来的造語「分家」の対語である「本家」の方言や純正日本語は何だろうか?との疑問や在るはずだとの期待が自然に湧き上って来たので、この点についても検索を試みた。漢語的用語「分家」と漢語的用語「本家」は、対語であるので、時代的には同時発生したと考えるのが自然である。換言すれば、それ以前の古代には、両語の純正日本語が存在したはずである。しかし、実は、筆者にも「本家」のそれが想起できない程、忘却の彼方になっていた。やっとのことで、それは、「おもや(オモヤ)」では!?となり、他地域でも確認されるに至った。これについては、以下の岩手のおーや(オーヤ)、飛騨の以下のもの、および宮古島の「もとのや(モトノヤ)、もとや(モトヤ)」以外には、異形はほとんど見つからなかった
岩手:おーや(オーヤ)
http://www.tohoku-bunko.jp/details/00070.html
飛騨:おいえ(オイエ)、おーえ(オーエ)、おーやけ(オーヤケ)、おもや(オモヤ)、まえしゃ(マエシャ)http://www.geocities.jp/sashichi2004/grm/accent2/azechi_acc.html
なお、「おもや(オモヤ)」は、現地での会話用語のために、当てる漢字は不明である。「母家」であったのかも知れないが。少なくとも、既に、「ホンケ(本家)」と併用されていたし、「おもや(オモヤ)」が「母屋」と混同するために、特定には、「本家」が優先されたと思われる。また、「おもや(オモヤ)」=「本家(母家)」は、「おもや(オモヤ)」=「母屋」と意味が異なるが、後者が完全なる共通語であるために、方言である、前者の「おもや(オモヤ)」=「本家(母家)」も、共通語であると勘違いし、方言として意識されず、方言辞典への記載漏れが発生している可能性もあろう。これは、力作「出雲弁の泉」も例外ではないのかも知れない。
 最後に、今回話題の「分家」について、漢語的造語の方言も含めて、そのvariation達/変種について、考察する。以下、閲覧表的に、地方順にまとめておく。
 先ず、純正日本語らしきものについて、北から眺めると、エッコ(家+子?)系が、津軽辺り、カマド(カモド)系が岩手辺りに、続いて、イエモチ(イモジ、イモズ。家+持ち)系が、山形辺りから出現し、越後、長野県西筑摩郡、武蔵、さらには、飛んで、語源の最初の意味と思われる、十津川(吉野)、最後に、伯耆・隠岐の島を含む出雲となる。ワカレ (ワカレヤ、ワカサレ、ワカレイエ。分かれ+家?)系が、伊豆大島、大きく跳んで、因幡、さらに飛んで、九州、そして宮古島となる。これも、伊豆大島・宮古島などから、歴史有る古いものと推察される。アラヤ(アライ、アタラシヤ、アタシャ。新しい+家)系が、上越、長野、三河、富山、岐阜となる。語源の類推不能であるものの、非漢語と推測できる、アジチ(アゼチ)系は、越前、越中に限局した分布を示す。デイエ (出る+家) 系は、単発的に、広島だけに、ワキヤ(脇+家?)系も、広島だけに見られる。次に、漢語的造語方言、つまり、歴史的に新しいことを示唆する方言について、北から眺めると、ベッカ(別+家?)系が、山形、宮城に、マケ(マゲ、バッケ。末+家?)系が、福島に、シンショモチ(身上+持ち)系が、吉田(越後)に局在する。広域に分布するものとしては、シンタク(新+宅)系が、会津、茨城、長野、能登、飛んで、大分、シンヤ(新+家)系が、長野、甲州、三河、名古屋、広島、讃岐、高松、そして、インキョ(隠居であり、語源は分かるものの、逆に、隠居が何故分家なのか理由不明!分家させる=権力剥奪?)系は、佐渡、越後、丹波、伊勢、大和、河内、播州に分布する。インキョは、佐渡のwebにもあったが、都からの島流し(この点では、隠岐がさらに歴史的にも身分的にも、先輩だが)の影響を示唆する可能性はある。しかし、これら漢語的造語方言達には、古代的歴史的な視点からの関心は薄い。また、これらの方言は、インキョ=隠居に象徴される如く、同音異義語の存在のために、分家の語彙に先立ち、あるいは同時的発生したであろうが、廃れて、分家に取って代わられたと推測される。

津軽:えっこ(エッコ) ← 「いえ+こ」か。つまり、小さい家⇔おや・オヤ=「本家」
http://www.a-get.co.jp/a-get/pc/rennsai/tugaru/tugaru_8.html
久慈(岩手):かもど(カモド) ⇒ (竈?)
http://kujicity.com/a.kujicity.d.kotoba.htm
盛岡(岩手):かまど(カマド) ⇒ (竈?)
http://akebonosou.org/kamadokko.html
秋田:かまど(カマド) ⇒ (竈?)
http://www.kosui-net.com/dialect_ka.html
鹿角市(秋田県):えっこ(エッコ) ⇒ 津軽参照
http://www.marinejack.jp/jack.htm
山形:べっか(ベッカ)、しんか(シンカ)  ⇒ 「新家」
http://cgi2.nhk.or.jp/namara/ndajien/detail.cgi?id=517
山形:いもじ(イモジ)
http://www.yamairagawa.com/%E5%B1%B1%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B7%9D%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%93%E3%82%8C/%E6%96%B9%E8%A8%80/
庄内(山形県):いもず(イモズ)
http://www.myshonai.com/shonaigo/jiten/tbookmark.cgi?s=&g=II&m=k&p=3
名取市(宮城県):べっか(ベッカ)
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%22%E5%88%86%E5%AE%B6%22+%E6%96%B9%E8%A8%80+-%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E++-Weblio++-%22%E9%9B%84%27Page%22++-%22Wikipedia%22++-%22%E4%BB%A3%E7%9B%AE%22++-%22%E5%B1%8B%E5%8F%B7%22+-%22%E8%8B%97%E5%AD%97%22++-%22%E6%B0%8F%22+-%22%E8%97%A9%22+-%22%E8%A6%AA%E6%88%9A%22+-%22%E5%AD%90%E5%AD%AB%22&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt
新潟県岩船郡:いもず(イモズ)
http://www.hrr.mlit.go.jp/uetsu/contents/local/dialect/txt/aka/index.html
http://www.geocities.jp/shige5919/gennki10.htm
吉田(越後):しんしょもち(シンショモチ)
http://www.ash.ne.jp/~denjemon/kotoba,1.htm
長岡市(中越):いえもち(イエモチ)
柏崎市(新潟県):いえもち(イエモチ) ― 解説もある。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kew/geppoDB/geppoDB3.html
燕・蒲原(新潟県):いえもち(イエモチ)
http://blog.goo.ne.jp/isao-takabatake/e/8ce1e5fe04b2b10d521ff1e66ed76761
新潟:いいもち(イイモチ)
http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89/%E5%8D%98%E8%AA%9E%E7%B7%A8
葛塚地方(下越):いいもち(イイモチ)・イーモチ(イモチ)
http://www6.shizuokanet.ne.jp/kirameki/hougen/niigata.htm
佐渡:いんきょ(インキョ) ← 隠岐と対比
http://plaza.rakuten.co.jp/meishan/2004/
魚沼市:いんきょ(インキョ)
http://gmapu.info/hogen.php
上越:あたしゃ(アタシャ)
http://www.joetsuweb.com/hogen/hogen_a.htm
福島県:まけ (マケ) ⇒ 「末家?」
http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ma.html
福島県:まげ(マゲ)  ⇒ 「末家?」
http://fukushimakenpoku.blogspot.jp/2010_10_01_archive.html
相馬(福島県):ばっけ(バッケ)
http://emosuzu.fc2web.com/ha.html
会津(福島県):しんたく(シンタク)  ⇒ 「新宅?」
http://www.ntm85.net/aizubange-navi/ho-si.html
茨城:しんたく(シンタク)  ⇒ 「新宅」
http://www.ibaraking.com/basic/ibarakiben/dic.cgi?mode=frame2&cate=11
伊豆大島:わかれ(ワカレ)
http://a011w.broada.jp/ohshima9640/page013.html
安曇野(長野県):しんたく(シンタク)
http://twilog.org/azumitter/date-130302
長野県:あたらしや(アタラシヤ)
http://www.ogawa-element.ed.jp/village/int_village/dialect.php
長野県西筑摩郡:いえもち(イエモチ) ⇒ 但し、意味が異なり、「家督相続人」
http://www.totsukawa-nara.ed.jp/bridge/guide/word/word_i.htm
埼玉:いもち(イモチ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E5%BC%81
http://homepage1.nifty.com/zpe60314/kotobahogen15.htm
長野:しんや(シンヤ)
http://iji.sakura.ne.jp/web_iijima/030801/hougen_nagano.htm
甲州:しんや(シンヤ)
http://www3.ocn.ne.jp/~kaionji/jitensag.html
都留市(山梨県):いんきょ(インキョ)
http://www11.plala.or.jp/mtcastle/2003/no1042.html
浜松(静岡県):しんや(シンヤ)
http://www2.wbs.ne.jp/~hougen/xhs.html
三河:しんや(シンヤ)
http://www.ai21.net/bousai/jishubo/shikizai/hasori.html
三河:あらや・アラヤ
http://home1.catvmics.ne.jp/~mdoi716/bunka/bunkahougen02.htm
名古屋:しんや(シンヤ)
http://www.unisys.co.jp/CHUBU/nagoyaben/njun/sa.html
名古屋:しんや(シンヤ)
http://blog.livedoor.jp/pan9603/archives/2011-08.html
魚津(富山):あらい(アライ)、あらいえ(アライエ)
http://www.nice-tv.jp/~yamamoto/hougen/a2.html
能登:しんたく(シンタク) ⇒ 「新宅」
http://orange.zero.jp/nmiho.cat/lang/noto.htm
富山:あぢち(アヂチ)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1225829882
富山:あらい(アライ)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~ancoro/hp/toyama/01agyou.htm
飛騨:あぜち・アゼチ
http://www.geocities.jp/sashichi2004/grm/accent2/azechi_acc.html
医王山(金沢):あじち(アジチ)。おっさ(オッサ)
http://www.kanazawa-city.ed.jp/iouzen-e/area/dia_namari.htm
金沢:あじち(アジチ)
http://www.sakane.net/kanazawaben/ichiran.htm
福井県:あじち(アジチ)
http://kokugosi.seesaa.net/article/8729609.html
岐阜:あらや(アラヤ) ⇒ 「新家」
http://www1.ocn.ne.jp/~hongwanj/coffee-break-1-gifu-dialect.htm
丹波:いんきょ(インキョ)
http://www.arkworld.co.jp/obnotaka/column/tabi5.html
伊勢:いんきょ(インキョ)
http://www.geocities.jp/shifuu69/shifuuhp1_026.htm
十津川村(吉野):いえもち(イエモチ) ⇒ 但し、意味が異なり、「長男?・家督相続人」
http://www.totsukawa-nara.ed.jp/bridge/guide/word/word_i.htm
大和:いんきょ(インキョ)  ⇒ 「隠居」
http://www.magatama.org/hougen.html
河内:いんきょ(インキョ)  ⇒ 「隠居」
http://blogs.yahoo.co.jp/aruku42/54818330.html
http://yaohigashi.org/body/takuwa/takuwa-1827.html
播州:いんきょ(インキョ)  ⇒ 「隠居」
http://www.asahi-net.or.jp/~vy2k-tnk/bansyuben/bansyu.htm
鳥取市:わかれや(ワカレヤ) ⇒ 宮古島を参照!
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%22%E6%96%B9%E8%A8%80%22++%22%E5%88%86%E5%AE%B6%22+%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7%9C%8C&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt
米子市(鳥取県):いもっちぇ(イモッチェ)
http://www.yonago-kids.com/yonagoA6-yonagoben.htm
境港市(鳥取県):よもっちぇ(ヨモッチェ)
http://www.chiyomusubi.co.jp/yoboche.htm
隠岐島:いえもち(イエモチ)
http://www.totsukawa-nara.ed.jp/bridge/guide/word/word_i.htm
出雲:えもっちぇ(エモッチェ)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/
備後(広島):しんや(シンヤ)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1260180122
広島:でいえ(デイエ) ⇒ 「出家?」
http://www.okonomi-kid.com/ta.htm
広島:でい(デイ)  ⇒ 「出家?」
http://www5.ocn.ne.jp/~turinews/f-hirosima.html
三次市(広島県):わきや(ワキヤ)
http://gionsan.info/chiku-info/%E9%83%B7%E5%9C%9F%E3%81%AE%E5%B9%B4%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E4%BA%8B%E3%81%A8%E6%96%B9%E8%A8%80/12-%E9%83%B7%E5%9C%9F%E3%81%AE%E5%B9%B4%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E4%BA%8B%E3%81%A8%E6%96%B9%E8%A8%80/39-%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%96%B9%E8%A8%80 下関(山口県):しんや(シンヤ)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hakuno/hougen.htm
讃岐:しんや(シンヤ)
http://monosso.web.fc2.com/hougen.html
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%82%84#TKMHG
高松:しんや(シンヤ)
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/rekisi/naiyou/hougen/a-gyou/hougen-o.htm
天草:わかされ(ワカサレ)
http://www.amakusa-shiro.net/hougen/wa.html
天草:わかれいえ(ワカレイエ)
http://www9.ocn.ne.jp/~oidake/hougen7.html
大分:わかされ(ワカサレ)
http://enohatei.ina-ka.com/kobeya/oitaben/oitaben09.html
大分:しんたく(シンタク) ⇒ 「新宅」
http://enohatei.ina-ka.com/kobeya/oitaben/oitaben03.html
高千穂町(宮崎県):わかされ(ワカサレ)
http://www.komisen.net/dialect8.htm
宮古島:いでや(イデヤ)、わかれや(ワカレヤ) ← 自己流解釈&抜粋!
http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/1496/1/erar-v49n2p17-34.pdf#search='%E5%88%86%E5%AE%B6+%E6%96%B9%E8%A8%80+%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E++Weblio++%E9%9B%84%27Page++Wikipedia++%E4%BB%A3%E7%9B%AE++%E5%B1%8B%E5%8F%B7+%E8%8B%97%E5%AD%97++%E6%B0%8F+%E8%97%A9+%E8%A6%AA%E6%88%9A+%E5%AD%90%E5%AD%AB'

Case57:「よもっちぇ(ヨモッチェ)系方言達」:「分家」共通語
― 「よもっちぇ(ヨモッチェ)系方言達)」の分布:山形辺りから出現し、越後、長野県西筑摩郡、武蔵、さらには、飛んで、語源の最初の意味と思われる、十津川(吉野)、最後に、伯耆・隠岐の島を含む出雲

仮説57:「よもっちぇ(ヨモッチェ)系方言達」:「分家」共通語― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの考察は困難である。
― 純正日本語である「分家」を表現するこれら用語は、「よもっちぇ(ヨモッチェ)系方言達」に限らず、比較的古代からの文化的基盤を共有する可能性が高いことを示唆する。「よもっちぇ(ヨモッチェ)系方言達」については、十津川(吉野)にやはり同根を観られると推測される。

 当面は、ken1ada@yahoo.co.jpまでcommentsを!そのe-mailにより「第○回にcommentsを書き込んだので読んで欲しい!」とかの交信方法を!
ken1ada at 16:40|この記事のURLComments(16)

2011年10月15日

54回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その41 つばえる(ツバエル)⇔はしゃぎ回る(はしゃぎまわる・ハシャギマワル)・じゃれ合う(じゃれあう・ジャレアウ)


2011-10-15 created

 伯耆(出雲)での、「つばえる(ツバエル)⇔はしゃぎ回る(はしゃぎまわる・ハシャギマワル)・じゃれ合う(じゃれあう・ジャレアウ)」は、その意味を共通語で表現するのに苦労する。引用文献の一部でも解説があるように、〇匐,鯊仂櫃箸靴道藩僂垢襪海函↓一般には、否定形で使用する、つまり、肯定的な意味がないことであろう。伯耆での用例に限定すれば、子供(達)が遊んでおり、はしゃぎ回る・じゃれ合うときに、「そんなにツバエルな!怪我をするぞ!(方言的には、そげに、つばえるなやい!アイマチをすうぞ!的な表現)」という用例がそれである。
 全国的に、類語方言を検索した結果、主流としては、2種類の系統が存在すると思われる。1つは、「そばえる・ソバエル」系であり、ツバエルもこれと同根と筆者は推定する。もう1つは、「ほたえる・ホタエル」系である。これらは、共通語(古語)として辞書に記載がある。上方では、その両方とも存在して、互いに同義語であるものの、使い分けがなされているという。それによると、.愁丱┘襦Δ修个┐襦Цぁηなどがざれ戯れる、▲曠織┘襦Δ曚燭┐襦Э佑ふざけ戯れるとなる。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4717325.html
 翻って、伯耆では、想起する限り、ソバエルと同根の「ツバエル」しかなく、その意味は、上記,任呂覆て、△琉嫐である。△琉嫐では、共通語と同様に、方言でも「ジャレル」だと記憶する。全国的に調査してみた結果も、当該2種系を有する地域と片方しか存在しない地域とがある。2種系が存在しても、上方のような上記の使い分けが必ずしも意識されていないようである。換言すれば、上記引用文献の著者の分析力が優れたものだと言えよう。
 ソバエル系と思われるもの達としては、ソバエル・so_baeru⇔ソビャアル・sob_ya_ru⇔ソベエル・so_be_eru⇔スバエル・s_u_baeru⇔ツバエル・t_u_baeru⇔t_i_baeru⇔チバケル・tiba_ke_ru、(もしかして、バエル・baeruも)があり、ホタエル系としては、ホタエル・ho_t_aeru⇔ホダエル・ho_d_aeruがある。その範疇に入らないと思われるものとしては、東北のオダツ・オダヅ、ホゴル、新潟のイキレル・ササカル、静岡のサワグ、福井のアバサケル、大分のオゴルなどがあるが、これらが、ソバエル系やホタエル系と同義語なのかの更なる精査も必要であろう。
 地方毎にまとめておく。
 先ず、東北では、ソバエル系に加えて、独特な系として、オダツ系がある。
★東北★
オダヅ:津軽:http://hougen.atok.com/dialect/words.sv?did=2&line=101&sort=202
オダツ:岩手:
http://www.net1.jway.ne.jp/morioka-daiichi_zaikyou35/general/Morioka-dialect-dictionary/Morioka-dialect-dictionary-2.html
ソビャアル:遠野:http://www.tonotv.com/members/gajyo/kotoba/s/si.html
⇔じゃれる・甘える
ソバエル:石巻:http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/vortaro.html
 ★但し、「甘える」の意味!じゃれあうの意味では、オダツ・オダヅ
??:秋田:
ソバエル:山形:http://www.geocities.jp/yamacine/siryou/yamagatahougen.pdf
 ★但し、「甘える」の意味! 騒ぐの意味では、ホゴル ⇔ 伯耆:クヤホコル

 関東では、ソバエル系、ホタエル系、さらには独特な系もhitしなかった。ハシャグ・ジャレルがそのまま、使用されているということであろうか。
★関東★
??:栃木・千葉;
??:群馬・埼玉・神奈川・東京:
 中部では、ソバエル系が主体である。新潟は、独特系なのかも知れない
★中部★
イキレル:新潟:http://www.ash.ne.jp/~denjemon/kotoba,1.htm
ササカル:新潟:http://www6.shizuokanet.ne.jp/kirameki/hougen/niigata.htm
ソベエル:山梨:http://www3.ocn.ne.jp/~kaionji/jitensal.html
 ⇔ふざける
ソベエル:長野:http://hougen.atok.com/dialect/showtop.sv?did=32&sid=20aaefcc6a4f9501
 ⇔ふざける
サワグ:静岡:http://odousa.o.oo7.jp/enshuben/kouza2.htm
 ⇔はしゃぐ
ソバエル:富山:http://kogamikensetsu.blog115.fc2.com/blog-category-5.html
 ⇔ふざける
??:岐阜:
アバサケル:福井:http://gifu-omiyage.sakura.ne.jp/zatsugaku/hougen.html
 ⇔ふざける・はしゃぐ
ソバエル:名古屋:http://www52.tok2.com/home/ture/nawa/nawa.html#main
 ⇔ふざける・じゃれる
??:石川:
 近畿は、ソバエル系とホタエル系の共存である。
★近畿★
??:滋賀:
ソバエル:三重:http://mimizun.com/machi/machi/toukai/973420236.html
??:奈良:
ホタエル:和歌山:
http://www.weblio.jp/content_find/text/1/%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%8C%E3%82%8B
ホタエル:京都:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/esv389gt/kyotoben.html
ホタエル・ソバエル:大阪;http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4717325.html
ホタエル:兵庫:http://tachibana-yukio.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/index.html
          http://www2u.biglobe.ne.jp/~m-510/hougenn.htm

 中国(地方)では、ツバエル系が主流である。
★中国★
バエル・ホタエル:伯耆・倉吉:http://www001.upp.so-net.ne.jp/ketoba/shin-kotobanorojiura3.htm
                   http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hogen.html
ツバエル:出雲・安来:http//arashima.yasugi.info/ara/hougen/hogenind.html
チバケル・ホタエル:岡山:http://www.elle-fs.com/fj/hohgen/index.html
ソバエル・ツバエル:石見:http://www1.ttcn.ne.jp/~kitasanbe/a_sub_hougen_iwami.html
ツバエル:広島:http://happyn04.fc2web.com/page/hougen.html
ツバエル・チバケル・ホタエル:山口:http://www.ysn21.jp/furusato/yomoyama/text62.html

 四国では、ソバエル系とホタエル系の共存である。
★四国★
ホタエル:香川:http://jamfunk.net/~tyousan/1007510456.html
ホタエル・ツバエル:徳島:http://www.geocities.jp/jakoba03ya/tora/10hougenn.html
ツバエル:愛媛:http://www2a.biglobe.ne.jp/~maruyama/iyo.html
ホタエル・ソバエル:高知:http://fanblogs.jp/kochicat/archive/515/0

 九州では、不思議なことに、hitが芳しくない。確実なのは、宮崎のスバエル、つまり、ソバエル系だけである。
★九州★
??:福岡:
オゴル:大分:http://www.d-b.ne.jp/siga/kenjin/oitaben.html
??:佐賀:
ホタエル:長崎:http://www.fsinet.or.jp/~uthida/hogen/
??:熊本:
スバエル:宮崎:http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~n-satoh/hougen/hougen3.html
チバケル?:鹿児島:
http://hougen.atok.com/dialect/showtop.sv?did=12&start=86&sid=28cb3afc8757a101

 「蝸牛考」的視点からの考察としては、ソバエル系とホタエル系の2系統に注目して、かつ、両者の同義の点だけを注目して、更に、都では、ソバエルが時間的に先ず発生して、それが伝播して、その後で、ホタエル系が発生したと仮定する。東北では、ソバエル系は存在するものの、ホタエル系が不在であること、関東は残念ながら、双方とも不在であるが、中部は、ソバエル系のみである。東北の反対の極である、九州では、残念ながら、不明確であるが、宮崎はソバエル系である。中国も、ソバエル系である。両系並存地域は、近畿と四国である。以上からすれば、多少強引なところもあるが、「蝸牛論」が成立との立場も有り得るであろうか。但し、東北での独特の「オダツ」系は、どう解釈すべきだろうか。孤立的であると同時に、他の純正日本語達から、「オダツ」系の語源を類推できるであろうか?(ウダツからか?それでは、意味が連動して来ない!?) できないように思われる。つまり、
独特な固有の起源があるのではないのか?それはさて置き、ソバエル系が古い時代の都から遠野までは、伝播したこと、その外域の土着系であるオダツ系はそのまま残ったこととの説は成立する。

Case56:「つばえる(ツバエル) 」:「はしゃぎ回る(はやぎまわる・ハシャギマワル)・じゃれ合う(じゃれあう・ジャレアウ)」共通語
― 用例は、上述した通り。
― 「つばえる(ツバエル) 」の分布:中国・四国

仮説56:「つばえる(ツバエル) 」:「はしゃぎ回る(はやぎまわる・ハシャギマワル)・じゃれ合う(じゃれあう・ジャレアウ)」共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの考察は可能性がある。

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2011年10月09日

53回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その40 つかえる(ツカエル)⇔触る(さわる・サワル)・触れる(ふれる・フレル)


2011-10-09 created

 伯耆(出雲)での、「つかえる・ツカエル⇔触る(さわる・サワル)・触れる(ふれる・フレル)」を扱う。共通語として辞書に記載があり、その用例の1つが、「塞がって、通らなくなる」がある。その意味では、用例として、喉につかえる・ツカエルがあってもよさそうなものであるが、別の定義で、「胸につかえる・ツカエル」がある。昔の人は、五臓六腑としての胸も、喉と同様に、通じるものと考えたはず。
 この共通語の「胸につかえる・ツカエル」から派生したと推測されるものが、伯耆方言の「つかえる・ツカエル⇔触る(さわる・サワル)・触れる(ふれる・フレル)」である。用例での説明が必須であろう。「肩がつかえた・ツカエタ」というような用例では、まさに、共通語の「肩が触れた(ふれた・フレタ)」であり、この場合には、本来、触れるべきでないのに、触れたことを示唆する。その意味では、既述した、「障害・妨害的」な意味を示唆する。「背を伸ばしたら、どうにかツカエた」というように、肯定的な用例もないとは言えないように思う。この場合には、「背を伸ばしたら、どうにかタッた」のように、方言の「たう・タウ」がbetterかも知れない。突然だが、共通語の「つかまえる・ツカマエル」は、伯耆でのnative語彙であるし、ツカエルと同根語のように感じる。空想の世界になってしまうが、ツカエルことをした結果がこちらに持ち込むこと=入手が可能となることが、「ツカマエル」ことであるまいか。それよりも、事実として、明記すべきこととして、伯耆では、動詞「触れる・触る」は存在しないことである。もう1つは、前回の「セセル=弄る」とは、類似概念であるものの、相違点としては、「セセル=弄る」が他動詞であり、かつ、手で過剰に触れることを意味するのに対して、ツカエルは、自動詞的であり、他動詞の動作達成のための道具、象徴的には「手」が必須ではないことである。
 さて、今回は、現時点での、「つかえる・ツカエル」とその同義語の分布の調査を断念する。その理由は、共通語の「つかえる」が存在し、「仕える・使える・支えるなどなど」、同音異義語も多数あるため、検索が困難だからである。
 同様な用例をする地域は、丹後、石見、山口などは、確認しているが、その他については、精査しない。

Case55:「つかえる(ツカエル) 」:「触れる(ふれる・フレル・触る(さわる・サワル)」共通語
― 用例は、上述した通り。
― 「つかえる(ツカエル) 」の分布:未検討(理由は、既述の通り)

仮説55:「つかえる(ツカエル) 」:「触れる(ふれる・フレル・触る(さわる・サワル)」共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの考察は、未検討

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2011年10月08日

52回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その39 せせる・せせくる(セセル・セセクル)⇔手で弄る(いじる)


2011-10-07 created

 伯耆(出雲)での、「せせる・せせくる・セセル・セセクル⇔(手で、過剰に) いじる・弄る」を扱う。共通語として辞書に記載があり、その用例の1つが、「つつく・ほじる」となっており、これが近く、驚いているものの、東京では全く通じないであろう。辞書に掲載してくれているので、我々、セセルのnativeは、堂々と使用すべきなのだろう。また、各地の「せせる・セセル」で、その意味として、「つつく・ほじる」が、そう言えばあったし、例によって、頼りにしている「出雲弁の泉」でも、議論をさせてもらい、たった先ほど、用例として、魚が餌をつついているときなどに「せせっちょー・セセッチョー⇔つついている」と言うとの回答を頂戴したところであるが、これも然りであることに気付いた次第である。セセルが共通語と判明したので、共通語に同源語を推測する必要もなくなったが、敢えて試みる。確信は限りなく0に近いが、「セセラグ・せせらぐ」とは同源の可能性はどうか?せせ・セセによって、動作の反復を示唆させていないか?あるいは、せかす・セカスとの同源か?http://d.hatena.ne.jp/HIROMITI/20090516 真相は、闇の中である。
 方言として、類義語の「かまう・カマウ(共通語:相手にいたずらをする・からかう⇔共通語にも当該用法がある) 」は、存在する一方で、「いじる・イジル」は存在しない
 全国的に同義語の方言を含めて、検索できたものを、以下に引用・整理する。
 先ず、東北地方(新潟も加えた)は、極めて高い共通性が見られる。「ちょす・チョス」がそれである。若い頃、仙台でお世話になったが、記憶がない。「ちょす・チョス」は、多分「チョスル」で、そのまま、動詞であろう。語源などは、筆者には、全く、分からない。漢語由来も臭う。福島の「わっさ・ワッサ、わすら・ワスラ」は、名詞と判定した。共通語の「わるさ・ワルサ」と同根であることも、可能性が高い。従って、ワッサするな⇔いたずらするな・わるさするな、の意味であろう。その意味では、伯耆方言でも、「カマウ・ワルサをする」は、存在する。

★東北★
青森:チョス:http://ao.tabijin.info/ta008/
秋田:チョス:http://akitaben.seesaa.net/article/15902926.html
山形:チョス:http://hb6.seikyou.ne.jp/home/umetsu/kayoko/syounai/koza.html
岩手:チョス:http://www.khb-tv.co.jp/kotomaga/bn/0803080945/page.html
宮城:チョス:http://www.miyaginet.jp/miyagi/Dialect.htm
新潟:チョス:http://www.fumi23.com/to/s13/h/5969.html
福島:ワッサ:http://aizunogakujin.web.fc2.com/countorytongue.htm
福島:ワスラ:http://daiemura.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-05de.html

 関東圏は、「イジクル・いじくる」系のようだ。これは、当然、共通語系統である。「いじる」だけでなく、「いじくる」も辞書に記載がある。かくして、群馬・埼玉・神奈川でhitしなかった理由としては、これらでは、「いじる」であり、方言として採用しないことが示唆される。逆に言えば、「いじる」は共通語だが、「いじくる」は方言との意識から、ここでの引用例・地域は、hitできた可能性も高い。

★関東圏★
茨城:イジクル:
http://hougen.atok.com/dialect/showtop.sv?did=19&start=6925&sid=49b5df048d610c02
栃木:イジクル:http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C
    テワスラする:http://ordinarv-blog.jugem.jp/?eid=12
千葉:イジクル:http://www.kashiwakuma.com/nosaka/dialect.htm
群馬:?
埼玉:?
神奈川:?

 中部圏は、「なぶる・ナブル」が中心である。「なぶる」も共通語である。しかも、「手でもてあそぶ。いじりまわす」の意味も記載されている。長野では、関東圏と同様に、「いじくる・イジクル」である。石川では、一部で、「いろう・イロウ」であり、上方へと連動しているように見える注目すべきは、静岡の「せせくる・セセクル」であり、これは、近畿を飛び越して、中国圏で出現するものである。いわば、飛び石的存在である。

★中部圏★
山梨:イビル・イビクル:http://www3.ocn.ne.jp/~kaionji/jitenai.html
    イジクル:
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%81%98%E3%81%8F%E3%82%8B?dictCode=KSBJT
静岡:セセクル:http://www.otoginosato.com/yanbai.asp
        http://www2.wbs.ne.jp/~hougen/hougensyuu.html
長野:イジクル:http://sakuhotel.blog23.fc2.com/blog-entry-785.html
岐阜:ナブル:http://www.nona.dti.ne.jp/~samma/kouza/na_gyou.html
愛知:ナブル:http://www.geocities.jp/taihiclub1/mikawa-ben.html
   http://www.db.ics.keio.ac.jp/~k/dialect/
富山:?
金沢:イロウ:http://genkinagochan.blog.ocn.ne.jp/doranyanko/cat5191520/
石川:ナブル:http://www6.shizuokanet.ne.jp/kirameki/hougen/hukuireihoku.htm

 近畿では、「いろう・イロウ、いらう・イラウ」が多い。滋賀は、中部圏の「なぶる・ナブル」である。

★近畿★
滋賀:ナブル:http://wpedia.mobile.goo.ne.jp/wiki/130568/%8B%DF%8D%5D%95%D9/19/
三重:イロウ:http://mieben.mie1.net/d2007-06.html
京都:イラウ:http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%BA%AC%E8%A8%80%E8%91%89
丹波:イラウ:http://hb4.seikyou.ne.jp/home/Kazuo.Okunishi/local-tongue.html
大阪:イラウ:http://kaipanzhishugu898.blogbus.com/logs/39967349.html
和歌山:イラウ:http://www.humap.tv/dialect.html
奈良:?
兵庫但馬:イロウ: http://www.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%86

 中国地方では、「いらう・イラウ」系と、「せせる・セセル」系になる。出雲と伯耆とにも、セセルが分布することも付言しておく。

★中国★
岡山・イラウ:http://www.geocities.jp/jakoba03ya/tora/10hougenn.html
石見:セセル:http://senjukaihomepage.web.fc2.com/00-hougen-3.html
広島:イラウ:
http://hougen.atok.com/dialect/showtop.sv?did=7&start=843&sid=54182972ed7bd802
山口:イラウ:http://www.tumori.nu/hougen/a.html

 四国圏では、「いろう・イロウ、いらう・イラウ」が多い。徳島は、中部圏の「せせる・セセル」である。

★四国★
香川:イロウ:http://blogs.yahoo.co.jp/iloverakyou/23801301.html
徳島:セセル:http://www2s.biglobe.ne.jp/~etude/azkaban/awaben/dic-saA.htm
    イラウ:http://yaplog.jp/tokyo-nemu/archive/912
高知:イラウ:http://plaza.rakuten.co.jp/coolkoo/8001
愛媛:イロウ:http://home.e-catv.ne.jp/yomoyomoda-_-yo/hougenn.htm

 九州地方では、「せせる・セセル」系が主体である。宮崎の「つくじる・ツクジル」や、鹿児島の「いびくる・イビクル」は、特殊であり、また語源も想像外である。鹿児島の「ももじい・モモジイ」は、非nativeながら、動詞「モモジル」と判定する。理由は、伯耆(出雲も)でも、「しくじる」を発音に忠実に再現すれば、「シクジー・シクジイ」になるからである。

★九州★
福岡:クジル:http://homepage2.nifty.com/mistaker/syometu.htm
佐賀:セセル:http://blogs.yahoo.co.jp/teruchi25/17280120.html
長崎:セセクル:http://senri.warbirds.jp/jasdf/15senyu/hoogen.html
熊本:セセル:http://www.pkcmaiko.com/kumaben.html
 イラウ:http://wikipedia.atpedia.jp/m/wiki/%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%BC%81
宮崎:ツクジル:http://boss5th.livedoor.biz/archives/50965050.html
鹿児島:モモジイ:http://homepage3.nifty.com/onjyodoi/jiten/jiten-ma.html
      「ももじる」が変化
     イビクル:http://oina.sakura.ne.jp/index.php?%A4%A4

 いよいよ、まとめである。結果的には、地域毎に、見事に分類された。こうした例は、今までに余りなかったことを先ず、記しておきたい。しかし、どの語彙がどの語彙に歴史的に先行するかという点については、やはり、ほとんど、推理もできないでいる。そんな中で、1つだけ、言えそうなことで、重要なこととしては、例えば、「せせる・セセル」を方言とする伯耆において、かつては、「いじる・イジル」、「いろう・イロウ」、「なぶる・ナブル」を使用していたという証拠はないし、仮説としても違和感があることである。従って、上方発信として地方に伝播すると仮定では、最新語彙は、「いらう・イラウ」であり、次がその周辺での「なぶる・ナブル」系、そして「せせる・セセル」系となり、さらには、「いじる・イジル」系で、最後に「ちょす・チョス」系となるであろう。換言すれば、かつての、都で、「いじる・イジル」系や「ちょす・チョス」系が使用されたということになるが、殆ど考えられないし、証拠も見つからない。それよりは、都がこの国に成立する前から、東北圏では、「ちょす・チョス」系、関東圏では「いじくる・イジクル」系が使用され続けており、都言葉は、native・一般庶民までには浸透しなかったという説の方が極めて自然である。

Case54:「せせる・せせくる(セセル・セセクル) 」:「手でイジル・弄る(いじる)」共通語
― 用例は、上述した通り。
― せせる・せせくる(セセル・セセクル)の分布:静岡・伯耆・出雲・石見・四国一部・九州の大半

仮説54:「せせる・せせくる(セセル・セセクル) 」:「手でイジル・弄る(いじる)」共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、同義語が綺麗に分布するものの、困難。

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2011年10月04日

51回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その38 すもる(スモル)⇔煙る・燻る


2011-10-03 created

 伯耆(出雲)での、「(燃焼が不完全で) 煙が出ている状態を示す、すもる・スモル=煙る」は、色々な意味で扱い難い方言であることが判明した。段階を追って説明しよう。先ずは、発音であるが、すもる・sumoruは、実際には、当該地域の音韻規則から、すもう・sumooに近い。スモルが自動詞、それに対応する他動詞は、スモスである。共通語ケムル・クスブルとの意味の整合性・overlap・乖離ということも留意したい。共通語ケムル・クスブルでは、本来の意味に加えて、その比喩的な意味が存在する。例えば、霧にケムル草原、両国には、火種がクスブル、不満がクスブルというような例である。これには、既に、火の不完全燃焼の意味はない。これに対して、スモルでは、このような比喩的表現使用はしないと思う。そうした場合には、共通語表現になるしかないのであろう。但し、スモルと同時に、ケムルも存在すると思う。かくして、その形容詞化したケムタイ(=ケムチャ。ケムイとは言わないであろう)は存在する一方で、スモイなどとは言わないと思う。スモクサイとは言うかも。
 方言だけでなくて、関連共通語にも、数種類が存在し、しかも、事実上廃れたものも掲載されており、取り扱いに面倒である。ケムル・クスブル以外に、ケブル・イブル・クスボル・フスボル・フスブル・クユル(煙の様態表現にfocusがある点で異なる!)などがあるものの、クスボル・フスボル・フスブルなどは、方言だとばかり筆者は思っていた。それは、これらを使用しているご当地の方も、然りであると今回検索していて思われた。さらに、加えて、面倒となった理由は、これらの間の転化の歴史的時間的関係を筆者には類推できていないことがある。クスブル・クスボル・フスボル・フスブルは、同一語彙由来であることは、容易に類推できる一方で、これらの歴史的前後関係の特定は困難に思われる。これらば、2動詞の複合動詞だろうが、クス+ブルとしたとき、それらの語源が分からない。今、ふと思ったが、スボルが存在するので、フ+スボルも考えられる。そうなると、複合動詞仮説は、不成立になる可能性が高い。フ+スボルを推理するに、火hiは、古代では、フィ=fiiであったようなので、フィ火+スボルの説も成立する。これだと、スボルのは火に決まっているからとして、それを省略したのが、スボル・スモル系との説も成立する。ただし、この説では、ク+スブルのクは、火と乖離することをどう説明するかが問題である。xi⇒fi・hi⇒fu・kuの転化の歴史を仮定してみようか。以上の仮説の仮説を適用すると、 +○形が歴史的に古いこと、xi⇒fi・hi⇒fu・kuの転化の歴史からすると、フスボル・フスブル⇒クスブル・クスボルとなることである。スブルとスボルとも同根語と思われるので、両者の転化を推理して、スボムと同義・同根とすると、「小さくなる・衰える」の意味として、スボムがより整合する。つまり、スボル⇒スブル、フ+スボル=フィ+スボル⇔「火の勢いがスボム=小さくなる、衰える」との仮説が成立する。これにより、フスボル⇒フスブル⇒クスボル⇒クスブル⇒クスモル⇒スボル⇒スブルのような歴史的変遷が想定される。話しが飛躍するが、逆に、それ故に、この国の有史以前から存在する、歴史的に由緒ある純正日本語なのかも知れない。
 分布であるが、難解である。先ず、東北地方では、はっきりしない。「イブル」系なのかも知れないが、余りhitしない。共通語なのでなのかも知れないが、それも断定できない。当該方言がhitしない。かと言って、共通語のケムルやケブルが使用されているとは思えない。また、イブル系は、スボル・スブル系とは、異語源と思われる
★東北★
ユブル:岩手:
http://www.net1.jway.ne.jp/morioka-daiichi_zaikyou35/general/Morioka-dialect-dictionary/Morioka-dialect-dictionary.html#やがねる
エブル:秋田:
http://tool.hmv.co.jp/search/?Keywords=%E3%81%88%E3%81%B6%E3%81%99%E3%81%9F&xargs=bRX9RLPZPmwPiL4CgnonNDxNtOuNsRKdL7YFXA--&e=&ref=
山形:?
宮城:?
福島:?

 関東圏も明解ではない。茨城・東京がクスボルである。神奈川がケブルであるので、ケムル系、つまり、共通語系であり、そのために、hitしない可能性もある。また、ケブル系は、スボル・スブル系とは、異語源と思われる
★関東圏★
クスボル:茨城:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki23-hatijyou.html
クスボル:東京:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ku.html
千葉:?
栃木:?
群馬:?
埼玉:?
ケブル:神奈川:http://blog.livedoor.jp/nushihei/archives/65323358.html


 中部圏(静岡含む)では、「フスブル」が多い。その後地域で出現する「スボル」が飛騨で見られる。
★中部圏★
新潟:?
長野:フスブル:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-hu.html
長野:フスブル:
http://hougen.atok.com/dialect/words.sv?did=32&line=106&sort=202&sid=c4d09c5bc0b71302
   イブル:共通語! http://www.info47.com/hougen/dialect.html
石川:フスブル:
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/23687/1/AN00044342-1-110.pdf
静岡:?
スボル:飛騨:http://www.geocities.jp/sashichi2004/dic/s/u/suboru.html
愛知:?
福井:?

 近畿では、「クスボル」が多い。
★近畿★

クスボル:丹後:http://kuragaki.web.fc2.com/tango/t2j4txt.html#ka
クスモル:京都:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ku.html
クスボル:奈良吉野:
http://hougen.atok.com/dialect/showtop.sv?did=4&start=19323&sid=eaa9eb2f28eab402
スモル:奈良・和歌山:http://hougen.atok.com/cafebbs/showcafebbs.sv?did=12&start=460
 全国方言辞典には「すもる」_个消える。奈良県吉野郡、和歌山県有田郡
クスボル:大阪:http://donnaran.osakazine.net/d2009-06_2.html
フスボル:兵庫:http://www.geocities.jp/sashichi2004/dic/s/u/suboru.html
三重:?

 中国地方では、複合形ではなくて単独系「スモル」が多い。
★中国★

スモル:出雲:http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/izumo/jisho/i_su_1.htm
スボル:石見:http://www.watanabe-ss.jp/kuteben.html
クスモル:岡山:http://ww9.tiki.ne.jp/~hana665/hougenn.htm
スモル:http://hougen.atok.com/cafebbs/showcafebbs.sv?did=12&start=460

 四国では、余り明確ではない。中国地方と余り変わらないか。
★四国★

スボル:愛媛:http://tack7.fc2web.com/kotoba/kotoba02.html
フスボル:高松:
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/rekisi/naiyou/hougen/ha-gyou/hougen-hu.htm
クスレル:高松:
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/rekisi/naiyou/hougen/ka-gyou/hougen-ku.htm

 九州地方では、複合形ではなくて単独系「スモル」が多い。
★九州★

スボル:福岡:http://www.century21-3ai.com/park/hougenn/
スボル:長崎:http://www.lifesasebo.com/saseboben/cat75/
スボル:熊本:http://homepage3.nifty.com/e7akabo/p3.html
スボル:鹿児島:http://www.watanabe-ss.jp/kuteben.html
スモル・フスブル・フスムル:鹿児島:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-hu.htm
スモル:http://hougen.atok.com/cafebbs/showcafebbs.sv?did=12&start=460

 いよいよ、まとめである。複合系と単独系とに2大別すべきであろうか。中国・四国・九州では、後者「スボル」が多いこと、東北地方も後者であるものの、「イブル」と両者で異なること、「スボル」と「イブル」とは、異起源と思われることなどである。ケブルk_e_buru⇒e_buru⇒i_buruとイブルi_buruとは、同起源の可能性は、それよりは高いであろう。蝸牛論的解釈は、やはり、困難である。

Case53:「すもる(スモル) 」:「ケムル・けむる・クスブル・くすぶる・煙る・燻る」共通語
― 用例は、上述した通り。
― スモルの分布:伯耆・出雲・鹿児島・奈良・和歌山。歴史的の古代からの地域?

仮説53:「すもる(スモル) 」:「ケムル・けむる・クスブル・くすぶる・煙る・燻る」共通語

― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、困難。

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2011年09月25日

50回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その37 かす(カス)⇔ひたす・ヒタス・浸す


2011-09-25 created

 伯耆での、「(米などを)かす・カス=浸す」については、古語であるらしいことを述べて、直ぐに、意味から説明する必要がありそうだ。つまり、共通語としての、同音語「貸す」の意味は無いこと、更には、共通語としての、「(米を)とぐ・トグ・研ぐ」とも意味上、区別されるべきことである。「(米を)かす・カス=浸す」には、その工程の一部として、「(米を)とぐ・トグ・研ぐ」が含まれていても構わないものの、それに加えて、水に浸して、米に十分に水を浸透・吸収させる工程が主たるものとなる。米以外の用例は、ほとんどないと記憶するが、水に十分な時間、浸すことで達成できる結果(例えば、豆をふやかすとか、衣類のシミを除去するとか)を示唆するときに、利用できるように思われる。つまり、前者の工程では、精米した米に付着した不要物・不純物の除去・洗浄が目的であるのに対して、後者では、その工程を通常は完了した後の工程として、上述の工程を意味させる語彙である。その意味では、共通語の「ひたす・浸す」が動作の表意を主体するのに対して、浸すことの結果を表意する点では、共通語の「ひたす・浸す」で完全置換できるとは言えない。ついでに付言すれば、共通語の「ひたす・浸す」の意味での伯耆では、「(水に)付ける・漬ける」であろうし、共通語の「ひたす・浸す」の語彙は、方言としては、存在しないであろう。
 今回も、検索の方法も巧かったこともあろうが、共通語「引っ掻く」の同義語としての方言達を検索できた。地方毎に、共通する方言が存在することが判明した。
 それによると、東北地方は「ウルカス」系である。更には、「カス」だけでなくて、「ウルカス」も辞書に掲載されていることには、筆者には意外で、驚く。辞書に掲載されているとしても、「ウルカス」は、東京では、通じないと断定できるであろう。(余談になるが、上方・特に大阪の方々に、間接的にも直接的にも、筆者は、常日頃、脱帽し・敬意を表する者である。彼等は、東京に出張に来ても、車中などで堂々と関西弁を話す。正当だが、関西弁を恥ずかしいと思わない。思う必要は皆無だ!そうしたことにより、「シンドイ」が今や共通語化している。共通語というものの存在価値は、明治以前に障害・支障が見られた、日本人同士での意思疎通不全の解決のための方便でしかない。筆者の理想とするところは、我等は、共通語と方言(琉球語・アイヌ語も含む)との2つの言葉のbilingual、bilinguistになることである。彼等が横綱とすれば、九州男児・九州弁が大関だと思う。一番、良くないのが東北地方・東北弁である。ズーズー弁・その点では出雲弁も確かに類似しているが、恥ずかしがることはない!宮沢賢治・石川啄木、近年においては、ダニエルカール・井上ひさし・吉幾三などなど、それこそ、ケッパレ!)

かす【淅す・浸す】〔他サ四〕
1 水にひたす。水につける。うるかす。*堀河百首‐春「秋刈りしむろのおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種をかしける」
2 米を洗う。米をとぐ。しかける。*新撰字鏡「濤米米加須」
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)小学館 1988

★東北★
青森:ウルカス:http://www.aomorihigashi-dousoukai.com/ziten/ziten.cgi?action=view&data=48
岩手:ウルガス:http://www2.bbweb-arena.com/buna/hougen.html
秋田:ウルカ(ガ)ス:http://homepage2.nifty.com/jurinji/images/akitaben/hougen.htm
山形:ウルガス:http://www.yamagata-info.com/yamagata-ben/a.htm
会津:ウルガス:
http://hpcgi2.nifty.com/779/kurotan/kurotan.cgi?action=&genru=&yomi=&andor=&disp=1&dp=33&word=
 これは、「ウル+ガ(ga)ス」は、「ウル+カ(ka)ス」起源であり、当然ながら、東北弁の「k⇒g」訓化律による。勝手に、「ウル+カス」と2分割・複合動詞とした。推測になるが、「ウル+カス」の「ウル」は、「ウルオウ・潤おう」起源ではないか。更に推測すれば、「ウルウ・潤う」という古語・共通語?ではないか。そうなれば、必然的に、ここで、更に「他動詞化のカス」を付加して、その意味は、当然、米粒を水で潤わすである。「ウルカ(ガ)ス」といのが存在するとすれば、その他動詞化では、未だ物足りないということで、オビエル⇒オビヤス⇒オビヤカスのように、さらにカスを付与したと十分に推理可能である。
 関東近圏(新潟含む)では、先ず、「ホトバス」文化圏がある。これまた、「ホト+バス」であろう。語源的には、「ホト+ビル」の他動詞化、つまり、「ホトビル+サス⇒ホトバス」であろう。いやはや、辞書を引くとその通りである。しかも、共通語!として掲載されている!

★関東近圏(新潟)―ホトバス★
新潟:ホトバス:
http://www.aomorihigashi-dousoukai.com/ziten/ziten.cgi?action=view&data=48
  ウルカス:
http://gmapu.info/hogen.php
長野:ホトバス:
http://wiki.usagi.ne.jp/index.php?title=%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%99
群馬:ホトバス:http://blog.livedoor.jp/aayyuu123/archives/51051014.html

 次に、関東近圏(静岡含む)では、次に、「ヒヤス・ヒヤカス」文化圏がある。http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-index.htmlには、ヒヤスの起源説として、卓見がある。引用すると、― 『ひやす』という言葉があります。『浸す』意味です。これは、物を冷やす行為はかつて水につけることであったことの名残とも言えるでしょう。― というものである。私見を追加すれれば、ヒタス・hi_t_asuとヒヤス・hi_y_asuとも同源であろう。さらに、興味深いのは、ヒエル⇒他動詞化⇔ヒヤス⇒強調他動詞化⇔ヒヤカスの造語法・律があること、さらには、共通語としてのヒヤカスは、一般的には、転化意味「からかう」での使用が一般化していること、しかるに、方言では、原義=ヒヤスの他動詞化をしっかりと保持していることである。

★関東近圏(静岡・富山含む)―ヒヤス・ヒヤカス★
茨城:ヒヤス:http://www.h4.dion.ne.jp/~jm1vwq/sub7.htm
千葉:??
埼玉:ヒヤス:http://blogs.yahoo.co.jp/moeko777jp/folder/1501460.html
栃木:ヒヤス:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0618/189781.htm?o=0
神奈川:??
山梨:ヒヤカス:http://blogs.yahoo.co.jp/moeko777jp/folder/1501460.html
静岡:ヒヤカス:http://peace-home.cocolog-wbs.com/lien/2010/11/index.html
富山:シャーカス:http://iji.sakura.ne.jp/web_iijima/030801/hougen_toyama.htm
    ヒヤカス:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0618/189781.htm?o=0

 中部・北陸では、次に、「カス」文化圏がある。興味を惹くのは、「カシグ」である。これは古語である。私見では、これは、「炊く」の意味であろうし、その意味では、米というよりも、米を飯にするための全工程だが、炊くという最終工程に重点があろう。飯をカシグ=準備するの意味であろう。もう1つ、推理になってしまうが、このカシグ・カシク⇒カスとなったのではという私的仮説である。その理由として、カスがヒタスやウルオスとの意味の方言としての造語が存在しないこと、また、米=飯についてほぼ限定的に使用されることである。

★中部・北陸★
岐阜:??
岐阜:カス:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313284753
愛知:カス:同上
名古屋:http://toppy.net/myamya/myamya49.html 会話集が面白い!conte
石川:??
福井:カシグ:
http://hougen.atok.com/cafebbs/showcafebbs.sv?did=31&start=341&sid=5089655171ba1401

 関西・近畿も、「カス」文化圏であり、さらには、中国・四国へと西国一般へと広域に分布する。しかし、九州は、対応する方言がhitしないため、更に検討する必要がある。高知の「ツバケル」は、特異的であるし、語源的にも分析できていない

★関西・近畿★
三重:カス:http://blog.goo.ne.jp/kinn2007/e/66d69bc4b02c07ad8275bf524ebc1a94
和歌山:カス:http://violetfizz.nikki-k.jp/n.k/SI.fgj3
       http://wakayama.serio.jp/ben/list-ka.htm
滋賀:カス:同上
奈良:??
大阪:カス:http://www.weblio.jp/content/%E3%81%8B%E3%81%99?edc=OSAKA
京都:??
兵庫:??
★全国的★古語:
http://violetfizz.nikki-k.jp/n.k/SI.fgj3
http://blog.dc-d.jp/?p=1726

★中国★
鳥取:カス:http://www.weblio.jp/content/%E6%B5%B8%E3%81%99
出雲:カス:http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/
石見:カス:http://www.city.hamada.shimane.jp/kankou/bunkazai/hurusato/hougen-ka.html
岡山:カス:http://www1.harenet.ne.jp/~ottyan09/okayamaben/hougen01.htm
       http://www.elle-fs.com/fj/hohgen/index.html#ok_hougen_ka
広島:カス:http://www.hiroshima-bunka.jp/modules/dialectal_details22/#contents ズイタレ!
山口:カス:http://www4.plala.or.jp/jitabi_yanai/yanai-hougen.html
★四国★
香川:カス:http://www.geocities.jp/mannou435/Mannoben.html
徳島:カス:http://www.nihonjiten.com/data/40827.html
      http://blog.goo.ne.jp/kinn2007/e/66d69bc4b02c07ad8275bf524ebc1a94
愛媛:カス:http://blog.goo.ne.jp/sonzaikyogaku/e/c52cb36c57adf7da043233c68d76f9c7
高知:ツバケル:http://www4.ocn.ne.jp/~yosaku/kurotaki_koya/7_tosaben/tosaben.html
★九州★
福岡:??
大分:カス:http://sasako0114.exblog.jp/14490632/
佐賀:??
長崎:??
宮崎:??
鹿児島:??

 いよいよ、まとめである。2動詞合成系としては、「ウル+カス」系、「ホト+バス」系、「ヒヤ+カス」系の3系統と、単独動詞系としては、カス、ヒヤス系の2系統だけであることになる。2動詞合成系の第2動詞は、他動詞化のためのものである。第1動詞は、「ウル+カス」⇔ウル(オ)ウ、「ホト+バス」⇔ホトブ・ホトビル、「ヒヤ+カス」⇔ヒユ・ヒエルである。私的仮説として、単独動詞系としてのカスは、他動詞化語彙起源ではなくて、カシグの変形とのものである。

Case52:「かす(カス) 」:「ヒタス・ひたす・浸す」共通語
― 用例は、上述した通り。
― カスの分布:近畿・西国

仮説52:「かす(カス) 」:「ヒタス・ひたす・浸す」共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、可能性有り? しかし、適当な仮説が浮かんで来ない。中部・近畿以北西国が「カス」文化圏、関東が「ヒヤス・ヒヤカス」または「ホトバス」文化圏、東北地方が「ウルカス」文化圏。ウルオス⇒ホトビル⇒ヒヤス⇒カスと時代的に変化したとの仮説が必要になるが、証拠はない。九州で、「ウルカス」系がhitしていないことも苦しい。ここでは、⇒カスへの変化は、カシグという動詞からの変化としてみた。


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2011年09月22日

49回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その36 かぐる(カグル)⇔引っ掻く


2011-09-21 created
 伯耆での、「かぐる(カグル)=引っ掻く」は、古語かも知れない言葉である。その理由は、伯耆では、かなぐる・カナグルという語彙も、同様な意味で、使用するからである。カナグルの語源は、辞書を引くと、一説には、「カキナグル・掻き殴る」という。しかし、共通語のそれの意味は、全く存在せず、「爪で引っ掻く」の意味である。用例としては、言うまでもなく、「ネコにカグラ・カナグラレた。=ネコに引っ掻かれた。」というようなものである。ただし、「皮膚が痒いので、カグッ・カナグッた」とは言わないように思う。このときは、「皮膚が痒いので、掻いた」である。「喧嘩をして、お互いをカグッ・カナグッた」は言える。
 今回は、検索の方法も巧かったこともあろうが、共通語「引っ掻く」の同義語としての方言達を検索できた。地方毎に、共通する方言が存在することが判明した。
 それによると、東北地方は「カッチャグ」系である。
★東北★
津軽:カッツァグ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%9A%E6%B4%A5%E5%BC%81
山形:カッサク:http://koujizu.seesaa.net/article/145507291.html
秋田:カッチャグ:http://www.nihonkai.com/tenma/a-top/akitaword/akitaben.htm
岩手:カッチャグ:
http://www.net1.jway.ne.jp/morioka-daiichi_zaikyou35/general/Morioka-dialect-dictionary/Morioka-dialect-dictionary.html
宮城:カッチャグ:http://www.miyaginet.jp/miyagi/Dialect.htm
福島:カッチャグ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E6%B4%A5%E5%BC%81
新潟:カッチャバク:http://www6.shizuokanet.ne.jp/kirameki/hougen/niigata.htm
 これは、「カキ+サク=掻き裂く」の訓化との推測もあるようだ(以下の文献など)。異論はない。新潟(北陸)の「カッチャバク」は、「掻き+さばく」なのかと推測される。
http://www.morioka-times.com/news/0410/06/04100607.htm
http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ka.html
 次に、関東近圏は、共通語に近い、「ひき+かく=引き+掻く」系統が主流である。その点、理論と現実とが、かなり綺麗に整合すると感じる。「カク」の語彙個所が、関東以西に分布する「カジル」となる方言や、それをさらに他動詞強調型とも言える「カジク・カジクル」もある。伯耆でもそうだが、共通語「カジル」には、「掻く」の意味は存在しない。「カジル」に「かく・掻く」の意味を持たせたのは、何時の時代なのか、どちらかの意味がどちらに先行したのであろうか?残念ながら、分からない。「カジル=掻く」文化圏では、「掻く」を意味する方言を調査すれば、hintが得られる可能性は高いが、その試みは、これからである。
★関東近圏★
茨城:ヒッカジル・ヒッカジク・ヒッカジグ:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-hi.html
群馬:ヒッカジク:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-hi.html
千葉:カジル:http://unfitinlovejt.blog51.fc2.com/blog-entry-11.html
山梨:ヒッカジクル:http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-hi.html
東京:ヒッカク:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051634730
神奈川:ヒッカク:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051634730
山梨:カジル:http://www3.ocn.ne.jp/~kaionji/jitenkab.html
 以下が、「カジル」方言文化圏である。「クジル」は、k_a_jiru⇒k_u_jiruの変化したものであろう。
★中部・北陸★
静岡:カジル:http://www2.tokai.or.jp/tom-3/shizuoka.htm
魚津:クジル:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%9A%E6%B4%A5%E5%BC%81
三重四日市:カジル:
 近畿(上方)地方は、hitしない。これも今後の課題である。現時点での想像では、「カナグル」、あるいは、「掻く」ではないか。
 中国地方は、「カグル」文化圏である。「カギル」は、kajiruまたはkaguru⇒kagiruの変化形であろう。「カグル」と「カジル」とは、音声的に類似する。どちらが、どちらから派生したのであろうか?これまた、現在のところ、不明である。
★中国★
島根:カグル:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/583628.html
岡山:カグル:http://yamakyo-japan.com/okayama/tuyamaben/tango.html
広島:カグル:http://mikle.jp/thread/1498418//
山口:カグル:http://www4.plala.or.jp/jitabi_yanai/hougen-ka.html
下関:カギル:http://www.weblio.jp/content/%E3%81%8B%E3%81%8E%E3%82%8B
 四国地方は、hitしない。これも今後の課題である。
 九州地方が、これまた、個性的・特徴的である。東北・関東と類似する点として、2動詞の結合形であることである。その2語を、想像を交えて、構成すると、「カキ+カジル」であろう。こうなると、時代的古さからは、「カグル」<「カジル」なのかも知れない。そうだとすれば、「カジル」は、本来的には、「掻く」の意味であったのだろうか。佐賀・長崎の「カッシャグ」は、東北地方の「カキ+サク=掻き裂く」の訓化との近似性があるが、再検討が必要かも知れない。いや、やはり、それで間違いないようである。
★九州★
福岡:カジル:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051634730
大分:カカジル:http://ameblo.jp/diamondmuranaka/day-20090731.html
佐賀:カッシャグ:http://www.bunbun.ne.jp/~kuri2/saga/all_2.html
http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E4%BD%90%E8%B3%80%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89
長崎:カッシャグ:http://blogs.yahoo.co.jp/msrnj3681011/folder/475282.html
熊本:カカジル:http://www.geocities.jp/shiori_markun/KUMAMOTO1.HTML
宮崎:カカジル;http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~n-satoh/hougen/hougen2.html
鹿児島:カカジル:http://blogs.yahoo.co.jp/ariruru36/folder/1013478.html
 いよいよ、まとめである。2動詞合成系としては、「カキ+サク=掻き裂く」系、「カキ+ナグル=掻き殴る」系、「ヒキ+カク=引き掻く」系の3系統と、単独動詞系としては、カク、カジル、カグル系の3系統があることになる。

Case51:「かぐる(カグル) 」:引っ掻く共通語
― 用例は、上述した通り。
― カグルの分布:中国地方

仮説51:「かぐる(カグル) 」:引っ掻く共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、可能性有り。その観点からの推理になるものの、「カキ+サク=「掻き裂く」・「カキ+カジル」系が最外部周辺、「カキ+ナグル」⇒「ヒキ+カジル」がその内側、カク・カグル・カジルの1動詞が中央ということになるとの仮説も可能

 当面は、ken1ada@yahoo.co.jpまでcommentsを!そのe-mailにより「第○回にcommentsを書き込んだので読んで欲しい!」とかの交信方法を!

ken1ada at 00:29|この記事のURLComments(0)

2011年09月20日

48回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その35 かう(カウ)⇔掛ける


2011-09-20 created

 「鍵をかう(カウ)=掛ける」は、古語と断定できる言葉である。「支う・カウ」として辞書にも掲載されているにもかかわらず、関東?東京では、通じない・使用されない言葉である。辞書に掲載されていることから、正当なことだが、「支う・カウ」を方言として、掲載していない方言辞書があろう。(さらに、私見を述べれば、「鍵を交う」も認知すべきだと思う。いずれにしても、当て字であり、どちらも、そのcaseでの意味は適切に表現しているからである。)これがその分布を問題にするとき、致命的な障害になる。
 辞書に掲載されながら、東京では使用されず、古語と断定できるという所以は、何であろうか?それは、鍵*に象徴される如く、鍵の構造が時代とともに変化したからと筆者は断定する。つまり、昔の鍵は、寺院のような現存する建築物の門のそれに代表されるように、「鍵?」・「閂・カンヌキ」?のようなものにおいては、交差・×させるような仕掛けのものがあったはずである。このような場合、交差・×を、鍵を「支う・交う・カウ」との和語を使用したのであろう。カンヌキの場合には、横棒を差す・締めるとなるのかも知れないが、ここでは、追及はしない。やはり、以下の高く評価する資料では、この辺りについて類似した解説があることを今確認した。これによると、関東・東北は、カウ・カルなど「カウ」文化圏となろうか
http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ka.html
*:筆者も、ここで「鍵」と「錠」とを混同していることに気が付いた!錠は、鍵穴が付いている側の器具であり、鍵をそこに差し込んで、回して、錠を開閉するというのが正しい理解である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8D%B5_(%E9%81%93%E5%85%B7)
には、「混用」の項において、「鍵を『掛ける』は、本来は誤用」として、更に、深く言及・追究している。
 先ず、最初の要点は、古い形態・構造のカギは、その構造からして、「交う・カウ」が適切であった。それに対して、「掛ける」は、上記追究では、カンヌキの場合が適当となるであろうし、その見解からは、これが、回転させて締める現在一般的なそれにも継続使用されたのだろう。現代の鍵では、鍵を「閉める・締める」が最適な動詞かも知れないが、上記追究においては、これも本来は誤用としている。それは、さておいて、こうしたカギの構造の歴史的変遷が事実だとしたら、これこそ、蝸牛論(方言周囲論)が成立することが期待される。新規構造のカギが都から新たに発信・普及して行き、そのための動作としての動詞も変化して同心円状に波及するというものである。
http://hougen.atok.com/themebbs/showthemebbs.sv?start=11334&thread=11334&sid=5999ebfd71c03501
は、なかなか立派な稔りの有る議論となっている。また、ここでの情報では、分布には、蝸牛的規則性は、認められないように思われる。徳島・山口・三重・新潟あたりは、「掛ける」であろうか。共通語としての認識があるためか、方言としての情報は、多くない。九州は、今のところ、皆無であるし、中国地方も、伯耆の筆者の記憶以外は、出雲も含めてhitしない。(「出雲弁の泉」に問い合わせを出したところである) 消去法では、九州・四国・中国も、「カケル・かける・掛ける」文化圏なのかも知れない
愛知:カウ:http://2chnull.info/r/news/1296626331/1-1001

 蛇足かも知れないが、カウ音の動詞の多義性については、前回話題の「トル・とる」と異なり、同根・類義派生型とは異なる模様である。つまり、かう・買う・飼う・交う・支う・換う・代うは、同じ意味の起源語からの派生とは思えない。

Case50:「鍵をかう(カウ) 」:掛ける共通語
― 用例は、上述した通り。
― 双方は、それぞれ同根語
― カウの分布:関東・東北。伯耆:例外的?
― 「カケル掛ける」の分布:徳島・山口・三重・新潟

仮説50:「鍵をかう(カウ) 」:掛ける共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、微妙。強引だろうが、それに従うとの立場からは、時代的に遡及するとき、シメル⇒カケル⇒カウ(東北地方分布を推理)が可能かも知れない。これらは、カギの歴史的構造変化を反映していることを強く示唆する。

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2011年09月19日

47回 「土着日本語」における同義語:模索への旅― 模索編:その34 むしる・みしる(ムシル・ミシル)


2011-09-19 created

 「むしる・みしる(ムシル・ミシル)=もぐ」は、異ナゲな(奇異な)言葉である。その所以は、関連用語「かきむしる・掻き毟る」や類義語「むしる」は共通語として認知されており、古語とも言えるものの、派生語の「草ムシリ・草毟り」は、共通語としては認知されていない模様である。この辺りの不整合は、国語審議会の限界なのかも知れず、そうであれば、今後は何らかの改善・整合性追究のための議論・規準作りが必要と考える。
 共通語での用例・意義しか知らない方言圏nativeには、以上記載内容が理解できないので、その辺りからの解説・議論が必要になる。伯耆(出雲)では、「柿をムシル」のように、木になった果物を、(手で)もぎ取る・もぐ時、ムシル(訛りの上がる順では、ムシル⇒モシル⇒モシイまたはモシー)と呼ぶ共通語として記載されている、髪を「掻き毟る・かきむしる」は、方言としてもそのままとして良いであろう。つまり、同根語である。共通語では、しかしながら、髪を「掻きもぐ」とは言わない。同根派生語の造語規則が成立していないのである。伯耆(多分、出雲も)では、「柿を取る」も成立する。しかし、文脈からの判断になるものの、この場合には、「とる」が「取る」だけではなく「盗る」の可能性がむしろ高いであろう。これは、共通語でも同じであろう。トル⇔取る・採る・捕る・獲る・執る・撮る・盗る・・の如く、こうした多義性は、この国の純正動詞の本来的な性格を象徴することであろう。一方で、この「ムシル」と「トル」との互換性は、共通語でも、「カキ+ムシル」⇔「カキ+トル」として成立する。しかしながら、共通語では、「髪を掻き毟る」の意味で、「髪をカキトル」とは言わない点が不整合である。
 さて、共通語の「草取り」も伯耆では「草ムシリ」で通用する(草取りでもOK!)。ここで、驚愕したのは、共通語でもほとんどnative化を自負する筆者にとり、「草ムシリ」も共通語として登録されているであろうとの直感がどうやら誤りの模様であることである。今回のための検索で、西国=関西でだけではなくて、東北以外では、通用するであろうことが判明した「草ムシリ」が共通語に登録されていない模様であること、換言すれば、「草取り」だけが共通語とされているのが現状の模様である。「模様」としたのは、web検索と言えども、「草ムシリ」を共通語と信じ込んでいる地方の者たちは、それを方言として申告していないため、hitしてこないからである。
 さて、「ムシル」の分布を考察する場合、その音声変化を類推する手法の導入の必要性をここ数回前から感じている。それによると、ムシルmusiru⇔モシルmosiru⇔モシイmosiiやムシルmusiru⇔モジルmojiru⇔モジイmojiiが想定される。そして、後者は、東北地方型としての存在可能性を示唆する。これは、以下に、それなりに検証された
茨城:モシル:http://www4.plala.or.jp/jitabi_yanai/hougen-ma.html
草モシリ・草モジリ。草引き⇔草ヒギ
しかし、今回、改めて、このwebの収集能力の卓越性に思い知らされた。それは、以下の同じ茨城方言の標準的webでは、こうした語彙は掲載されていないからである。このことは、これまでも、これからも、分布を調査することにおいて、分布の相違が、その本来的相違を示すのではなくて、記録の網羅性の淡白や時代遡及性の程度を反映するだけになってしまい、本来的分布の相違を論じることが無意味になる危険性があることの懸念である。今後の、解決すべき、悩ましい課題としたい。
http://www.ibaraking.com/basic/ibarakiben/dic.cgi
http://www2n.biglobe.ne.jp/~mituhiro/02_ibarakiben/ibarakiben.html
 話しを戻すと、また、関西(箱根以西)でも、なんと、ムシルmusiru⇒ミシルmisiruの変形が存在することが判明した!両者のどちらが先行するのか、筆者には今のところ、残念ながら、no ideaである。さらに、想定外のことがあった。それは、「草取り」や「草ムシリ」に、もう1つの別の用語として、「草引き」という方言?が存在することである。しかも、上記URLでは、「草引き」を、古い標準語としていることである。
 以下、検索できた、分布情報を掲載しておく。
類推同根語:モシル・モシイ・ムシイ・モスウ・ムスウ・モジル
茨城:モシル;http://www4.plala.or.jp/jitabi_yanai/hougen-ma.html
草モシリ・草モジリ。草引き⇔草ヒギ
飯田:ミシル:http://w2.avis.ne.jp/~ripochin/quiz_1.html
三河:ミシル:http://homepage2.nifty.com/tsugumura/hogen.html
飛騨:ミシル:http://www.geocities.jp/sashichi2004/grm/phon1/phonology_meiji1.html
三重:ミシル:http://www6.shizuokanet.ne.jp/kirameki/hougen///mie.htm
十津川:ミシル:http://www.totsukawa-nara.ed.jp/bridge/guide/word/word_mi.htm
和歌山:ミシル:http://homepage1.nifty.com/nice-wakayama/explorer/ex_d.htm
出雲:モシル:http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/izumo/jisho/i_mo_1.htm
山口:ミシル:http://www4.plala.or.jp/jitabi_yanai/hougen-ma.html
高松:ミシル:
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/rekisi/naiyou/hougen/ma-gyou/hougen-mi.htm

Case50:「もしる・みしる(モシル・ミシル) 」:もぐ共通語
― 用例は、上述した通り。
― 双方は、それぞれ同根語
― モシル・ミシルの分布:中国・近畿・中部・関東

仮説50:「もしる・みしる(モシル・ミシル) 」:もぐ共通語
― 「純正日本語」
― 「蝸牛考」的視点からの説明は、微妙。強引だろうが、それに従うとの立場からは、時代的に遡及するとき、ムシル⇒ミシル⇒モシル・モジル(東北地方分布を推理)が可能かも知れない。これらは、同根語つまり、起源も同じことになる。

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