2009年12月31日

決定!Vivo en Yokohama大賞・2009

大晦日を迎えても、サッカーの事ばかり考えているヨコハマな皆様、今年も一年間お世話になりました。

勝手にやり続けて、早くも第三回目。今年も栄えある Vivo en Yokohama大賞発表の時がやって来ました。
2009年の大賞は、論議に及ばず、ただひとりの選考委員(←ボク)の満場一致で決定です。

ジャジャーン!
「2009年の拙ブログ的大賞MVPは、YSCC(ヨコハマ・スポーツ&カルチャー・クラブ)の関東リーグ1部優勝に大貢献した、MF20小笹健二選手に決定いたしました!」

YSCC vs ACアルマレッザ 090404
・今季の開幕戦ACアルマレッザ戦に先発した、小笹選手(後列左から3番目の20)

☆選出の理由
 様々な理由から愛するクラブを離れることになっても「クラブへの愛」を失わず、クラブを愛し続ける志を高く持ち続けながら、真摯に、前向きに戦い続けたこと。加えて、愛するクラブを離れている間にも、自己を見つめ直して自分を大きく成長させたこと。そして、勇気を持って愛するクラブに復帰し、リーグ優勝と地域リーグ決勝大会・決勝ラウンド進出を成し遂げ、クラブの偉大なる飛躍に大貢献したこと。

どんな場所でプレーしようとも常に志を高く持ち、『クラブを愛する魂』のプレーで、ボクを大いに泣かせてくれたため。小笹選手が全身から発露させる、その『泣かせる生き様』に敬意を表し、ここに拙ブログ大賞を(勝手に)授与させて頂くことに決定しました。

何を隠そう、2003年から07年までYSCCでプレーしていた時の小笹選手は、正真正銘「ボクのアイドル」でした。熱くなりやすく、気の短いところが荒削りだったけれども、右MFと左MFを試合中でも自由自在にポジションチェンジしながら、ピッチを縦横無尽に駆け巡る姿がとても躍動感に溢れ、観ている者をワクワクさせるフットボーラーでした。

そんな「ボクのアイドル」は、昨シーズン(2008年)にYSCCを離れて、神奈川教員SCに移籍してしまいました。移籍には様々な理由があったのだろうとは容易に推察できるけど、ただのファンであるボクには正確な理由が判る術もありませんでした。

貴重なレギュラーとして活躍していたYSCCを、退団した理由や神奈川教員SCへ移籍するに至った経緯をボクは全く知らないし、知りたいとも思いません。ソレがアマチュアとして地域リーグでプレーする選手を応援する礼儀だろうし、ソレが関東リーグなのだと思っています。

そう自分に言い聞かせながらも、それでもそっと神奈川教員SCの試合を観戦に行ったりしていました。

そんな中、神奈川教員SCの一員としてプレーする小笹選手を観ていて、最も印象に残っている・・・と言うよりは、ボクの琴線を大いに揺さぶった試合が、昨季(08年)の天皇杯神奈川県予選(2008.07.20)の「神奈川教員SC-日本工学院Fマリノス」の一戦でした。

当時、小笹選手の所属していた神奈川教員SCの関東リーグにおける所属(08年)は2部。よって、1部所属のYSCCとはリーグ戦では対戦がありません。しかし、この天皇杯県予選トーナメントでは、神奈川教員SCが工学院Fマリノスに勝てば、次戦はYSCCと対戦する組み合わせになっていました。つまり、この試合で工学院Fマリノスを倒せば、古巣YSCCで公式戦を戦うことが出来たのです。

そんな小笹選手の「YSCCと戦いたい」とする熱い思いが、この試合で大爆発しました。7月中旬という猛暑のデーゲーム、専門学校生である若手の工学院Fマリノス相手に、序盤で1-3とリードを奪われた神奈川教員。社会人チームには絶体絶命の苦しい状況でしたが、ここから小笹選手が大爆発。縦横無尽にピッチを駆け巡り、4-3と神奈川教員を大逆転勝利に導いたのです。

灼熱の保土ヶ谷で日本工学院Fマリノスを相手に、鬼気迫るオーラを発しながら必死の形相でボールを追い続ける小笹のプレーに、ボクは胸が熱くなりました。照り着ける夏の日差しでピッチ上の気温は40度をゆうに越え、立っているだけでもクラクラ目眩いがしそうな酷暑の中でも、小笹は鬼の形相でボールをチェイスし続けていました。

あの時、小笹選手が何を考えて走り続けていたかを、ボクは知る由もないけど、「ココで負けたら、YSCCと戦うことが出来なくなる」という想いがあったのではないだろうか?、とボクは勝手に推測しています。

試合後に友人を訪ねてスタンド席に上がってきた小笹選手は、全身から玉の様な大汗を流していました。はたから見ても、消耗度の激しさは凄まじいものを感じるくらいでした。「愛する古巣クラブ・YSCCと戦う」ために全身全霊、持てる力の全てを出し切った小笹選手は、それでも笑顔で『いやぁ~、学生相手にオジサンがんばっちゃったよぉ~』とニコニコしながら、友人に話しかけていた姿がとても好印象でした。

その小笹選手が、「今季(2009年)はYSCCに復帰(再移籍)する」とセレステなアミーゴに教えて頂いたのは、今年初旬(1月末)の練習試合の際のこと。そう聞いた瞬間に、ボクが感じた嬉しさは言葉では表現出来ないくらいに大きく、4月の関東リーグ開幕が待ち遠しくて仕方がありませんでした。

そして迎えた4月4日の開幕戦。ニッパツ三ツ沢のメインスタンド席から、「コザサ、おかえりー!」と叫ぶボクに笑顔で大きく手を振って答えてくれたのが、小笹選手でした。(小笹選手は多分、ボクの事など知らないはず)外見はチョット恐面な感もアリアリなんだけど、実はとても誠実で良い人、それが小笹選手なのです。

その開幕戦から12月6日のツエーゲン金沢戦まで、並みいるライバルたちとのレギュラー獲得競争を乗り越えて、小笹選手は定位置を確保し試合に出場し続けました。そのプレー振りをシーズンを通して見ながら、ボクは一昨年(07年)までとは違う「小笹選手の大きな変化」に気づいたのです。「今年の小笹は、チト違うぞ」って。

ボクが見た「小笹選手の大きな変化(成長)」とは、主に二つ。一つは「献身的な守備」。二つ目は「(気持ちが)キレなくなった」こと。それまでは見たことが無いくらいに、『自陣に戻り守備をする』、『(不公平な)判定の良し悪しでもキレない』フットボーラーに成長した姿を、ボクは今季のピッチで発見したのです。

昨季一年間をYSCCから離れてプレーすることで、自分を見つめ直し、そして成長して帰ってきた。選手生活を続けるには色々と苦労が多いであろうアマチュア選手生活の環境下でも、「ヤル気を維持」し、上を向いて、自分を成長させた。

今季最終戦となった、ツエーゲン戦。試合終了後にアルウインスタジアムのスタンド下で、ボクにしっかりと挨拶をしてくれた、小笹選手の『眼の充実感』を、私は今でもしっかりと覚えています。「自分の力を出し切った」澄んだ眼に、小笹選手の真剣さとYSCCへの淀みない愛情が、ヒシヒシと伝わってきた瞬間でした。

私は、小笹選手が見せた「志の高い、不屈の闘志」に心底から感動したし、大いに勇気づけられました。例え愛する場所を離れる時があっても、決して下を向いてはいけない、と。苦しい状況の時でも、自分を成長させることはできるのだと、小笹選手の生き様を通して学びました。前を向いて歩みを止めなければ、きっといつかは『自分の帰るべき場所』へたどり着けるのだ、と。

小笹選手が来季もYSCCで現役を続行するのか?、それすらも私には判らないのが正直な状況(それが地域リーグ)ですが、小笹選手が見せた「プロにも負けない、前向き生き様」に敬意を表し、ココに本年の拙ブログ大賞を授与したいと思います。

なお、わが「Vivo en Yokohama大賞」は、トロフィーも賞状もなく(モチロン賞金も無く)、ただ拙ブログ上にその名を発表して功績を歴史に留めるのみです。

とココまで読んで、ピンと来た方は筋金入りのフットボールファンか、かなりのサッカーマガジン通な方のはず。そう、サッカーマガジンの(今は無き)名連載『ビバ!サッカー』において、牛木素吉郎先生が毎年発表していた「決定!日本サッカー大賞」の名文句です。

でも、ただ真似るだけでは芸が無いので、ボクが勝手に選出する『Vivo en Yokohama大賞MVP』では、「いかなるカテゴリーのリーグであっても、真剣にプレーし続ける選手はきっと誰かが観ていて、賞賛してくれる」という視点に重きを置いた、独自の選考基準を加えています。その点をあしからず了承しつつ、拙ブログ大賞者であるYSCCの小笹健二選手に、心からの拍手をして頂けたら幸いと願っています。

最後に、小笹選手の簡単なプロフィールを紹介します;
・小笹 健二(コザサ ケンジ)
 YSCC MF 背番号20(今季は主にMFとしてプレー)
  1978年9月13日生まれ 169cm 60kg

 1994年 4月 神奈川県・桐光学園に入学。
 1997年 3月 桐光学園卒業
 1997年 4月 関東学院大学入学 神奈川県大学リーグでプレー
 2000年 神奈川県大学リーグ1部ベストイレブン受賞。神奈川県大学選抜に選出。
 2001年 3月 関東学院大学サッカー部を卒業
 2001年 4月 佐川印刷SCへ入団。関西リーグ(地域リーグ)でプレー。
        関西リーグベストイレブンを受賞。
 2002年 関西リーグ(地域リーグ)でプレー。天皇杯初出場、JFL昇格に貢献。
       関西リーグベストイレブンを受賞。佐川印刷SCを退団。
 2003年 YSCCへ移籍する。
 2006年 関東リーグ1部優勝に貢献、第30回全国地域リーグ決勝大会へ出場
 2008年 関東リーグ2部所属の神奈川教員SCへ移籍。
       2008年シーズン・KSL(関東サッカーリーグ)2部ベストイレブン受賞
 2009年 YSCCへ移籍(復帰)。関東リーグ1部優勝に貢献、第33回全国地域リーグ決勝大会へ出場
       2009年シーズン・KSL(関東サッカーリーグ)1部ベストイレブン受賞

ちょっとしたメモ;
・1997年1月 第75回全国高校サッカー選手権大会に出場、準優勝を飾る。
 決勝戦 市立船橋高校 2(1-0)1 桐光学園

 桐光学園のチームメートには、中村俊輔(現エスパニョール)、宇留野純(現ロアッソ熊本)、佐原秀樹(FC東京→現川崎)らがいた豪華絢爛たるチームで、小笹は先発出場を果たすレギュラーとして活躍。相手の市立船橋高には、北嶋秀明(現柏)、中村直志(現名古屋)がいた。

・2000年 神奈川県大学リーグ1部ベストイレブン受賞。神奈川県大学選抜に選出される。ちなみに同選抜チームには、あの迫田和憲!(東海大学→ルミノッソ狭山⇒引退)がいた。



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