[PR] #25 るんぴん‐RNPN‐

May 18, 2009

5・18 見事にもの申されました5

 思わぬ“ライバル”の出現に慌てた。4日間に渡って連載した「慎太郎のちょっと一言もの申す」。栗原の胸の内をチーム全体で「共有」するべく取り上げた特集だった。10日に行われた調布春季大会のハイライトを聞き、栗原にスポットを当てた。その夜、すぐさま栗原に連絡をしての“緊急取材”。熱い気持ちに応えたい、ZBCをよくしたいその一心でペンをとった。しかし−。
 15日付けの記事を書き終わったときだった。ふと一息つき「LOCKER ROOM」をのぞいてみると、栗原が丁重に要約しているではないか。あ然とした。気づいたときには連載も始まっていて、今さら中止するわけにもいかない。取材をした内容は栗原の真の胸の内であるから、本人が書いたことと全く相違はない。もろかぶりの記事で、その結果“後追い”となってしまった。スクープのためにしのぎを削る新聞業界では、他紙に先がけられてはまったくと言っていいほど意味がない。気づかなかった自分が悪いわけだが。「るんぴん」の世界といっても“たかされ”。その夜は悔しくて寝られなかった。
 慎太郎、貴重な経験をありがとう。

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May 17, 2009

5・17 慎太郎のちょっと一言もの申す(4)5

慎太郎のちょっと一言





 
 栗原は具体的な意識改革にも踏み込む姿勢も見せた。そこで「いろんな人に話してみたら」と栗原にアドバイスをした。記者も同じような悩みを抱えていたことがあり、あらゆるチームの仲間に自分の考えを話すとうまくいった。自分の意見もわかってもらえるし、相手の意見も聞ける。こうして想いを共有していくことが良い結果につながったのだ。内に秘めてるだけじゃ変わらないということである。栗原は「さっそくやってみます」とうなづいた。
 もうひとつ。目標を立てることである。1年通じた長期的なものと目の前の試合に対する短期的なもの。特に試合前のミーティングでその試合での目標を発表しあう。試合中の叱咤激励にもなるし、自らハッパをかけることにもなる。練習からでも始めてみたらどうだろうか。栗原は自らの目標を「3回に2回は出塁、出たら走る、バントは絶対決める、エラーはなし」と宣言。他力本願はもう終わり。背中でプレーでチームを引っ張る19歳。この若武者が前進を続ける限り、ZBCも成長していく。=終わり

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May 16, 2009

5・16 慎太郎のちょっと一言もの申す(3)5

慎太郎のちょっと一言






 チームの低迷に悩む栗原の頭の中にも具体的な施策がある。打撃や守備に話が及ぶ範疇(はんちゅう)ではない。それ以下の次元での「総合力」のアップである。基本的な技術の向上、そして意識改革がその内容に該当する。いかにして総合力を上げていくかを問うと「実践的練習が必要」と言う。その真意は「試合勘を養いたい。だからシート打撃。バッセンに行っているだけじゃ打てない」とし、「空いたところに入れば他のポジションの練習にもなる」と攻守の両面を磨くことができると説明した。
 こういった練習の成果を栗原自ら感じた場面がある。10日の試合で栗原がタイムリーを放つ直前、竹馬が決めた送りバントである。栗原は「竹馬さんには申し訳ないけど(あの速球では)できないと思った」と正直に言う。しかし「竹馬のバントはチームでも指折りのうまさ」と記者は思っている。過去のシートバントで何度も決めていたのを見てきたから。このシーンからも「実践的練習」の重要さを栗原は再認識したであろう。
 練習のタイミングについても言及した。「その日の課題はその日のうちに。来週じゃダメ」と強く言い放つように、「できれば試合後にも練習をしたい」と意欲を見せる。試合でミスしてしまったことや試せなかったことを“その日”のうちに消化できる。時間や場所が許せば名案である。練習から試合、試合から練習。これが練習の本質なのである。

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May 15, 2009

5・15 慎太郎のちょっと一言もの申す(2)5

慎太郎のちょっと一言






 やっと長いトンネルを抜けた。10日の東京アローズ戦で唯一の得点を挙げた回。堀川のヒットを足がかりに粘ってつくったチャンスで、栗原が邪念とともにバットを振り切った。「あの打席は打てる気がした。自然とバットがでた」と安堵の表情を浮かべた。貧打に苦しむ打線が必死にこじ開けようとする得点への扉。みんなが回してくれた絶好の機会に、なんとかしなければと奮い立った。「むしろ打たなきゃという感じでした」と胸をなでおろした。
 待望の“1本”までは険しい道のりだった。結果を求めれば求めるほど力んだ。悩んだ。「どうやって打つのか分からない」とまで漏らし、状態は極限まで落ちきった。また「(軟式と硬式の打ち方は違う点で)慣れてないから仕方ないと言われるのは嫌」と周りの目線に悔しさもあった。自他の二重苦が自分らしさを奪った。そこで出した答えはバットを振ること。「基本に忠実に。アホみたいに振りました」。悩むことを体が拒み、振ることで納得した。それが栗原の“らしさ”なのだ。
 10日の試合後、「今日の1本でやっと肩の荷がおりました」ととにかくホッとした様子に記者は「ここから再スタートだね」と返すと「やりますよ」と力強く意気込んだ。1つ壁を越えた栗原が背中でチームを引っ張る。

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May 14, 2009

5・14 慎太郎のちょっと一言もの申す(1)5

慎太郎のちょっと一言






 「超やばいっすよ」。調布春敗退の夜、チームの現状に対して、素直に口にした心の叫びだった。苦笑いの中に、焦りと悔しさがしっかり感じとれた。ふがいないチームへのもどかしさから「1-0で勝つなんて無理。1%もない」。しかし、これほどまで厳しい言葉が出るのは、チームへの強い愛情があるからだ。
 現状はよくわかっている。ヒットは期待できない。だから点を取るためゴロを打つ練習をした。先日のSKYLARKS戦では練習通りの得点を取れた。でも−。「0点に抑えられるはずがない」。昨年に比べ内野の陣容は少し変わった。エラーは続出。自らの守備位置から見る悲惨な光景にも自分は何もできない。無力さ。そして当然怒りもあった。
 でも、それほどの思いを抱けるのは勝ちたいから。チームとして上を目指したいから。勝利への答えを探そうとするほど頭はループする。「基本を追いかけるパターン。どうしたらいいかわかんないっす」とつぶやいた。勝ち方を、そして勝利の味を忘れてしまったチームの中で、危機感を募らせる19才が立ち上がった。

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May 13, 2009

5・13 燃える若き血5

 「調布制覇」を合言葉に挑んだ2009年。しかし、春の陣では無念の初戦敗退を喫した。こんなはずでは−。チーム再建が急がれる今、静かに燃え続ける熱き男がいる。栗原慎太郎、19歳。2年目のシーズンは開幕からフル稼働し、チームの核を担う存在になった。なかなか結果が出ないチームに危機感を感じ、また自らのプレーに対しても苦悩の日々。チーム最年少ながら、誰よりも責任感の強い若武者の“今”を追った。
 14日から4回に渡って「慎太郎のちょっと一言もの申す」を連載する。魂の4日間。思いの丈を感じとってもらいたい。

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