建築コンクール

社団法人愛知建築士会 名古屋北支部主催「建築コンクール」の最新情報のお知らせ

第4回建築コンクール公開審査 講評

4回建築コンクール公開審査 受賞作品講評と総評
平成25年5月18日 名古屋・東桜会館にて公開審査が行われました。受賞作品の講評を掲載致します。
 

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最優秀賞 「空器—冬空—」
最優秀賞_空器-冬空-

中村 今回のテーマにとても合っている。内部の建築として良くできていて、空の切り取り方、雪国の幻想的 建築の持っているファンタジックなところがうまく表現されている。

伊礼 とても完成度が高く、雪が積もっている時だけということでずっと記憶に残る作品だと思います。

古谷 かつての建築は周りにある材料を使って作られた(地産地消)。これは、まさに、周りにあるもので作られる建築で、季節とともに消えてゆく、季節性みたいなものが食と関連してゆくようでいい作品だと思いました。

 



優秀賞 「バスキッチンの家」
優秀賞_バスキッチンの家 

古谷 nLDKであろうマンションのリフォームで、脱nLDK化の一つのやり方だと思う。キッチンとかバスルームもリビングのような居住空間と考えるところがいい。バスルームはその目的に使わないときは締め切られていて、閉ざされてしまうのだけど。使ってない時も空間の広がりとして使える。

 






優秀賞 「島のおくどさん」
優秀賞_島のおくどさん 
中村 理屈とかでなく、単純に良い。それ自身で楽しそう。また、くどは火があるので暖かな感じが伝わってきます。

伊礼 楽しさが伝わってきます。自分が欲しいくらいの小屋です。

古谷 火のある生活を取り戻す時に、ファイヤープレスでなく薪の煙が感じられるところが、五感を刺激される作品。

 








優秀賞 「団子坂だんごづくし」
優秀賞_団子坂だんごづくし 
中村 伊礼さんは真ん中の絵が嫌いらしいけど、僕は大好きデス。

伊礼 商店街に持ち込んでノリノリになって欲しい、楽しい案です。

古谷 団子坂なのに団子がないと感じる。感受性がとてもいい。

 







中村好文賞 「E家の住処」
中村好文賞_E家の住処 
中村 視点と表現がおもしろい。達者な作品、コンペに対する答えを工夫してくれて、審査委員の心をくすぐる。

 












古谷誠章賞「みんなのキッチン」
古谷誠章賞_みんなのキッチン 

伊礼 みんなで集まって、料理して食べて、テーブルや椅子に工夫があり、外へ持ちだして楽しく過ごす。嫌味がなくて好感が持てます。

古谷 みんなで作ることが楽しい。味わい尽くす舞台。

 







伊礼智賞 「高雄ビジターセンター」
伊礼智賞_house n 

伊礼 水無瀬の町家(坂本一成)の荒々しいコンクリートを思い出しながら、あれがコンクリートの原型じゃないかな、「硬いコンクリートはこうやって打つ」といった感じで楽しくていい。また、文章が面白く共感しました。がさつな力強さが魅力ある。

 








総評

中村

テーマの設定が難しいく「おいしい」 こじつけでない、本質的なおいしい建築を期待していたけど、言葉によるこじつけんものが多かった。もう少し本質的に向かい合って欲しかった。受賞した作品は素直に答えてくれたとおもいます。

 

伊礼

素直に3人が選んだ地域性とか素材を素直に楽しむ事が答えになった。建築の完成度の高い作品を送ってくれるけど、切り口を変えてくださればもっとこのコンクールの意図が伝わると、審査も盛り上がると思います。

 

古谷

 このコンクールは、最初からひねくれた課題で、トンチ教室や禅問答のようなテーマですが、そこにウイットとかエスプリみたいなものを期待しているコンクール

「おいしい」から発生して色んな物につながって欲しかったけど。その一方で、直接本当においしい、キッチンやダイニングもまだまだ考えることがあるのではないか。僕たちは、毎日食べていて、どうせ食べるのであれば、おいしく食べたいし、みんなで食べたい、この空間を豊かにすることは、本質的なこと。そう言う意味で今回の作品をみてみると、割合普通であったが、「バスキッチの家」のようにバスタブのよこであぐらをかいて食べるみたいな作品は少なかった。365日同じ所で食べるのではなくて、外や、暖のとれるところ、涼む場所、そのようなことが出来る事は住まいがとても豊かになって行ける。そう云うところに工夫してくれると、もう少し多くあって欲しかった。

どんな食べ物でも一瞬にして五感を総動員しないと味わえないもの。総動員の結果がおいしかったり、おいしくなかったりします。この食べ物が持っている不思議な魅力。おいしい時は有無も言わせず、絶句してしまうような感覚をどうやって建築に造れるのかということを、僕自身も考えたいし、みなさんも考えてみてください。

 


佳作の方へのコメントも掲載します。

佳作「Takeレストラン」

古谷 これを建築空間に使って欲しかった。家中にこのような皿があったらいい。

 

佳作 「おいしいまでの道筋」

伊礼 まず、道具から作っていくところに共感します。そして、作ったものを使って、おいしいものを頂くところがいいなと思いました。

 

佳作「対庵(たいあん)」

伊礼 旬の場所に出かけていゆくというところに共感しました。いい暮らしをしていますね。

 

佳作「オアシス デイサービス センター」

中村 建築にきちんと向き合って、好感の持てる作品です。

 

佳作「花も団子も」

中村 仮設空間、仮説装置でおいしい建築とうまく重なった、更にディテールを練って、もっとレベルを上げてください。

伊礼 斜面に座を作り、鏡に桜を写して倍増するところがファンタスティックでこのコンクールに合っている。

 

佳作「テラスでお茶を」

中村 いけない場所にいけるところがおいしい感じがする。

古谷 異空間があるだけで、そこに佇む楽しさがある。今回、素材を味わうという作品が多い中、空間の味わい方ってこうゆうことだと思う。穴から見える団地も美しく見せるところは、非常にうまい料理の仕方。

 

佳作「間伐材トイレ」

中村 今回このタイプの建築は他になかった。配置計画はもう少し考えられたのではないか。お遍路さんにとっては良い建築

 

 

佳作 「ひらひらと」

古谷 住空間を自分で手を加えて新しくしてゆくことは、住空間を味わう第一歩で、生活を豊かにしている。

 

佳作「吉川の家」

中村 シーランチ(チャールズ・ムーア)を建てるときにアンダルシアの集落を参考にしていったような、思い出がどんどん詰まっていくといいなと感じます。

 

佳作「舞台裏の家」

古谷 フリットの衣と芯にあるリビングなどが、周囲の空間とドッキングしてもう少し味わえて、変化するようなことになれば今回のテーマに合ってくる。

 

佳作 「綾部ランチハウス」

中村 小屋のおもしろさ、遊びがある建築

伊礼 縁側空間や沖縄の軒の下の空間のようで、近所の人が入れ替わり立ち代わりやって来るような空間の提案ということで、評価しました。

 

佳作「地元の木で、教室に空気をおいしく!」

セルフビルドで、大工さんから子どもたちが教えてもらってゆくことが、とても素晴らしい教育で、結果空気も良くなる

 


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