注)このストーリーは昔月刊アルカディアに連載されていた「エキサイトファイター翔」の改変コピペストーリーです。全てフィクションです。
<第3話:確率を支配せよ>

ウイッス、おれKEN@安定志向。アドバンシング専門学校の1年生。最強のセイヴァー戦士を目指し、日々オスローで修行を積む18歳だ。前回、魔王トリオと名高い(?)オスロー一軍から1勝をもぎとり、すでに実力的には0.5軍クラスといったところかな。なんちゃってね、テヘ


ディナーinジョナサン


 カ「くそう、また負けたでゴワス!」

 J「ふふふ、どうやらバーサスカ◯ビューティフルハメ連係ナンバー28(※)に対処できないようですねぇ」

 ※ジェダのDF連係の事。カ◯さんじゃなくてもきついです。

 今日も、ヴァンパイアセイヴァーコーナーは熱気ムンムン。ミカド杯が日一日と近づいている実感が伝わってくる。身内同士のスパーリングにも、気合い(殺気)がこもっているぞ。相変わらず、カ◯さんはJ・◯さんに、歯が立たないみたいだけど…。

 「ちわーす」

 A「やあ、KENくん。すごいだろ、あの2人。昼頃からずっとあんな調子なんだよ」

 「へえ、気合い入ってますね!」

 A「そろそろ、メシでもどうだって話になってるんだけど、KENくんも一緒にどう?」

 「もちろん行きますよ!(※)」

 ※ゲーセンに行ってメシに誘われるのは一大イベント。


 向かったのはやっぱりジョナサン。オスローは最近盛り上がっているし、話に花が咲きそう?

 A「…でさあ、J・◯には一発の恐さがないと思うんだ」

 カ「ワシもそう思うでゴワス」

 J「A◯K氏はいいとしても、今日7勝51敗のカ◯氏に言われたくないですねぇ」

 カ「8勝でゴワスよ!」

 うーん、やっぱこういう時間は楽しいなあ。トンカツ膳は実家のやつよりちょっと落ちるけど、憧れの人たちとの会話は何にも代え難い蜜の味だね。

 A「ときにKENくん、デミトリ君とはあれから対戦したのかい?」

 カ「デミトリ君って誰でゴワスか?」

 A「Vゴウキ君(※)のことさ」

 ※本人も知らない間に、名前をつけられているのはよくあるお話。

 J「ははぁ、彼がKEN氏のライバルって塩梅ですか」

 「この前、けっこうやられちゃったんですよ」

 そう、あれは2週間ほど前のこと。悔しかったなあ…。

 カ「今やったら、きっといい勝負になるでゴワスよ」

 A「僕もそう思う。でも、間違っても2度負ける価値のある相手じゃないだろ?」

 J「そうですねぇ。彼は中~軽量級を好んで使いますし、ワタシが練習相手になりましょう」

 「ぜひお願いします!」


ビーストキャノンの損得勘定


 今回の特訓では、J・◯さんが仮想デミトリ君をやってくれる。J・◯さんは器用にいろんなキャラをこなせるので、勉強になるなあ。


  ンゲッレディ、ファイッ!


 サブキャラとはいえ、さすがはJ・◯さん。どのキャラもいい動きをしている。やはり強敵だ。


  ケィ、オゥ!


 かなり追い詰めたのだが、今一番届かず。でも、この間対戦したときに比べれば感触がいいぞ。

 「もうちょっとでいけそう!よし、もう1回!」

 カ「その意気でゴワスよ」


  ケィ、オゥ!


 またまた惜しい負けかた。今回は勝てると思ったのに。

 「まだまだ、もう1回!」

 A「…KENくん、ちょっと待って!」

 「え?」

 なんかオレ、ミスしたかなあ?

 A「KENくんは、ビーストキャノンってどうやって使う技だと思う?」

 「ビーストキャノンですか…。連続技とGCかなあ」

 A「そうだね、その2つはもちろん間違いじゃない。でも、もうひとつ重要なものを忘れてないかい?」

 「重要なもの?」

 A「地上戦で、相手の技に合わせるんだよ」

 ガーン!!まさか、A◯Kさんともあろうお方が、ぶっぱビーストをご推奨とは…たらーっ(汗)

 A「おや、お気に召さないようだね」

 「そりゃあそうですよ。だって、結局は運次第じゃないですか」

 A「確かにそういう見方もできるね。じゃあ、話を変えよう。ここまでの2試合、どうしてJ・◯に勝てなかったと思う?」

 「回転力のある通常技でガツガツ固められて、攻めるチャンスが少なかったのかなあ」

 A「わかってるじゃないか。では、それを打開するには?」

 「…ビーストキャノンってわけですか。でも、空振ったときのことを考えると、やっぱり怖いですよ」

 A「まずは当たったときのメリットから考えてみようよ」

 「う~ん、全弾当たればデカイですけど…」

 A「この場合のメリットっていうのは、ダメージだけじゃないんだ。例えば起き攻めできることとか」

 「ふむふむ」

 A「それと、相手の心理に与える影響も忘れちゃいけない。コイツにはぶっぱビーストがないって思われたら、攻められ放題になるでしょ?」

 そうか!さっきの対戦でJ・◯さんの攻めが厳しかったのには、そういう理由もあったのか!

 A「そこにちょっと落とし穴がある。ぶっぱビーストを否定する人は、えてしてリスクを大きく考えすぎなんだ。ESビーストを空振りした時に受ける反撃って、そんなに大きいと思うかい?最大ダメージの反撃はおろか、虚を突かれれば反撃が間に合わないこともあるのに…。つまり、ここにバッチリ連続技をくらったとしたら、それは、攻撃が相手に読まれている証拠だね」

 「なるほど。要するにビーストキャノン1回のリスクとリターンをすみずみまで検証してみろってことですね!」

 A「そう!」


 その後、対戦はしばらく続いた。J・◯さんが攻撃を躊躇するようになったと感じるのは、「よいぶっぱビースト」を取り入れたことによる効果なのだろうか?まだ互角の闘いとまでは言えないけど、十分勝負になるレベルにはなってきた。

 「これこそ、『攻撃は最大の防御なり』ってやつか!」

 J「KEN氏、イケてきましたねぇ。カ◯氏をスト1のリュウとするなら、KEN氏はマーヴルVSカプコン2のリュウってとこですかね」

 カ「怒怒怒怒!J・◯はん!言ってくれるでゴワスな!!」

 A「(実はその例え、どっちが強いか微妙かも…)ところで、KENくんはサスカッチとの対戦経験はないよね?」

 「そうですね」

 A「うーん、ちょっとやったほうがいいかな。J・◯、やってあげなよ」

 J「A◯K氏、相変わらず抜け目ないですね(ニヤリ)」

 「???」


決戦!デミトリ?


 そしてつぎの日、デミトリ君は現れた。あのふてぶてしいニヤケ顔、頬骨、そして銀ブチ眼鏡…。オレ・KEN@安定志向の戦歴に泥を塗ってくれたその面構えを(まあ、もともと泥だらけなんだけどね)、忘れることなどできるはずがない。

 カ「KENはん、ヤツが対戦をはじめたでゴワス!今こそ捲土重来!首級を上げて引導を渡すでゴワスよ!ムフー!!!!」

 J「ちょっとちょっとカ◯氏、あんたがやるんじゃないんだから。ささ、KEN氏。椅子におかけになってください」

 「ふ、2人とも、あんまりプレッシャーをかけないでくださいよ~」

 A「みんな、盛り上がりすぎだって」


  ンゲッレディ、ファイッ!


 J「ふう、はじまりましたね。Vゴウキ君はフェリシアですか」

 A「もうこの前と変わってるよ。相変わらず強そうなキャラを物色してるなあ」

 J「さてさてカ◯氏、この対戦はどう見ますか?」

 カ「もちろんKENはんが圧勝するでゴワスよ!」

 A「きみたちのかけたプレッシャーが悪影響を及ぼさなければね…。お、そうこう言っているうちに、KENくんがいい感じで攻めてるぞ。いけそう、いけそう!」

 J「なんだ、A◯K氏もかなり盛り上がってるじゃないですか。あなたにしては珍しいくらい、ね」

 A「そ、そう?僕はただ状況を分析しただけのつもり…」

 J「まあ、そういうことにしておきますか」

 カ「KENはんが先に1本取ったでゴワス!体力もほとんど削られてない!このまま押しきれそうでゴワスな」


 そのまま調子を維持したオレは、コンプリートであっさり倒してしまった。この前の苦戦がまるで嘘のようだ。オレってこんなに強くなってたのかチャリーン!

 「は、速え!もう連コインか。なんかキャラも違うぞ。サスカッチ…オ、オートガードぉ!?」


 A「やっぱり」

 J「来ましたね」

 カ「予想通りでゴワス!」

 J「今のは速かったですね。ポケットからコイン投入までの手の動きが見えませんでしたよ」

 カ「あの早業は、Q-Beeもビックリでゴワス!し、しかし、あのキャラは、某雑誌によると全キャラに有利、ダントツ1位の極悪最狂キャラ!」

 J「その某誌によると…KEN氏の使うガロンは5位ということになりますね」

 A「むぅ。サスカッチまでは読めたけど、まさかあそこまで布陣を徹底してくるとは…」



…つづく