2009年03月02日

掛川現代アートプロジェクト・現代アート茶会

0902_現代アート茶会
静岡県は掛川の現代美術研究会主催、山口裕美さんプロデュースによる、掛川市現代アートプロジェクト。このプロジェクトは掛川城の隣にある二の丸美術館と二の丸茶室(上の画像)を会場に、茶道具をひとつずつ、ゲストのアーティストがつくっていくというもの。第二回のゲスト・アーティストに選ばれた中村ケンゴは、アクリル職人の俵藤ひでとさんと組んで、棗(なつめ=抹茶を入れる蓋物容器)を制作しました。

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茶室の広間にて、山口裕美さん、中村ケンゴ、俵藤ひでとさん、現代美術研究会代表の山本和子さん

そもそも前回のミヤケマイさんと違ってお茶の心得などまったくない中村ケンゴ。棗をつくってほしいと言われたもののどうしたものかと悩みました。しかし、わかってもないのに伝統的なことを単純に真似てもロクなことはないと開き直り、新しい素材、例えばアクリルなどを使ったらどうかというところから、俵藤ひでとさんとのコラボレーションが実現しました。

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完成したアクリルの棗。銘は「スピーチバルーン・イン・ザ・ヒノマル」。この作品がモチーフ


2月7日、8日に、いよいよ棗のお披露目となった現代アート茶会の模様は、以下のそれぞれのレポートをご覧になってください。地元でも注目のプロジェクトになりつつあるようで、静岡新聞では土曜日の夕刊に、見開きカラーで特集記事になりました。

山口裕美さん
掛川現代アートプロジェクト・リポート1
俵藤ひでとさん
掛川現代アートプロジェクト・アクリルの棗
平野雅彦さん(静岡大学)
夜の美術館と現代アート茶会

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夜の茶室の広間。昼の会と夜の会ではずいぶんと趣が違う。

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棗の寄託式の様子。この棗は現在二の丸美術館にて展示中。

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掛川に来るといつも寄せていただく事任八幡宮にて。ゲストで来ていた名和晃平くん、山口さんと。右は神社の猫、ランランちゃん…

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