前回はアコム、プロミス、レイクなどの過払い金の引当金について記載しました。

 過払金を取り巻く状況も収束に向かっており、ラストスパートの時期です。

 既に、過払い金返還請求の仕事はほとんど取扱いが無くなっている司法書士や弁護士も多いと思います。最近に開業した司法書士や弁護士のなかには取り扱ったことのない方も多いと思います。もはや、一定数の案件があるのは、これまでの実績が多い為に依頼人からの紹介がある事務所や、未だに多くの広告を出している一部の事務所だけだと思います。いずれにせよ、もうラストの時期であり、統計でこれまでの過払金返還請求の足跡と現状を照らしてみたいと思います。


 さて、今回は日本貸金業協会の統計から、過払い金返還請求の減少等や動向についてご紹介します。

 詳しくは貸金業協会の統計を見ると分かります。利息返還に伴う毀損額は毎月50億を下回る水準にまで減少しています。利息返還に伴う毀損額というのは任意整理をした際に借金が減少した額を概ね指します。つまり、この額が減少するということはグレーゾーン金利の任意整理が減少しているということになります。平成21年や平成22年には毎月250億前後〜380億位が利息返還に伴う毀損額だったことを考えると激減です。

 また、過払金が発生する利息20%超の案件がどの程度あるかということになると、平成25年12月末時点で有残件数は6万7932件、貸付残高は186億円しかありません。前年同月の平成24年12月では有残件数は17万9556件、貸付残高は479億円ありました。なお、債務額によっては利息15%超から過払い金が発生しますが、確実に過払い金が発生する利息20%超の統計で掲載します。

 ちなみに、年次統計によると、過払金が発生する利息20%超の案件についての平成20年3月末時点の有残件数は約1400万件、貸付残高は約7兆1600億円。平成21年3月末時点の有残件数は約1200万件、貸付残高は約5兆6000億円。平成22年3月末時点の有残件数は約580万件、貸付残高は約2兆7000億円。平成23年3月末時点の有残件数は約173万件、貸付残高は約6459億円。平成24年3月末時点の有残件数は約46万件、貸付残高は約1390億円。先に述べた通り、平成25年12月末時点で有残件数は6万7932件、貸付残高は186億円しかありませんので大激減して、ほぼ無くなっているに等しい数字と言えます。

 つまり、「グレーゾーン金利についての任意整理」は大激減して、ほぼ収束した状況です。



 実際の利息返還額は?と言えば平成25年においても約3000億円が返還されており、現在でも毎月200〜250億円前後が返還されています。平成22年〜平成23年にかけての一時期は毎月450億〜500億程度が返還されていましたが、現在の状況を見ても「これほど減っているのか。」という驚きはなく、逆にまだあの当時の半分も返還され続けているのか、というのが実感です。想定よりも減りが鈍い印象があります。

 先に述べたグレーゾーン金利についての任意整理が激減しているのに、まだかなりの金額の過払い金が返還されているというところの意味は、完済後の過払い金の請求はまだ需要があるということです。過払金返還額の減少幅も平成25年は前年、平成24年の30%〜10%程度です。利息返還に伴う毀損額の減少幅が前年、平成24年の40%〜50%程度だということからすれば減りが鈍いです。

 つまり、あと3年位は「完済後の過払い金の請求」の需要があると思います。



 ちなみに過払金の返還額については平成18年には約3000億円、平成19年には約5200億円と増加をし続け、ピークだと思われる平成20年は約1兆円の返還額があったという報道もありますが、貸金業協会の統計で前後年をみるに7000億〜8000億円程度だったのではないかと思います。

 それから過払い金返還額は減少し始め、平成21年には約6300億円、平成22年には、約5700億円。平成23年には約5500億円、平成24年には約3900億円、そして平成25年には3000億円と減少しています。なお、平成22年9月末の武富士の破たんの影響で過払い金の需要が一気に掘り出され、以後は減少の一途です。この水準でいけば「完済後の過払い請求」も、あと3年位で需要はほぼ無くなるでしょう。



 まとめと感想です。ピークの平成20年には、グレーゾーン金利に該当する件数が約1400万件、貸付残高は約7兆1600億円、年間の過払い金返還額も報道では1兆円と凄まじい数字にあらためて驚愕しました。それだけの膨大な数字がわずか5年という短い期間で、ほぼ全部無くなるという事態になったことも凄まじい需要があったことを伺わせる数字となっています。

 つまり、「1400万件、総額7兆円以上の債務が5年で消えた。」これは、大企業の借金が消えたのではありません。一般市民の借金がそれだけ減ったのです。正に、「平成の徳政令であった。」と言っても過言ではないと思います。

 このグレーゾーン金利の任意整理や過払い金返還請求が世間に与えたインパクトは凄まじかったとしか言いようがありません。法律実務界の歴史に残る出来事であったのは間違いありません。

 私は平成16年に司法書士として歩み出し、この実務を手掛けてきて、ここ10年の大激変を体感しました。法律実務家であれば依頼人の喜びは最大の報酬であると言えます。色々と大変なこともありましたが、遣り甲斐もありました。「債務が無くなり、時には逆にお金が戻る」、それまで苦しんできた依頼人の喜びに触れることが出来たのは司法書士冥利に尽きます。

 過払金は無くなろうとも今後も借金の問題が尽きることはありません。その方々の為にこれからも借金問題に取り組んで行こうと思います。

追伸

 今日の新聞に東京の弁護士法人による過払い金返還のチラシが入っていました。去年の秋ごろを最後にほとんど見かけなくなりましたが、まだチラシを入れてくることに驚きを感じました。

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《過払金が発生する利息20%超の案件数の推移》

平成20年3月末時点の有残件数は約1400万件、貸付残高は約7兆1600億円
平成21年3月末時点の有残件数は約1200万件、貸付残高は約5兆6000億円
平成22年3月末時点の有残件数は約580万件、貸付残高は約2兆7000億円
平成23年3月末時点の有残件数は約173万件、貸付残高は約6459億円。
平成24年3月末時点の有残件数は約46万件、貸付残高は約1390億円
平成25年12月末時点で有残件数は6万7932件、貸付残高は186億円


《過払金返還額の推移》

平成18年、約3000億円
平成19年、約5200億円
平成20年、約7000億円〜約1兆円。
平成21年、約6300億円
平成22年、約5700億円
平成23年、約5500億円
平成24年、約3900億円
平成25年、約3000億円


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