2007年02月19日

『真冬の同窓会』弘前劇場が横浜で 4

弘前劇場『真冬の同窓会』で、NODA MAP『ロープ』とはまた一味違った「言葉」を聴いた。

去年も案内をもらいながら、『デスノート the Last name』の撮影で行かれなかった。また、鈴木真君から招待状が来たので、横浜の相鉄本多劇場まで行った。東京公演もあるのだけれど、数ヶ月ぶりの撮影の仕事でタイに行かなければならないので、横浜まで東横線に乗って出かけたのだ。

鈴木真君は以前はストレイドッグの芝居によく出ていた。僕と知り合いになったのは、「トステム」のCM撮影のときだった。『デスノート』では津川雅彦演じる警察庁長官の部屋を撮影した下落合の貸しスタジオに、会社のオフィスを造り込んで、数人の無名の俳優が出演していた。その中の一人の長身の男が「高間さんじゃないですか?」と声をかけてきた。
僕は持ち前の健忘症で、全く覚えていなかったのだけど、中村幻児監督が主宰していた「映像塾」の俳優課の生徒だったと言うのだ。僕は年に一度か二度、撮影に関する雑談をしに行っていた。だから直接、俳優課を教えたわけではないのに覚えていてくれたことはとても嬉しかった。と同時に、「映像塾」というマイナーな、何の資格も保証も得られない各種学校を卒業して、こうしてプロの現場に出没できるようになったことが嬉しかった。

中野の閉鎖されたピンク映画館で公演を打っていたストレイドッグの芝居では、唾を撒き散らす勢いの熱演をしていたが、『真冬の同窓会』では渋いコック長を演じていた。

弘前劇場というのは青森県弘前市を拠点としている劇団なので、セリフが訛っていて、それがとても良い雰囲気を作っている。
『真冬の同窓会』の舞台は東北の町のホテルのロビーのような場所で、そこに10年ぶりの同窓会に集まってくる人々、その二次会で同窓生同士で結婚式をするという設定。小さな町でこそ成り立つ設定が、東北弁で馴染んでくる。
最初はちょっと滑り出さない感じがするが、高橋淳演じる恩師が登場してから素晴らしい言葉の乱舞が始まる。記憶力低下の僕には覚えられないが、森本レオ風の恩師蓮見が発する「人間の能力の中の愛する能力」などの薀蓄はすごく新鮮で、納得させる力があった。作・演出の長谷川孝治さんの才能はたいしたもんだと感心した。
最後にどんでん返しが用意されているが、これはちょっと反則技のような気もする。

それにしても、初めて横浜駅で降りて町を歩いたけれど、すごくゴチャゴチャしていて汚くて分かり難い所だね。香港を歩いている以上だった。
    • 0 Comment |
    • 0 Trackback |
2007年02月03日

『デスノート』パーティで次回作予告編が 5

NODA MAP『ロープ』の楽屋で藤原竜也君から「デスノート大パーティ」の話を聞き、「僕には連絡が無いなァ」とヒガンデいたところ、2日後に製作進行助手くんから案内の電話があった。やはり、忘れられてはいなかったのだ。

『DEATH NOTE』DAI HIT KANSYA PARTY と書かれた横断幕。ホンコンからも取材スタッフが。
華やかな男優女優陣が中央のテーブルに席を占め、僕は金子修介監督とそこらへんにいたのだけど、我がスタッフは隅っこの方に。お客の大半は初めて見る顔で、製作委員会とか配給関係、興業関係の人らしい。だから抽選に当たって景品を持って行く人は知らない人ばかり。

最後は松山ケンイチくんが壇上に上がり、くじを引く。そしてこの『デスノート』映画化の真の立役者、日テレの若きプロデューサー佐藤貴博さんから「L」を主人公としたスピンオフ作品の製作発表。でもそれはもう、みんなが知っていることで、松山くんと藤村俊二さんが出演すること以外は完全秘密になっている。

しかーーーーし、佐藤プロデューサーは言った。
「次回作の予告編と言うか、特報を上映します!」
エエエッ!そこまで進んでいるの?

場内が暗くなり、壁面のスクリーンに予告編が始まり、みんな息を呑んで見守る。でも、さっき見た『デスノート』のクリップと変わらないなぁと思っていると、途中からモジャモジャ頭が特徴の日活の田中プロデューサー補が画面に登場する。

「MOJA NOTEに名前を書かれたものはモジャ頭になる」

ナンジャ・コレハ?
ずいぶん手の込んだサプライズだった。ウーーーン。
    • 7 Comment |
    • 0 Trackback |
2007年02月01日

椎名誠さんと接近遭遇 5

写真展会場の椎名誠さん
今日、1月31日は椎名誠さんの写真展の最終日なので、新宿池林房近くの会場に行った。

旧都電通りからコンクリート打ち放しの階段を下りると住宅風の木のドアがあり「お入りください」と書いてある。恐る恐るドアを開けると、確かに写真展をやっている。

ご存知のように椎名さんはモンゴル、アマゾン、パタゴニア、シベリア…と、世界の僻地を旅して写真を撮っており、感性が豊かなことと人に接することがとても上手いので、景色を撮っても人物を撮っても、その味のあるキャプションと相俟って、見る人を飽きさせず、ズンズン引き込んでいく。

例えば、像の群れが道を横切っている写真がある。キャプションは「象さんには象さんの都合があって東に進んでいく。雲さんには雲さんの都合があって西に進んでいく。僕には僕の都合があって真っ直ぐ進んでいく」という具合。かわいいいいいいいい!
その写真は10人くらいの注文が付いていた。

写真展の作品と、会場の広さの関係からか、展示モレになった作品を収録した写真集も売られていた。でもこちらにはこの魅力的なキャプションが付いていないので、ちょっと惜しいなと思った。でも、写真だけでも勝負できているとも思う。

「小説家の趣味で映画撮ったり、写真撮ったりして…」という陰口を叩く人にインフォメーションを。
椎名さんは小説家になる前から16ミリで映画を撮っており、写真学校(現在の東京工芸大学)にも行っていたのである。中退したけど…。

その写真集をパラパラめくっていると、椎名さんの声がする。いつの間にか、受付のところに椎名さんが来ていたのだ。久しぶりなので、話が弾んだ。椎名さんが『あひるのうたがきこえてくるよ。』『白い馬』に次いで映画化しようとしていたSF小説が、アニメと実写で映画化されるという話が進んでいるらしい。残念ながら、椎名さんが監督することはないそうだ。「カメラマンに推薦しておきますよ」と言ってくれた。

明日は北海道に行って「麺対決」の写真を撮るのだと言って、CANON D5をいじっていた。相変わらず精力的な活動をしているのだ。
    • 1 Comment |
    • 0 Trackback |