2009年07月26日

『真夏の夜の夢』公開初日! 5

今日は中江裕司監督の『真夏の夜の夢』の公開初日だった。

監督、柴本幸、蔵下穂波、照屋政雄さんたちはシネカノン有楽町2丁目の舞台挨拶を終え、シネマート新宿に移動。朝寝坊した僕は新宿で合流、打合せ中の三和興行の控え室に乱入した。

柴本さんは相変わらず美人、マジルー穂波はお肌がスベスベになり、ちょっと女っぽくなったかも。『ホテル・ハイビスカス』のウーマクー美恵子がこんなに大人になりました。あの時は小学3年生、意味も解らず政雄オトーチャンと「今日のお客の道具の美しさよ。戦艦大和の艦砲射撃のようだよ。この射撃はやめてほしいか、やめないでほしいよ」なんて大声で歌っていました。ちなみに、今は意味が判るようになったとか。その政雄さんは『真夏の夜の夢』では勝手に白髭を伸ばしてトボケタ船長を演じている。

クロちゃん司会の舞台挨拶は恒例のカチャーシーで幕を開け、幕を閉め、大いに盛り上がった。
終わって近所の中華料理店で昼食会。昼ビールに顔を紅くして、明治通りを渡って伊勢丹に行こうとするとは今やエイサーが始まるところ。
次のイベント会場は伊勢丹屋上の沖縄フェスティバル。そこで照屋政雄さんは三線と歌を披露し、中江監督とコントで映画紹介。マジルーも登場してまたカチャーシー。
この日、新宿全都は沖縄一色となった。

控え室で中江さんは、月刊PENの特集「プロが選ぶ、究極の1冊。」で「マスターズ・オブ・ライト」を取り上げたよと言っていた。早速帰りに本屋に寄った。ありました、8月1日号64ページに!立ち読みすると感動のお言葉が!もちろん買いましたよ。
これは墓場に持って行ける!
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2009年07月25日

テスト試写 5

Canon EOS 5D Mark2、Panasonic LUMIX GH1、Panasonic HMC155で撮影し、シネマスコープのフィルムに焼いたテストの試写には30数人のカメラマン、関係業者の方々がお出でくださって、大いに盛り上がった。

一番心配していた5DとGH1のチラチラする動きは、IMAGICAの技術で滑らかになっていた。5Dの30pから24pに変換する方法は何通りかあるが、動きの滑らかさに重点を置いた変換方法を取ってくれたそうだ。GH1の60iから24pへの変換も2-3-3-2プルダウンが上手く行き、本当の24pになっていた。

『炬燵猫』や『受験のシンデレラ』のときのイマレコは、色が少し薄くなってしまうのが不満だったのだが、今回は同じイマレコでも、色の彩度が高い フジフイルムのETERNA Vivid 160というネガを使用したため、色が薄いという印象は無かった。

ただ、不思議だったのは、モニターで見たとき、3台の画質の差があれほどあったのに、フィルムにして大スクリーンで見ると、その差があまり感じられないことだった。
これは、進化したイマレコといえども所詮はキネコで、ここら辺にある種の限界があるのではないか。正しきフィルムレコーディングだったら、もっと歴然とした差が表れるのではないだろうか。
しかし今回は、そこまでの比較テストをする気はない。フィルムレコーディングが良いのは火を見るよりも明らかだし、それを再確認したところで、その費用を捻出できる製作予算ではないのだ。

そんなこともあって、3台のうち、意外な健闘を見せたのがHMC155だった。
GH1の1/16、D5の1/64という小さな面積のCCDで、ほぼ互角に勝負しているのだ。動きは始めから滑らか(当たり前の話しだが)、パーンしても像が歪まない、撮影中も外付けのモニターが見られる(これも当たり前の話し)メリットは手放しがたいものがある。

「それで高間さんはどのカメラを使うんですか?」と鋭い質問を飛ばすのは『少年メリケンサック』をSONY F35で撮影した田中一成カメラマン。
「田中チャンだったらどうする?」と逆襲すると、
「僕だったら155ですね」という明快な即答。この毒舌男が言うのだったら間違いは無いだろうってことで、優柔不断な私も決心が付いたのであった。

試写が終わって、IMAGICAの技術者が「別室でお見せしたいものが…」。
それは、「今回のフィルムでは動きの滑らかさを重視した変換方法を取ったのですが、画質を重視した変換方法もやってみました」と言って、HDモニターでHDCAM SRを見せてくれた。5Dのキネコ前の状態で比較してみると、確かに若干シャープに見える。だけど、人物の動き、車窓の景色の流れはチカチカとしていて、やはり欠点の方が気になってしまう。

HMC155でという決定に、監督よりも「きれいに撮ってね」と言っていた一番えらいプロデューサーのニコニコ笑顔に安心した。

キヤノンさん、すみません。オマケのつもりで出した動画機能に散々ケチを付けてしまって。24pモードができたら、絶対に映画で使わせてもらいますから。ヨドバシカメラで見た『凛と。』というデモフィルムは素晴しかったですよ。
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2009年07月21日

3機種に心乱れて 2

現在、塙幸成監督の次回作を準備中なのだが、低予算ロードムービーなので、この際、一眼レフカメラの動画機能を使おうかと考えているのだ。

最初は今ブームとなっているRED ONEも考えた。これは助手の古屋君が、あるディレクターと共同購入したので、早く使おうと機会をうかがっていたのである。
ところが、ラインプロデューサーが撮影終了したばかりの『時をかける少女』でRED ONEを使っており、今回の撮影には否定的な意見を言い出した。録画したCFカードをハードディスクに取り込むのに時間がかかり、専任の人が徹夜で作業しなければならないと言う。振動にも弱いかもしれないとも言う。次回作は車体にカメラを取り付けて撮影する場合も多くなると思うので、振動に弱いのは心配だ。
『時かけ』の上野カメラマンに聞くと、CFカードは30枚用意して遣り繰りしたと言う。低予算映画には結構な出費となる。
古屋君の意見は、RED ONEにレンズやファインダーを付けると結構大きくなり、車内で生活するシーンの撮影には困るのではないかというものだ。

ウ〜ン…と考えているうちに、古屋君のRED ONEは8月には共同所有者のディレクターが使うことになり、選択肢から消えてしまった。

んだば、使い慣れている小さなHDカメラPanasonic HMC155で、このシネマスコープ映画を撮ってしまおうかと考えた。
僕は以前、これと同じ大きさのSDカメラPanasonic DVX100を持っていて、それで数本の低予算映画を撮影した。天地をカットして1.85:1のビスタサイズにキネコしたこともある。海外の作品では2.4:1のシネマスコープにフィルムレコーディングした映画も見た。
その後、同じような大きさのHDカメラPanasonic HVX200で『炬燵猫』『受験のシンデレラ』『サンシャイン・デイズ』『真木栗の穴』を撮影した。
であれば、同じ1/3"3CCDのHDカメラでもセンサーが改良されている分、拡大率が高くなるシネマスコープでも行けるんじゃないだろうかと思ったのだ。多少、画質が見劣りしたとしても「低予算なんだから我慢せいっ!」って言ってしまおう。

と、そこへ塙監督からCANON EOS 5D Mark2の動画機能を使うのはどうかという提案。塙監督はEOS Kiss X3の20p動画でPVを撮影した経験があって、そのコネでキヤノンの技術陣と懇談会をして、テスト用に5Dをお借りした。
実は数ヶ月前、あるビデオ雑誌から記事を頼まれて、5Dを借りたことがあったのだが、その時はオート撮影しかできなかったので、使い物にならないと思って返してしまった。しかし今回は、マニュアル撮影もできるように改良されていた。
ただ、5Dは30p記録なので、映画用には不向きなのである。映画は1秒24コマで走っているので、何らかの方法で24pに変換しなければならない。そこに手間がかかるし、手間をかけても動きがスムーズになるかどうか判らない。

そこで僕が提案したのがマイクロフォーサーズのPanasonic LUMIX GH1の動画撮影。GH1は24pなのである。センサーのサイズはD5の面積比1/4だけど、HMC155に比べれば面積比16倍もあるし、HPX3000GやF23と比べても4倍大きいのだ。大きさは充分。マニュアル絞りもできるし、オートフォーカスもできる。
塙監督も大いに乗ってくれて、この3機種の比較テストをした。

5D、GH1、155を並べ、同じようにモデルや風景を撮り、Macで仮編集した。
20インチくらいのモニターで見ても、5D、GH1の画質の良さは抜群。問題はフォーカスとギクシャクとした動きだった。
これをIMAGICAで本編集してもらい、左右圧縮、天地伸張してイマレコにかけ、シネマスコープのネガを作成する。それから密着ポジプリントを焼き、アナモフィックレンズを通して映写すると迫力あるシネスコ大画面になるという寸法なのだが、果たしてどのカメラが満足行く結果を出せるのであろうか。23日の試写が待ち遠しい。
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