2009年09月02日

DVD三昧の日々 3

ドトーのロケから戻って1週間、だらだらとDVDを鑑賞して過ごしている。その合間にキッチンに立つ。

深鍋にお湯を沸かして塩を入れ、スパゲティを茹でる。ニンニク3片を薄切りにして少量のオリーブオイルで煮る。去年、タイでもらった鷹の爪3本の種を除いて、同じフライパンに入れる。本来はこれだけでもペペロンチーノなのだが、昨日のJSC懇話会も粗食だったので、冷凍してあったベーコンも入れたりしていると尿意が我慢できなくなり、トイレに入る。
「あ〜、そろそろ塙監督にも電話を入れないとナァ…。ラッシュも見たいし」と思いながら出てくると携帯が振動している。塙監督からだった!

時々こういうことがある。「虫の知らせ」というか「テレパシー」というか。
昨日、HDDを受け取ってMacに取り込みを始めたのだと言う。来年冬の撮影も残っているし、編集時間はたっぷりあるから慌てていないのだろう。それより主な用件は、ロケ中にちょっと話題になっていた、お互いの共通の知り合いの某有名プロデューサーとの飲み会の日取りの打診だった。

もう何年前になるだろう。『南極物語』『敦煌』のカメラマン、椎塚彰さんから電話があり「仕事がダブってしまったから、俺の替わりに雪の実景撮りに行ってくれ」と頼まれた。それで、そのプロデューサーの弟さんの勤める日産の営業所で4WDを借り、撮影助手と蔵原惟繕監督を乗せて富山県八尾町に行った。
宿で休んでいるとチラチラと雪が降ってきたので、二人の助手と取り敢えずという気持ちで町の実景を撮影した。雪はすぐに止んだので宿に戻ると、まだ監督とプロデューサーは寝ていたのだが、それっきり二度と雪は降らなかった。

IMAGICAでのラッシュには椎塚さんも来てくれた。主役は北大路欣也さんと高橋惠子さんだと言われていたが、なぜか本編の撮影に入れず、椎塚さんはアルメンドロスの後を追うように亡くなってしまったのだ。
葬式のとき、「椎塚さんの弔い合戦やろうな!」と言ってくれた蔵原監督も、それが果たせないうちに永い旅に出たのだった。

さて、またDVDに戻らなければならないが、これはただ好きで観ているのではない。某機関から、私が劇場で観ていない分の20枚の邦画が送られて来ているのだ。観ている邦画は撮影した作品も含めて5本しかないのだから、如何に邦画を観ていないかの証拠みたいなものだ。この中から、某国の某○○○○ー賞の某部門に送り出す作品を1本決めなければならない。

ここ数十年(はオーバーかな)送っても送ってもノミネートにすら引っ掛からなった。数年前やっと『たそがれ清兵衛』がノミネートされただけだ。3年前、これなら同賞に受けると思った『フラガール』もダメ。2年前、ならば絶対的に良い作品をと思った『それでもボクはやってない』もダメ。やっと去年『おくりびと』がノミネートされ、やれやれと思っていたら同賞を獲得してしまった。本当に嬉しかった。
この作品は予備知識無くDVDを観て(予備知識が無いということが如何に普段サボっているかという証しなのだが)ファーストカットから面白かった。「ナンナンダ、これは!タダモノではない!」と思わせる画に惹きつけられた。

某映画大国の映画はみんな、ファーストカットに工夫を凝らしている。始めにガツンと観客の心を奪わなければならない。それに比べると、今見ている映画は「始めは退屈かもしれないけれど、そのうち面白くなりますよ」的なものが多いので、映画祭には向かない。世界の映画祭では、最初の5分で、観客はどんどん出て行ってしまうのである。また、そういう映画は、最後まで観ていても面白くならないことが多いのである。それにしても外人相手に『○り○カ○誌』は無理でしょう?
でも『○も○っ○く○ない』なんかは最初から最後まで、意外と面白かったですよ。
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