2009年10月12日

朝倉摂さんがカワイイ! 5

このところ、朝倉摂さんのドキュメンタリーを撮っている。
横浜のBankARTというところで、舞台美術のワークショップを毎週土・日に開いているんだけど、その記録を撮っているわけだ。

朝倉摂さんと言えば、映画では篠田正浩、松本俊夫、市川崑監督の美術監督をしていたが、もとは日本画家で、舞台美術の仕事の方が多い。80歳を過ぎてもその毒舌は衰えず、それがまたナンとも可愛らしいのである。

お父上は彫刻家の朝倉文夫氏で、「いつまで谷中の朝倉邸にいらしたんですか?」と聞くと「二十歳ころまで」とおっしゃった。じゃあ、ニアミスしてたかなと思ったんだけど、いま調べてみたら、10年ほどギャップがあった。佃煮屋の話し、兄弟で店を並べている喫茶店の話しなどは一致したのだけどね。

子供のころ、八百屋の屋根越しに見える真っ黒で真四角な、屋上に真っ黒な「考える人」が座っている屋敷は気味悪かった。黒い扉はいつも閉まっていて、中をうかがうこともできない。何度もバアチャンに「あれ、なあに?」と聞いたものだ。「朝倉さんのお屋敷だよ」と言われても、その朝倉さんってナンなのか、2歳や3歳の子供にわかるはずもない。

撮影助手をしているころ、師匠の吉岡康弘がよく「せっちゃん、せっちゃん」と言っていたので、もっと若い人かと思っていたのだけど、宮川一夫さんを訪ねて『舞姫』の撮影現場に行ったとき、結構なお婆ちゃんだなあと思った記憶がある。20年前のことだ。そのときも帆船の甲板でパラソルを持つ女性のエキストラに「ナンテ持ち方をしてんのよ!」と怒鳴っていて、元気だなあと思った。

でも、素晴しい才能を持つ人を撮影できるのはとても楽しい。劇映画の撮影も良いけれど、ドキュメンタリーは「本物」を撮れるのが楽しいのだ。
今回、とうとうPanasonicのHMC155を買ってしまった。やはり素晴しく活躍してくれている!
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この記事へのコメント

ご無沙汰しちゃってます・・・。
久々にブログ拝見しました!まとめ読みです。
朝倉彫塑館は摂さんのお家だったのですね!!
近所なのでよく前を通ります。
しばらく休館なのですよね・・・
大好きな場所です。
1. Posted by ヴァリンダ at 2009年11月03日 22:14
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