2012年03月27日

《friends after 3.11》 4

ぼおおおっと生きているうちに東北の大震災から1年経ってしまった。
1月の小林政広監督作品と3月の松浦徹監督作品が流れてしまったのは、直接に震災の影響ではないけれど、一般的に映画が製作しづらくなっている状況になっているみたいだ。その代わり、僕の周りでは、どうしても震災に多少とも関連した仕事が多くなってきた。
前回のブログで書いたイルカちゃんの取材もそうだけど、松浦監督から「流れた作品の代わりにはならないけれど」と依頼された仕事も脱原発関連のドキュメンタリーだった。それは今、渋谷で公開している岩井俊二監督の《friends after 3.11》の第2弾。数人の監督がいろいろな人にインタビューして、岩井監督が最終的にそれをまとめるというスタイル。僕は松浦監督のほか、荻野欣士郎監督、カジワラノリコ監督のパートを撮影した。岩井監督は「取材対象者だけではなく、取材している人も必ず登場するように」という命令を出した。熊本の建築家・坂口恭平さんの取材にはレポーターとして松田美由紀さんが同行したのだが、そうでない場合は監督自ら画面に登場する。で、カメラマン1人に多いときでカメラが5台。その内、4台がロックウェルアイズ(岩井監督のプロダクション)所有のCanon EOS5Dで、残る1台が音声を録音するためにも必要な僕のPanasonic HMC155。三脚をガラガラと束にして持っていき、取材者向け、レポーター向け、ツーショットなどとアングルを決めて三脚に固定する。HMC155は録音部がいるときには全体がわかる引きサイズにして、録音部からの音声をラインでカメラに入れる。録音部がいないときにはカメラマイクが頼りなので、最も音が良く録れる位置に場所に置く。
イルカちゃんの7Dと同じく、5Dも何GBのカードを使っても12分しか連続して撮ることができない。それで監督やプロデューサーもカメラの分担を決めて手伝ってもらい、12分に近づくと一旦切って、またスタートさせた。前回はカメラが止まるのを待ってスタートボタンを押したので、話の途中で切れてしまうことがあった。12分を待たずに再スタートさせても、容量の無駄になるわけではないので、早くこの方法に気付くべきだった。その点155は楽だなぁ。16GBなら99分連続撮影ができるのだから。何で岩井監督がEOSに、それも7Dではなくて5Dにこだわるのか聞いてみると、レンズのミリ数と自分の感覚が合うというようなことを仰っていた。しかし噂によると、岩井監督がCanonに動画撮影ができるカメラを作らせたということになっており、その点を追求すると「いやあ、後ろの液晶画面でライブ映像が見られるのだから、これが記録できるようにならないの?と言っただけですよ」と謙遜なさっていた。
僕はかつて、5Dmark兇30pでしか撮れなかったとき、映画撮影には24pが必要だから改造してくれとお願いに行ったことがあったが「無理ですね」とあっさり断られてしまった。そしてその1ヵ月後、24pも撮れる7Dが登場したのである。ま、ここに岩井監督と僕との差というものがあるんでしょうね。
しかし、「friends after 3.11」とはよく言ったもので、実際、3.11以降、あるいは3.11があったからこそ、僕にも友達が増えている。岩井監督はじめ、何人もの新しいお付き合いが増えた。本職のドキュメンタリー監督であるイルカちゃんのお父さんも撮影に来る予定だと言っていた。その時には仕事としてギャラを出します、とも…。
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この記事へのコメント

本日はありがとうございました。
浅草堂酔夢譚、雨森志都美(ベースです)是非、観てください。
本当に本日はありがとうございました。
1. Posted by 岬千泰です at 2012年06月16日 22:26
初めまして。
ビデオサロンを読んで、盍屬気鵑里海箸鮹里蠅泙靴拭
高校で、映像表現のゼミに入っているのですが、いつもDVDを観てばかりです。
小遣いで買ったTM750とZ10000がフル稼働するつもりでしたが、ゼミの中で作品を作りたいと思う人が居ないため、一人で近所の川に行って、いろいろ試し撮りしています。
盍屬気鵑すすめの被写体は、何ですか?
(本文と関係ないコメントですいません。)
2. Posted by BIG LONG at 2012年09月24日 14:37 | 5
絵文字
 
星  顔