現代は科学優位の時代です。そのため、私たちは無意識のうちに科学をしたっているかもしれません。
しかし、健康の分野に関しては科学は必ずしも有効とは限りません。
私は、ある健康セミナーで「科学は変わる」との発言を聞きました。
当日の講師は井上明さん(日本綜合医学会理事で食養指導者、断食指導者)でした。
「科学は変わる」について、井上さんの著書から引用します。
「私は、『科学』は一面ウソつきだと思います。
リノール酸が体に良いと言うので一生懸命使っていたらリノール酸の摂り過ぎはガンや糖尿病、心筋梗塞などの引き金になるし、アレルギーの原因にもなると言うのです。
そこで今度はシソ油とかエゴマ油なんて聞いたこともない油が良いというので使っていたら、シソ油やエゴマ油は熱に弱いので天ぷらや炒め物には使ってはいけない。過酸化脂質に変わりやすくて活性酸素を発生し、老化を促進すると言うのです。
そして次に流行した油がオリーブ油です。動脈硬化に良いと言うので老いても若きもオリーブ油です。
(中略)
科学は新しい発見をどんどんします。そして昨日発見したことが今日修正され、今日発見したことが明日ウソになります。これが『科学の進歩』の現実です。」
(井上明『食事改善で真の健康を作る』文理書院、2004年)
油以外にもこういったことはあるようです。
その昔、といっても30〜40年前のことだと思いますが、タバコに関して、紙巻きタバコの紙が良くないと言われていました。しかし、今は特にそういったことは聞こえてきません。
また、一時、ごはんや魚のコゲが良くないと言われていました。
これに関して、私の友人は、「コゲ(炭のようなもの)ばどうして悪いのか、むしろ良いものではないか」といっていましたが、今はコゲが悪いとはあまり言わないようです。
新聞を見ていると、健康の分野に関しどんどん新説が紹介されています。そして、多くの新説は、昨日まで正しいとされていたものを否定・批判しています。
しかし、私たちは、その新説に振り回されると、落ちついた生活ができなくなります。そのため、科学情報とのつきあいもほどほどにしなければなりません。
では、私たちは何に頼ればよいのでしょうか。
私は伝統だと思っています。
私は、子どものときに、親などから「人参がよい」、「にんにくが良い」といったことを聞いてきました。これらは50数年たったいまでも全く変わっていません。
(参考)
井上さんは科学批判をしていますが、先に引用した文の次に、こうも言っています。
「しかし、私は科学を全面否定するつもりはありません。『物の科学』と『命の科学』を分けて考えるべきだと思うのです。物の科学は、あまり間違いはないようです。インターネットも、携帯電話も物の科学のお陰です。しかし命の科学は間違いが多く修正の連続です。」
井上明さんの『食事改善で真の健康を作る』(文理書院、2004年)をお読みになることをお勧めいたします。「ああそうか」ということが多々あると思います。
しかし、健康の分野に関しては科学は必ずしも有効とは限りません。
私は、ある健康セミナーで「科学は変わる」との発言を聞きました。
当日の講師は井上明さん(日本綜合医学会理事で食養指導者、断食指導者)でした。
「科学は変わる」について、井上さんの著書から引用します。
「私は、『科学』は一面ウソつきだと思います。
リノール酸が体に良いと言うので一生懸命使っていたらリノール酸の摂り過ぎはガンや糖尿病、心筋梗塞などの引き金になるし、アレルギーの原因にもなると言うのです。
そこで今度はシソ油とかエゴマ油なんて聞いたこともない油が良いというので使っていたら、シソ油やエゴマ油は熱に弱いので天ぷらや炒め物には使ってはいけない。過酸化脂質に変わりやすくて活性酸素を発生し、老化を促進すると言うのです。
そして次に流行した油がオリーブ油です。動脈硬化に良いと言うので老いても若きもオリーブ油です。
(中略)
科学は新しい発見をどんどんします。そして昨日発見したことが今日修正され、今日発見したことが明日ウソになります。これが『科学の進歩』の現実です。」
(井上明『食事改善で真の健康を作る』文理書院、2004年)
油以外にもこういったことはあるようです。
その昔、といっても30〜40年前のことだと思いますが、タバコに関して、紙巻きタバコの紙が良くないと言われていました。しかし、今は特にそういったことは聞こえてきません。
また、一時、ごはんや魚のコゲが良くないと言われていました。
これに関して、私の友人は、「コゲ(炭のようなもの)ばどうして悪いのか、むしろ良いものではないか」といっていましたが、今はコゲが悪いとはあまり言わないようです。
新聞を見ていると、健康の分野に関しどんどん新説が紹介されています。そして、多くの新説は、昨日まで正しいとされていたものを否定・批判しています。
しかし、私たちは、その新説に振り回されると、落ちついた生活ができなくなります。そのため、科学情報とのつきあいもほどほどにしなければなりません。
では、私たちは何に頼ればよいのでしょうか。
私は伝統だと思っています。
私は、子どものときに、親などから「人参がよい」、「にんにくが良い」といったことを聞いてきました。これらは50数年たったいまでも全く変わっていません。
(参考)
井上さんは科学批判をしていますが、先に引用した文の次に、こうも言っています。
「しかし、私は科学を全面否定するつもりはありません。『物の科学』と『命の科学』を分けて考えるべきだと思うのです。物の科学は、あまり間違いはないようです。インターネットも、携帯電話も物の科学のお陰です。しかし命の科学は間違いが多く修正の連続です。」
井上明さんの『食事改善で真の健康を作る』(文理書院、2004年)をお読みになることをお勧めいたします。「ああそうか」ということが多々あると思います。