一.抗がん剤は効かない

 ノンフィクション作家の奥野修司さんが、『ルポ がんでも安からに逝く人がいる』(『文芸春秋』2011年4月号)の中で、「昨年、堂園さんを取材していた時だった。いきなり『多くの固形がん(胃がん、大腸がん、肺がん、すい臓がんなど)に対して抗がん剤は治すことはできないというのはほぼ常識ですよ』といわれて驚いた。」と書いています。

 堂園晴彦さんは国立がんセンターに勤務したこともある医師で、今は鹿児島でがんと闘っているそうです。
 「……抗がん剤は治すことはできない」は本当のことでしょうか。
 多くの人が抗がん剤治療を受けている事実を知っている方は、「そんなはずはない」と思うでしょう。
 しかし、これは間違いのない事実なのです。医者も皆、細かいニュアンスは別として、このことを認めています。

 私がこういったことを知ったのは7年ほど前で、本で読みました。そして、その後、なんどもこういったことを見聞きしてきました。また、ここ2~3カ月、がんに関する沢山の本を見た結果、これは間違いない事実だと、ますます確信しました。

 では、抗がん剤は何の働きもしないのでしょうか。クスリですから何らかの働きがあるはずです。
 実は抗がん剤はがん腫瘍を小さくすることができます。これを指して抗がん剤はがんに効くといっています。各抗がん剤は、それを使った人の20%が、4週間継続してがん腫瘍が半分の大きさのままならクスリとして認められます。

 しかし、腫瘍が小さくなることと、がんが治ることは別のことです。腫瘍が小さくなっても、全部なくなるわけではなく、また元に戻ってしまうことが多く、このため抗がん剤を使った多くの方は亡くなっています。また、80%の人には何の効果がなくてもかまわないのです。

 さて、分かりにくいことを説明してきましたが、要するに抗がん剤は白血病や悪性リンパ腫など、ごく一部のがんを治す可能性はあるものの、その他のがんにはほとんど無力なのです。そのため、「抗がん剤は9割のがんは治せない」が医者たちの定説となっています。そして、この事実を著書で公表している医者を、私は何人も知っています。

(参考)
1.抗がん剤は、一部のがんには「延命効果がある」といわれています。しかし、これも10年、20年の延命ではなく、3か月などごく短い期間のことです。そのため、「強い副作用に苦しみながら3か月延命しても意味がない」などと批判されています。
2.抗がん剤でがんが治ると主張する医師も「手術と放射線でがんをとった人は治る」とか、「抗がん剤は食事療法と併用すれば効く」などと言っています。要するに殆どがんは治せないということです。

二.抗がん剤が死を早める

 高価な抗がん剤が「9割のがんを治せない」とは驚くべきことです。しかし、問題はそれにつきません。より大きな問題は副作用です。そして副作用はあまりにも強いため、『抗がん剤で殺される』(評論家船瀬俊介)、『抗がん剤拒否のすすめ』(医師星野仁彦)といった表題の本があるほどです。

 私はここ6年間ほどで、抗がん剤使用中の数人から副作用の状況を聞いています。その中には副作用が軽かったらしい方も一人いましたが、「歩くのが不自由になった」「風邪を引くのがこわくて外出をひかえている」「寝込んでしまった」「何も食べられなくなった」など、殆どの方は強い副作用に苦しんでいました。そして、苦しみの中、間もなく亡くなった方も2人いました。私はこの二人のことを思い出し、「抗がん剤に殺された」とか「病院に殺された」といった感じをもちました。

 抗がん剤の副作用とはどのようなものなのでしょうか。3つに分けて紹介します。
 まずは、脱毛、吐き気、食欲不振、口内炎などの個々の症状です。
 つぎは免疫力の低下です。副作用のひとつに白血球の減少がありますが、白血球はばい菌を攻撃し感染症から体を守るものです。抗がん剤を使った方は、ばい菌の侵入により肺炎になり、亡くなる人が多いそうです。これに関し医師の安保さんは次のように語っています。「抗ガン剤で攻撃され白血球が減少していくと、ばい菌の侵入を防ぎきれないために肺炎になってしまいます。かなりの数のガン患者が肺炎で亡くなっているというのは、医学の世界では誰もが知っている常識ですが、にもかかわらず医師は脅(おど)すようにして患者を説得し、抗ガン剤を使い続けている」(安保徹・石原結實『ガンが逃げ出す生き方』講談社2007年)
 3番目は、抗がん剤は新たながんを作るとの指摘です。これについては、アメリカの国立がん研究所が1988年に「抗がん剤はがんに無力なだけでなく、強い発がん性があるため、他の臓器に新たな二次がんを発生させる増がん剤である」と発表しています(星野仁彦『抗がん剤拒否のすすめ』から)。

 このように抗がん剤の副作用は強烈です。そのため、できるだけ使用を控えるべきもののはずですが、医者はがん患者にどんどん使っています。
 そのいっぽうで、がんになった殆どの医師は抗がん剤を使わないそうです。これは多くの医師たちが裏で語っており何冊もの本にでてきます。医者たちの表に出せない常道といった感じがします。

(参考)
1.抗がん剤は日々進歩しているから副作用は減ったとの見解がありますが、さほど減っていないとの指摘が多く、私は後者が真実だとみています。
2.元宮城県立がんセンター研究所の海老名卓三郎さんは「化学療法の副作用とは、本来主作用であり、ごくまれにガン細胞を殺したり、増殖を抑えてくれることがあると考える方が妥当なのです」と書いています。(日本タヒイ普及会『ガンを治す!』祥雲社2003年)
 ここでの化学療法とは、抗がん剤治療のことです。これががんセンターの医師の発言ですから、びっくりしてしまいます。


三.ダメな抗がん剤が使われる訳

 抗がん剤は殆どのがんを治すことができず、また、強い副作用でがん患者の死を早めています。当然、医者は知っています。ではなぜ使いつづけるのでしょうか。
 抗がん剤が必要以上に使われるのは、病院経営のため(売上増のため)、学会で発表するデータを集めるためなどとも指摘されています。たしかに、それも事実です。しかし、それとは関係のない医者も抗がん剤をたくさん出しています。

 抗がん剤が過剰に使われる理由を知るためには、がんという病気の性質と現代医療のがん治療の特徴をしっかり理解することが必要です。

 まず、病気の性格ですが、がんは全身病です。普通、がんは、胃がん、肺がんなどと言われます。そのため、がん腫瘍は胃や肺にしかないように思ってしまいます。しかし、検査でみつからないだけで腫瘍は体のあちらこちらにあるのです。そのため、がん治療は胃や肺にある腫瘍を取り去るだけでは解決せず、体全体への働きかけが必要です。

 つぎは現代医療のがん治療についてです。現代医療のがん治療は手術、放射線、抗がん剤の3つです。このうち、手術と放射線は特定部分の腫瘍を取り去るもので、体のなかに広範囲に少しづつある腫瘍を取り去ることはできません。そのため、広がっているがん(最初から広範囲にあるがん、転移したがん、再発したがん)には手術と放射線以外の治療が必要です。ところが現代医療が他にもっている治療法は抗がん剤だけです。抗がん剤は点滴などで体に入り全身に影響を及ぼします。そのため医者は抗がん剤に期待をもたざるをえません。しかし、これまでみたように抗がん剤はがんを治すことができません。そして、使い続ければ患者が衰弱し死が早まると知りながら、万に一の効果を期待して投与してしまうのです。

 抗がん剤は意味のない使われ方をしています。では、どうすれば避けられるのでしょうか。
 病院や医者は手術、放射線、抗がん剤以外の治療法を取り入れるべきです。
 がん患者も体の内側から治す療法を自力でみつけ抗がん剤を拒否すべきです。医療にうとい患者もいろいろな人に聞き、いろいろな本をみればヒントが得られます。決して難しいことではありません。
 なお、別稿の「ガン克服をめざす方へ」と「がん克服のための推薦図書」をご参考にしてください。ここから確実にがん克服のきっかけが得られます。ガン克服のための基本事項はA4で1枚ほどの分量です。ご覧になってみてください。

(参考)
1.日本の病院では患者が抗がん剤を拒否すると、医者は「もうこないでくれ」と言いいます。いっぽう、欧米では「抗がん剤をさけたい」というと、医者の方から「では他の治療法でゆきましょう」という傾向があるそうです。何人かの医師が報告しています。

2.現代医療の成人病治療は対症療法です。対症療法とは病気の原因を追究せず一時的措置をすることです。当然、がん治療においても同じです。そのため、本格的にがんを治すには食事療法などによる体質改善が必要です。

3.私は「ガン克服をめざす方へ」の末尾で、次のように書きました。
「抗ガン剤は解熱剤や痛み止めのように応急的措置をするクスリではありません。それをふまえると、私は、抗がん剤にかかるお金を定評のある健康食品に使ったほうがずっと大きな成果が得られると思っています。これは抗ガン剤は(すべてのガンについて)いっさい使わないですむという意味です。今回の一連の勉強で確信しました。」

4. 薬(化学薬品)一般については「薬をのむと寿命がちぢむ(1)」~(5)をごらんください。