「正しい食生活」で健康に

体調不良の原因の大半は「食事」です

2007年07月

3−2 病院は万能ではない

 いま、病気になった人で、病院以外の治療機関にいく人がふえている。
 2〜3年前のことだが、ある週刊誌に「スポーツ選手が故障したとき、どこの医療機関にいくか」についてのアンケート調査の結果がでていた。一流に近い選手が対象であったが、答えは、病院にいく人が約半数で、あとの半数はカイロプラクティクなど病院以外にいっていた。スポーツ選手には病院万能の意識はないようだ。

 いっぽう、病気になったら文句なしに病院という人もいる。病院のほかは見向きもしないのだ。私はその人たちをみていて、「頭がかたい」と思ったこともあったが、いっぽう彼らの気持もわからないではない。それは、むかしの私がそうであったからだ。私は、日本の伝統的な治療院の看板などをみながら、「これは何だろう」と思っていた。世のなか全般が西洋科学に傾くなか、私にも偏見ができてしまっていたのだ。

 現実を冷静にみれば、病院すなわち現代医学の力が限られているのは明らかである。むしろ、得意分野はそれほど多くない。現代医学は緊急医療ともいわれるそうだが、応急措置には強くても、慢性病などには弱いのである。

 ここで、私と病院以外の治療機関とのかかわりついて言っておこう。

 まず、腰痛治療のことである。あるとき、私の家族が腰痛になった。病院やマッサージにいったがよくならず、困りはてた私は、自然食品コーナーのある薬局にいって「腰痛によくなる薬はないか」と聞いてみた。店主は「腰痛にきく薬はない」といいカイロプラクティクを教えてくれた。そこへいったところ3回ほどで全快した。

 つぎは、私が円形脱毛症になったときのことである。「病院にいかないと頭の毛が全部なくなるよ」と知人の看護士から言われたが、私は病院でなく漢方薬局にいった。そこで薬を買い生活指導を受けた。そして難なく治ってしまった。

 私が経験したように、病院以外の治療機関も、それぞれ力をもっている。そうしたことが知れわたってか、近年、病院以外の所にいく人がふえる傾向にあるそうだ。ところが、相変わらず病院、つまり現代医学しか信用できない人がいる。もっとも、「病院しか信用できないから、ほかにはいきたくない」というのなら、それはそれで仕方がない。しかし、健康になりたいのなら、よく現実を見てもらいたい。

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3−1 自然食なら安心か

 自然食品を食べているのに、重い病気になったり、働きざかりで亡くなる人がいる。なぜなのか。不思議に思う人がいるかも知れない。私は、細かいことがわからないので確かなことは言えないが、ひとつ気になることがある。それは、食べ物の組み合わせのことである。

 自然食品とは何だろうか。まず無農薬のこめや野菜である。人工飼料を食べない家畜の肉やにわとりの卵も自然食品である。野原の草だけ食べる牛の乳も自然食品とされているようだ。また、無添加の食品加工物も自然食品である。

 では、自然食品を食べていれば、あまり病気にならず健康でいられるのだろうか。
 確かに、化学物質が体に入らないのはよいことだ。私も保存料や着色料入りの食品はできるだけ買わないようにしている。しかし、それだけで健康でいられる保証はまったくない。

 人は生物である。人という生物には人特有の食べ物がある。そして、それは無農薬かどうか、無添加かどうかで決まるわけではない。人の体に合っているかどうかで決まるのだ。そして、それが何であるかを調べるのが食養法である。そこでは、菜食中心の食事が、生物としての人に合うとしている。

 自然食を求める人のなかには、食養法に関心のない人がいる。その人たちは無農薬のこめを食べているが、それを白米で食べ、無農薬の野菜を食べるが、同時に、有機飼料の肉や有精卵をたくさん食べたりする。その結果、白米と肉にかたよった食事になりかねず、病気になる人がでてしまう。せっかくの自然食なのに、結果は、単に農薬や添加物をとらなかっただけである。それはそれで大事なことだが、それだけに終わってしまっている。

 私は、健康を考えるなら、まず、食養法を勉強し、それを理解し実行してから無添加・無農薬について考えるくらいでよいと思う。玄米などの未精白穀物をとれば副食は少なくてすむ。それなら、たとえ無農薬・無添加食品でなくても、体に入る化学物質の量はへってくる。また、玄米は化学物質を体外に出してしまうこともわかっている。無農薬・無添加食品にこだわり過ぎることはない。

2−6 対症療法

 対症療法(たいしょうりょうほう)とは病気の症状に対して直接働きかける治療法である。例えば、はれ物ができたとしよう。対症療法では、はれ物の表面に薬をつけたり、はれ物を切り取ったりする。表面にあらわれた症状に対して働きかけるのである。
 これに対し、症状にはこだわらず、病気の原因を取りのぞいて治そうとするのが原因療法である。

 医学用語として「対症療法」を聞いた人はあまりいないと思う。いっぽう、政治の分野で聞いた人は少なくないと思う。たとえば、財政赤字の問題があったとする。そのとき、赤字の原因にせまり根本的に対策を立てるのではなく、増税や値上げなど一時的な対策をとろうとすることに対し、「それは対症療法にしか過ぎない」といって批判するのである。「一時的な対策で、真の解決になっていない」ということである。対症療法といわれるのは不名誉なことなのである。

 医療の話に戻るが、われわれが日常的に受ける病気の治療法、すなわち、現代医学の手法は対症療法である。たとえば、ガンになったとしよう。病院にいって医者にみてもらうが、医者はガンをみつけ、何々ガンと病名をつける。さて、治療であるが、ガンに放射線をあてたり、手術して切り取ったりする。これがまさに対症療法である。ところが、これが批判を受けている。切り取っても体質を変えないかぎり、またどこかにガンが出てくる可能性が十分にある。そのため、根元的治療ではないと批判されているのである。

 食養法のガン患者のあつかい方は現代医学と逆である。普通、食事を変えさせたり、断食・少食療法を使ったりする。外からガン細胞に働きかけるのではなく、自然治癒力をつけさせ、その力によってガン細胞を消そうとする。体のなかの働きにまかせるのである。まさに、病気の原因を取りのぞこうとする原因療法である。

 現代医学は対症療法だと批判されているが、その世話にならない人はない。対症療法は必要なものである。しかし、限界も明らかである。われわれは現代医学に無いものねだりをしても仕方がない。自分の体を守るために、食養法・自然医学などの原因療法を知るべきである。

2−5 自然治癒力

 人の体のなかには、みずから病気を治す力がある。この力を自然治癒力(しぜんちゆりょく)という。カゼをひく、腹がいたくなる。しかし、ほおっておくと、たいていいつのまにか治ってしまう。また、手や足がきずつくこともある。これも、なめたりしながらほおっておくと治ったりする。この健康状態に復元する力が自然治癒力である。

 自然治癒力はだれもがもっている。しかし、同じようなカゼをひいても、治りの早い人と遅い人がいる。自然治癒力の大きさがちがうためである。
 自然治癒力のことはだれもが知っている。皆、病気がいつのまにか治った経験があるからだ。しかし、体調が悪くなったとき、これを忘れてしまう人が多いようだ。

 私はときどきカゼをひく。幸い寝込んだり仕事を休むほどになることはない。そんな程度なので、カゼ薬を飲むこともないし、病院にいくこともない。これは、カゼが軽いこともあるが、私が自分の自然治癒力を信じているためでもある。「このくらいならそのうち治るだろう」と思っているのだ。そして、事実、ほどない時期に、気がつかないうちに治っている。

 いっぽう、多くの人はどうだろう。
 カゼをひくと、たいしたこともないようなのに、すぐカゼ薬を飲む。また、人によっては病院にいく。そこで、医者は注射し薬をわたす。さらに、最近では、すぐ点滴もするようだ。むかしはカゼで点滴など聞いたことがなかったが、いまの人は体力がないのだろうか。病人も医者も自然治癒力のことを忘れているようだ。

 食養法の病気対策は、まず、ふだんから食事に気をくばり、自然治癒力を大きくしておくことである。自然治癒力が十分なら軽い病気は自力で治る。また、治らないなら、健康食品を使ったり、食事を改善するなどして自然治癒力を高め、あくまで自力で治すことを基本とする。

 医師の日野厚氏は、難病治療の秘訣を問われると、「私は何もしてないよ。食事を改善してやっただけさ。そうすると患者は自分で治っていくのだ。」といつも答えていたそうだ(今村光一『いまの食生活では早死にする』)。

2−4 陰陽の調和

 食養法では、食べ物や人の体を陰と陽に分けて考える。そして、そこから健康法を引き出している。たとえば、「陰性体質の人は体を冷やす陰性食品はとりすぎないほうがよい」といったことである。

 陰陽は中国の易学からきている。易学では、物事は相反する二つの性質のものの調和からなっているとし、その一方を陰、他方を陽とする。

 漢方でも陰陽を対比して考える。冷えっぽい病(やまい)を陰症とよび、高熱がでるような病を陽症とよぶ。そして、陰症には体を温める薬を多く使い、陽症には冷やす薬を多く使う。

 食養法では食べ物を陰性食品と陽性食品に分けている。
 陰性食品は体を冷やす食品で、生野菜、果物、砂糖、酢の物、アイスクリームなどが典型的なものである。ビール、ぶどう酒、しょうちゅうは陰性である。
 陽性食品は体を温める食品である。肉、魚、卵、チーズ、みそ漬、梅干などが典型的なものである。アルコール類では日本酒だけが陽性である。

 食養法は人の体質も陰陽に分けている。
 やせ型、水ぶとり、血圧が低い、体温が低い、などの人は陰性体質で、筋肉質、かたぶとり、血圧が高い、体温が高い、などの人は陽性体質である。

 食養法では陰陽をどのように活用しているのだろうか。
 私はいままで、陰陽に関しては、あまり熱心に勉強してこなかった。そんな私であるが、陰陽をもとに若干のことは注意してきた。私は、自分自身の体質を陰性体質だと思っている。筋肉質ではないし、血圧や体温も正常ではあるが少し低めである。そのため、果物は食べすぎないよう気をつけてきた。また、野菜も生で食べすぎないようにしてきた。どちらも体を冷しすぎないためである。

 さて、今回、勉強しなおしてみて、アルコール類では日本酒のみが陽性であることを知った。私は寝酒の習慣があるが、いままでしょうちゅうを飲んできた。そこで今後は、冬場だけでも日本酒に変えてみようと思ったりした。食品の陰陽、体質の陰陽は何かと参考になる。食養法の本を見て勉強することをおすすめする。
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