2019年08月
2019年08月06日
健康通信 令和元年8月/9月号
◆ 歯医者に来て自分の健康を考える〜院長 鈴木 政弘〜
例年に比べ長梅雨で日照時間も短かった新潟市ですが、梅雨が明けるやいなや、暑い夏に突入、連日猛暑に見舞われています。この先さらにどれだけ暑くなるのか、いつまで続くのか、心配になりますね。昨日、朝一番の患者さんが、麻酔を受けて気分が悪くなられ、少し休息を挟んでから治療という事がありました。伺うと、暑い中を長距離歩いて来られて、少し脱水症状、熱中症に近い状態になっていたのかも、というお応えでした。診療中に熱中症を意識したのは初めての経験で驚きでした。今後は同じような事が起きないようスタッフ皆で用心し、皆様にも注意喚起を行っていきたいと思います。
新潟市では、40歳、50歳、60歳、70歳の方を対象にした成人歯科検診を行っていますが、新しい取り組みとして、七月より、76歳の方を対象にお口の健康長寿健診を実施することになりました。対象の方にはハガキでご案内が行ってることと思います。
通常の歯科検診と異なり、かむ・飲み込むなど口腔機能の簡単な検査を含む事が大きな特徴の検診となっています。
健康で自立した状態と要介護の状態の間に、筋力や心身の活力が低下するフレイル(虚弱)と呼ばれる段階がある事が提唱されています。しかしこの段階では、適切な介入を継続すれば健康な状態に戻すことも可能なため、早めの気づきと予防が大切です。フレイルには身体的、心理的、社会的と多面的な要素がありますが、口腔機能の低下(オーラルフレイル)がフレイルの進行に大きな影響を与える事が明らかになっています。すなわち、お口の機能の衰えが認められると、要介護のリスクが高まる傾向があるのです。
自分の歯が少ない、噛む力が弱い、滑舌が悪い、舌の力が弱い、食べこぼしやわずかなむせ、噛めない食品の増加といった口腔機能の低下をオーラルフレイルと呼んでいます。この機会に76歳以外の方々にもオーラルフレイルについて知っていただき、要介護予防に努めてもらいたいと思っています。
◆ 今月のお知らせ
8月の新潟大学口腔外科からの出張医の診療は、
3日(土)小玉 直樹 先生
17日(土)北村 厚 先生 となります。
9月の新潟大学口腔外科からの出張医の診療は、
7日(土)小玉 直樹 先生
21日(土)北村 厚 先生 となります。
◆ 今月のおすすめ
酸食症
食品の酸、胃酸など細菌以外の酸によって歯が溶かされる病気
摂取の仕方に注意が必要
健康的なイメージのスポーツドリンクですが、実は酸や糖分が多い飲み物です。また、経口補水液に比べ水分吸収量が大きく劣っているためスポーツの後や脱水症状の際に飲むにはあまり適していません!
特に運動後は、だ液量が減っているため更に酸の影響を受けやすくなっています。そのため、水の代わりに飲んだり、勉強や部活動の最中に飲み続けたりすると、歯に大きなダメージを与えてしまいます。
スポーツドリンクの飲み方には、十分気を付けましょう!
◆ 8・9月の休診日
8・9月は通常通り木曜、日曜、祝日および第一金曜が休診日となります。
加えて夏季休暇として、8月11日(日)〜15日(木)を休診とさせていただきますので、
お間違えの無いようお願いいたします。
※約束の日時にお越しになれない場合は、お分かりの時点で早めにご連絡いただけますようよろしくお願い致します。