今日は、一般社団法人 ソーシャルアップ(http://socialup.jp/)の記念すべき第1回の講座でした!

福岡市や福岡県の後援を頂いての講座


ご参加の顔ぶれは、FBからご参加の方、市政だよりを見てのご参加の方、市の職員の方、高齢者施設の方、親の介護をすることになるかも知れないという方、すでに介護をされて7年という私の教室の生徒さんなど。

私は、単に運動の体験講座にはしたくないという思いがありました・・


介護には、必ず「触れる」という行為があります。

その「触れる」という感覚を大事にして欲しい!

「手あて」の本質をお伝えしたかった。
そして、「触れる」という感覚力を高めていただく講座にしようと臨みました。


「介護」の意味、 

「介」・・・心がける・ 気にかける

「護」・・・まもる・助ける

という、意味があります。


「五体不満足」の著者である乙武洋匡さんは、本の中で、
障害は不幸ではない、不便であると言われています。

介護も同様で、どうしても暗いイメージになりやすい
でも、本来の介護は不幸なのではなく、当たり前のことができなくなった不便な状態。
それを、気づかい、見守り助けることなのだと思います。

当たり前のことができにくくなっている状態の多くは、体の不自由さのことが多いと思います。

からだにも大きく分けて二通りの言い方があります。

体・・・肉体のみ

身体・・・心身、こころとからだのこと。


いろいろと取り上げられる問題は、高齢者の方のからだを肉体として扱い、こころがある身体として扱っていない。

身の回りの行為に不便や不自由をきたした人の支障ある部分を補い、支援するとき、相手の心の負担にならないように
そっと手を差し伸べて人としての生活が獲得できる手助けを、尊厳を守りながら行う行為が「介護」をするという意味だと思うのです。

いくら、技術が優れていても、おむつ交換が手早くできても、目も合わさず、相手を気にかけることもなく、
その行為が相手の心の負担になるようなものであれば、それは「介護」にはなっていないのではないでしょうか


身体・・こころとからだは繋がっている

介護するにあたり、まず身体に触れる場所は皮膚

「皮脳同根」という言葉があります。

皮膚と脳は繋がっている、ということですが、
皮膚は、受精卵の一番外にある外胚葉から派生しています。
母親の胎内から胎児へと変化する過程で、脳は体の内部に引っ込む形で、それを皮膚が全体を覆う形で成長していきますので、「皮膚は露出した脳、第二の脳とも。」

外の脳である皮膚を刺激すれば、大元の脳が活性化する!という理屈になるわけです。

皮膚は、4つの感覚を持った感覚受容器。

触覚・温覚・冷覚・痛覚

皮膚には感情が存在します。
嬉しいときは、昂揚して頬が赤くなったり、不安や悲しい時など青ざめて手足が冷たく冷えたり、ストレスが強くなると胃が痛くなったり・・

高齢になると、不安や落ち込みなどが顕著になってきます・・
それは、皮膚の角質水分を低下させことになり、乾燥、かゆみなどが出てきます。
なくなった父もよく掻いてました・・皮膚を掻き毟ると言ったほうがいいくらい。もう・・かた〜い皮膚になってました。
かなりのストレスだっととおもいます。

水分代謝が落ちるということは、腎機能の低下にも繋がります。体がいつも冷えてる感じ・・
体が冷えてると関節、筋肉も冷えて固くなっていき、機能低下を引き起こします。

心身のストレス状態は、正常な判断ができない状態・・・なので、認知力も低下することになるのです。

認知症予防は、お薬ではなく 心身のストレス状態を低下させることで予防できると考えます。
リラックスすること。呼吸も含まれます。身体が温かさを感じること。皮膚が柔らかく心地よさを感じること。
そうすると、大元の脳への刺激もしっかり入り、筋肉も関節も動きやすくなる。身体の機能向上に!
自分で自分の体が動かせることがよりできるようになったと言うことは、感覚力、認知力が高まったということ。

講座ではこのようなことをお話して、ワークをさせていただきました。

やはり、ワークになると楽しく盛り上がりますね〜♪゜・*:.。. .。.:*・♪

○感覚力(皮膚感覚)を高める練習 

相手のことを思って、一生懸命になればなるほど、力みが出て・・・力むということは皮膚やからだは固くなっています。そうすると、相手を緊張状態にしてしますという逆効果!!
介護する側がリラックスすること。力を抜くということを体感していただきました〜
でも、これは結構難しい・・・
つい、力がはいってしまうんですよね〜
相手と同調する、息を合わせる、
気づくこと、それがワークの目的でした。


○ボディイメージの練習  〜重い〜 〜軽い〜

○温覚を高めて筋力アップ (丹田を温めて、腹圧を高め代謝アップ )

○潤いで筋力アップ(角質水分低下を防ぐことで、臀筋力アップ)

○タオルマッサージ(皮膚を摩擦)・・重心を感じる

などなどを行いました〜

動かなくても運動はできるんです!!なんて、極端な言い方をしましたが・・ 

あっという間の1時間 

アンケートも好評でよかった〜♪゜・*:.。. .。.:*・♪

最後は輪になって、皆さんとのシェアリングの時間を設け、質問や介護でのお悩みなどを伺いました。
皆様からいただいた貴重なお声は、今後の社団の活動に活かされていきます。

次回は1月

在宅介護、在対医療について

飯塚病院の先生がご担当されます。

ご興味のある方は、是非ご参加ください!

一般社団法人 ソーシャルアップ
http://socialup.jp/


長々となった文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。(^。^)

今日は、早めに寝ま〜す!!