1981年9月30日と1982年1月29日に撮影した中央区湊2丁目の町の写真の続き。前回の通りが突き当たるのが今は超高層が二棟建つ間の道である。ただし、前回書いたように通ってきた道は超高層の敷地にまとめられてしまったので今はない。

その出てきた角にあったあのが洋品屋さん。深い瓦屋根のオールドスタイルと正面のファサードに銅板の貼られた折衷型の建物で、この町らしい雰囲気だったと思う。後にこの場所は自動車屋さんになり、今は超高層というわけである。隣の豆腐屋さんもいい雰囲気だった。

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 上の写真の反対側、酒屋の横の路地を覗いたところ。もう一本向こうに道があって、その奥には隅田川ということになる。奥に見えているのは隅田川沿いの倉庫らしい感じの建物。

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その位置から右手を見るとこんな感じ。左の軽ワンボックスは酒屋さんのクルマ。この時代の特徴はとにかく路上駐車が多かったこと。もっとも、今にして思えばそれが町の活力に比例していたようにも思えてしまう。 

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上の写真に見えている銅板貼りの看板建築。とにかく様々な規模、スタイルの銅板貼り建築がいくらでもあったのがこの頃の湊という町だった。

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中小、零細企業が限りなくあって、その営業車が路上駐車で溢れていて、生活する人も働く人も入り混じっていた。その渾然一体になったカオスが活力になって、町の雰囲気を作り上げていたように思える。この当時の東京の中でも震災復興期の町のままの姿がこんなに残されていたのはここくらいではなかったか、と思う。