1982年2月2日と3日、そして13日に撮影した台東区谷中の町並みのシリーズ3もこれでラスト。谷中もこれで最後になる。最後は日暮里駅前。日暮里駅前というのもこの頃は静かなものだった。反対側は繊維街があって賑わいがあったけど、こちらはひっそりとしていた。

今は喫茶店のルノアールがあるマンションのところにはこんな木造建築があった。調べてみても良く分からなかった。蔵のある大きな家。時代劇にでもでてきそうな雰囲気もある。もっと撮っておけば良かったと思うけど、これも後の祭り。電柱の看板には旅荘かどやとあって矢印がここという感じに書かれているけど、はたしてこの建物を指しているのかは不明。

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その横手の細い道を入ったところには煉瓦塀があった。これは現存している。

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そして、こちら側は谷中ではなく荒川区西日暮里になるのだが、最後はここで。日暮里駅前のお寺本行寺。かつては歩道に街路樹はなくて、寺の木もさほど大きくなかった。街路樹と歩道の整備がされたことで今は雰囲気がかなり違って見える。

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というわけで、台東区谷中はここまで。かなりたくさん撮ってあったので、3シリーズに分けて掲載してきた。見返してくると、谷中も大きく変わっていることがわかる。東京の町はどこも大きく変わっている。それが大都市のエネルギーでもあると思っていたけど、最近はその貪欲なエネルギーの渦にも陰りが見えてきているように思えてしまう。