サイゴン・トリビューン

「3年間のサイゴン生活」「海外旅行の思い出」「1980年代の思い出」など
いつも頭の中をよぎることを思いつきと出来心で書き綴るページ

 1986年リリースの3rdアルバム「True Blue」収録曲で、1986年リリースの16thシングル「Open Your Heart」は、アルバムの冒頭を飾る「Papa Don't Preach」に続く二曲目に流れるマドンナの大人のイメージにぴったりのダンサブルで軽快なリズムが特徴的な曲でした。シンセサーザーが奏でる「Open Your Heart」の心地よいリズムには、1980年代後半のマドンナらしさを感じます。
 1987年リリースの17thシングル「La Isla Bonita」は、「The Beautiful Island」を意味するスペイン語タイトルの通り、情熱的なラテン系のアレンジが際だつ曲でした。スパニッシュギター、マラカス、ドラムパーカッションなどのサウンドやスパニッシュな歌詞を取り入れた「La Isla Bonita」は、中南米の神秘的な雰囲気やラテンアメリカの美を表現したラテンスタイルのポップスに仕上がっています。

Madonna - Open Your Heart


Madonna - La Isla Bonita

 1986年リリースの3rdアルバム「True Blue」収録曲で、1986年リリースの13thシングル「Live to Tell」と1986年リリースの15thシングル「True Blue」は、アルバムの中でもマドンナの新境地を切り開く楽曲となっています。映画「ロンリー・ブラッド」主題歌でもある「Live to Tell」は、シンセサイザーのサウンドが特徴的なポップ・バラードで、シリアスでドラマチックな内容ながら全般的に優しさを感じる印象的な曲でした。情熱的に歌うマドンナの歌唱力が、この曲をより幻想的な雰囲気にさせているようにも思います。
 1950年代のドゥーワップや1960年代のモータウン・サウンドを思わせる曲調の「True Blue」は、懐かしさの中に1980年代風に洗練された心地よいテンポの曲に仕上がっています。
後半の転調の部分の
No more sadness, I kiss it good-bye
The sun is bursting right out of the sky
I searched the whole world for someone like you
Don't you know, don't you know that it's
悲しみなんてもういらない キスしてサヨナラ
空には太陽が燃えている
あなたのような人を求めて世界中探し回った
それがわからないことはないでしょう
には、幸せに満ちあふれた感覚がぎっしり詰め込まれ、優しい雰囲気に包まれます。

Madonna - Live to Tell


Madonna - True Blue

 1985年の映画「Vision Quest 青春の賭け」サウンドトラック収録曲で、1985年リリースの10thシングル「Crazy For You」は、ビルボード全米チャート1位や全英チャート2位を記録したバラードでした。それまでのダンス・ポップから大きく方向転換したマドンナ初のバラード曲として、マドンナの新しい音楽性を示す洗練された楽曲となっています。
 サビの部分の
I'm crazy for you
Touch me once and you'll know it's true
I never wanted anyone like this
It's all brand new
You'll feel it in my kiss
I'm crazy for you
Crazy for you
は、マドンナのマリリン・モンローのような容姿と艶やかなヴォーカルによって、隠しきれない情熱と究極の愛を力強く表現しているように思います。

Madonna - Crazy For You

 1984年リリースの2ndアルバム「Like a Virgin」収録曲で、1984年リリースの7thシングル「Material Girl」は、アルバムの冒頭を飾る屈指の名曲でした。1985年リリースの12thシングル「Into the Groove」は、アルバム二曲目の「Angel」のB面としてもリリースされ、アルバム「Like a Virgin」再発盤にも収録されたダンサブルな曲でした。
 「Material Girl」のサビの部分からは
'Cause we're living in a material world
And I am a material girl
You know that we are living in a material world
And I am a material girl Au…
と、「material girl」が男の子からの愛よりも、金やプレゼントなどを求める女の子であることが分かります。マドンナ旋風が吹き荒れた当時は、世界が好景気に沸き、お金がすべてのような雰囲気になりつつある時代でした。「material girl」のアップテンポなサウンドには、人々の気持ちが高揚していた時代の勢いや空気が感じられます。
 「Into The Groove」のサビの部分からは
Only when I'm dancing can I feel this free
At night, I lock the doors, where no one else can see
I'm tired of dancing here all by myself
Tonight, I want to dance with someone else

Get into the groove
Boy, you've got to prove
Your love to me, yeah
Get up on your feet
Yeah, step to the beat
Boy, what will it be?
と、歌詞にあるダンスという言葉で二人の愛に置き換えているように思います。当時の最先端の技術が作り出す煌びやかなサウンドで作られたダンサブルな曲調に、今だけを大切にしたと考えるノリノリな愛の行方が想像できました。

Madonna - Material Girl


Madonna - Into the Groove

 1984年リリースの2ndアルバム「Like a Virgin」収録曲で、1985年リリースの8thシングル「Angel」と1985年リリースの9thシングル「Dress You Up」は、「Borderline」「Lucky Star」「Like a Virgin」などのような、美少女を感じさせるマドンナの可愛らしい歌声が特徴的な曲でした。1stアルバム「Madonna (Burning Up)」の「Borderline」や「Lucky Star」のようないじらしい歌い方の曲は、「Like a Virgin」「Angel」「Dress You Up」「Material Girl」と続く、純粋なラブソングに受け継がれているようです。この流れは2ndアルバム「Like a Virgin」までで、2ndアルバムの中でもマドンナをイメージする大人の歌声が徐々に発揮され、3rdアルバム「True Blue」からは、無敵のマドンナの歌声が確立されるように思います。Cyndi Lauperの楽曲にも同じような流れが見られますが、マドンナの3rdアルバム「True Blue」は、シンディーローパーとマドンナの決定的な違いが表出した作品かと思います。

Madonna - Angel


9th 1985.07「Dress You Up」

 1984年リリースの2ndアルバム「Like a Virgin」収録曲で、1984年リリースの6thシングル「Like a Virgin」は、デビューアルバムを上回るアルバムのヒットとなったことと合わせて、1980年代がマドンナの時代となったことを象徴するかのような曲でした。「stylish」「scandalous」「sexy」な表現に満ちたミュージック・ビデオは人気を博し、ファッション・リーダーとしても不動の地位を築き、存在感を大きくアピールしていたと思います。
 サビの部分の
Like a virgin
Touched for the very first time
Like a virgin
With your heart beats
Next to mine
には、マドンナの感情が深く込められていて、彼女の魅力に釘付けにさせられました。「Like a Virgin」は、サビの部分に強烈なインパクトがあることは、間違いないと思いますが、歌い出しの歌詞にある
I made it through the wilderness
Somehow I made it through
Didn't know how lost I was
Until I found you

I was beat incomplete
I'd been had, I was sad and blue
But you made me feel
Yeah, you made me feel
Shiny and new
には、有名になることを夢見て、ミシガン大学を中退して、たった35ドルを手にニューヨークへ来て、苦労しながらデビューを果たしたマドンナの生き様が描かれているように感じます。

Madonna - Like a Virgin

 1983年リリースの1stアルバム「Madonna (Burning Up)」収録曲で1982年リリースのデビューシングル「Everybody」と1982年リリースの2ndシングル「Burning Up」のビルボード誌Dance Club Songsチャートでの第3位獲得が、マドンナの成功のきっかけとなりました。
 続く、1982年リリースの3rdシングル「Holiday」がBillboard Hot 100で第16位、1982年リリースの4thシングル「Lucky Star」がBillboard Hot 100で第4位のヒットを記録して、マドンナの人気が確立されていきました。全米では5thシングル「Borderline」とシングルの発売順が入れ替わっており、マドンナにとってBillboard Hot 100で初のTOP10入りした曲は、「Borderline」と記録されているようです。
 「Holiday」と「Lucky Star」は、シンセサイザーやドラムマシーンなどの当時の最先端の技術が作り出す煌びやかなサウンドが、1980年代のダンスポップを思い出させてくれます。マドンナのマリリン・モンローのような容姿と艶やかなヴォーカルによって、作り出されたダンサブルな楽曲には強烈なインパクトがありました。

Madonna - Holiday


Madonna - Lucky Star

 1983年リリースの1stアルバム「Madonna (Burning Up)」収録曲で、1984年リリースの5thシングル「Borderline」は、マドンナにとってBillboard Hot 100で初のTOP10入りした曲でした。このヒットをきっかけに、1980年代を代表するクイーン・オブ・ポップ・マドンナの名を世界に知らしめることとなりました。
 「Borderline」は、イントロの切なく美しいシンセサイザーのサウンドが、美少女マドンナの可愛いらしさを感じさせてくれます。軽快な優しいサウンドからダンサブルで躍動感溢れる転調も素敵で、マドンナの魅力が詰まったバラードかと思います。私がマドンナを本格的に聴くようになって、その魅力に嵌まった曲は、この「Borderline」でした。また、この曲はマドンナに特徴的なダンスミュージックとは一線を画しているので、マドンナを売り出すためだけに作られた特別な曲として、デビュー曲かと思わせるようなイメージがあります。

Madonna - Borderline

 1986年リリースの3rdアルバム「True Blue」収録曲で、シングルカットされた「Papa Don't Preach」は、クラシックを思わせる荘厳なイントロが特徴的でした。レコード・ジャケットに写るマドンナのボーイッシュでショートのヘアースタイルがとても素敵でした。それまでのヒット曲「ライク・ア・ヴァージン」や「マテリアル・ガール」に描かれた大人の女性のイメージとは正反対のプロデュースで、当時27歳ながらマドンナの美少女のような魅力が際立っていたように感じました。
 「preach」とは、英英辞典「Collins COBUILD」によると
1. VERB
When a member of the clergy preaches a sermon, he or she gives a talk on a religious or moral subject during a religious service.
2. VERB
When people preach a belief or a course of action, they try to persuade other people to accept the belief or to take the course of action.
3. VERB
If someone gives you advice in a very serious, boring way, you can say that they are preaching at you.
とあり、日本語では「説教する」や「説得する」とに解釈できます。サビの部分の
Papa don't preach, I'm in trouble deep
Papa don't preach, I've been losing sleep
But I made up my mind, I'm keeping my baby, oh
I'm gonna keep my baby, mmm...
を切なく歌うマドンナの姿にはティーンの女の子のような可愛らしさと女性の強さに魅了されました。「未成年での出産」などのアメリカ社会が抱える問題をクローズアップしながら、揺れ動く気持ちと決断へのプロセスを描く、それまでのマドンナの曲とは少し違った雰囲気を感じました。

Madonna - Papa Don't Preach

 1986年リリースのシングル「Papa Don't Preach」のヒットの翌年1987年にマドンナが初来日しました。1980年代を代表する洋楽のスパースター・マドンナの「Who's That Girl World Tour」の日本での公演は、6/14と6/15の大阪球場と6/21と6/22の後楽園球場の合計4回でした。チケットは前売り抽選で、当時としては破格の6500円というプラチナ・チケットでした。
 幸運にもそのプラチナチケットを4枚手に入れて、友だちと4人で6/21に
群馬県から東京まで関越自動車道を利用して後楽園球場へ向かいました。東京ドームは建設中で、後楽園球場の周囲には、一部にバリケードが張られていました。しかし、この6/21の公演は雨天と強風のために中止となりました。チケットには雨天決行と明記されていたので、突然の中止発表に後楽園球場周辺では、抗議行動が起きて危険な雰囲気でした。その日は、仕方なく私たちもがっかりしながら群馬県まで帰ってきました。
 あまりにも悔しかったので、後楽園球場の外で音を聴くだけでもいいからと思い、翌日6/22日の友だちと2人でもう一度後楽園球場へ向かいました。数少ない当日のチケットを幸運にも購入できて、2日がかりでマドンナの公演を見ることができました。球場外にはカセット・テープに録音しようと準備している人も大勢見かけました。
 公演中のマドンナは、最初から最後まで素晴らしいダンス・パフォーマンスを魅せてくれました。激しいダンス・パフォーマンスを終始続けるマドンナですが、会場に設置された大画面に映し出されたマドンナの姿や表情に、疲れや汗が全く見られなかったことに彼女のすごさを見せつけられた気がしました。

Madonna - Who's That Girl

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