サイゴン・トリビューン

「3年間のサイゴン生活」「海外旅行の思い出」「いつも頭の中をよぎること」などを思いつきと出来心で書き綴るページ
このページはMozilla Firefoxで最適化しています(その他のbrowserでは写真の位置が移動することがあります)

 当時の海外旅行でのショッピングのメインは免税店でしたので、ウォーカーヒルの帰りにはウォーカーヒルのシャトルバスを利用してホテル新羅免税店へ行きました。まだまだ内外価格差という言葉もあった時代でしたので、高級ブランド品を免税店で日本より安価で購入するのが海外旅行のお楽しみの一つでもありました。有名ブランドのお店を数多くそろえたホテル新羅免税店は、ロッテ免税店と並んでソウルでも随一の規模を誇っていました。

 現在はソウル市内中心部にも外国人専用のカジノがあるようですが、当時はソウル郊外のウォーカーヒル(現 シェラトン・ウォーカーヒル)が唯一のカジノでした。朝鮮ホテル(ウェスティン朝鮮ホテル)南側のバス停からウォーカーヒルの無料巡回シャトルバスがあることを事前に調べてありましたので、朝鮮ホテルまでタクシーで行って崇礼門(南大門)を見た後に、朝鮮ホテル前からシャトルバスを利用してウォーカーヒルへ向かいました。初めてのカジノでしたので、スロットマシンとルーレット以外はやり方がよくわりませんでしたので、真剣に勝負している人々の様子を一回り眺めて、少しだけルーレットで遊んで帰りました。

 崇礼門(南大門)は、ソウルをイメージする映像や画像には必ず掲載される場所です。南大門を取り囲むように作られたロータリーには自動車が連なり、ソウル市内の交通の要所でソウルの中心として、ソウルや韓国を象徴する存在です。ソウルはかつて漢城(ハンソン)と呼ばれる城壁都市で、街の入り口には4つの大きな門があり、その一つが崇礼門だったそうです。韓国の美人女優「キム・ヒジョン」が出演したKDD「ゼロゼロワンダフル」のCMが流れていた頃でしたので、映像の背景となっていた崇礼門(南大門)を自分の目で確かめに行ってみました。
BlogPaint

 ソウル到着初日の市内観光以外には、あまり観光も考えていませんでしたが、汝矣島(ヨイド)の63(ユクサン)ビルと南大門は見ておこうと思いましたので、ホテルから近い汝矣島からタクシーで回りました。63(ユクサン)ビルは、その名の通りではないのですが、地上60階+地下3階=63階建てのビルで、1985年の完成当時は、東京のサンシャイン60を抜いてアジア一高いビルでもありました。2002年にハンファグループに買収されるまでは大韓生命63ビルの名称で、漢江のほとりにある汝矣島に黄金に輝くソウルのランドマークタワーでした。

 龍山の米軍基地に隣接する梨泰院(イテウォン)は、外国人向けのお店が軒を連ねるショッピング・エリアです。梨泰院のランドマーク「ハミルトンホテル」を中心に、革製品専門店、スポーツショップ、ブランドショップが並び、日本よりも格安で革製品やスーツなどをオーダーメイドができるお店もあります。革製品オーダーメイドのお店としてガイドブックに紹介されていた甲富(カブ)シューズに入って、AVIREXのアメリカ空軍仕様の革ジャンを購入しました。その後数回のソウル滞在の際にも、甲富シューズで革靴のオーダーメイドをするなど、ソウルに行くときには外せないお気に入りのお店としていました。数回訪れた甲富シューズの当時の店主の口癖は「朝の気分で・・・安くしておきますよ」でした。この「朝の気分で・・・」というフレーズから、韓国(朝鮮)は、「A Vibrant Morning 朝の鮮やかなる国」として朝をとても大切にしていることを知ることになりました。

 ソウルガーデンホテルの裏手にある飲食店街でビビンバを堪能した後は、そのお店の周辺に広がる屋台街で、韓国焼酎の眞露(ジンロ)で一杯やりました。活きた蛸のサンナクチ、キムパップ、豆腐チゲなど注文して、地元の人々が集う屋台街でソウルのナイトライフを楽しみました。時間とともに人々往来が多くなり屋台街も賑やかになってきた頃には、反対側の屋台で喧嘩が始まり、私の飲んでいた眞露の瓶を奪ってまでの殴り合いになりました。その後パトカーまで出動する騒ぎとなってしましたので、早々に引き上げました。

 麻浦区のソウルガーデンホテルの裏手には、屋台の立ち並ぶ飲食店街がありました。ツアーの食事を済ませてからホテルにチェックインしましたが、裏手の屋台街をぶらぶらしました。ハングルの看板を理解することはできませんが、比較的お客さんで混み合っているビビンバのお店に入りました。身振り手振りでビビンバを注文しましたが、お店の人の勧めるごま油のような調味料をかけて混ぜると、日本でも見慣れていたビビンバが不思議なくらい美味しくなりました。

 ソウルでの宿泊先は、汝矣島に近い麻浦区のソウルガーデンホテルでした。当時はソウル地下鉄の路線も少ない頃でしたので、明洞や梨泰院などに行くには不便な場所でしたので、比較的豪華なホテルですが格安ツアーに組み込まれていたようです。市内中心部へのアクセスはタクシーとなりますが、明洞や梨泰院へ行くホテルの無料送迎バスも一日に数便でしたがありました。

 グアムやハワイに到着するとココナツの匂い感じたり、台北や香港の空港に到着すると八角の匂いを感じたり、それぞれの国によって独特の匂いがある思います。日本人には感じないようですが、成田空港に到着する外国人には醤油の匂いが感じられるようです。ソウル金浦空港に初めて降り立った今回は、キムチの匂いを感じたことを覚えています。鼻先にキムチの匂いが残るような感覚が空港を出て、ソウル市内へ向かうバスや市内観光の時にもその感覚がありましたが、韓国料理店での夕食の際にキムチやカルビを食べると、不思議とその感覚がなくなっていました。キムチを一口食べれば、韓国の匂いの中に溶け込むことができるという、初めての韓国での忘れられない体験だったと思います。

 初めて降り立ったソウル金浦空港では、こどもの頃にニュースで見たよど号ハイジャック事件のことを思い出しました。駐機場でタラップが架けられたよど号に、人質の身代わりとして乗り込む山村政務次官の姿とその背景にある空港設備の様子が微かな記憶ながら思い出されました。犯行グループが指示した行く先の平壌と偽って着陸したソウル金浦空港での硬直した様子は、映画の中のシーンのように思えました。

このページのトップヘ