2015年04月

 5日後に迫った5・4憲法集会ですが、昨日最終実行委員会があり、プログラムの細部が確定しましたので、お知らせします。

 12時    スタッフ集合
 13時30分 開場
 13時45分 土井たか子さんんのDVD上映

 14時    開会 司会:難波希美子(集会実行委) 
            主催者挨拶:北上哲仁(集会実行委・川西市議)
 14時5分  国会報告 水岡俊一参議院議員(兵庫県選挙区選出)
 14時12分 講演Ⅰ 高作正博さん(関西大学教授・憲法学)
         「7・1閣議決定と、安保法制の問題点」
 15時   ~休憩~
 15時10分 講演Ⅱ 高橋源一郎さん(作家・文芸評論家、明治学院大学教授)
         「根本から考えるために 憲法と民主主義」(仮題)
 16時10分 市民からのアピール
          憲法 自衛隊派兵 労働法制 原発 沖縄 生存権 女性から
 16時38分 集会宣言採択 
 16時43分 終了

 17時から 3階会議室で、講師を囲む懇親会 限定50名
        (呼びかけ人・実行委員を優先のうえ、一般参加もあります。参加希望者は、ひとまず、3階ロビーで待機ください。 空き席あれば参加OKです) 遅くとも18時半で終了

 なおホワイエには、著者(高作正博さん)の書籍販売、各種ブースがありますので、各種パンフレット、9条バッグなど開始前、休憩時に買ってください。またホワイエ一番奥には、土井たか子さんのパネル展示があります。
こちらもご覧ください。

 チラシや署名の扱いについて 多くの皆さんから、チラシをプログラムに入れてほしいとの要望がありましたが、1団体に許可すると、全団体に許可せねばならず(20団体くらいになります)、20団体×1000枚=2万枚の事前丁合は大変ですので、一律お断りします。その代り、チラシ置きコーナーをホワイエに作りますので、13時半までに300~500枚程度持参いただければ、置くことが出来ます。残りは持って帰ってください。
 署名についても、署名コーナーを作りますので、お持ち寄りくださって結構です。署名勧誘も結構ですが、ガバンを持って会場内で人前にたつ取り方はご遠慮ください。署名用紙は持ち込んだ方が、かならず持って帰ってください。
 いたみホールの建物外でのチラシまき、署名集めはご自由ですが、参加の妨げにならないよう、ご配慮ください。



 昨日投開票の行われた統一自治体選挙後半戦で、5・4憲法集会呼びかけ人で、今回改選の芦屋、西宮、宝塚、伊丹の市会議員は全員当選となった。また、賛同人の宝塚元職、伊丹新人も当選。これから5・4憲法集会の追い込みに入るわけだが、晴れがましい幸先良いスタートとなった。
 呼びかけ人の、宝塚の大島淡紅子さん、北野聡子さん、伊丹の川上八郎さん、西村政明さん、西宮のよつや薫さん、芦屋の前田辰一さん、そして、賛同人の宝塚の梶川美佐男さん、伊丹の大津留求さん、当選本当におめでとうございます(なお、前半戦の県議選で、丸尾牧さんも当選しています)。
  この新たな議員さんたちを先頭に、5・4憲法集会の成功と、今後の改憲阻止の運動の発展をかちとっていきましょう。

 きょう「朝日新聞」の1面を使って、5・3憲法集会の広告が出されていた。例年東京ではメインの日比谷公会堂(2000人規模)の憲法集会は、半分は屋外で聞き、終わると銀座方面に4000人でデモ行進をする形で開かれていたが、今年は別会場で集会をしていたグループも合流するということで、会場を横浜・臨港公園に移して
ひらくことになったという。その意見広告が本日出されたわけだ。呼びかけ人は、大江健三郎さんや落合恵子さんや鎌田慧さんなど、秋の脱原発1000人集会でいたみホールに来ていただいた人が中心となっている。それは、10年前からの9条の会や、3・11以降の脱原発1000万人アクションなどの運動が、改憲阻止闘争でも小異を残して大同につき安倍政権と闘う、とうことが多くの団体を動かしてひとつの形になったもので、改憲阻止闘争としては大いに喜ぶべきことである。
 兵庫・関西では、5・2~4に各地で集会が開かれるが、5・4いたみホール集会の成功も、改憲阻止の運動の発展の一翼になることを、望みたい。東京=首都圏お集会の陣容を紹介しておきます。(レイバーネットジャパンより)

憲法破壊のアベを許さない!~5月3日は横浜・臨港パークを埋めつくそう
ことしも憲法記念日がやってくる。例年、日比谷公会堂で開催するのが恒例だったが、ことしは横浜・臨港パークで5月3日午後に行われる。5月連休あけには「安保法制」が上程されるが、安倍政権が憲法を壊し「戦争できる国」に暴走するなかで、反対勢力が垣根をこえて一つになり、この企画が実現した。規模は全国結集で2万人である。集会タイトルは「平和といのちと人権を!5・3憲法集会~戦争・原発・貧困・差別を許さない」で、さまざまな課題をもつ人たちが「憲法破壊のアベを許さない」の一点で声をあげる。また集会前には、「平和といのちと人権を!5・3憲法集会に行こうよパレード」もある。勝手に戦争の道を歩む安倍政権に対して、日本国の主権者である私たちがいま立ち上がるときである。

 5・4憲法集会まであと1週間あまりになりました。選挙も終わりラストスパートという所です。この過程でもさまざまな集会がありますので、出かけて行って、チラシを撒かせてもらい、賛同取り・チケット販売を行っていきましょう。ちなみに今日25日の尼崎・小田公民館の石川一雄さんをむかえての狭山集会は、200人以上が集まり、約10名の方に賛同して頂きました。
 明日は万博公園での連帯フェスタや、神戸長田の被災地メーデーがあります。また夜は選挙の開票で、各事務所に集まることになりますので、当選のお祝いとともに、5・4憲法集会の意義を訴えていきましょう。

426()  連帯フェスタ 10時 万博公園     
                被災地メーデー 神戸長田・若松公園
426日(日) 改憲阻止市民フォーラム 12時 JR大阪駅前
427日(月) 東アジア青年交流プロジェクト 18時半 エルおおさか701
428日(火) 辺野古集会同時アクション・大阪 18時半 大阪・中之島水上ステージ
429日(水・休) 橋下市長さよならパレード 14時 大阪・新町北公園
51日(金) メーデー 13時 中之島公園 剣先広場     18時半 尼崎中央公園 
52日(金) 憲法集会 13時半 神戸芸術文化センター(新神戸・南5分) 
               半田滋 前泊博盛
53日(日) 憲法集会 13時半 神戸勤労会館大ホール(三宮東) 屋良朝博 
53日(日) 言論の自由を考える53集会 13時 神戸・朝日ホール 
               高橋源一郎(作家)御厨貴(東大名誉教授)司会進行・堀潤(要予約)
53日(日) 大阪憲法集会 10時 エルおおさか  柳沢協二ほか
5月3日(日) 尼崎憲法集会



集団的自衛権の問題性

 「集団的自衛権とは何か」について、ここでは「集団的自衛権は本当に必要なのか、認められるのか」に絞ってみたい。安倍首相の会見に見るように、「お母さん、お孫さんが乗っている米軍艦船を守れない日本でいいのか」など、非常に情緒的なことばかり。米軍の艦船が日本の避難民を乗せているなど、想定し難い事例を15ほど出してきている。
 よくいわれる「『尖閣』問題が厳しいから、やっぱり必要」という話も、まったく必要のない事例。あえていえば個別的自衛権で対応できる問題で、従来の憲法解釈で十分な範囲内に、集団的自衛権の論議を無理やり持ち込んでいる。完全に間違った論理である。
 「米軍を(日本の安全保障のために)引き込むために、日本ももっと協力しなければ」というのも、よく引き合いに出される。これも非常に危うい。同盟関係というのは、あまり接近しすぎると相手の戦争に巻き込まれる。冷戦構造の時期はそうだった。ところが、あまり疎遠になると見捨てられる恐怖というのがある。いま、そういう局面にある。行ったり来たりの「同盟のジレンマ」である。もし一歩踏み込んだらどうなるか、よく考えてみなければならない。
 ウクライナ問題で米ロの間にもっと緊張が高まったら日本はどうするのか。日本はいま自衛隊を「西方」にシフトしているが、もう一度「北方」シフトに二極化しなければ「領土」が守れないという状況になる。あえてそういう局面を自分でつくり出すのか。そういう集団的自衛権こそ、むしろ日本の安全にとってマイナスである。

危険な孤立主義へ 

 さらに、「集団的自衛権は認められるのか」という問題。従来の政府見解では、集団的自衛権は行使できない。以前から「ゼロだ」と答弁してきた。ゼロから有は生まれない。どんなに政府解釈をひっくり返しても、ゼロから「少しでも持っている」ということは出てこない。どんなに都合のいい部分を引っぱってきても整合性はなく、容認論は破綻している。したがって「限定的ならいい」という意見も破綻している。実際は「限定的」といっても、どこへでも行ける。しかも時の首相の判断でできる。歯止めはなく、論外である。
 どうやって、この暴走を止めるのか。司法に期待できるのか。集団的自衛権にもとづく派遣命令を拒んだ自衛隊員が処分をうけ、はじめて行政訴訟が始められる。派遣された隊員が亡くなった場合、遺族の方が「憲法違反」と国家賠償を求めるようなとき。仮に裁判所がとりあげるにしても、ずっと先の話になる。しかも憲法解釈を変更するような問題を、裁判所は判断しないだろう。
 従来いわれてきた前提は、「日本を守るための必要最小限度の範囲内で、自衛権が認められる」だった。あくまでも「日本を守るため」である。国会でも繰り返し、そう答弁がおこなわれた。ところが、安倍首相は「日本を守るため」という言葉を落とし、政府見解を変えようとしている。

 「個別的自衛権だけで自国を守ろうとすると、危険な孤立主義になる」「だから集団的自衛権を容認する」ともいっている。これまで「集団的自衛権は憲法違反だ」といってきて、日本が危険な孤立主義に陥っていたという
見解は、私は聞いたことがない。むしろ安倍内閣になって憲法を変えようとして、危険な孤立主義になっているのではないか。アジアとの関係でも危険な孤立主義で、アメリカとの関係でも危うい。いまがいちばん危険な状態に陥っている。安倍首相が述べる「ロジック」はすべて誤りである。

私たちこそアキレス腱に

 アメリカは韓国との間で条約を結んでいる。朝鮮半島で何かあれば、アメリカは出かけていく。そのときの根拠は集団的自衛権。そこで集団的自衛権を行使しているアメリカに対し、日本がさらに集団的自衛権を行使できるのか。国際法上、「集団的自衛権の連鎖的効果」といわれるが、これは「できない」というのが一般的見解。
 集団的自衛権が機能するのは、あくまでも個別的自衛権で対応する国家に対し、集団的自衛権で対処する。もし朝鮮半島で何かあった場合、集団的自衛権で動き出した米軍に対し、日本が集団的自衛権で行くというのは、従来の国際法上は認められてこなかった。しかし安倍首相はこれ(集団的自衛権の連鎖)を集団的自衛権として出してきている。それを集団的自衛権というのであれば、アメリカが自分の国益をめぐって争う戦争ということになり、それは「朝鮮有事」という問題ではない。
 安倍首相のいう「戦後レジームからの脱却」とは何か。戦後をつくったのは、「敗戦、ポツダム宣言」。脱却とは、アメリカに破れる前の日本への回帰。やはり対米的な自立ということだろう。
どうやったら止められるだろうか。時間をおかず事をすすめようというのが安倍政権である。アメリカは安倍政権に冷たく、アメリカ自身が安倍政権のアキレス腱になりかねない。さらにマーケット、経済が傾いたとたんに支持率は落ちる。
 これもアキレス腱だが、やはり主権者である私たち自身が、独裁を排し立憲主義を蘇らせるよう貫く。他人頼みでは駄目だろう。私たち自身がアキレス腱になるよう、市民が行動するということを訴えたい。

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