三人はページを次々めくって物語を遡っていきました。
もしくはリンクを次々辿って物語を遡っていきました。
迷いの森、空腹を食べる、卵の中の卵、15年も書いている割に大した内容ではありません。
それはそう。だって1年に一回しか書かないのだから。
毎回毎回去年何を書いたのか忘れた状態で去年書いたものを読んで、こんなのどう続きを書いたらいいんだと悩みながら続きを書く。
そのせいで毎年似たような話にもなってしまう。
過去に戻る話だって、迷いの森で書いたばかりなのにまた書いてしまっている。
それくらい、三人は忘れん坊なのです。大した話でないものをすっかり忘れてしまっているのです。
しかし、物語の最初で遡って三人は思い出しました。
三人は、西の方にひときわ明るい星が落ちだのを追いかけて旅を始めたのです。
そして、物語を遡っている間も、三人の前方にはその星が輝き続けていたのです。
物語を遡っているつもりが、物語をしっかり進めている三人を導くように。
(来年のクリスマスに続く)


