『ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン』たまらんね。
『ニンジャスレイヤー』は以前から部分的に読んでて、面白いなと思っていたので、今乗りに乗ってるアニメ製作会社であるTRIGGERが作ると聞いて、期待する反面、『キルラキル』が最初期待していたほどには面白くなかったので、少し心配もしていた。
私は別に懐古はしたくないのだ。新しいものが見たいのだ。そのためのネタ探しに古いものを漁るというのなら、いくらでも付き合うが。
そして蓋を開けてみれば。
サイコーじゃん。『Panty & Stocking with Garterbelt』からの流れの、そして『インフェルノコップ』を作ったTRIGGERだ。
第一話は何十回と見てしまった。
 
日本アニメの決定的弱点である「テンポの悪さ」や「意味のない手間暇」を完全に払拭し、目的を達成するためのベストの表現を実現している。
ニンジャスレイヤーのヘヴィなストーリーとチープな表現、殺伐アトモスフィアとマヌケな勘違い日本描写、という拮抗し互いに互いを増幅する対比を、声優やナレーターのどこまでもクソ真面目な演技と妙てけれんな日本語、手抜きFlashアニメ(ただし『マイリトルポニー』や『Wakfu』が好きな人間としては、Flashアニメーションすなわち手抜きという日本の風潮は実際「井の中の蛙」であると指摘せざるを得ないが)と金田パース金田飛び金田エフェクトなど各種日本アニメの真髄的手法によって、見事に再現している。
実際見事。
特にギリギリまで迫力ある表現をしながら、肝心なところでソフビ人形による怪獣ごっこめいたFlashアニメになるところは、腹を抱えて笑うほかなかった。大好きだ。
また、ほぼ毎話のように『ウルトラマンシリーズ』へのオマージュがあるのも、なんか同じバックグラウンドを背負ってるなと感じられて嬉しい。『トランスフォーマー』も好きだし。

さて、もう一ついいのが、各話のEDが毎回変わるところだ。この趣向は別に初の試みなわけではないものの、今回は、OPはBOOM BOOM SATELITES。第1話がBoris、第2話がMelt-Bananaと日本国内よりも海外で人気の高い人たちを使っていることだ。傾向としては、パンクっぽい。
日本のパンクだったりエレクトロニカだったりニューウェーブっぽかったりポストロックだったりノイズだったりとかのアングラバンドは、日本国内よりも欧米で受容されやすいような気がする。もちろんポップなものも好かれるけど、それは日本国内でも情報が流通するのに対して、アングラは日本国内では気にしていないと情報が来ないが、欧米ではそれなりの市場があるからなのか、しっかり名を知られてる気がする。別に詳しくないから、気がしてるだけだけどさ。
そんなちょっと通好みのバンドを積極的に紹介してくれるのは嬉しい。
で、個人的にhitしたのが、第三話のEDを担当した、The Pinballsだった。この人達のことは知らなかった。
 
かっこいい。言葉選びのセンスもキレキレだし、ガレージロックらしい単純で力強い曲も最高だ。
良いバンドじゃん。今までだって、もっと知られてるべきだったけど、これを機会にみんな知るべきだよね。
というわけで、紹介記事を書きたくなりましたとさ。
『アンテナ』
 
歌詞の特徴としては、固有名詞を絶妙に使う、といったところか。でも「サマルカンド」とか「イスカンダル」とか、エキゾチックな言葉を使いながら、実は「感度」とか「シンバル」とか、それより前に出ていた単語と韻を踏んでいるのもにくい。
『ten bears』
 
「想像力と三ヶ月を味方につけて」という詩はなかなか書けないね。
ギリギリまで、詩の意味の全貌を見せずに謎めかしておいて、最後の最後でまさにこれが想像力への賛歌であることが分かる、というカタルシスを、歌詞上の仕掛けと、曲の仕掛けをシンクロさせて実現した傑作だ。
他にもいい曲があるけど、これ以上貼ろうとすると、netに転がっているものを全部貼ることになるから、そろそろやめるけど、これがきっかけで認知度が上がって、カラオケにたくさん入ってくれると嬉しいな。この二曲、DAMにしか入ってないんだよなあ。
歌いたい。