けんさく。

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2010年12月

変な兄弟 Sparks

先日見たパンティ&ストッキングwithガーターベルト(今季一番の日本アニメ)の最終回が衝撃的というかアホらしくて、いまだにショックから立ち直れないわけですが、そこで兄弟というものについて考えてみたりみなかったりしてみた。パンストの場合は姉妹でしたが、やはり兄弟といえばカインとアベルの時代から表現の一大テーマなわけです。そういえば、ミュージシャンで兄弟といえば、誰がいるだろう? やはりoasisのギャラガ―兄弟? Devoのボブ12も気になるところだ。
というわけで今回はSparks。QueenやNew Orderなんかにも影響を与え、マニア人気は世界的にあるのだけれど、やはり日本での知名度は低めな感じだしね。

とにかく見てみよう。『All You Ever Think About Is Sex』

踊りながら歌ってるのが弟のラッセル・メイルでキーボードを弾いてるパイまみれのヒットラーもどきが兄のロン・メイル。その他のメンバーは基本的にどこかからかき集めてきた有象無象です。
しかし。こいつらスタイルが独特過ぎていつの時代のバンドなのかよく分からんが、何と1960年代から活動しているらしい。それが今も現役で、スタイルを変化させ続けているというから大したものである。そしていつの時代も弟は無駄に天真爛漫だし(老けて声が出なくなったけど)兄はいつまでも怪しいままで、良いことである。

続いて『Mickey Mouse』

しかしふざけた歌だな。そしてラッセルの天真爛漫さが不気味の域まで達している。どんな服だよそれ。そしてその横で黙々と演奏以外の何かをしているロンが面白過ぎる。

Sparksの最高傑作アルバム『Kimono My House』の中の一曲『Amateur Hour』

74年の曲ですよ奥さん(映像は75年)! 驚異的な先見性。今の曲でもいいくらいなのに。そしてエスカレーターに巻きこまれそうなマフラー……

同じ番組の映像。『Something for the girl with everything

弟は元モデルなのになぜ兄はこんなに気持ち悪いのだろうか。

私はこの手の基本ポップ何だけど良く分からない気持ち悪さがあるのが好きなんだなと思う。DevoとかOingo BoingoとかB-52'sとか。

83年のGo Go'sのジェーンとの共演。『Cool Places』

馬鹿っぽい映像と兄が異様の一言に尽きる。

割と最近のSparks。『Dick Around』

年取ってラッセルの天真爛漫さはなくなったけど、いろんなスタイルを吸収しちゃんと彼らにしかできないことをやっているのはとにかく偉い。音楽的にもクラシックや典型的ロック等色々なものが混ぜてあって飽きない作りになっている。

老けた兄弟。『Thie Town』

老けたラッセルは少し悲しいけど、老けたロンはより正しい姿に近づいたような気がする。その道を真っすぐ進めばいいと思う。バキューーン

最後にもう一つ。『When Do I Get to Sing My Way?』

こうして見ると結構似てるんだなあ、この兄弟。

しかしラッセルも還暦を過ぎて、もう40年以上も兄弟でコンビを組み続けるってのはちょっと他に例のないことなんで、できるかぎり長生きして、このまま息長く気持ち悪くあり続けてほしいものですな。
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さて

年末だし、そろそろ星に帰りますか

東方の三博士

Merry Christmas!
クリスマスなので、クリスマスっぽい心温まるお話を書いてみました。
さし絵は気が向いたら描くかもしれません。

むかしむかし、あるところに東方の3人のとてもかしこい博士がいました。
博士たちは向かって右からバルタザールとホルミスダスとバダダハリダという名前でした。
1人は若く、1人は年寄りで、もう1人はとくに若くも年寄りでもありませんでした。
3人はとてもかしこいのでけんかなどせずに、とてもなかよくくらしていました。
あるとき、バルタザールが言いました。
「家というものをつくると、さむかったりあつかったりしないし、とてもいいと思う」
そして折った枝で、地面に絵をかいて、2人に説明しました。
ホルミスダスもバダダハリダも、それがとてもいい考えだと分かりましたので、さっそく仕事にかかります。
バダダハリダはまわりにたくさん生えていたわらを集めて、それを積みあげて家にしました。しかし通りすがりの狼さんが息でふきとばしてしまいました。
ホルミスダスはちょっと遠くの森までいって枝をたくさん折って、持ってきました。そしてそれを組み合わせて、かべとやねを作りました。しかし、狼さんがついでに息でふきとばしてしまいました。
バルタザールはエジプト風のわらを混ぜた焼きれんがを積み上げ、しっくいでかためて、家にしました。これはさすがの狼さんでもふきとばせません。こうして狼さんはえんとつから落ちて、鍋に頭からつっこんで、ゆでられてしまいました。
その後も3人の博士は、晴れた日は畑をたがやしたり、野原でうさぎを追いかけまわしたりし、雨の日には3人でモノポリーをし、夜にはベッドでぐっすりねむってすごしました。
そんなある日、バダダハリダが、なにか大きなことがしたい、といいはじめました。バルタザールはとりあえずブログをはじめて小説を書いたり絵を描いたりして、世界に情報を発信しようと、どこかへ行ってしまいました。ホルミスダスはバダダハリダに、それはどれくらい大きいのか、と訊きました。バダダハリダは両手をひろげて、
「これくらい大きい!」
と言いました。するとホルミスダスは大きく息をすって鳩の胸のようにおなかをふくらませます。
「これくらいか?」
それを見てバダダハリダはいいます。
「んにゃ、もっと大きく」
そこでホルミスダス、さらに息をすいこんで胸の皮が伸びてすきとおり、心臓が脈打つのが透けて見えるほどにおなかをふくらましました。
「これくらいか?」
「もっとだよ。もっとおおきくだよ」
バダダハリダは答えます。
「もっともっと、ホルミスダス」
さらにホルミスダスは力一杯息をすい、これでもか、これでもかとふくらませました。お腹はどんどんふくらんでいきました。ホルミスダスは言いました。
「さすがにここまで大きくはないだろう」
しかしそのときお腹が破裂してしまいました。ホルミスダスはしばらくの間、破裂したお腹がいたくてしくしく泣いているばかりでした。
ちなみにバルタザールはずいぶん後に、さがしに行ったバダダハリダによって、大きな木のうろで丸くなって眠っているところを見つけられました。距離でいうと三重から横浜まで自転車で走ったことになります。
それからしばらくは、3人は逆にできるかぎり小さなことをしてみようとして米に般若心経を書くために走査型透過電子顕微鏡を開発したりしてみたり、ひまなときはできるかぎり弱い公理系で素数が無限個あることを証明しようとしてみたり、家のまわりのいろいろなもののフラクタル次元を計算したりして、楽しくすごしました。
そしてある日の晴れた夜、3人が野原で寝っ転がって、流れる星を目で追いかけたり、星を線で結んで絵を描いたりしていたとき、西の方にひときわ明るい星が落ちて行きました。ホルミスダスがそれを見て、追いかけてみようと言い始めました。すぐにのこりの2人も賛成します。
こうして、東方の3博士の西へと向かう波乱万丈、抱腹絶倒の大冒険が静かに始まったのです。

(来年のクリスマスに続く)

Richard Cheese and Lounge Against the Machine(笑)

皆の衆はラウンジ・ミュージックという物を御存じか?
簡単に言うと、読んで字のごとく、ホテルのラウンジで掛かっているような、人の会話を邪魔しない音楽のことである。
無理やり難しく言うと、ブライアン・イーノが前衛の果てに編み出した「聴いてもいいし聴かなくてもいい音楽」アンビエント・ミュージック(環境音楽)をなんの思想的困難もなく実現してしまうすごい音楽なのだ。
そのラウンジ・ミュージックの巨匠がRichard cheeseと彼ひきいるLounge Against the Machineというどこかで聞いたことような名前のラウンジ集団なのである。
彼はどんな聞き捨てならない音楽も聞き捨てられる音楽にすることにより、モッタイナイ精神を撃破して消費を加速させる魂胆なのではないだろうかとさっき思いついたばかりだ。
というわけで、彼のお手並み拝見と行こうではないか。
まずは女性にささげる定番曲Nirvanaから『Rape Me』
before

after


つづいてすばらしき人間賛歌Slipknotから『People Equal Shit』
before

「叫べ東京」って言ってますけど、そこは残念ながら千葉ですよ。
after


お次は大阪で「トーキョー!」と絶叫してしまったこともあるGuns N' Rosesの『Welcome To The Jungle』
before

after

普通にいい曲になってしまっとる。

続いて熱烈なラブソング Nine Inch Nailsの『Closer』
before(youtubeはこの程度の物に年齢制限が掛けているのでニコニコで)

after

もとの曲が思い出せなくなるな。

続いてMichael Jacksonの名曲『Beat it』
知らない人はいないと思うけどbefore

after

そんなもの子どもに歌わせるんじゃありません。

お次は古いキリスト教の伝統を持つアルメニア移民の神や社会への怒りをジャンル不明の演奏で歌いあげるSystem Of A Downの『Chop Suey』
before

after(謎のアニメ付き)


続いて「Shut up!」と絶叫するのが印象的なLinkin Parkの『One Step Closer』
before

after

本当にShut upさせちゃったよ、力技で。
というわけでグッナイ!

ちょっと待て、そういや動いてるチーズが一つもなかった。
というわけでおまけとしてスターウォーズから『Imperial March』

親父ギャグ(笑)
Aperitif for Destruction (Dig)Aperitif for Destruction (Dig)
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Sunny Side of the Moon: The Best of Richard CheeseSunny Side of the Moon: The Best of Richard Cheese
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2011年に期待すること

さて、2010年も振り返ったことですし、次は2011年への展望を語るとしましょうか。
われわれ全人類以外が2011年もっとも待望している物と言えば、議論の余地なく『ファイアボール』の続編、『ファイアボール チャーミング』でありましょう。この記事を読むような人類以外の方々は当然、舐めるように前作を観賞し、お嬢様の御尊顔を拝み倒し済みでしょうが、念のために動画で復習して見るのも一興かと存じ上げ奉り候。



この作品は見れば分かるようにディズニー・ジャパンによって製作されてたテレビ用アニメーションです。世に出回るディズニー紹介記事、いやそれどころか「考察・研究」を銘打っているような代物ですら、映画のことだけ語って事足れりとしていますが、ディズニー・アニメーションが作っている作品というのはいまや(ちょっと考えれば分かるように)ほとんどすべてがテレビ用です。『キム・ポッシブル』や『フィニアスとフォーブ』を知らずにディズニーを語ろうとする輩など所詮は人類に毛の生えたような知力しか持っていない野蛮な連中ですので、われわれ人類以外は相手にしないよう気をつけましょう。
そしてテレビ用作品の製作体制は、以前のアメリカ本国中心から、各国に散在する支社での現地スタッフによるものへと移っているのです。このファイアボールはそういう意味でディズニー・ジャパンによる記念碑的オリジナル作品と言えるでしょう。
メカデザインは『サクラ大戦』や『ガンダム00』のメカデザインをした福地仁で、日本アニメの人ですが、監督の荒川航はもとはカートゥーン・ネットワークにいた人で、どちらかというとカートゥーン出身です。彼がその時代に手がけたパワーパフガールズのmusic videoを見てみましょう。



カートゥーンの人たちはこの手のmusic videoを作るのがやけに好きなんですね(パンティー&ストッキングwithガーターベルトでもやってましたが)。
あとゲデヒトニスの声を大川透を採用したのもカートゥ―ン・ネットワークで放送していた『ホーム・ムービーズ』での演技を見てのことだと、インタビューで答えていました。
こういう風に見て来てもこの作品は日本アニメとアメリカン・アニメーションの幸福な結婚と言って良いと思われます(PSGに先駆けての)。

もちろんこの作品の良さはそういう文脈依存的なものだけではなく、そもそもの質の高さにあります。製作開始が2006年で放送が2008というのんびり加減もディズニーの資本力あってのものでしょうが、その分脚本も映像も練りになられております。第一話でいきなりみんなの愛読書『銀河ヒッチハイクガイド』ネタが出てきた時も驚きましたが、
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
著者:ダグラス・アダムス
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その後も、ブリューゲル、オペラ、オズの魔法使い、世界史、東北のローカル行事、童謡、ルービックキューブの解き方、シェイクスピア、セルバンテス、若者言葉、時事ネタ、『未知との遭遇』、『胡蝶の夢』、アングロサクソン人のローカル行事、シット・コム、ディズニーの最初のカラーアニメやディズニーの教育映画、等それこそ古今東西のあらゆるネタを積み込み、それだけでなく言葉遊び、妙な会話、ドロッセルのポーズ、ゲデヒトニスの視線、などの元ネタのないおかしみもちりばめ、たいへん完成度の高い作品となっております。
そして意味深な終わり方。これはきっと続編があるだろうと皆、顔を長くして待っていたところに、「Flügel is back 2011!」の報が入り、更に新しくなったお嬢様のデザインも目にし、ますますテンションが上がる昨今でございます。
まだ御目にかかっていない方がありましたらどうぞこちらに
ディズニーちゃんねる
ファイアボール・ブログ 『イボログ』
(イボログのロゴをデザインしているのは『サイボーグクロちゃん』の横内なおきである。ボンボン派は欣喜雀躍せよ)
デザインは変わりましたが、今回もドロッセルお嬢様とその執事の話であることは間違いないようです。
これは期待するしかありませんね。
もし人類に反転攻勢をかける際にはどうぞお声をかけて下さいまし。私めも得意の空手で参戦する所存でございます。

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なお、上のニコニコ動画はもちろん非公式の無断アップですが、ディズニーがネットの動画をほとんど消さないというのは、人類以外の常識ですよね。
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