そういえば最近「エルニーニョ現象」って聞かなくなったな、と『MMR』を読みながら思った。
数年前までは毎年、諸悪の根源のように言われていたのに。
多くの物について言えることだが、物事にはいい面と悪い面がある。
雨が増えれば洪水は増えるけど、作物も増えるし、あつくなれば熱中症で死ぬ人が増えるけど、凍死する人は減る。
ビョルン・ロンボルグによると、エルニーニョによる得を計算すると、損よりも多くなってしまうらしい。
だから騒がなくなった訳だ。
それはまあいい。
物事が分かっていくスピードというのはいつだって僕らの期待よりも遅い。
分からないのは不安になるから、騒ぎたくなるし、マスコミからしたら不安をあおって騒がせる方が商売になりやすい。マスコミだって商売なんだからそれに文句を言ったりはしない。
でもこういうのって 、「間違ってました」て話をほとんどやらないよな。
間違ってたら間違ってましたというのは、金儲けがどうのこうのいうのとは違う問題、職業倫理の問題だよな。
八百屋がいい野菜を売ろうとするのと同じで、儲けに直接つながらないからという理由でさぼってもらっては困るはずなんだけどなあ。
世の中の多くの物は実は間違っている。
それは当たり前の話だ。
僕らは間違えながら前に進むのだ。
だからこそ間違っていた物はうやむやにせず、間違っていました、と言わなければいけない。
「マイナスイオン」ていつの間にか言わなくなって、「プラズマクラスターイオン」だかそんな物に変わってるけど、今までのマイナスイオンが間違ってたって話を企業はちゃんとした?
ダイオキシンとか環境ホルモンとか随分騒いでたけど、あれがたいした話じゃなかったってみんなにちゃんと伝わってる?
それが「説明責任」て物じゃないの?
こういうことを言うと視聴者は「何が本当なんだ」と不安になるかも知れないけど、世の中というのは、「本当ぽいこと」を手探りで探しながら歩くことしか出来ない不安な場所なんだよ。
それでも、「何もかもがちゃんと分かっている 」なんて嘘を信じなくたって、その「本当ぽいもの」をやりくりしながら僕らはちゃんと生きられる。
そういうこと(初歩の科学哲学)って中学生くらいにちゃんと教えておくべきだと思うんだけどな。
そうすれば、変な浄水器を高く売りつけられたりしないで済む人も多くなるかもしれないのに。
科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
著者:戸田山 和久
販売元:日本放送出版協会
(2005-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
科学哲学入門のおすすめの本。
理系文系問わず、非常に手軽に読める。
戸田山先生にはかつて幼稚園の保母さんにもてるための方法を直々に伝授してもらったことがあるので、僕もいわば弟子にあたる(むこうは覚えていないだろうが)。
ちなみにこれが戸田山先生が好きな漫画
あずまんが大王 (1) (Dengeki comics EX)
著者:あずま きよひこ
販売元:メディアワークス
(2000-02)
販売元:Amazon.co.jp
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いろんな国の言葉の『あずまんが大王』を所持していらっしゃる。
できんボーイ―完全版 (1)
著者:田村 信
販売元:ビー・エス・ピー
(2000-05)
販売元:Amazon.co.jp
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田村信を無名だと言ったらポカポカ殴られたのもいい思いでだ。
数年前までは毎年、諸悪の根源のように言われていたのに。
多くの物について言えることだが、物事にはいい面と悪い面がある。
雨が増えれば洪水は増えるけど、作物も増えるし、あつくなれば熱中症で死ぬ人が増えるけど、凍死する人は減る。
ビョルン・ロンボルグによると、エルニーニョによる得を計算すると、損よりも多くなってしまうらしい。
だから騒がなくなった訳だ。
それはまあいい。
物事が分かっていくスピードというのはいつだって僕らの期待よりも遅い。
分からないのは不安になるから、騒ぎたくなるし、マスコミからしたら不安をあおって騒がせる方が商売になりやすい。マスコミだって商売なんだからそれに文句を言ったりはしない。
でもこういうのって 、「間違ってました」て話をほとんどやらないよな。
間違ってたら間違ってましたというのは、金儲けがどうのこうのいうのとは違う問題、職業倫理の問題だよな。
八百屋がいい野菜を売ろうとするのと同じで、儲けに直接つながらないからという理由でさぼってもらっては困るはずなんだけどなあ。
世の中の多くの物は実は間違っている。
それは当たり前の話だ。
僕らは間違えながら前に進むのだ。
だからこそ間違っていた物はうやむやにせず、間違っていました、と言わなければいけない。
「マイナスイオン」ていつの間にか言わなくなって、「プラズマクラスターイオン」だかそんな物に変わってるけど、今までのマイナスイオンが間違ってたって話を企業はちゃんとした?
ダイオキシンとか環境ホルモンとか随分騒いでたけど、あれがたいした話じゃなかったってみんなにちゃんと伝わってる?
それが「説明責任」て物じゃないの?
こういうことを言うと視聴者は「何が本当なんだ」と不安になるかも知れないけど、世の中というのは、「本当ぽいこと」を手探りで探しながら歩くことしか出来ない不安な場所なんだよ。
それでも、「何もかもがちゃんと分かっている 」なんて嘘を信じなくたって、その「本当ぽいもの」をやりくりしながら僕らはちゃんと生きられる。
そういうこと(初歩の科学哲学)って中学生くらいにちゃんと教えておくべきだと思うんだけどな。
そうすれば、変な浄水器を高く売りつけられたりしないで済む人も多くなるかもしれないのに。

著者:戸田山 和久
販売元:日本放送出版協会
(2005-01)
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科学哲学入門のおすすめの本。
理系文系問わず、非常に手軽に読める。
戸田山先生にはかつて幼稚園の保母さんにもてるための方法を直々に伝授してもらったことがあるので、僕もいわば弟子にあたる(むこうは覚えていないだろうが)。
ちなみにこれが戸田山先生が好きな漫画

著者:あずま きよひこ
販売元:メディアワークス
(2000-02)
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いろんな国の言葉の『あずまんが大王』を所持していらっしゃる。
できんボーイ―完全版 (1)
著者:田村 信
販売元:ビー・エス・ピー
(2000-05)
販売元:Amazon.co.jp
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田村信を無名だと言ったらポカポカ殴られたのもいい思いでだ。