昔々あるところにおじいさんがいました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
すると川上のほうからどんぶらこどんぶらことそれはそれは大きな桃がゆっくりとおじいさんとおばあさんの一人息子の前を流れていくではありませんか。
「あんれま、なんてでかさだわさ」
おじいさんとおばあさんの一人息子の嫁が叫びます。
「おぎゃあおぎゃあ」
たまたま持っていた包丁で二つに切ると、中からおじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもが出てきました。
「おお、これはかわいらしい赤ん坊だ。ちょうどおじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもが養子に欲しかったんだ」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親がその子を産湯につけてやりながら言います。
「お父さん、今まで育ててくれて本当にありがとうございました。今までお父さんには内緒にしていましたが、僕はお父さんの本当の子どもではありません。引いては近隣諸国を悩ませる化け物とやらを退治に行ってきます」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもが言いました。
「気をつけなさい。言葉というものには、固有の生命力、自ら発展して枝葉を広げていく成長力、平衡を打ち崩して跳躍する力を持っているのだ。エラン。ヴィタールの瞬間を見逃すでないぞ!」
誰だか分からない人が突然言い出します。
「まさか一人で俺たちの牙城に乗り込もうという馬鹿がいるとはなあ」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもの育ての親である鬼たちが言いました。
「お供の動物たちのことを忘れてた」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもの育ての親である鬼たちについての小説の作者である私が言います。
「なんの構うものか。この程度の敵、敵でもない。お前たちのかわいい息子のように生きたまま少しずつ食ってくれるわ」
桃太郎は言いました。
こうして無事この小説は終わりましたとさ。めでたしめでたし。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
すると川上のほうからどんぶらこどんぶらことそれはそれは大きな桃がゆっくりとおじいさんとおばあさんの一人息子の前を流れていくではありませんか。
「あんれま、なんてでかさだわさ」
おじいさんとおばあさんの一人息子の嫁が叫びます。
「おぎゃあおぎゃあ」
たまたま持っていた包丁で二つに切ると、中からおじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもが出てきました。
「おお、これはかわいらしい赤ん坊だ。ちょうどおじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもが養子に欲しかったんだ」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親がその子を産湯につけてやりながら言います。
「お父さん、今まで育ててくれて本当にありがとうございました。今までお父さんには内緒にしていましたが、僕はお父さんの本当の子どもではありません。引いては近隣諸国を悩ませる化け物とやらを退治に行ってきます」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもが言いました。
「気をつけなさい。言葉というものには、固有の生命力、自ら発展して枝葉を広げていく成長力、平衡を打ち崩して跳躍する力を持っているのだ。エラン。ヴィタールの瞬間を見逃すでないぞ!」
誰だか分からない人が突然言い出します。
「まさか一人で俺たちの牙城に乗り込もうという馬鹿がいるとはなあ」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもの育ての親である鬼たちが言いました。
「お供の動物たちのことを忘れてた」
おじいさんとおばあさんの一人息子とその嫁の子どもの里親と生き別れた本当の子どもの育ての親である鬼たちについての小説の作者である私が言います。
「なんの構うものか。この程度の敵、敵でもない。お前たちのかわいい息子のように生きたまま少しずつ食ってくれるわ」
桃太郎は言いました。
こうして無事この小説は終わりましたとさ。めでたしめでたし。