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絵本

夏も終わるからJavaScriptで動く絵本を書いてみた 『ふしぎなてんとう虫』

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『ふしぎなてんとう虫』


JavaSctiptで絵本書いている人がいないか探してみても、『JavaScriptの絵本』しか見当たらないから自分で書いてみたというわけだ。
JavaScriptの絵本
アンク
翔泳社
2007-09-13

別にこの本はJavaScriptで動く愉快な本というわけではないと思う。読んだことないから知らないが。
威張るほど立派なものではないけど、初めての試みなので多めに見てちょ。

(追記:もうちょっと調べたら、こういうの見つけた。
web仕掛け絵本
なかなか素敵である)

生きる意味


おやおや、カラスが桜の木とおしゃべりしていますよ。


カラス


カラス: そろそろ、春ですね。

桜: ええ。

カラス: 春が楽しみでしょうね。

桜: ええ。

カラス: だけど、最近はこの辺もずいぶんさびれましたね。

桜: ええ。

カラス: 昔は、ほら、川沿いに・・・

桜: たの平さんですか?

カラス: そうそう、たの平さん。ここは、たの平さんの畑、ありましたね。

桜: そうでしたね。

カラス: 僕はよく、畑の食べ物いただいてました。おいしかったね。なすやら、スイカやら。

桜: ・・・・。

カラス: そうだ、僕、もう行かないと。待ち合わせがあるんです。きつねさんと。兄弟のちぎりをかわしたんです。それじゃあ、また来ます。


ばさばさ。

案山子


桜: もう、行きましたよ。カラスさん。

案山子: ああ。

桜: カラスさん、きつねさんとずいぶん良くしているようですね。

案山子: 桜さん。本当にありがとうございました。僕がここにいることをカラスに黙っていてくれて。僕のプライドが守られました。だけど、僕は、あなたに何もお返しするものがない。

桜: そんな。お返しだなんて。私、要りません。

案山子: あなたが要らなくても、私に必要なんです。

桜: カラスさん。私に「春が楽しみか」ですって。私、今ではすっかり年老いてしまって、もう、昔みたいに花を咲かせられないって、知っているはずなのに。でも、案山子さんは、そんな私にも、いつも優しく接してくださいます。私は、案山子さんのそのお心遣いだけで、本当に満足なんです。

案山子: 桜さん。

桜: 私、いつも感謝しています。私がこんな風になっても、昔と同じようにしてくださるのは案山子さんだけです。

案山子: 桜さんは今でも昔のように美しいです。ほら、今日は真っ青な空に力強い幹が一段と映えますよ。

桜: まあ。

案山子: それにつけても僕はダメです。最近よく考えるんです。僕って、何のために生きているんでしょうか。何かの役に立っているのか。存在意義っていうやつです。

桜: そんな・・・。そんなことおっしゃらないでください。案山子さんには、案山子さんにしかできないことがあるはずです。きっと。

案山子: 慰めはよしてください。そら、さっきも、カラスに気づかれもしない。僕なんて、こうして、ここに傾いていないで、さっさと腐ってしまえばよかった。

桜: やめてください!案山子さんが腐ってしまったら、私、私・・・

案山子: すいません。こんなつまらない話をしてしまって。おや、向こうから、人間のお嬢さんがきましたよ。

美女


きょろきょろ。

ぬぎぬぎ。

羽衣


案山子: あ、川で水浴びをしているようです。

桜: 本当。めずらしいですね。昔はよく子供が水浴びをしていたけれど。

案山子: 桜さん。

桜: なんですか?

案山子: その、羽衣が、とても似合います。なんか、昔の桜さんを思い出しました。いえ、今の方がいっそうお綺麗です。

桜: 案山子さんたら。

案山子: でも、なぜだろう。僕、悲しいです。桜さんは今でも立派に世の中の役に立っているんですね。僕には傘ひとつ掛けていく人はいません。

桜: ・・・・。

案山子: 見てください。僕の足元の石。

石


案山子: この石ですら役に立っています。ほら、ごん平さんいるでしょう。

桜: あの、意地悪のごん平さん。

案山子: そうです。ごん平さん、この石の下に、たの平さんのお母さんの形見の手鏡を隠したんです。こんなちっぽけな石にすら役割や生きる意味があるんです。

桜: やめてください!そんなの・・・。この石のせいで、たの平さん、病気になってしまったんだわ。あなたも、たの平さんの畑でたの平さんと仲良く仕事をしてらしたではないですか。こんな石・・・こんな石、無いほうがましよ!こんな石を羨ましがるなんて、案山子さん、間違っています。

案山子: だって、だって、僕なんか、僕なんか・・・・

桜: 私、もう、案山子さんの、そんな気弱な姿、見たくありません。案山子さんは、そのままで素晴らしいのに、

案山子: じゃあ、僕の人生にどんな意味があるっていうんですか?こうして、この場所で、なぜ、こんな格好で立っているんです?一度でも、僕がここにこうしていることで得をした人がありましたか?

桜: この世に無意味なものなんてありません。案山子さんがそこにそうして立っていることで、役に立つことが必ずあります。それに、たの平さんの大切なものを覆い隠してしまっている、そんな石なんかより、案山子さんのほうがずっと立派です。

案山子: 桜さん。僕、どうかしてました。いつもこうです。すぐに、気持ちが弱くなってしまうんです。

桜: あ。

案山子: あ。ごん平さんですね。こっちを見ています。

桜: この羽衣を見ながら近づいてきます。それに、あの表情・・・。まさか・・・。

ごん平


ごん平: こいつぁ、すげぇ。しめた、だぁれもみてねぇな。

案山子


案山子: ごん平さん。あいかわらずですね。

桜: ・・・・結局、私。何の役にも立ちませんでした。せっかくあの女の人が羽衣を私に掛けていってくれたのに。

案山子: そんな、桜さんは悪くありません。それをいうなら僕だって、何もできなかった。

桜: 案山子さんのおっしゃったこと、私、信じたくありませんでしたけど、本当かもしれません。私も、もう何の役にも立たないんだわ。私たちの生きている意味ってなんなのかしら。

案山子: 桜さんが、そんなこと言わないでください。僕は、希望を持つことにします。今にきっと僕たちが役に立つときが来ます。僕らにしかできない大切なお勤めがきっとあります。だから、どうか元気を出してください。

桜: あぁ、あの女の人、戻ってきました。羽衣が無いのを見て、どんなに驚くかしら。






裸婦


女:・・・・まあっ





おしまい。

ファニーちゃん「空からのやっかいもの」

 名古屋栄の松坂屋美術館でやってる
「ミッフィー誕生55周年記念ゴーゴー・ミッフィー展」
に行ってきました。

ブルーナさん(ミッフィーの作者)すごいね。絵がシンプルで、かわいくて、おしゃれで、すばらしかったです。

ブルーナさんがミッフィー描いてる映像がながれてたんですけど、下書きなしで完璧なミッフィーを生み出すブルーナさんの姿に涙がでましたよ。

よかったら皆さんもどうでしょう。
松坂屋美術館「ミッフィー誕生55周年記念ゴーゴー・ミッフィー展」
http://www.matsuzakaya.co.jp/museum/miffy/

といわけで、絵本に挑戦。

ファニーちゃん「空からのやっかいもの」

みなさんは、動物園で、ゴリラといういきものをみたことはありますか?
このおはなしの主人公は、ファニーちゃんという名前のゴリラの女の子です。ファニーちゃんは動物園ではなくて、ポエムランドという遠くの国にすんでいました。そのポエムランドに夏休みがやってきました。
ファニーちゃんは夏休みが大好きです。

ファニーちゃんはともだちのケンタくんとあそんでいました。
ケンタくんはイヌの男の子です。

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たのしそうですね。と、そのときです。空のむこうにピカーンとひかるものがみえました。

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ファニーちゃんは「あ」といっておどろいています。
ケンタくんもおどろいてみていると、なんだか赤いものがドンドンちかづいてきます。

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その赤いものはいよいよちかづいてきたかと思うと、ファニーちゃんとケンタくんの目の前にドーン!!とついらくしました。

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「うわぁー、これ、じゃまだねぇ」とケンタくんはいいました。
「これ、じゃまねぇ」とファニーちゃんもいいました。
みんなのひろばの真ん中に、とつぜん大きな赤いものがあらわれたので、ファニーちゃんもケンタくんもこまってしまいました。

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ちかづいてみると、その赤いものは、うすい大きい板だとわかりました。
それほどおもくはないようなので、ふたりで力をあわせればうごかせそうです。
そこで、ファニーちゃんは「これ、どけようか?」といいました。ケンタくんも「うん、これ、押してどけよう」といいました。それで、いっしょにおしてみました。

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「よいしょっ。よいしょっ」
ファニーちゃんもケンタくんも、ちからいっぱいに赤い板をおしました。
ところがどうでしょう、その赤い板はぜんぜん、びくともしませんでした。
とうとう、ふたりとも、ちからをつかいはたし、パタリとたおれてしまいました。

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しばらくして、ファニーちゃんがいいました。
「おかしいね。どうして、ぜんぜんうごかないのかしら」
ケンタくんは、ピンとひらめいていいました。
「そうだ、こういうむつかしいことは、ものしりなキチエモンじいさんにきいてみようよ」
そういうわけで、ふたりは、キチエモンじいさんのところにしつもんにいきました。キチエモンじいさんはオランウータンのおじいさんです。

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とほうにくれたファニーちゃんとケンタくんにキチエモンじいさんはつぎのようにいいました。
「おわかいの。こんなことばがある。『おしてだめなら、ひいてみろ』」

これをきいて、さっそくふたりは、さっきのひろばにひきかえしました。
「よし、キチエモンじいさんにいわれたとおり、こんどはひっぱってみましょう」
と、ファニーちゃん。
そして、ふたりいっしょに、赤いものをつかんで、おもいっきりひっぱりました。

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すると、赤いものをおおっていた‘ぬの’が、バサッとおとをたててはがれました。そのしゅんかん、すごいかぜがふいて、‘ぬの’はとんでいってしまいました。

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ファニーちゃんは「赤いぬのがかぶってたのか」といいました。
そして、赤いものがあったところをみると、そこに、ファニーちゃんとケンタくんにそっくりなふたりがいました。ケンタくんはあわてて、「あれっ、ぼくたちにそっくり!」といっています。ファニーちゃんもふしぎなできごとに「あれぇ」といいました。

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でも、よくみると、さっきのところに、まだ、板のようなものがあるようでした。
ファニーちゃんはいいました。「どうしよう。この板もどけてしまわないといけないんじゃない?」そこで、ケンタくんは「そうだね、もういちどおしてみようか」といいました。そして、とつぜんあらわれたふたりぐみに「ぼくたち、この板をたおそうとおもうんだ。そこにいるとあぶないから、ちょっとどいてくれないかなぁ」といいました。
ところが、ふたりはぜんぜんどいてくれません。
「こまるなぁ」とケンタくんはふくれています。
「もう、しょうがないから、わたしたち、たおしちゃいましょうよ」とファニーちゃん。しかたがないので、むこうのふたりのことは、ほおっておいて、板をもういちどおしてみることにしました。

すると!
おどろいたことに、こっちが板をおすのとどうじに、むこうのふたりぐみもおしかえしてくるではありませんか。
しかも、こちらがおすのにあわせて、わざとおしかえしているようなのです。
これをみたケンタくんは、あまりのことにあきれて、ことばがでません。
ファニーちゃんも、ただただ、あたまをおさえて「あんたたちだったのね。あんたたちのせいで、この板、たおれなかったのね」といって、とうとうなきだしてしまいました。

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ファニーちゃんもケンタくんも、とんだ夏休みでしたね。

おしまい

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