けんさく。

けんさく。が、いろいろ趣味のことをやるページです。

ニューウェーブ

自己解決しました

3年半ほど前にこんな記事を書いた。

以前ニコニコ動画でよく聞いていた音楽の題名が思い出せな

その後「あれのジャンル名は確か【No Wave】だったはず」と思い出して、ニコニコで【No Wave】で検索したりしていたが、結局見つからなかった。
今日気づいた。youtubeで探せよ、と。
みつかりました。
答えはLiquid Liquidでした!

良かった良かった

大きくなったらクラウス・ノミ様みたいになりたいと思っていた(嘘)

ミュージシャンてのは目立ってなんぼなところがあるから、奇抜なカッコをする人が多い業界だけど、その中でも一際異彩を放っていたのが我らがクラウス・ノミ様であろう。
一度見たらまず絶対に忘れられない。「上半身が逆三角形」っていったら筋肉ムキムキって意味になっちゃうけど、そんな甘い物ではない。地球上のどこにいても違和感ありまくりのそのアブストラクトなお姿は宇宙人とか異世界人とかそんな甘い言葉じゃ言い表せない。しかも白い。鈴木その子の顔色なからしめる白さ。
そしてその声。単純で力強いロックに乗せられたオペラ調の澄んだ歌声が高らかに響き渡る。

過去でも未来でももちろん現在でもない謎の時代、強いて言えば来なかった未来とでもいえるような時間線からやってきた使徒であるノミ様は、この世にありながらこの世にない男の悲しい歌を超ドイツ訛りの英語で出来る限り明るく歌っておられるのだ。


1944年生まれ。少年時代、マリア・カラスの影響でソプラノ歌手を目指した彼は1972年に音楽学校を卒業後、ニューヨークでパティシエのアルバイトをしながら歌手活動を始める。彼の作るライム・タルトは絶品だったそうでケーブルテレビに出演したこともあるとか。1979年頃から、デヴィッド・ボウイのバックコーラスとしてジョーイ・アリアスとともに脚光を浴びる。その後2つのアルバム、『クラウス・ノミ』と『シンプルマン』を出すも、1983年に早すぎる死を迎える。彼はAIDSで死亡した最初の有名人となった。


しかし以前紹介したニナ・ハーゲン様もすごかったけど、ドイツ人の服装センスには目を見張るものがある。さすがモードというものが生まれなかった国。ナチスの軍服以外に格好いい服装を作れなかった国。


ノミ様はエロい。これは常識である。


死期のせまったノミ様のオーケストラとの共演。曲は17世紀イギリスの作曲家ヘンリー・パーセルの『Cold Song』。

音楽の幅の広さもノミ様の魅力である。オペラ、クラシックから、王道ロック、そして当時勃興していたテクノ、ニューウェーブまで、どんな音楽にも見事に自らの歌声を調和させる。
かなりテクノな一曲



まさに魔人!

そしてノミ様のテーマソング



その他のノミ様映像集

クリップ集だが、菓子職人として取材されてる映像が入ってる。


デヴィッド・ボウイのバックコーラスとしてのノミ様。一番目立ってるような気がしないでも。

スチュワーデスの衣装を着こなすボウイも変だがね。もちろんアリアスも変だ。つまり全員変。カオス空間。

以前紹介したPLASTICSのpvの最初にちょこっと出てくるノミ様とアリアス。

そっかノミ様は死んだんじゃなくて宇宙へ行ったんだ。全身プラスチックなら安心だね!

最後にうどんゲルゲによる『After the fall』のKAITOカヴァーを紹介しよう。

日本語ヴォーカロイドにドイツ訛りの英語を歌わせるという驚異的異形、じゃなかった偉業を成し遂げる。絵もいい味出してる。

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いわゆるテクノ御三家

今でこそ、「テクノ」という音楽用語はクラブなんかでかけられるある種のダンスミュージックを表す言葉として定着した感があるが、最初のうち(1980年前後)はなんだかよく分からない言葉だった。シンセサイザを使ったバンドくらいの意味でつかわれていて、やっている音楽はそれぞれまったく別物だった。世界的にテクノの先駆者と言われている人びとで、例えば「KRAFTWERK」はプログレの文脈から出てきたし、「YMO」はフュージョンだし、「DEVO」はパンクだ。もちろん、「KRAFTWERK」や「YMO」の音楽は後のダンスミュージックとしての「テクノ」に強い影響を与えた。だけど、当時のテクノのイメージはどっちかと言うと、「DEVO」みたいなポストパンク、当時「ニューウェーブ」と呼ばれていた「パンクなんだけど、素直にパンクやっても仕方がないからひねくれたパンクをやろう」と言う流儀に近かったような気がする(詳しく言うと「テクノポップ」と呼ばれるジャンル)。「New Order」なんかはパンク出身でしかもダンスミュージックでクラブの申し子だから、両方の流れを持っている稀有な例だろう。

と言うわけで、1980年前後の日本のテクノの状況を見てもらうために興味深い記録映像を見てもらおう。
テクノ御三家「P-MODEL」「ヒカシュー」「PLASTICS」の登場だ。

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「P-MODEL」は平沢進を中心に結成されたバンドで、メンバーの名前がコミック『けいおん!』の登場人物の名前の元ネタになったことで知っている人もいるかもしれない。初期のスタイルは完全にパンク(もしくはポストパンク)である。似ているのは上で説明した「DEVO」かあるいは初期の「XTC」であろうか。
XTC 『Neon Shuffle』

XTC 『Statue of Liverty』


後期になるとパンクを捨ててまったく別物のバンドになるのも似てるといえば似てる。
後期XTCは歌詞に皮肉さを残しながらも王道ポップソングメイカーに
XTC『Mayor of Simpleton』


それに対してP-MODELはパンクの要素を消したらポップの要素もどこかに行き、電子音楽の要素を強めるとともに所属不明の民族音楽のような響きを加えていく。宗教めくというか。いつしか「平沢師匠」と呼ばれるようになる。
P-MODEL『SPEED TUBE』

『2D or NOT 2D』

キーボードで出来た要塞にいつも吹く。『けいおん!」でもいつかやればいいと思う。

謎pv集
『論理空軍』

『世界タービン』

『ASHURA CLOCK』


その他の謎
『非局所性薬膳』

『FU-RU-HE-HE-HE』

これがカラオケに入っているのが最大の謎。歌ったけど。

P-MODELではなく平沢進個人の活動としては、夭逝した今敏監督のアニメーション作品の音楽(『千年女優』『パプリカ』等)を担当していたことで知られる。
『パプリカ』EDテーマ『白虎野の娘』



「ヒカシュー」は巻上公一を中心に結成されたバンド。もともとは巻上公一が主宰していた劇団を母体にしていたもので、演劇、フリーインプロヴィゼーション、民族音楽、ジャズ、クラシック、雅楽など様々な要素を次々と導入していくことが特徴で、テクノ的要素が強かったのは初期のみ(初期ですらそれほど強くはない)。巻上公一は様々な特殊ヴォーカリングを身に付け、ヴォイスパフォーマーとして世界的に活動している。彼のホーミー(モンゴルの口と鼻から二種類の音を出す伝統歌唱法)はTVアニメ『ターンAガンダム』のオープニングで聞ける。


その他の謎の映像集

『びろびろ』

眩暈がするね

『パイク』

やはり演劇的要素が強い

『幼虫の危機』

これぞアンダーグラウンドの臭い

巻上公一のヴォイスパフォーマンス


これも必見。KAITOによる『パイク』のカヴァー。作ったのはVOCALOIDに特殊な歌わせ方をしたら右に出る者はいないうどんゲルゲ!

巻上公一のあの変な動きまでカヴァーするとは……

3たまによる『20世紀の終わりに』のカヴァー

たまはヒカシューの影響を受けていそうである。


「PLASTICS」はイラストレーターの中西俊夫、ファッション・スタイリストの佐藤チカ、グラフィック・デザイナーの立花ハジメを中心に結成された素人バンド。そこになぜかプロのミュージシャンの佐久間正英(プロデューサーとしてはGLAY、JUDY AND MARY、L'Arc〜en〜Ciel、THE BLUE HEARTS、BOØWY、TOKIO、エレファントカシマシ、筋肉少女帯などプロデュースしたバンドの名前を挙げてくだけで日本の音楽業界が描かれていくようなお人。この人の関わった音を聞いたことのない日本人などいない)が加入し、なぜかプロとしてデビュー(しかも日本よりも早くイギリスで)してしまう。
佐久間の能力もあって、国内外でかなり受けていたのだが、割合早く解散してしまう。原因は、佐久間はこのバンドのコンセプトを「プロの仕事に裏打ちされた素人感覚」と考えていたようだが、素人組が「音楽家としての向上欲」を持ってしまったことのようだ。難しいな。
感じとしてはアメリカの「B-52's」に似ている(名曲『Top Secret Man』などは特に顕著)。
The B-52's 『Rock Lobster』

この人たちも相当変な人たち。DEVOと仲間らしいし。ちなみにバンドの名前の由来はキーボード弾いてる姐さんのあの盛り上がった髪形の名前。

PLASTICS 『Top Secret Man』


『COPY』


なんだかよく分からないけど楽しそうでなによりな時代である。

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僕はインテリなのでTalking Headsが好きですが、何か?

Talking Headsが好きだと告白するのには勇気がいると誰かが書いているのを読んだ覚えがある。なぜならそれは「僕は君らと違ってインテリなので、Talking Headsなんか聴いちゃいますよ」と言っているようなものだからだそうだ。それがどうした。僕はインテリだ。僕のことを多少でも知っている人ならこういうだろう、「奴はインテリだ。だからTalking Headsなんか聴いちゃったとしても仕方がないのだろう」と。
メインメンバーが超名門美術学校ロードアイランド造形大学を出ていることがこのバンドの特色なわけで、インテリバンドの由来だったりするわけだが、僕にとってはあんまり関係がない。ニューヨークパンクの震源地GBGBがどうのという話もどうでもいい。僕がこのバンドが好きな理由、それは僕がこのバンドのヴォーカル、デヴィッド・バーンの大ファンだからだ。Talking Headsの他のメンバーからどれだけ彼が嫌われようと、どうでもいい。彼が何を考え、何を食べているのかもどうでもいい(何を考えているのかよく分からん男だが)。彼の人格にも特に興味がないし、会って話がしてみたいとも思わない。とにかく僕はこの男の風貌と仕種が大好きなのだ。とにかく見ていて飽きない男なんだって!

というわけで動画紹介。
でTalking Headsといったらこれ!
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Talking Headsのliveを『羊たちの沈黙』で有名なジョナサン・デミがとったlive映画。邪魔な演出を廃して、「liveを見る」ということを忠実に映画化した傑作であります。今回はこの映像の一部を中心にして紹介したいと思います。
これは実はTalking Headsの最後のliveを撮ったもので、図らずもTalking Headsの集大成となっています。この時期、バーンはすでに盟友ブライアン・イーノとたもとを分かっていますが、このliveはイーノ無しでイーノが残したテイストを再構成したような感じになっています。
冒頭はこれ。名曲『Psycho Killer』

このliveでは始まった時は舞台上には何もなく、一曲一曲終わるごとにセットが組み上げられメンバーが増えていき、最後には大所帯になる。その経過はここでは見せられないので、どうぞDVDを買って下さい。それにしても、バーンは格好いい。あの鳩か鶏みたいな首の動きもいいし、よろけるだけで格好いいというのもすばらしい。そして頼りない声! その声で歌われる現代人の不安を歌っているような歌っていないような変な歌詞もすばらしい。最高だ。なお、裏方が黒い格好をしているのは、歌舞伎の黒子から着想したらしい。
続いて『Slippery People』

Talking Headsでバーンがやった一番の実験はアフリカンビートをロックの中に輸入することだ。もちろんロックもブルースもみんなアフリカ音楽がその源にある。しかしバーンがやったことはより根本にある民族音楽としてのアフリカンビートを無理やり(文脈から切り離して)人工的に加工してロックに接ぎ木してしまう、という荒技だ。これを行うためにバーンは、もともと白人だけだったバンドに大量の黒人サポートミュージシャンを入れたわけだが、その結果生まれたのはどう聞いても黒人音楽とは言い難い奇妙な代物だ。バーンのリズムの取り方も黒人の自然に体をゆすぶる物とは違い、痙攣するようにぎこちない。しかし、これらの楽曲はプログレッシブ・ロックが曲の複雑度を競っていた中に、確かに破壊力を持ったし、単純なビートを積みあげていくだけに思えたのがいつの間にか盛り上がっている、という音楽体験は間違いなく快感である。
これは名演『Burning Down The House』

「House」というのはTalking Headsというよりバーンの曲によく出てくるキーワードで、どうもこれに都会生活者の安心および不安を投影しているようだ。それにしても楽しそうで何よりだ。
その次が『Life Durling Wartime』

変な動きだなあ、変な声だなあ。格好いいなあ。これも基本は同じビートの繰り返しであり、使っているコードが二つだけという荒技。ミニマルミュージックでも目指しているみたいだ。
そしてこれが最高『Once In A Lifetime』

1コードの奇跡。そして不安で変な歌詞。そして照明。そして眼鏡。最高だ。カラオケに入ってるのはこのヴァージョンじゃないのが悲しい。
しめはこれにしましょう『This Must Be The Place(Naive Melody)』



Stop Making Sense以外からだとここらへんもチェックしていただきたい。
まずローマでのlive映像。ギターで象の鳴き声を再現する変態ミュージシャンのエイドリアン・ブリューに注目。
『Crosseyed and Painless』

ブリューはこの後、キングクリムゾンにヴォーカルとして参加するのですが、ヴォーカルスタイルがバーンそっくりで笑えます。Talking Headsに参加をする話もあったらしいですが、もしそうなったら確実にバーンと喧嘩になって、バンドの空中分解が早まったと思われますな。
バーンは何を考えてあんな妙な動きをするのか。もしかして格好いいとでも思っているのか。格好いいけど。

『Once In The Lifetime』のpv。歌って失敗したカラオケはこっちのヴァージョン

いい曲だけど、カラオケで盛り上がる曲ではない。映像は結構好きです。バーンがエキセントリックなら何でも好きなわけですが。

『(Nothing but)Flowers』のpv

ザ・スミスのジョニー・マーがギタリストとして参加。歌詞には皮肉が効いてるね。珍しく素直なpv。金がないのか?

『Road To Nowhere』のpv

とわりと普通の曲でしめとしましょう。映像はちょっと素っ頓狂ですけど。

ちなみにバーンは相変わらず現役で、頭真っ白になって無茶な動きはしなくなったけど、若いときと同じ声をしてるし変なカッティングギターも相変わらずで楽しいですよ。確か去年だか日本にも来てたはず。

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80年代ベスト1!

駄目な子ほどかわいい? New Order

さて、vocalであり、精神的柱でもあったイアン・カーティスを失ってしまったJoy Divisionの面々、音楽やめる気は全くなかった模様。下手のくせに。
とりあえず以前からときどきサポートとして入ってもらっていたジリアン(後にスティーブン・モリスの嫁)に正式メンバーとして入ってもらい、名前を心機一転New Order(新体制)と変えて再始動。必然か偶然か、この用語もナチスの用語らしいのだが、別に意味はないとのこと。まあ、この適当さがこいつららしい。で、席が空いてしまったvocalなのだが、いろいろ紆余曲折があって、バーニーがguitarと兼任することに。別にバーニーが一番歌が上手かったわけではなく、というか明らかにバーニーはメンバー中一番歌が下手(ついでに演奏も下手)なのだが、まあ適当に選んだのだろう。

何歌ってるのか分かんねえし、弾きながら歌えねえし、ちゃんと弾けてねえし。
でも、このときはまだピリピリしてるね。まあ友達が死んでまだ一年だしね。でも、何というかこいつら、イアンがピリピリしていたからピリピリしていただけで(Joy Divisionはパンクの中でも凶暴な部類に入るバンドだったらしい)、本当はパンクなところのあまりない、のんべんだらりとしていた人たちなんじゃないかと思えるところもある。New Orderになってからの音楽を聴いてもそう思う。

でまあ、そうやって再出発したわけだが、初期はやっぱりJoy DIvisionを引きずっている、というか、イアンのいないJDみたいな感じで、陰鬱な曲が多かったんだけど、そのうち、JDの後半すでに予兆があったように、エレクトリックサウンドを多用するようになると、曲の雰囲気が変わる。さらにその時期メンバーはニューヨークのクラブ(ちょうど80年代前半、クラブシーンが盛り上がっていた)で能天気に踊っていたらしいのだが、自分たちの音楽にもこのダンスの要素を入れたいと考えたらしい。
というわけで、陰鬱パンクロックとテクノサウンド、更にテクノダンスミュージックという、不思議な混合がここに生まれることになる。
『Blue Monday』

くそかっこええ! 冒頭のビートはkihirohitoPの『機械居子かく語りき』の冒頭の元ネタですな。重く暗い曲調とぺっらぺらのシンセ音が何とも言えない不調和を奏でております。歌詞はある男に「今俺はどんな気分なんだ? 今お前はどんな気分なんだ? 言ってくれよ」と問いかけ続けているうちに、その問いかけられている男が実は死んでいることが明かされる、というまさに
「イアンのことかーーーっ!」
という感じで、ちなみにエウレカセブンのサブタイトルの元ネタでもある歌の題名はイアンの死を他のメンバーが聞かされた日であるという。

と、このように、彼らはとてもいい曲を書く人たちなのだが、再三言ってきたように演奏能力や歌唱能力が心もとない人たちでもある。JD時代はまだ良かった。曲が単純だったから、でもこいつらこんな複雑な曲演奏できるの?
その答えがこれ。

弾けてねえ! 歌えてねえ! ていうか服装から、やる気ねえだろ、お前ら。まずまともにキーボード弾ける奴を連れて来てよ。NOの曲のコード構成が鍵盤の白い部分だけで弾けるように周到に計算されていることは良く指摘される事だが、鍵盤が黒とか白とか以前に両手で弾ける奴がいないし、指一本奏法だし。エレクトロニクスの導入で一番割を食っているのがスティーブンで、ドラムが必要なくなったので仕方なくキーボードを叩いてますけど、下手で泣けます。なんでシンセドラムをたたくのがフッキ―なんだろう。フッキ―、ベースってのはそういう音を出す楽器じゃないと思うんだ。これは私の大好きな曲だけに、泣いていいやら笑っていいやら。ちなみにこの時期に日本に来てるけど「二軍が来たのかと思った」とNOの大ファンの石野卓球に思わせる出来だったらしい。しかも本人たちも納得がいかなかったらしく、帰りかけたところまたいきなりJDの曲を弾きはじめて、帰ろうとする客と引き返そうとする客が大混乱になって、主催者が無理やり演奏を止めるというお茶目な幕引きだったらしい。迷惑な奴らだ。

ここからNOはますます、ダンスに傾倒しのーてんきになっていく。そして次の名曲『The Pefect Kiss』が来る。
あとで紹介するがNOのpvはどれも凝ったものが多く、それが彼らの演奏の下手さを覆い隠してくれているのだが、このpvは怖ろしいことにへたくそな演奏風景をただとっただけである。監督は『羊たちの沈黙』で有名なジョナサン・デミ(この人のとった演奏ではTalking Headsの物も重要)。

曲がさらに複雑にそして脳天気になってるのに、相変わらず歌詞は
「イアンのことかーーーっ!」
という感じである。それにしても
「We believe the land of love」
の部分は恥ずかしい。
しかし、これだけ構成が複雑になっても一つ一つのフレーズは素人でも弾ける単純なものだから感心する。フッキ―のうねるベースは文句なしにかっこいい。「自分をギターだと勘違いしている」「リードベースギター」などと陰口を叩かれるが、ギターが頼りないからいいんじゃないか。バーニーはずっとカウベル叩いていればいいよ。でもいい曲です。

というわけでpv集。
『Temptation』

曲自体は『Blue Monday』より前の過渡期の作品。妙な明るさと、歌詞の絶望感のミスマッチ。

『Blue Monday』のpv。最初と最後が切られているのが残念。特にイントロは好きなのに。

無機質で冷徹。
あ、ちなみにこの歌はカラオケで歌うと全く盛り上がりません。本当です。

『True Faith』

賞をもらった変なpv。監督しているのは舞踏家のフィリップ・ドゥクフレ。で、結局誰の価値なわけ? バーニーの歌っているときの顔は相変わらず気持ち悪い。そしてドラムを叩いているスティーブンは誰よりも輝いている。

『Bizarre Love Triangle』

この曲も、ラブソングに見せかけてイアンのことを歌っているよな気がしてしまう。監督は現代芸術家のロバート・ロンゴ。

『Touched by The Hand of God』

コスプレ(笑)。しかしバーニーの似合わなさは異常。マンチェスターの腕白小僧にLAメタルが似会うはずもないか。その他の方々も似たり寄ったりです。

『1963』

女の子が可愛いので採用。こういう小説書いてみたいな(映像の方ね)。しかし妙に影のある歌詞しか書けないのかお前は。

『Reglet』

フッキ―は相変わらずベースを持つ位置が異様に低いな。そしてバーニーは妙に高い。
でこの曲が93年で、このあとこのバンドは一度活動休止する。そして2000年代前半に復活する。何が変わったか。バーニーの演奏及び歌唱スキルが上がった! もしかしたら活動休止する振りをして練習してたんじゃないかと思わせる出来だ。あと演奏しながら歌えるようになった!

お願いだから踊るのはやめて! ああ、バーニーは変わらないなぁ。

ちなみにこれが彼らの2005年の作品
『Krafty』

しかしこいつらの青臭さとみずみずしさはなんだろう。青春という名の大人になれない奇病にかかってしまったかのようだ。もうバーニーは表面だけだらしなく置いていっても中身は成長できないんだろうか。
でも歌詞は映像と違って別れの歌だよな。そこがNOということなのか。
そしてこれの爆笑バージョン

あ、やっぱ相変わらずだ、この人たち。恥ずかしいし、グダグダだし、馬鹿だし。ま、いいや。ずっとそんな感じでいて下さいよ。解散とか言わずに、馬鹿みたいに仲良くしてればいいんですよ。だから戻ってきてフッキ―。
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