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戸川純

アポジー&ペリジーについていろいろと

日本の正規の歴史認識と異なる歴史観を語る、並行的で地方的、「古史古伝的」でエクセントリックな神話的「声」と、戦後の学生運動に関する、(日本における)近代個人主義的な自己認識を纏った、私小説的「声」を合体させるという野心的な試みをした結果、最後で個人的な語りがフェイドアウトして、少し残念な形に仕上った失敗作、『同時代ゲーム』であるが、この作品で印象に残るキャラクターは何と言っても「アポ爺」と「ペリ爺」という都会から疎開してきた二人の天文学者であろう。
同時代ゲーム (新潮文庫)同時代ゲーム (新潮文庫)
著者:大江 健三郎
販売元:新潮社
(1984-08)
販売元:Amazon.co.jp
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名前だけでキャラ立ちしすぎである。

さて、この名前はもちろん「apogee」と「perigee」という天文学用語から来ている。
「apo-」は、「apocalypse」=「黙示録」や「apocrypha」=「聖書外典」、「apology」=「謝罪」、「apoptosis」=「アポトーシス、細胞の自死」などに使われる接頭辞で、もともとは「from、away from、~から」などの意味を持っていたが、後には「away、離れて」の意味が強くなった。
「apocalypse」の原義は「覆いを外すこと」で、「apo」+「calypso」の後半、「calypso」に「覆う」という意味がある。オデュッセイアに出てくる「カリュプソー」も、「覆い隠すもの」の意味だ。英語の「cell」=「小部屋、細胞」や「hell」=「地獄」とも語源を同じくする。
「apocrypha」は「隠された」という意味で、「crypha」は「cryptography」=「暗号」などで分かるように、やはり「隠す」という意味がある。こちらは、「away」の意味が強くなったので、後半の意味が反対にならないのである。不思議。
「apologize」の後半はもちろん「logos」=「言葉、発言」である。もともとは、弁明や擁護を意味する言葉だった。議論を重んじたギリシャ人らしい言葉である。
「apoptosis」は「apo」=「離れて」、「ptosis」=「下降する」で、「枯れ葉が木から落ちること」を意味している。
また、ラテン語ではこれは「ab-」という接頭辞になっており、「abstract」=「抽象的」、「absence」=「不在」などの言葉になっている。

翻って、「peri-」は「通って、越えて、周りに」という意味で、「percent」=「パーセント、100あたり」や、「percassion」=「打楽器」、(語の後半は「quash」=「壊す」と関係があり、もともとは「揺する」というような意味)、「percolation」=「濾過」、「perspective」=「遠近法」(「spectare」=「見る」から、「通して見る」=「遠近法」となる)などの言葉や、「ペリクレス」=「pericles」などの名前に残っている(ペリクレスの名前の後半は、「名声」という意味で、「ダモクレス」や「ソフォクレス」などの名前によく使われる。英語の「listen」と語源が同じ)。
ペリクレスもそうだが、「peri-」には「周りに」から「近くに」という意味が出てくる。しかし別系統の言葉の変化では、「通って」のほうの意味から「far」=「遠く」という意味が生じて、まったく逆の意味になっている。この手の例は何度も出会ったがやはり面白い。
また、後には「per-」=「完全に」という意味に変わって「perfect」=「完全(もともとは、完全に作られた、という意味」や、「perform」=「実行する(もともとは、完全に成し遂げる、という意味)」、「performance」=「パフォーマンス」などの言葉になる。
(なお、仏教用語で「円寂」と訳されている「パリニルヴァナ」の「pari-」や、「回向」と訳されている「パリナーマ」の「pari-」はサンスクリット語の「廻って」という意味で、もちろん同じ語源を持つ)。

さらに重要な言葉は「percept」=「認識」、「perceive」=「気付く」などの言葉だ。
この言葉の後半は、他にもいろいろな英語の単語で現れる。
例えば、
「accept」=「受け取る」「信じる、(考えなどを)受け入れる」
「concept」=「概念」
「conceive」=「想像する」
「except」=「…を除いて、…の他は」
「exception」=「例外」
「inception」=「始まり」
「intercept」=「横取りする、傍受する」
「receipt」=「レシート、受領書」
「reception」=「レセプション、歓迎会、(世間の)反応」
「receive」=「受理する、レシーブ」

この「cept」はインド・ヨーロッパ祖語の「*kap-」=「掴む、握る」から来ていて、例えば「catch」=「捕まえる」、「capture」=「(抵抗、困難を排して)捕まえる」、「chase」=「追いかける」、「have」=「持つ」などの言葉の語源になっている。
なお、「conceive」「concept」はもともとは「受胎する」「受胎されたもの」という意味で、例えば「contraception」と言えば、「受胎を調整する」つまり「避妊」という意味になる。
マリアに受胎したイエスが、肉化した「logos」=「言葉、概念」であることとも関連して語られる語源である。

ずいぶん話題がずれてしまった。何の話だったっけ?
そうだ、apogeeとperigeeの話だった。
つまり、「gee」は「gaia」=「ge」=「大地」から来ていて、それに「apo」=「遠くに」が付くと、「遠地点」=「天体が地球から最も離れる点」という意味になり、逆に「peri」=「近くに」が付いて、「近地点」=「天体が地球に最も近づく点」という意味になる。
そして、Apogee&Perigeeと言ったら何と言ってもこれでしょう、というのが本当に言いたかった結論だったのだ(長かった)。
アポジー&ペリジー『月世界旅行』

馬鹿みたいな嘘字幕が雰囲気を出しているし、全体に染みわたるノスタルジックな空気に涙が出そうだ。
一見へたくそなブレスの入れ方が無茶苦茶可愛くて、脳がショートしそうなこの声はもちろん、われらのアングラアイドル戸川純。一緒に歌っているのは三宅裕司で、この2人が組んだ覆面ユニットがアポジー&ペリジー。また、この名は映像に出てくるロボットの名前でもある。
当時、ニッカウヰスキーのCMにもなっていた。

ユーミンの歌が入ったバージョンもある



なおこの『月世界旅行』の入った名盤CDは再販されるたびにプレミアが付く。
超時空コロダスタン旅行記(紙ジャケット仕様)超時空コロダスタン旅行記(紙ジャケット仕様)
アーティスト:アポジー&ペリジー
販売元:ソニー・ミュージックダイレクト
(2011-05-11)
販売元:Amazon.co.jp
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カップリング曲
『真空キッス』

「真空キッス」ならともかく、英語で「A Vacuum Kiss」と書くと、なんだかすごいものに聞こえるなあ。

カラオケで歌えるキワドイ歌特集

カラオケにも結構キワドイ、というかアウト! な歌が入っていて、歌いたくなってしまうから困る。

戸川純 『棒状の罪』

野暮を承知で平たく言うと「棒状の罪」とは男のペ〇スのことであり、「従属のスティグマ」とは女のヴァ〇ナのことで、ついでに「液状の罪」ってのは精〇のことですね。
カラオケでは歌詞の「ベラスケス」の部分が間違って「ペラスケス」と表示されているのが笑いどころです。

シ―ナ&ザ・ロケッツ 『レモンティー』

もともとは前身バンドの「サンハウス」時代の曲。そちらもかなりいい。かっこええ曲だが、曲は実は『The Train Kept A Rollin'』というエリック・クラプトン時代のThe Yardbirdsの名曲そのまま。

つぼイノリオ 
金田の大冒険

極付け!!お万の方

インカ帝国の成立

みんなご存じ、愛知が生んだ下ネタソング王。かつては愛知近辺のローカルネタだったが、いつの間にか全国的に有名になっていた。やはり才能というのは隠しておけないものだ。『なごやはええよ!やっとかめ』などの名古屋ローカル歌手としての活動も続けている。ちなみにインカ帝国の前身クスコ王国の初代王の名前「マンコ・カパック」とはケチュア語で「素晴らしき礎」の意味。NHKでインカ帝国の特集しているときもちゃんと発音してました。

たま 『オゾンのダンス』

これを下ネタソングと言ったら各方面からお怒りを受けそうだが。ちなみにCDやカラオケの歌詞は「曼珠沙華!」になっているが、これはパーカッションの石川氏がアドリブで叫んだ言葉を他のメンバーも復唱するのがルール。「万金丹!」だったりすることもある。曼珠沙華なら乾いた土手に露を振らして開くこともあろうが、マンホールじゃ言い訳のしようもない。

ブルーフィルム 『ピエールとカトリーヌ』

ちなみに男の方は今もテレビに出ている松尾貴史。一回転したら後ろ向きにならないような気がする。歌ってくれる異性の相手がいる人は挑戦してみたらいかが。同性でも別の意味で面白くなるぞ!(経験者談)

違う意味でキワドイ歌
CHEHON 『みどり』

普通のラブソングにも大麻へのラブコールにも聞こえる歌。

カラオケで歌える変な歌特集 その一 戸川純

暇なのでカラオケで歌える変な歌を紹介してみよう。
知り合いにjoy soundじゃなければ発狂するっていうニコ廚がいる人も多いでしょうから、基本joyです。
適当に書いてますから、記憶違いも芸のうち、の精神を大切にしてくださいね。

というわけで今回は「戸川純」特集! 映画界でタブーだった『男はつらいよ』と『釣りバカ日誌』の両方に出た唯一の人であり、タモリのコントに出たり、ビートたけしのドラマに出たりと、表ではアイドル女優としても活躍しながら、その裏で、ダークな歌唱世界を繰り広げていた、まさに「アングラアイドル」、80'sの徒花と言って過言ではないでしょう。歌唱的には椎名林檎に影響を与えたともいわれますし、他ジャンルにも漫画家の冨樫義博や日本橋ヨヲコ、ラジオパーソナリティの伊集院光などたくさんのファンを持っています。事務所とのトラブルが元で、剃刀で首を切り、血液で部屋の壁に「皆憎」と書いたとか、ともに女優の妹が本当に自殺してしまったとか、痛い話題も豊富な彼女。日曜日は外出禁止だっとという厳格な家庭に育ったせいで、昭和初期文学を読み漁りながら育み育てた妄想パワーをぶちまけた歌詞は、カラオケで歌うと大受けするか、水を打ったように静まり返ってしまうかの二つに一つでしょう。

一曲目は戸川純と言ったらこれ。live版(作詞は本人)

戸川純の特徴は「変な格好して歌う」
ちなみにこの衣装、手作りだそうです。
しかしスタイルがいい。男の人はスタイルと言うと、主に胸の大きさのことだと考えがちなのだが、こういう普通と違う格好をしたときの説得力はやはり何より足の長さだよ。ヒールの助けを借りずにこの腰の位置の高さ。憧れます。

変な格好で変な歌その2.live版(ハルメンズのcover)

punkです。ランドセルにリコーダーが刺さっていないのが何とも惜しい。
ちなみに最初に挿入される映像の衣装はTVの歌番組でこの歌歌った時の衣装。サイボーグか!

早すぎたエロかっこいい絶対領域。live版(yapoos名義。作詞は純ちゃん)

頭の上についてるのはアホ毛ですか触覚ですか?
ちなみにyoutubeで、レインコート着て、サングラスとマスク付けてこれを歌う御姿が見られます。怪しすぎる。

伊集院光の性春ソング。pv(作詞は自殺した妹の戸川京子)

映画ファンはパロディの元ネタ全部言えるかな?

まだまだ沢山あるけど、とりあえずこれくらいにしておきましょう。
それでは最後に次はこれがカラオケに入ってほしい、のコーナーです。

勝手に死なないで!

とりあえず落ち着け。
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