けんさく。

けんさく。が、いろいろ趣味のことをやるページです。

洋楽

サンプリングによる曲作り

以前紹介したthe prodigyの『Voodoo People』と『Smack My Bitch Up』を、サンプリングと音の加工と編集で作るさまを、ウクライナ出身のDJ/プロデューサーJim Pavloffが再現した動画があるので、それを紹介しよう。
編集により新たな作品を作るというのが、どんな感じの行為なのかを考えてもらえると嬉しい。
ちなみに、全く同列には語れないが、私は小説書いてるとき、やっぱりこういう編集をしている気分になるときがある。
『Smack My Bitch Up』

「Smack My Bitch Upの作り方」


『Voodoo People』

『Voodoo Peopleの作り方』


ちなみに使っているソフトは「Ableton Live」。ループを扱うのがすごくうまいので、テクノとかダンス・ミュージック向けのシーケンサ。
当然、変拍子とか複雑な楽曲には向かないけど、そんなの必要ない。
名前の通りliveで威力を発揮する。
liveで使うリアルタイムパフォーマンス用のコントローラもたくさん出てて、その中でもカッコイイのが「LaunchPad」である。
M4SONIC『Weapon(Live Launchpad Mushup)』

M4SONIC『Virus(Live Launchpad Original)』

Madeonによる39曲のマッシュアップ

『ニャル子 ON THE BEACH』


映画なんかに出てくるボタンについて熱く語ってしまうボタンマニアとしては、なかなか眼福な機械である。
しかし使いこなせる自信はないのに欲しくなってしまう電子楽器は、「Reactable」以来である。

Mark Bellが使ってる変な機械。
しばらく経ったら、iPhone/iPadのアプリになって驚いたけど。そのうち何もかも、アプリになっていくのだろうな。

「Pendulum」の「Knife Party」への脱皮を言祝ぐ

90年代中盤、「The Prodigy」が非常に高いレベルでテクノ系ダンスミュージックとロックを融合させた(しかもCDとliveの両方で)ことにより、そのスタイルを受け継ごうというバンドがたくさん現れた。
そんな中でも特に、熱かったのが2002年にデビューしたオーストラリアのバンド「Pendulum」だった。
彼らの出すバキバキした感触の音で繰り出される高速どらムンベースと高速ブレイクビーツは21世紀のテクノのメルクマールになってるし、勢いよくはじけるヴォーカルは会場をロックコンサートの興奮に巻き込んでいる。
ライブで、ターンテーブルやラップトップを駆使する傍らでギターが生演奏しているスタイルは、やはり「The Prodigy」を思い出させる。『Voodoo People』のremixも有名である。
とりあえず彼らの曲を聴いてみよう。

『Showdown』

キャットファイト好き大歓喜pv。

『Slam』

半裸で踊り続けるデブのおっさんが有名なpv。金が掛かってなくていいね!

『Voodoo People(Pendulum Remix)』

pvに出てるのはThe Prodigyの面々ですが。

『Watercolour』

出てくる黒い液体は磁性流体ですね

『Crush』

破滅的なストーリーを伺わせるpv

The Prodigy同様、このバンドはライブがいい。

2010年サマーソニックで来日の時の映像
『The Vulture』『Voodoo People』

MCがいると曲がさらに栄える。

2009年イギリスのGlustonburryでの『Shouwdown』


同じライブの『Granite』


ちょっと変わり種。Metalicaの『Master of Puppets』カヴァーからの『Slam』


で、ここまで書いといてなんだけど、実はこのバンド、最初聞いたときこそ「むちゃくちゃかっこいいじゃないか」と思ったものの、わりと早く飽きたのである。
なんか、なにを聞いてもおんなじに聞こえるような気がしはじめて。
音作りもリズムもそんなに手数がないように思えたのだ。

だから、、ヴォーカルのRob SwireとベースのGareth McGrillenがダブステップのユニット「Knife Party」を結成して、Pendulumとしての活動を無期限停止したときは、驚いたし、彼らの次にステップにわくわくしたのだ。
とりあえずスタートにおいては「Knife Party」は「Pendulum」よりも進化している。音がさらに凶暴に進化しているのだ。個人的にはずっと好きだ。
次はいったい何をするのか、楽しみである。

『Internet Friends』

「You blocked me on facebook, and you're going to die」
変な女につきまとわれる恐怖を描いた歌だが、途中の着信音はモノホン過ぎて少し慌てる。

『Centipede』

「centipede」というのは「centi」=「百」、「pede」=「足」という名のとおり「百足」を意味する。
害虫駆除というのは、どうしてもバロウズを思い出させる。

『Destroy Them With Lasers』

「奴らをレーザーで殺せ!」

『Rage Valley』


『Fire Hive』


『Bonfire』

「bonfire」とは、ワルプリュギスの夜とかに行われるかがり火の総称で、動物の骨を投げ入れたことから「bone」+「fire」でできた言葉。
ちなみに英語版wikipediaを見ると、五山の送り火がbonfireの一種に数えられているが、もちろん「お盆」とは何の関係もない言葉である。

Knife Partyの曲はすべてディジタル・ダウンロードによって販売されている。
買いたい人は公式ページかitunesににいくといいよ。

The Prodigy 変わり続けること。

個人的な趣味の問題にすぎないのだが、『勝手に改造』は好きだが、『絶望先生』は好きではない。
どうも、作風が固定されてしまっているような気がする。いつも同じことをしているように見えるのだ。
『勝手に改造』のときは、作風が変化し続けていた。作者が、「どんなことが面白いのか」について悩み、悩んで悩みぬき、いろいろな実験をして、失敗をしては次の実験にうつり、その中から、確かに面白いと思えるものを掴んでいく様がまじまじと見えるのだ。『南国アイスホッケー部』からだと、完全に別人だが、『勝手に改造』の最初と最後でも、相当違うマンガになっている。
しかし、『絶望先生』では、あまり変化を感じない。一度、手に入れた面白さを手放したくないのだろう。それはもちろんわかる。いしかわじゅんが言うように、ギャグマンガは自分を狭いところへ狭いところへ押し込めて、最後には精神か体を壊すか失踪するしかなくなってしまうものだ。だからそれを非難するのはやめておこう。
ただ、それでも私は変わり続けていくものが、新しい面白さを求め続けている人が好きだ。
最初と最後では別のアーティストになってしまっている表現者の、作品歴を追いかけて、なぜそういう変化がひつようだったかを考えるのが好きなのだ。
ジェイムズ・ジョイス、藤枝静男、パブロ・ピカソ、フランシス・ピカビア、etc。
(もちろんジャクソン・ポロックのように一度完成させた手法を捨て、次を目指したことを非難されてしまった人物もいた。彼はその次が何なのか示す前に死んでしまった)
そして音楽で、変わり続けることを選んだ者達の中に、今回紹介しようと思う「The Prodigy」がいる。

もともと彼らは、80年代後期のレイヴカルチャーから現れた。
レイヴとはその頃イギリスで流行りはじめた、倉庫や廃屋などで行われる無料のパーティである。それまでディスコやクラブで行われていたダンス・パーティを、自分たちで非商業的に行おうという発想だ。
それらは既存のメディアや企業の力を借りずに、口コミで広がっていき、次第に世界的ムーブメントになった。
権力や商業から離れた場所での、刹那的享楽性や連帯感が、若者に受けたのだ。もちろんそれはドラッグ文化とも強い繋がりを持った。(私は種村季弘が『悪魔礼拝』で書くような中世のサバトを強く思い出す。あれも権力の及ばない場所で、ドラッグを交えて行われる、非日常的で非生産的な享楽的乱痴気騒ぎだ)
これを1960年代のヒッピー文化の隆盛「サマー・オブ・ラブ」になぞらえて「セカンド・サマー・オブ・ラブ」と呼ぶ。
そしてその多くのレイヴパーティでアンセムとして流されたのが、The Prodigyの曲だった。

『Charly』


『Everybody in the place』


ジャンル名で言うなら、「ハードコア・テクノ」、日本でもバブル経済の象徴、ジュリアナ東京でよく掛けられていたと聞く。当時のコンピアルバムにも入っている。
安っぽさ、跳ねるようなリズム、甲高いけたたましさ、女性ヴォーカルのサンプリングなどが特徴で、まさに享楽的に踊るための音楽だといえよう。

『Out Of Space』

ヴォーカルのサンプリングはレゲエ・アーティスト「Max Romeo」の『Chase the Devil』から。


『WInd It Up』


この時期に出た1stアルバムにリミックスヴァージョンを付け加えたもの。
Experience ExpandedExperience Expanded
アーティスト:Prodigy
販売元:Xl Recordings
(2009-11-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


このころは、やはりレイヴの享楽性を強く感じさせ、皆明るい感じがする。唯一の黒人メンバー「マキシム」は明るい好青年という感じだし、長髪の「キース」の垢抜けなさ(というかダサさ)も好ましい(これがのちに、あんなことになるとは)。手足の長いリロイの独特のゆらゆらダンスも、まさにレイヴ、という感じだ。演奏係なせいで、ライブでは踊らないリアムのダンスが見られるのも、この時期のpvの特徴であろう。

しかし、愛の夏は長くは続かない。ドラッグの蔓延や、深夜のパーティによる治安悪化を危険視した警察らによる圧力が強まるとともに、レイヴの巨大化、商業化の動きが重なる。
結果として、レイヴは手作りの物ではなく、資本が動いて大きな利益を生み出すものとなっていき、アンダーグラウンド文化ではなくなっていき、初期の一体感をなくしていった(この辺りの流れは、これを直接扱った本ではないが、ジャック・アタリの『ノイズ──音楽・貨幣・雑音』を読むとよく分かるようになると思う)。
レイヴは、人気DJやダンス系バンドを集めて行われる商業イベントとなり、非商業的なDJは再びクラブに潜っていった。

The Prodigyはどうしたか。すでに表の世界で名声を手に入れていた彼らは再び地下に潜ることはしなかった。代わりに、その頃から彼らの音楽やファッションは、攻撃性をしたがうようになる。
まず彼らは2ndアルバム『Music For Jilted Generation』で、やはり反商業の音楽としてスタートして結局は商業に見事に取り込まれてしまったオルタナティブ・ロックの音を取り込んでいく。
Music for the Jilted GenerationMusic for the Jilted Generation
アーティスト:Prodigy
販売元:Xl Recordi
(2000-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


『Voodoo People』

暴力的なベース音とドラムビーツに彩られたドラムンベースを時代に先駆けて実践している。

『Poison』

この時期はキースがまだまともな格好してますね。

そしてこの勢いもそのままに、クラブ界三大アンセム『Firestarter』『Breathe』『Smack My Biych Up』をシングルで繰り出していく。
そしてこの時期キースはいきなりカルトファッションスターになってしまう(何回も雑誌の表紙を飾った)。

『Firestarter』

『Breathe』

『Smack My Bitch Up』

なんかキース、ゴブリンみたいである。

こ れらを収録した3rdアルバム『The Fat of the Land』は、ロックとテクノの垣根を吹き飛ばし、世界中で1000万枚以上売れて、世界で一番売れたダンス・ミュージックの記念碑的アルバムとなった。内容も高速ドラム ンベースとブレイクビーツを土台に、ロックっぽいものから、初期のレイブっぽいもの、さらにはヒップホップぽいものまで勢ぞろい。
The Fat of the LandThe Fat of the Land
アーティスト:Prodigy
販売元:Xl
(2000-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

この時期、彼らは世界中を回っている。次はおそらくその一つ。
『Voodoo People』
nnは

このワールドツアーが2年も続いて、疲れきったメンバーは休止期に入り、存在意義を失っていたリロイが脱退、他のメンバーもソロ活動に入りながら、次のステップを探していた。
その後、シングルを出しヒットはするものの、3rdアルバムの焼き直しと酷評を受けて、4thアルバムのための曲をすべて破棄したり、いつも新しい方向性を模索しながら、2004年に7年ぶりのアルバム『Always Outnumbered, Never Outgunned』を出し、2009年に5thアルバム『Invader Must Die』を発表する。
一見凶暴そうな彼らは、初期の映像を見ても分かるように、普段は非常に真摯で物静かな人物だという。そしてなにより、音楽を作ることが好きで好きでたまらないのだそうだ。
そんな彼らだからこそ、同じスタイルにとどまることはできないのであろう。

日本での2008年のライブ。
『Breathe』『Spitfire』

キースが一周回って、無茶苦茶カッコよくなってる。マキシムは相変わらずだが。そしてリアムは目立たない。リーダーTシャツが笑える。

『Voodoo People』


『World's on Fire』(当時未発表曲)

歌詞はThe Breedersの『I Just Get Wanna Along』の引用。
If you're so special why aren't you dead.
他にもThe Prodigyはこのバンドのギターなどをサンプリングしている。

『Firestarter』『Smack My Bitch Up』

盛り上がってるねえ。

イギリスでの2009年のライブ
『Invader Must Die』


『Warriors Dance』

この曲では、今まで封印してきたレイブの頃のスタイル(チープな女声サンプリング)を復活させ、今の音(暴力的なベース音)に見事に調和させた作品。
The Prodigyは止まらない。失踪せずに疾走し続けることは決して簡単ではないが、彼らならどこまでも遠くへと連れて行ってくれそうである。
インヴェイダーズ・マスト・ダイ(DVD付)インヴェイダーズ・マスト・ダイ(DVD付)
アーティスト:ザ・プロディジー
販売元:ビクターエンタテインメント
(2009-02-18)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

ケイト・ブッシュの官能の世界にようこそ!

ケイト・ブッシュは19歳でデビューしたイギリスの女性歌手であるが、普通と逆の言い方だが、その若さを全く感じさせない高い歌唱力(というか容姿から言っても一体何歳なのかよく分からない。この辺はビョークと似てるかも)と、多様な音楽性、ダンスやパントマイムをとりいれた圧倒的なパフォーマンスで世界的に影響を与えた女性アーティストと言える。わたしの好きな日本の女性歌手で言えば、戸川純とか谷山浩子なんかは多分影響を受けていると思う。

私が最初にみたのはこれ。
『嵐が丘』

Hiethcliff, its me, Cathy come home
内容は皆さんご存じの『嵐が丘』ですね。
嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
著者:E・ブロンテ
販売元:光文社
(2010-01-13)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
キャサリンとヒースクリフの壮絶な恋愛も軽く超自然ですが、この歌は曲も歌詞も映像もすべて幽玄で素晴らしい。これが19歳のデビュー作とはとても思えない(作詞作曲共にケイト本人)。ただのアイドルではないことが一目了然である。
独特の動きは、舞台上でのシャイさを克服するために開発したと言われているが、「舞台の魔術師」リンゼイ・ケンプに弟子入りして学んだパントマイムの技術は本物である。幽霊となったキャシー(キャサリンのニックネーム。そう言えばケイトも本名はキャサリンだ)が窓から屋敷に入ろうとしたり、ヒースクリフの魂を奪い取ろうとするところが特に素晴らしい。
そのパントマイムを堪能したいなら、こちらのpvもよい。

踊ってるだけでpvが出来るってのもすげえな。

もう1ヴァージョン。こっちはよりゴシックに幽霊屋敷である。


ここからケイトの快進撃が始まる。
最初は歌もラブソングが多く、扱いもアイドルっぽかったが、しかし歌唱力は飛びぬけていた。
『The Kick Inside』

いわゆる「禁断の愛」について歌った作品。なんか「ラファエル前派」と言う言葉を思い出すpv。

『Man with the child in his eyes』


唯一の来日時の映像(東京音楽祭)。噂によると飛行機の長旅が怖くてこれないらしい。
『嘆きの天使』。原題は『Moving』。邦題は今では『天使と小悪魔』になぜか変わっている。

このときまだ19歳である。異様な色気。

デビューアルバム
天使と小悪魔天使と小悪魔
アーティスト:ケイト・ブッシュ
販売元:EMIミュージック・ジャパン
(1995-05-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

続いて1979年のクリスマス特番からいくつか。。
主な演目は前年のデビュー年にすぐに出したセカンドアルバムと、次の年に出るサードアルバムから。
ここら辺から、衣装も動きも世界観も急速に奇抜になっていくが、確かな技術がそれを支えているのである。
1stアルバムより『ローリング・ザ・ボール』


3rd アルバムより『バイオリン』

繰り返し言うが、まだ21歳ですよこの姉さん。すでに妖精だと言われても疑問に思わない妖艶さを持っておられる。ゴキブリか何かか。

2ndアルバムから、『ブルーのシンフォニー』

結構歌詞が面白い。最初にバイオリン男が少し見えるのが笑える。

3rdアルバムより『ウェディング・リスト』

ころころ変わる声。豊かな表現力
3rdアルバムあたりからケイト・ブッシュの歌は、単に歌と言うだけでなく、物語となっていることが多くなる(谷山浩子の物語歌なんかと近いかもしれない。サウンド・ホライズンとかの先祖と考えると面白いかも)。

一曲がまるで短編小説のようになっている歌といえばこれ。(クリスマスライブシリーズは上でとりあえず終わりです)
『バブーシュカ(Babooshka)』

変奏して夫を試そうとする妻、その女にかつての妻の面影を見る夫。
奇妙なことに2人とも、相手の愛がすでに冷めていると考えており、その愛が冷める前の2人を取り戻したいと考えていた。
江戸川乱歩に似たようなのが有ったような気がする。ちなみに「babooshka」と言うのは、ロシア語の「老婆」を意味する言葉で、ケネディ大統領暗殺時に、近くでフィルム撮影していたとされる謎の女性「Babushka Lady(バブーシュカという名前のスカーフのかぶり方をしていたから)」と何か関係があるのかもしれない。
しかし22歳でよくこんな歌を歌うと感心する。それにしてもすごい衣装だね。

『夢見る兵士(Army Dreamer)』

愛する息子が戦地から、死んで帰ってくる話。これも一つの物語になっている。
これの舞台版も良い。

ケイトこのときまだ24歳(live時)ですよ。本当に年が分からない人だ。

2ndアルバム『ライオンハート』
LionheartLionheart
アーティスト:Kate Bush
販売元:Capitol
(1991-08-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
ちなみにタイトル曲はこれ
『Oh England My Lionheart』

ここから題名をとってきた小説がこれね。
ライオンハート (新潮文庫)ライオンハート (新潮文庫)
著者:恩田 陸
販売元:新潮社
(2004-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

3rdアルバム『魔物語』
Never ForeverNever Forever
アーティスト:Kate Bush
販売元:Capitol
(1991-08-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

この3rdアルバムからは物語傾向だけでなく、異国趣味が咥えられている(上のバブーシュカだってそうだ)。次の曲もまともにそうだ。

『エジプト』


そのエクゾチズムが4thアルバムの『ドリーミング』になると爆発している。
ドリーミングドリーミング
アーティスト:ケイト・ブッシュ
販売元:EMIミュージックジャパン
(2011-07-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

『ドリーミング』

題名は、多分アボリジニの「ドリーミング」のことだと思う。

『サット・イン・ユア・ラップ』

天才としか言いようがない。
ZABADAKに影響を与えたと言うのも実に納得のできる話である。

『ガッファにて』

可愛らしい曲に見えて、歌詞を見ると、妙な焦燥感と奇妙な感動に襲われる。やはりこの感じは谷山浩子に似ていると思う。

これも4thアルバムからの一曲
『10ポンド紙幣が一枚』

見事なパフォーマンス。その一語に尽きる。

まあ、こんな感じにこの時期のケイト・ブッシュは「このままどこに行くのだろう」という危惧を感じるくらいとんがってたわけだけど。彼女はそんな心配もなんのその。別にどこへも行かずちゃんとこの世に踏みとどまって、新しい境地を見せ続けてくれるところはすごい。やはり心がタフじゃなきゃ、やっていけませんからね。

『Running up that hill』

ダンスに見とれるしかない。

『Hounds of Love』

これくらいにやっと年相応に見えるようになったような気がする。

『Experiment Ⅳ』

音楽を軍事兵器として使う実験について歌った異色SFホラーソング。B級映画な感じがとても良い。

『The Woman's Work』

妻が出産するのを待つ男の不安な気持ちを歌いあげた傑作。

『センシュアル・ワールド』

ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』(20世紀最重要小説!)に触発されたという作品。Yes。30超えたケイトも実に色気たっぷりで良い。Yes。

『Deeper understand』

コンピュータのソフトしか心を許せる相手のいない寂しい男の物語。

ピーター・ガブリエルとのデュエット
『Don't give up』


さて、実はケイト・ブッシュの曲の中で一番好きな物を残してあるのだが、それは話すと長くなるので、また次回にします。

追記(5月29日)
大好きな映画のこの歌が、ケイト・ブッシュが歌っていたと最近知ったので追加しておきます。


未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]
出演:ジョナサン・プライス
販売元:ジェネオン エンタテインメント
(2003-11-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

ひたすらノイジーに疾駆せよ SPK

SPKは1978年にシドニーの精神病院の看護人のグレーム・レベルと患者の二ール・ヒルによって結成された。
丁度、1977年にThrobbing Gristeが「INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE」という宣言により、インダストリアル・ミュージックの産声を響かせていた時代である。1980年代には廃材やチェーンソーなどの工作機械を用いたり、歪んだ電子音などで場の機械音を再現したりする、インダストリアル・ミュージックのアーティスト達が何人も誕生し、そして多くは1990年代まで生き残れなかった。
そんな中でも、SPKはあまりに攻撃的な高周波音と死や狂気のイメージに満ちたネガティブな叫びにより、伝説と化している。ちなみに、二ール・ヒルは音楽性の相違がもとでグループから袂を分かったのちに自殺している。それは、先立たれた恋人の後追いという、あまりインダストリアルとは言えない、どちらかと言ったらメロドラマティックなものだったという。

『SLOGUN』

素晴らしい。疾走するノイズ、連呼されるスローガン、「kill for inner peace, bonb for mental health, therapy through violence」。
ちなみに『SPK』の名前の由来は、西ドイツのハイデルベルク大学に存在した「医療資本主義からの病気の自由」を掲げたテロリスト集団"Sozialistisches Patientenkollektiv"(「社会主義患者集団」)らしい。現代社会を資本家と結託した「医者階級」による圧政ととらえ、不当にレッテルづけされた「病気」の側の階級闘争に未来への希望を見ようとした、この不思議な社会運動を、精神病院の患者と看護人が名乗ると言うのは、非常に意味深げではあるが、ファーストアルバム『Information Overload Unit』では"System Planning Korporation"、グループ解散後に発売された初期シングル集である『Auto Da Fe』では"SePpuKu"と表記されているので、あまりまじめに考えても仕方ないのかもしれない。KrfawrkやCan、Neu!など、ドイツのミュージシャンの影響を強く受けていることも、名前の理由だろうし。

『Serenace』

なぜか怪獣映画を思い出す。

『Dekompositiones』

Trobbing Gristle同様、なんだか儀式めくと言うか、プリミティブな印象を受けるところが面白い。

『MEKANO』

テクノポップっぽいというか、Gang of Fourっぽいというか。

『Suture Obsession』

初心者でも分かりやすいノイズミュージックとしておススメなのではないでしょうか(適当)。実際聴きやすくてカッコイイと思うのだが。


貴重な演奏風景(画質悪いけど)

これをupしてる人のマイリスでノイズミュージック入門が出来る。しかし、やはり漂う宗教臭……

多分同じliveのもっと綺麗な映像が入った動画。
『Wars of Islam』(一応グロ注意、と書いておこう)

1982年に発売されたヴィデオ作品『Despair』の一部。2007年にディジタル抽出したDVDはyoutubeの動画説明のリンクをたどれば買える。
最初に出てきたのは、みんな大好きバロウズのおっさんですな。最後はよく分かんない。

『Another Dark Age』

ノイズ期にしては聞きやすい一品。アジアン・テイストも加わって、ゲーム・ミュージックとかにしても違和感なさそうである。それもそのはず、すでにニール・ヒルの暴力的なノイズからポップへと路線変えが進んでおり、この流れが後のグレーム・レベルの作風に繋がって行くのである。

これも聴きやすい作品
『Twilight ob th Idols』

映画音楽とかにあってもすごく合いそうである(伏線)。


さて、影響が小さくなっていってはいたとはいえ、グループの重要な核であた二ール・ヒルを失ったSPKは仕方がないので、中国出身のシーナンをメンバーに加えて、ポップミュージックに方向変換する(その前兆はすでにあったわけだが)。
『Metal Dance』

当然古いファンからは非難囂々なわけだ。メタル・パーカッションなどを入れているところに、インダストリアルを出そうとしているが、音楽自体はなんか正に当時流行っていたエレポップの王道と言う感じ。もともとの路線を考えると、笑っちゃいそうだけど、SPKと思わなければ、悪くないんじゃない? 演出が『マッドマックス2』みたいになってるのが、これぞまさにオーストラリアって感じ。汚物は消毒だーッ!!
あまり売れなかったらしいけどね。

普通っぷりはこっちの方が分かりやすいかも。
『FLESH AND STEEL』


ちなみにグレーム・レベルはSPKの解散後、ハリウッド映画のサウンドトラック作曲家になって成功したので(もともとフレンチ・ホルンとピアノが演奏できるので、音楽家としての素養があったらしい)、彼の作った音楽を知らずに聞いたことがある人も多いかもしれない(大雑把なリストはwikipediaにある)
フロム・ダスク・ティル・ドーンフロム・ダスク・ティル・ドーン
アーティスト:サントラ
販売元:エピックレコードジャパン
(1996-05-22)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
デアデビルデアデビル
アーティスト:サントラ
販売元:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
(2003-03-26)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
トゥームレイダー ― オリジナル・スコアトゥームレイダー ― オリジナル・スコア
アーティスト:サントラ
販売元:イーストウエスト・ジャパン
(2001-08-22)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
Leaves of Words
記事検索
最新コメント
月別アーカイブ
プロフィール

けんさく。

QRコード
QRコード
タグクラウド
  • ライブドアブログ