2016年08月25日

夏休みに福島の孫たちが来ました。
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じいじは西武園に連れていってあげました。
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午前中はプールで遊び
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午後は遊園地
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初孫ももう5年生です。
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こちらは大阪の10歳の孫娘、美津子です。
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こうして今年の夏は過ぎていきました。



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2016年08月20日

雲の上の青い空

・・・・・第六場 うどん屋(つづき)
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絶望の淵に立たされた美律子。優しい父はもう美律子への夢を諦めた。
客がもう一人入って来る。相変わらず寂しい客足のうどん屋。

そこへ富田が急いてやって来る。
留吉が、美律子をやめさせようと口を出そうとするが富田はさえぎって
「大変な事がおきました。今日東芝へ行きましたら何と『河内おとこ節』に火がついたんです」
「火事でっか?」
「そうじゃありません、お父さん。大阪界隈で河内おとこ節がなんと8万枚、しかも売れ続けています。」
美律子は驚き「先生!!」
「やったな美律子。ついにやったぞ!!」

客の一人が、その歌なら知ってると(^^♪ジャンカジャンカチャンチャンと歌いだす。酔客もとび起きて一緒になって歌う。
♫かわ〜ちぃ〜 うまれぇぇの〜 ふうらいぼ〜ぉぉぉは〜〜〜♪

やった〜〜〜!!!やった〜〜〜〜!!!ばんざ〜〜い!!ばんざ〜〜い!!

・・・・・だが突然その場で留吉は倒れてしまう・・・・「お祝いの酒や」とかいいながら。



<留吉の遺影>
慶子、健一、昭子
「お父ちゃん、美律子姉ちゃんが紅白に出ることになったんよ。惜しかったね。もう少し生きていられたらね。」
空に向かって兄弟は叫ぶ。
「でも天国には特等席があるんやろ。そこで応援しててや」

♫人生はね 人生はね いいこと半分悪い事半分 くよくよするのは 後回し
  やがて晴れる きっと晴れる ああ 雲の上には青い 空がある♬



・・第七場 NHKホール楽屋(平成4年12月31日)
無題

<本番15分前です>
どうしよう、ああホンマどうしよう。
もうじっとしてられへん。
夢の舞台を前にして美律子はおろおろするばかり。
お父ちゃん、お母ちゃん助けて!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
留吉が現れる。「お父ちゃん!」
正子も現れる「お母ちゃん!」そして紀美子も。

美律子おめでとう。頑張ったな。
泣いてたらあかんで、いいカオせな。

顔には自信ないんや。

美律子頑張れ。舞台で転びなや。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お母ちゃん!!誠がチェッカーズのサインを貰ったと嬉しそうに入って来る。

おめでとう。中村信社長と富田梓仁。

今日は大物歌手がずらりといる。だが2000曲も歌いこなした歌手は一人もいない。自信を持って。

「でも東京では誰も中村美律子を知らへん」

君は関西のファンに育ててもらった。東京には何の義理もない。大阪の代表や。
堂々と歌って来い!!!

はい!!

キッと顔を上げた美律子の顔には既に涙はない。ただ自分を信じて、育ててくれた関西のファンを信じて、恩師富田、中村社長を信じて。

そしてこの日まで支えてくれた家族みんなの為に・・・・・・大好きな歌の殿堂・・・・

<本番5分前です>
・・花道へ・・・・・




           ― 幕 ―










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2016年08月19日

雲の上の青い空〜中村美律子デビュー30周年記念公演

・・第五場 テレビスタジオ(平成元年秋)
演歌一夜


はい!オーケーです!
お疲れ様でした。

「なんだその歌は!!心がこもっていない!!テレビ局はOKでも僕はノーだ」
傍らで収録の様子を見ていた富田は怒る。
「ゴキゲン悪いんですねぇ」
「もう一度だ!」富田はピアノの前に座って弾き始める。
「今日は勘弁してください」
「ダメだ!歌え!!」

♫な〜がい旅路の〜航海終えて〜〜
        ♫な〜がい旅路の〜航海終えて〜〜
   ♫な〜がい旅路の〜航海終えて〜〜
富田のダメ出しが続く。
「いいか美空ひばりはジャズと演歌がミックスしているんだ。美空ひばりを越えて歌え」
「ひばりさんを越えるなんて無理です。うちは自分の力知ってます」

「ホウ、美律子。偉うなったもんやな。自分で自分がここまでなどと言う壁を作ったらそこが壁になる!!」

「先生はウチの為に仰山借金抱えて、ウチが憎いんですやろ」

もうできません!走り去って行く美律子。

・・幕前(夜の路地)
シンプロ社長の中村と富田。
「かわいそうなことしたなあ」
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「社長、眼鏡違いとは思いませんが、あの子は運がなかったのかもしれませんなぁ」
「富田君、まぁそういう事もある。どうだ気晴らしに新地へでも行くか」
「社長、そんなお金ないでしょう」
「まあ2億の借金が3億になるだけや。そのうちにっちもさっちもいかなくなる。男は離婚と大病と倒産を経験して初めて一人前や。さ、行こう。」
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・・第六場 うどん屋(平成2年春)
留吉のうどん屋。酔いつぶれて座ったまま寝込んでる労務社風の男。
美律子がしょんぼり帰って来る。
「お帰り、テレビ見てたで。」
「おとうちゃん、うちもうダメや。疲れたワ」
事務所が金策に追われているのを黙って見てられず、美律子も金策に走るが、売れない歌手など誰も相手にしない。
毎晩泣きながら便所で「富田先生のバカ」などと毒づいているのを留吉は知っている。

まるで鬼のような富田だが翌日になるとケロっとしている。美律子も同じB型。












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2016年08月18日

雲の上の青い空〜中村美律子物語

・・第三場 商店街(昭和61年8月)
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♫ネオンの巷に やさしく咲いた かれんな花を冷たく濡らす(^^♪
デビュー曲「恋の肥後つばき」キャンペーン。
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妹の慶子、昭子がチラシを配って懸命に通りゆく人々に呼びかけている。
弟の健一は粗末ながら踏み台を持って来たり。
「中村美律子」ののぼり。
「恋の肥後つばき」ののぼり。
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どこからか東大阪の市会議員立候補者が割り込んで演説を。
やかましくて聞こえない。
ドタバタ。

・・第四場 シンプロ(昭和62年春の夜)
社長の中村が難しい顔をしている。「どうなんだレコードの売れ行きは」
富田が答える「渋いでんな・・そこで・・」

「美律子のレコードを買ってくれた人はほとんどがファンになっています。問題は・・。
 美律子をテレビに出しましょう!ローカルの深夜ならそう高くはない。
 今の歌謡界はタレントばかりがもてはやされている。歌の心が本当に分かる世代に、美律子
 の昭和歌謡をバンバン聴かせるんです」

「金庫は空っぽやで!!」
「社長!社長の顔でテレビ局に話をしてください。それとスポンサーも」

渋る中村を無理やり説得して富田は続ける。
「そうだなぁタイトルは・・・演歌・・・・中村美律子の演歌一夜!!」
演歌一夜







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2016年08月17日

雲の上の青い空〜第二幕

・・第一場 春野家の屋敷(昭和55年秋)
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””どっこい〜〜    〜  〜 同じアホなら 踊らなソンソン〜〜
怖い顔で美津子の浪曲を聴き終わった春野百合子は実は喉の良さに聴き入っていた。
ましてや自己流だと聞いてビックリ。
「今日び 浪曲師になりたいんは珍しい。ひとつこころ積りを聞かせてくれへんやろか」
美津子が正直に、離婚し子供を引き取ってはいるが歌手では食べて行けず、浪曲だったら今からでもデビューできるからと。
「お断りします!そんないい加減やから歌にも浪曲にも心がこもらへんのや!!」
「先生!!」とりつく島もなく・・・・

そこへ妹の昭子から電話が。
いきなり泣き崩れる美津子。
何があったかといぶかう春野。
「姉が・・姉が・・・亡くなりました・・・・うちは姉に逆ろうてばかりいました」
場所をはばからず大声で泣いてしまう美津子に、春野は「悲しいか!」
「その悲しみを腹の底から絞り出して見い。忘れたらあかんで!」
「先生!」

・・幕前 近所の道
美津子の子、誠が泣きながら歩いてくるところへ、吉岡が夫婦連れでやって来る。
なだめているところへ、傷心の美津子が。
十年ぶりの出逢い、淡く悲しい初恋もいつの間にか・・・・・

既に結婚はしているが吉岡は優しかった。
「あの・・・・傘・・・」「傘??」。「頑張れよ」

残された美津子と誠。

挿入歌「大阪しぐれ」
♫ひとりで〜生きてくなんて 出来ないと〜〜〜

・・第二幕 シンプロ(昭和61年4月)
♫泣いてすがれば ネオンが ネオンがしみる♫
カセットテープに聴き入る中村社長と社員の永井。
そこへ富田が外出先から帰ってくる。
♬北ノ新地はおもいでばかり  雨もよう♫


「いかがですか社長、僕はホンモノやと思いますが」
永井は「聴いていると自然に涙がでますね」


富田はすっかり惚れ込んでいる
「都はるみの再来やと思います。あ、来ました。どうぞ!」

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「実は今日はお断りしようと思って来ました。大恩ある春野百合子先生にも、そそそろ浪曲で舞台を踏んでもいいと言われてますし。」
一度芸能プロに騙された美津子は、この世界に不信感を抱いている。
中村社長は「皮肉なもんだ」と自嘲するが富田は諦めない。
「あの子の歌には苦労を重ねた、何とも言えない哀愁と、それでいて明るさがある。あの子はダイヤモンドの原石ですよ。僕が春野さんの所へ行って身柄を引き取ってきます。即レコードを出しましょう。名前は社長の「中村」をとって」

永井が書いた字の、津が律に見えたところから、歌手「中村美律子」は誕生することになる。
美しい旋律。中村美律子。








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