ついにネキシウムが日本上陸したぞー

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海外では2000年ぐらいから発売、日本は10年遅れでようやく上陸。遅いよ!

PPIといえばネキシウム、というぐらい海外では売れている薬。「ネキシウム 売上」で検索したら何と世界で3番目に売れている薬のようだ(一位リピトール 2位アドエア)
MRに聞いたら現在では15番目ぐらいのようだが、他のPPIに比べると圧倒的な存在、それがネキシウム。パリエットとは一体なんだったのか…


背景
食の欧米化のせいかどうかは知らないが、日本人の胃酸分泌量は昔に比べて増えており、逆流性食道炎の患者も増加の一途を辿る。H2ブロッカーやPPIの登場により、治療は随分進歩したものの、PPI服用中にもかかわらず約3人に2人が週1回以上の自覚症状が発現してしまっている。

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毎日と週3回だけでも40%もいるというのだから驚きだ。117例のアンケートなのであまりあてにはできないが、いずれにせよPPIを飲んでいても症状を完全に抑えるのは難しいと思った方がいいだろう。


効果
逆流性食道炎といえばパリエット!というぐらい日本ではパリエットが売れているが、はたしてどちらが強いのだろうか。単純な強さの比較は難しい。ある本によればパリエットはオメプラールに比べて10倍ぐらい強い、と書かれているが、MRに聞いてみると「海外のデータではパリエット20とオメプラール20は実際には同じぐらいの強さ」だったりと、もうどれを信じていいのか混乱してしてしまう。

医薬品は非常に個人差が大きいので「~の方が強い!」というのは不毛な議論かもしれないが、ネキシウムの登場によって治療の選択肢が増えたのは喜ばしいことだ。実際に世界で一番売れているPPIだからそれだけ効果がいいのだろう、ということにしておこう。


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ネキシウムの正体
実はオメプラゾールと同じ薬。オメプラゾールのS体がネキシウムなのだ。これって
ザイザルと同じやん。
R体は代謝されやすいので体内からすぐに消失してしまうが、S体はR体に比べて3倍ぐらい代謝を受けにくいため、効果が高いと言われている。ネキシウムとオメプラゾールのAUCを比較するとネキシウムは1、7倍高かった。

ネキシウムの魅力
強い、そして安い、というのも魅力。パリエット10が168円、20が313円に対しネキシウム10は96円、20が168円。なんとパリエットの10とネキシウムの20が同じ値段なのだ。パリエットはどんどんジェネリックに変わってるしネキシウムの方が安くて効果も同等となると、パリエットの売上はこれから一体どうなっていくのだろうか。アリセプトもついにジェネリックが出てしまったのでエーザイの今後は大丈夫?

一つ不満を挙げるならば、ネキシウムはカプセル剤なんだよね。海外では錠剤なのになぜ日本ではカプセルなのだろうか。一番小さい5号サイズのカプセルだから飲みやすいんだけど、PTPからバラすときに面倒なんだよね。タケプロンみたいなOD錠なら嚥下障害の人にも使えるんだけど、外資メーカーはあんまりOD錠作らないよねえ。
個人的にはアシノンみたいにカプセルから錠剤になってくれると嬉しいです。

Yuki a pharmacist