2012年02月02日
※タイトルがあおっているという意見があったので、より意図が伝わりやすいものに変えてみました。
3000万人の会員数を誇るGREE利用者があまりにも回りにいないので調べた結果、本当に住む世界が違ったという話*ホームページを作る人のネタ帳
この記事がアレすぎてびくっりしています。いや、もういろいろな人に突っ込まれているけど。
ここで引用しているアンケートの項目がひどすぎなのです。
これだと「普通に使っている」とか「たまに使っている」はどうなんだ、というとこのアンケートでは出てこないわけです。一方で非アクティブ向けの質問が2つあったりする。まあ楽しみとしてのアンケートならいいのですが、データとしては全然役に立たないです。
僕はGREEをそこそこ使って、楽しんでいるのですが、「よく利用する」わけではないのですね。となるとアンケートに答えようがなくなっちゃう。
というわけで、さすがにこれに気づかずにネタ帳さんが「今回は本当に色々考えるきっかけをくださったあのツイートに感謝です。」というのは頭が悪すぎてありえないので、おそらく意図的に偏ったアンケートデータを使ってブログを書いているんだろうなあ、と感じました。
もちろん真意はわかりませんが、一部の業界や業種叩きをしたいのだとしたら、そういうミスリードを起こすやり方はあまりいいやり方ではないなあ、と思ったこのごろでした。
えー
3000万人の会員数を誇るGREE利用者があまりにも回りにいないので調べた結果、本当に住む世界が違ったという話*ホームページを作る人のネタ帳
この記事がアレすぎてびくっりしています。いや、もういろいろな人に突っ込まれているけど。
ここで引用しているアンケートの項目がひどすぎなのです。
1 GREEをよく利用する
→ヘビーユーザー用
2 GREEのアカウントだけ持ってるけど使ってない
→非アクティブ用
3 GREEのアカウントすらもってない
→非ユーザー用
4 GREEが退会できません
→非アクティブ用
5 モリタポ
→ノイズ用(除外)
これだと「普通に使っている」とか「たまに使っている」はどうなんだ、というとこのアンケートでは出てこないわけです。一方で非アクティブ向けの質問が2つあったりする。まあ楽しみとしてのアンケートならいいのですが、データとしては全然役に立たないです。
僕はGREEをそこそこ使って、楽しんでいるのですが、「よく利用する」わけではないのですね。となるとアンケートに答えようがなくなっちゃう。
というわけで、さすがにこれに気づかずにネタ帳さんが「今回は本当に色々考えるきっかけをくださったあのツイートに感謝です。」というのは頭が悪すぎてありえないので、おそらく意図的に偏ったアンケートデータを使ってブログを書いているんだろうなあ、と感じました。
もちろん真意はわかりませんが、一部の業界や業種叩きをしたいのだとしたら、そういうミスリードを起こすやり方はあまりいいやり方ではないなあ、と思ったこのごろでした。
2012年01月25日
前回の記事
昨日、こんな記事を書きました。
日本でのネットサービスベンチャーの立ち上げ期はどうやって食っているのか - ロケスタ社長日記 @kensuu
すると、以下のような指摘がありました。
komamixさん
受託開発前提でやるならベンチャーやる必要ない。ただ思うように軌道に乗らずに受託っていうパターンでしょはてなとか/だから速攻で諦めた彼は優秀だと思いますよ。あの彼の考え方で続けて幸せなわけがない
abiruyさん
暇な会社で働きながら副業で立ち上げて、起動に乗ったら独立しました。
bboykk
会社作ってサービス作るんじゃなくて、サービスやアプリ作ってたらある程度収入が入ったから会社作るのが理想かな。
raituさん
ネットベンチャー創業期、自社サービスが軌道に乗り切る迄は受託で食いつなぐことになるよな。そこから上手く自社サービスに転じられた例は、はてなとnanapiか。そも軌道に乗るまでは会社創るなって説もあるが…
junmk2さん
どこまでスモールビジネスにしたらこの構造から逃れられるのかな...。あと僕がエンジニアだったらサービス作って利益生むまで会社辞めたり作ったりしないな、と思った。
これを見てて、おもしろいなーと思いました。というのも、「会社をやめる」という決断に関しては「重いものだ」という感覚があり、そこで物事が複雑になっているのではないかと思いました。
しかし、会社員でいるか、そうでないかというのは数ある選択肢のうちの一つであるので、それだけを特別視するよりも、他の選択肢でのメリット・デメリットを考えたほうがいい判断ができる気がします。
このあたりについて説明しようと思います。
前提
まず、前提としては、「ネットサービスは軌道にのってそれだけで食えるようになるまで支出が続くので、それまでなんとかしないといけない」というものがあります。そうでないものはここでは省きます。
で、要は「軌道にのるまでの支出を、何かを犠牲にしてまかなう必要がある」という話なだけだったりします。
手段は以下の4つがあります。
・自分のお金を犠牲にする
→常に持ち出しし続けるとか、貯金を切り崩すパターンです。
・将来のお金を犠牲にする
→要は借金です。
・株を犠牲にする
→要は投資を受けるということです。
・時間を犠牲にする
→他の仕事で稼ぐか(受託とか)・会社に勤めて稼ぐか
この4つのうち、どれかを選ぶか、複合的に使うというのが一般的です。
というわけで、時間を犠牲にするというのがいわゆる「受託」or「会社に所属する」か、なのかなあ、と思っています。
ということで、時間を犠牲にしようと思った人が、どちらがいいかと判断するときは、この二つのメリットデメリットを考えるといいのですね。
それぞれのメリットデメリット
まず、最初に僕の例を挙げておくと、最初の1年半くらいは会社員をやりながら会社をやってみて、うまくいかなかったので次の1年半は受託をやり、今は投資を受けてネットサービスを作っています。
会社員パターンと、受託パターンを2つやっている経験からお話します。
まずは、会社員のメリット・デメリットからです。
■会社員のメリット
・どんなにさぼっても安定して収入が入る
・事故や病気で休んでも給与が入る
・遅刻欠席しまくってもクビにされにくい
・仕事中に自分の会社の作業をやっていても、クビにならない
■会社員のデメリット
・一緒にやるパートナーと物理距離が離れている
・時間の自由が少ない
・会社の仕事が最優先になる
--
などです。会社員は、どんなにさぼっても給与が入る上に、なかなかクビにならないというのは最強です。
1人でサービスを作れちゃう人はこのパターンがいいかもしれません。たとえばGREEの田中さんや、togetterのyositosiさんとかはそうですね。それぞれ楽天、Yahoo!にいるときにサービスを作って、それが流行してから会社を立ち上げたりしています。
逆に2人以上でスタートするときは、時間の自由がきかないところがリスクになります。お互いの顔をあわせられないため、コミュニケーションロスが生まれたりすることで、サービスの進化スピードが落ちてしまいます。他の人と会うには、会社を抜け出すか、早朝・深夜・土日しかないので結構制限が大きいです。
次は受託を説明します。
■受託のメリット
・ 時間に対してのお金が会社に所属するよりも高い
・ 時間のコントロールがきく
■受託のデメリット
・ あきらめた時に転職できないかもしれない?
・ 事故とか病気になったときに収入がゼロに!
---
などがあげられます。
受託パターンの場合、一番いいのは時間が生まれやすいところです。会社員よりもはるかに短い時間で必要な額を稼げるので、犠牲にする時間が少ないのが魅力的です。
また、時間の自由度が高いのもすてきです。今月は収入は半分でいいから自社サービスに力を入れよう、などの判断ができたり、すぐに優先順位の高いことをやれたり、パートナーとすぐに会議できたりします。ご飯時などにも会議できたりするので、時間効率もいいです。平日昼間に、他の会社の人と会いに行けたりもします。
というわけで、僕は、この時間部分の影響が大きいことに気づいて、会社員パターンじゃなくて、受託パターンに切り替えました。
デメリットもあったのですが、要はかなりリスク部分を見ないと出てこないものな上、割と自分でコントロールできるものなのですね。とにかくネットベンチャーは時間が足りなくなることが多いので、そちらを優先したほうがいいサービスが生まれるのではないかなと思いました。
というわけで
ざっくりと説明してみましたが、いかがでしょうか。
個人的には、会社に雇われるって、仕事をする上のスタイルの一つでしかすぎない上に、仕事の仕方としてはあまり歴史も長くないものなので、あまり重く考えずに、フラットにメリット・デメリットを考えてみたほうがいいんじゃないかと思いました。
2012年01月24日
ネットベンチャーは何で食っているか
日本とシリコンバレーの大きな違いと「失敗」の意味 - ロケスタ社長日記 @kensuu
こんな記事を今日書いたのですが、とある人から「そもそもネットサービスやっているベンチャーって何で食ってるの?」という話を聞かれました。
質問の意図としては「ネットサービスってたいてい儲かるまで時間かかるけど、それまでどうしているの?」ということだと思います。ここでいうネットサービスは、Webサービスや、アプリなど、価値あるサービスをお客さんに提供するようなサービスのことです。
せっかくなので、それを説明したいと思います。わかりやすさ重点なので、ところどころゆるい部分がありますが、ご了承を、、
前提
前提として、まず株式会社には、資本金というものがあります。
ネットベンチャーの場合、たいてい設立時の資本金は創業者がやります。たとえば300万とかで立ち上げます。会社の設立の登記(お役所に会社を作ったよ!と登録すること)には20-30万かかるので、それをひいた額が会社の銀行口座に残るお金です。
ここで聞かれたことは「そのお金って儲かってきたらかえってくるの?」ということでしたが、資本金として出資したものは、戻ってきません。株主として事業に必要なお金を提供したことで、貸しているわけではないからです。
じゃあなんで投資するかというと、一般的には儲かった時の配当がもらえたり、株の値段があがったときに売れば儲かるから、なのですが、設立時に創業者が出すのは、そんな規模の話ではなく、
- 会社が大きくなれば上場や売却時に株を売ってお金が入る
- 会社の意思決定権利を持つために株を持っておく
みたいな観点が強いです。
というわけで、とりあえず最初の資本金が当面の運用費用になります。
付け加えていうと、資本金は100円とかにしておいて、自分の貯金の300万は、短期貸し付けとして会社にお金を貸す、という形で、あとから返ってくる、という形にしている人もいます。これも自分の株の持ち分は変わらないので、300万はすぐに返してもらえないと困る!という人はこんな手を使ったりもします。
まあ、創業者というのは会社がかなり生活の中心にくるので、やる人は少なかったりします。
しかしお金が足りない
しかし、計算してみるとわかると思うのですが、300万円は速攻でなくなってしまいます。
まずオフィスを借りるとします。家賃8万円のところを借りるとしたら、敷金礼金2ヶ月分くらいで、初期費用で32万円かかります。そして机や椅子、ホワイトボードを買うと10万円くらいかかっちゃいます。その他雑費でなんだかんだで50万くらいかかるとしましょう。
これだけで初期費用で50万飛んでしまいます。会社の設立時のお金20万をひくと、残り230万です。
2人で起業したとしたら2人分の役員報酬もかかります。
役員報酬っていうのは、役員がもらえる報酬のことで、給与とはちょっと違います。これは役員は別に雇われているわけじゃない(むしろ社員を雇う側)だから、ということなのですが、まあ毎月入る給与みたいなもんです。
もちろん、無料でも働くぜ!みたいな人も多いのですが、まあ30万円×2=60万くらいを見ておきましょう。
家賃とか通信費とかアルバイト代金とかで多めに月に80万円かかるとしたら、3ヶ月くらいで0円になってしまいます。
というわけで、速攻で消えてしまうのですね。3ヶ月で大ヒットするWebサービスを作ってすでに黒字になっている、、というケースでない限り、ここで会社が回らなくなってしまいます。
どうするのか
というわけで、どうするのか、という話ですが、方法は二通りしかありません。
- 出費を減らす
- 収入を増やす
しかし出費を減らすとなると、オフィスを使わない、役員報酬なし、というパターンしかありません。実は割と結構使われる手口ではあるのですが、人を雇えない上に貯金で生きていくしかないので限界は早くきちゃいます。というわけで、成功確率は結構低いです。
となると収入を増やすしかありません。そこで出てくるのが
- 借金する
- 第三者割当で増資する
- 受託する
の3択です。以下から詳しくみていきます。
借金する
これはわかりやすいでしょう。親や知人、消費者金融から、銀行や公庫から借りるパターンまでいろいろあります。
ネットサービス系会社だとやっているところは少ないですが、ベンチャー企業としては一般的です。お金を借りて、そのお金を使っていくら儲かったとしても、利子とともに返せばいいだけなので、きわめてわかりやすいです。事業計画通りにいくものであれば、いい手法です。
ただし、お金は返せないといけないので、失敗したら返すのが大変だったりします。
第三者割当で増資する
まず、第三者割当で増資するのパターン。これは最近はやりのスタートアップにお金を払って応援してくれるという人や団体がいます。ここから増資されるパターンがあります。
第三者割当で増資するというのは、簡単に言うと、「会社の評価額(バリエーションといいます)が1000万円だとして、100万円増資するから株の10%をもらいます」という感じです。会社の評価額は、出す人が「この評価額でどう?」といい、会社側が妥当だと思ったら決まります。
ここらへんはいろいろな計算方法とかあるのですが、ざっくりいうとそういうことです。
投資を受けるのと、借金するのは全く違い、投資は返す必要がありません。なので失敗したときも、自分の個人のお金が取られるみたいなことは通常ありません。
しかし、立ち上げたばっかりのネットサービス系の会社だと、第三者割当で増資しても、あまりお金は入ってきません。まだサービスができていない / 流行っていない状態での会社の評価はたいしたことないのです。ここで増資する意味はたいてい「メンター」としての役割が多いです。未熟な起業家の相談にのってくれたり、戦略を一緒に考えてくれたりするパターンです。要はお金を入れてくれる意味よりも、一緒にプロジェクトに関わってくれる意味のほうが強くあります。
さらに、いわゆる株というのは、創業者が意思決定をするのに必要なものでもありますし、会社を大きくする上に増資をするための武器でもあり、そうたやすく人に渡すものではありません。ここがうまくいかなくて駄目になってしまう会社もたくさんあります。資本政策っていうやつで、会社の根本に関わる非常に重要な点です。
というわけで、ここの時期で、お金目的で第三者割当するのはあまり選択肢としてはありません。よほどの評価額でお金をたくさんもらえる立場の人でないと、20%株を渡して300万みたいな額を、お金目的でするのは合理的でないのです。そういう割合で渡す場合は、お金目的でなく
「その投資家と一緒に仕事がしたい」
「その投資家にいろいろ相談できてサービスを大きくできる」
「その投資家がいると、会社の評価があがる」
などの理由がほとんどです。
受託する
さて、次の受託、これが一番ネットサービスベンチャーでは多いと思います。
受託というのは何か、というと、他の会社から「こういうシステムを作ってくれないか」などの依頼を受けて、納品することで成り立つ商売です。
これは非常にわかりやすくて、要は依頼されたものを作ればお金が入ります。しかも単価が割りと高く、ネットサービス系ならだいたい1人1日5万円くらいのお金をもらえます(もちろんディレクションからプログラミングまで、きちんとできる前提ですが)。また、コンサルティングのような仕事もあります。
仕事の量としてはいろいろなところに転がっています。何でもやるぞというスタンスであれば、かなり請け負うことができます。きちんと仕事をこなしていれば紹介をしてもらうこともあるでしょう。
すると、2人で20日働くと100万円入るのです。これは食っていけます。安定して仕事が来ればつぶれす心配がありません。しかも技術的にいろいろなこともするので、スキルもアップします。
ただし、あまりにこれが商売として優れているため、こればっかりやってしまうと自分たちのサービスが作れなかったりします。そこのバランスが難しいです。受託は短期的には利益が高いのですが、長期的に見ると、リターンは少ないのです。
nanapiの場合なんかは、あとから増資されるまでは、半分を受託、半分を自社サービスという風に決めてやっていました。これでぎりぎり食えてた、という感じですね、、
というわけで
参考になればと思って書いてみましたが、いかがでしょうか。僕や僕の周りの事例で書いているので、環境によっては全然違うかもしれませんが、そこらへんはご了承ください。
なお、そのサービスで儲かっている分だけで人を雇っていき、大きくしていけばいいじゃん、、、という意見の人も多いのですが、ネットベンチャーは一気にスピード感を持ってやらないとすぐ真似されてしまったりしまいます。というわけで、ベンチャーはなんらかのレバレッジを聞かせないと、資金も人手も足りないので、負けちゃいがちなのですね。
というわけで、お金の話というのは常にベンチャーの課題なのですが、立ち上げの時の参考になれば思います−。
こんなブログが
今日、起きたらこんなブログが話題でした。
20歳で会社をつぶした1年間の記録 |こっぺのぶろぐ
簡単にいうと、1年で会社をつぶした20歳の人のベンチャーについてです。
で、僕はもったいないなあ、と思いました。1年であきらめないで、もっとがんばればいいのに、と。
そして、もう一つのエントリーがあがっていました。
シリコンバレーの歴史、スーパー・エンジェルの誕生、日本企業との懸け橋を目指すNSVについて[後編] | Startup Dating [スタートアップ・デイティング]
ここでは、以下の記述が気になりました。
反対に日本は一度失敗すると、失敗した人というラベルがつき受け皿がなく、そもそも失敗を恐れてチャレンジしにくい環境がある。
そんなことないでしょ、と思ったのです。日本のネットベンチャー界隈で、生産的な失敗をした人が評価が下がって受け皿がないとか聞いたことないのですね。逆に変な失敗をしたらシリコンバレーでも日本でも駄目でしょう、と。
というわけで、このあたりの温度差について違和感を感じてたのですが、pixivの社長の片桐さんに話してみたところ、すっきりくる話をしてもらえました。120円を払えばブログに書いていい、といわれたので許可をとりつつ、共有したいと思います。
日本とシリコンバレーの違い
まず、日本とシリコンバレーの大きな違いが前提としてあります。
シリコンバレーは、ネットベンチャーは、企業単位ではなくてプロジェクト単位という雰囲気で動いています。Twitter社に入るのはTwitterをやるためだし、Facebookに入るのはFacebookをやるため、といった風です。(もちろん大手企業に入るといろいろなプロジェクトがありますが)
一方で、日本は雇用の規制が厳しく、人材の流動性が低いので、プロジェクトを立ち上げるように会社は立ち上がりません。
この時点で、少し背景が違うことを意識したほうがよさそうです。
新規事業について
という前提を持った上で、日本とシリコンバレーでの「新規事業の立ち上げ方」の違いを見てみましょう。
まず、シリコンバレーは、「シリコンバレー」という地域で単位で、人材が流動しており、その中で新規事業プロジェクトが動いているのではないかと思っています。シリコンバレーからは離れないけど、シリコンバレー内で興味あるプロジェクトに移る、というイメージです。
一方で、日本は、自社の中で、新規事業プロジェクトが動いているという感じです。社内でいい新規事業プロジェクトがあったら移るけど、会社の外にはでない感じです。

僕が「失敗したら日本では終わりというのは聞いたことない」というのは、いわゆる社内単位の話だったのですね。僕のいたリクルートという会社では、僕は3年で7つくらいのプロジェクト、細かいものだともっと多くのプロジェクトに関わっていました。社内での新規事業の数は多く、がんがん失敗してもいろいろやってみるという雰囲気であり、単にプロジェクトが駄目だったからという理由で評価が下がる人はいませんでした。
さて日本で成功しているネットベンチャーを見てみましょう。
- サイバーエージェント
- GREE
- DeNA
- 楽天
どれも組織を作ってから当たるサービスを作っています。楽天とかもECから始めたとはいえ、EC以外の事業を積極的にやっており、最初から組織指向だったのではないかと思っています。
DeNAとかはまさにそのいい例で、優秀な人を入れて、組織を作る。そしてその組織で新規事業をいくつかやる、という形です。その中の一つがモバゲーだったわけです。
GREEは通常のSNSから、ソーシャルゲームへのpivot、という風に思っている人も多いですが、実は最初から、
田中氏
そうですね。フレームワークという意味では、グリーをインターネットが好きな人が集まる会社にしたいですね。ライフスタイルもワークスタイルもネットぽくして(笑)。だいたい、いいサービスを思いついても普通の会社では作れないですよ。そのための組織が必要なんです。ソフトを内製してオープンソースで素早く作れる、足回りが強化された新しい会社スタイルがいるんです。
グリー田中社長、「継続してこそ、世の中に影響を与えることができる」
これに限らず、GREEの田中社長のインタビューを見ていると、組織について話していることが多いのです。「インターネットで世の中をよくしよう、おもしろくしよう」という理念の元に、やるサービスはなんでもいい、という形でやっています。
プロジェクト単位ではなくて、会社単位でものを考えているのです。
日本で成功する例
日本のネットベンチャーで成功するにはどうしたらいいか?と考えた時に、雇用の規制などの制限を考えるに、「いい会社を作り、その中に優秀な人材を集め、その上でプロジェクトを動かしていく」という形じゃないかと思っています。
大規模リストラなどが少ないため、人材が流動化しないため、新規でプロジェクト型企業を立ち上げるのはやや難易度が高いのですね。
となると、順序としては
1:まずイケてる組織を作る
2:そこからプロジェクトを成功させる
3:成功しなくてもその組織で新たなプロジェクトを立ち上げる
という流れになるわけです。
じゃあ、なんでその組織に入るのか・・・となると、それはビジョンや理念に共感している人が入ることになります。いわゆる、ビジョナリーカンパニーに近いです。組織のビジョンに共感して、その組織に入りたいと思うことから始まります。
ビジョナリーカンパニーでいうところの、「まずバスの席に優秀な人をつかせて、そこから到達点を決める」という感じです。
シリコンバレーは、日本でいうと一企業に近くて、「シリコンバレー的な思想を持った人がそこに集まって、様々なプロジェクトに参加している」という場所なのかもしれません。「最先端のテクノロジーで世界を変える」というビジョンに共感した人が参加している、と。
冒頭の違和感
冒頭の違和感についてこの考えを基に再考してみると、20歳の彼はベンチャーで成功したいなら、もしかしたら会社をつぶさなかったほうがよかったのかもしれません。
プロジェクトが失敗しても会社を続けて、また新たなプロジェクトをやるほうが、日本にはあっていそうだからです。また新しいプロジェクトをやろうとしても、組織作りからやらないといけないためです。
gumiやはてな、サイバーエージェントのように、組織があれば次のプロジェクトで大成功したりするのです。
日本では一度優秀な組織を作れば新規サービスをがんがんと立ち上げたりできます。昔でいうとリクルート、今でいうとサイバーエージェントやDeNAがそのエコシステムを持った強い組織になっているのではないかと思われます。逆に、そこまでいくのは大変なわけですが、、
ということで
こうみると日本でのベンチャーの立ち上げ方はシリコンバレーとは違いそうです。
受託をやり続けながら会社を持続させて、その中でサービスを作って会社の規模を大きくしているのは、たとえば、pixivやnanapiです。そういう形のほうが日本だと成功しやすいのかもしれないですね。
というわけで、日本でベンチャーを立ち上げて、新規サービスで成功したい人は、こういうことも考えてみるといいかもしれませんです。
ちなみに、ネットサービスやってる人たちってどんな感じで最初食ってるの?という質問があったので、こちらもまとめてみました。興味あればどうぞです。
日本でのネットサービスベンチャーの立ち上げ期はどうやって食っているのか - ロケスタ社長日記 @kensuu
2011年12月30日
今年買ったもの
今年もいろいろ買い物しました。あまりものを持ちたくないタイプなのですが、必要なものやいいものはやっぱり欲しい。というわけで買い物の基準は
- 高くてもいいものを買って、長く使う
- そのものがあるおかげで生活の質がよくなる
- いやな作業がなくなる、楽しくなる
などの基準で買っています。
そこで、2011年買ったもので、これはよかった!というものを紹介します。
家電

iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 527 スティールブルー
これはもらったものなのですが、ルンバは最高でした。掃除の手間が劇的に減りました。
はじっこができないんじゃないの?とかをよく聞かれるんですが、結構できます。掃除機をかける手間がなくなるのがこんなにストレスがなくなるとは。

Panasonic コードレススチームアイロン シルバー NI-WL600-S
いけていない安いアイロンを使っていたのですが、ちょっとストレスがたまるので、奮発していいものを買ってみたら、すごいよかったです。スムーズ。結構毎日使うものなので、いいものを買ってよかったなあ、と思いました。

Panasonic ドルツ・ジェットウォッシャー 白 EW1250P-W
高かったけど、これはよかったです。今。いろいろなところで話題ですが、すごい汚れがとれます。歯肉も引き締まりますし、よく虫歯になる人は買ったほうがいいかもしれないですね。
参考:口腔洗浄器は買ってよかった。口臭が無くなって人と話すのが全く苦にならなくなったわ。 | ライフハックちゃんねる弐式
キッチン

OXO グッド・グリップス アングルドメジャーカップ (中) 1108400
計量カップで一番よかったのがこれです。上から見て量が把握できます。

simplehuman アップライトバッグホルダー
スーパーの袋とかをスタイリッシュにまとめることができます。今までそのへんの袋に入れてたのですが、見た目がイケていないので、なんかいやだなあ、と思っていました。
デスク

モレスキン メタルローラーペン 0.5
いいペンを買おうと思ってたのですが、なかなかいいのがありませんでした。しかし、このペンとモレスキンのノートを使い始めてから、非常に手書きのメモをするようになりました。超愛用しています。

Kindle e-Reader with Wi-Fi, 6" Display
Kindleは最高です。本読む人はぜひ。
というわけで
来年もいい買い物したいぞ!