2008年12月16日

西尾維新の「クリエイターの十戒」

西尾維新という小説家が好きなのです。

※西尾維新に関して詳しい説明や本の紹介は西尾維新を読みはじめようとする人のための入門編(上) をお読みください。

そんな西尾維新の最新作の「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」の中に、クリエーターの十戒というものがありました。

主人公クラスのキャラが発言するものなのですが、ストーリーと関係ないところに、唐突気味に入ってくるもので、おそらく西尾維新本人がそう思っているものとして考えてよいと思います。

その内容が結構おもしろくて共感できたので、紹介してみます。

クリエーターの十戒


一、己の創造物を作品と言ってはならない(思い上がりもはなはだしい)

二、他者の創造物を批判してはならない(同右。転じて、自己批判を怠ってはならない)。

三、創造に時間をかけてはならない(時間よりも値打ちのある創造物などない)。

四、己の創造物を解説してはならない(説明が必要なものは未完成である)。

五、自分のほうが先に考えていた、と言ってはならない(むしろ先に考えておきながら後塵を拝した不明を恥じよ)。

六、昔から温めていた発想を使用してはならない(発想は常に新鮮に。熟すとは腐るという意味だ)。

七、失敗の言い訳をしてはならない(失敗に言い訳の余地はない)。

八、受け手を批判してはならない(批判はされるものであってするものではない)。

九、受け手を選んではならない(選ばれるのは常に自分)。

十、造物主を名乗ってはならない(それは呼称であるべきで自称するべきではない)。

これは西尾維新が思う十戒であってすべてのクリエーターがこうあるべきだ、とも思わないのですが、個人的には納得感ありました。

二〜九くらいは気をつけているのですが「己の創造物を作品と言ってはならない(思い上がりもはなはだしい)」は刺さりました。

インタビューとか、本のあとがきを読むと、西尾維新は自分の作品の作り方について厳しいタイプなことが伝わってきますが、このあたりを気をつけているのかなあ、と言うのがわかっておもしろかった。

自分なりの十戒を作ってもいいかも


○○の十戒、とか、○○の原則、とかいろいろありますよね。

推理小説の中で有名なのは「ノックスの十戒」や「ヴァン・ダインの二十則」だったりします。以下のサイトにまとまっています。

ある編集者の気になるノート : 推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた?

電通には鬼十則とかありますね。これもおもしろい。

電通「鬼十則」、そして電通「裏十則」 - GIGAZINE

新年に向けて自分なりのものを作ってもおもしろいかもしれません。

「ネットコミュニティ十戒」、みたいなのを作ってみようかなあ・・・。

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2 学園ミリテリーではなく
5 こういうのも好きだなあ
2 最近つまらなくなってきたねぇ
1 次回作に期待



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トラックバック一覧

1. 西尾維新 「己の創造物を作品と言ってはならない」  [ 小説作法保管庫 ]   2008年12月18日 11:53
西尾維新の「クリエイターの十戒」ちゅーのを紹介してる方がありましたので、こちらへ厚かましく、コピペ保存しておきます。 西尾さんの作品の中に、書き込まれていたみたいです。 --------------- 一、己の創造物を作品と言ってはならない(思い上がりもはなはだしい...

コメント一覧

1. Posted by ゆきち   2008年12月16日 10:08
うーん、西尾維新という人の作品は呼んだことがないですが、これでは「右顧左眄せよ」と言っているようなものな気がします。ちなみに、このほとんどは、かつて筒井康隆のやったことです。自作の解説も読み手の批判もほとんどやっています。
2. Posted by けんすう   2008年12月16日 11:03
まあ人それぞれですからねえ、、
3. Posted by toorisugari   2008年12月18日 07:11
二、他者の創造物を批判してはならない

とか言ってますけど、これって「クリエーターの十戒」と言ってる時点で 「他者の創造物を批判」 してますよね。
4. Posted by とおりすがり   2008年12月18日 08:14
創造物の批判ではなくて、態度の批判なのでは? >3
5. Posted by まさひろ   2008年12月18日 20:40
けんすさんが以前書いていたのを見てハマってしまったクチです。

残るは刀語(現在賊刀)です。

今作は途中すいすい行き過ぎ感がありましたけど、「うわぁ〜」って終わり方で、気分が悪くていい感じでした。
6. Posted by たかの   2008年12月19日 09:55
この十戒は、登場人物の中でもとりわけ「壊れた」キャラの独白ですので、話半分に聞いておいた方がよいのではないでしょうか……

西尾維新が自分の作品に厳しいタイプというのは同意です。
7. Posted by て   2008年12月25日 20:28
そして何より速さが足らない。
この人は書く速さが半端ないですからねぇ。

つまり作るんだったら黙ってさっさ作れってことですね。

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