2009年04月16日

C-teamで作るバナー広告の効果がスゴすぎてひいた話

今、C-teamというサイトの開発に関わっているのですが、あまりに効果が高くてスゴイので、結構ショックだったので紹介します。

c-team01
C-team

今までWebディレクターとして、バナー制作をしたり、自分のサイトのバナーを制作会社に頼んでいたりしたんですが、これがいかに非効率だったかということを思い知って反省したので、紹介してみます。

自分の関わっているサービスをスゴイスゴイ言うと宣伝くさくなるので避けてたんですが、これは本当にびっくりしたのです。

通常のバナーの作り方


通常のバナー広告って以下みたいな手順をふむことが多いですね。

1. 宣伝したいサイトの運営者(ディレクター)が欲しいイメージを制作会社に伝える
2. 制作会社のデザイナーさんがいくつか作る
3. そのバナーでよさそうなものを運営者が選んでそのバナーを出す


ここでの問題は、1も2も3も「こういうのがいいんじゃないか」って勝手に想像してバナー制作に入っているのです。

ユーザーがクリックするかはもちろん想像するとは言え、その判断が正しいかどうかはわかりません。

C-teamはどうやってるか


一方、C-teamはどうやっているか。

C-teamはクラウドソーシングでバナーをたくさん作ってもらいます。クラウドソーシングとは、一般のユーザーにネット経由で仕事を手伝って貰う、というイメージのものです。

ここでだいたい200個くらい作ってもらいます。

そして審査を通ったものを、まず、ひたすら出稿先に表示してみます。

その中で、クリック率が高いものを、独自の最適化技術で表示回数をあげていく、というものです。単にクリック率が良いものを表示するだけではなくて、いろいろ入れ替えたりして最終的に効果が最適になるような仕組みになっています。

効果はどんくらいか


出すメディアや宣伝するものにもよりますが、効果はほぼ150%〜500%近くあがります。平均で200%くらいな感じです。

mixiに出すとしたら、1000万imp単位などで購入するので、今までが0.02%だったとしたら、0.04%になるわけです。

ここでは20万クリックが40万クリックになるということになります。コストで考えると、1クリックあたりの金額は半額になります。

何がスゴイの


何がスゴイかっていうと、この「よくクリックされるバナー」が何でそれがクリックされるかというのは、結果を見るまでわからない、ということです。

ディレクターやデザイナーが「これはいい」と思ったものでも悪い時はありますし、「ダメだ」と思ってもスゴいクリックされたりします。

広告代理店の人や、クリエーターの人や、Webディレクターの人や、ユーザービリティの専門家など、いろいろな人に聞いてみていますが、「これが一番クリックされる」と当たる人はほとんどいませんでした。(むしろはずすパターンのほうが多かった)

これはかなりショック。

ユーザビリティの専門の人が「いや、クリックされるのはこれですよ」といっても全然はずしたりするんです。

僕も全然あたりませんでした。

つまり、どんなプロでも結局、何がクリックされるかわからねーじゃん、と。

実際に効果の差を見てみよう


たとえば、以下は、candyhouseさんという、C-teamで結果を残しているスゴイクリエーターさんなのですが、その人のバナー一つとっても、効果には大きな差がでます。

c-team07

c-team09

c-team10

c-team11

これ、どれがどのくらいのクリック率かわかりますか?

正解は上から順に

0.2558%
0.1562%
0.1300%
0.1000%

という感じです。

これも正確に並べられる人はほとんどいません。それより機械によって、クリックされるものを自動的に出したほうがいいわけです。人が考えて人が判断するべきようなことじゃないのです。

ここでは一番よいのと一番悪いのとでは、2.5倍の効果があります。

1000万imp購入したとしたら、1万クリックか、2万クリックかの違いがあります。バナー一つで、1.5万の流入が変わります。
(注意:ごめんなさい、計算間違いだったのでなおしました><)

これスゴイなあ、と。1.5万の流入を買うのをAdwordsとかでやったら、最低でも10万くらい、高い場合だと100万くらいかかるわけで、この効果の差はでかいです。

「いくらクリックされてもコンバージョンが低くなるんじゃなの?」と思われるかもしれませんが、こちらを調べてもコンバージョンが下がることは今のところありません。むしろあがったりします。

どこまで人がやるべきか


クリエイティブというのは人にしか出来ません。しかし効果が高いものを出す、というのは人がやっても非効率です。

バナー広告は芸術作品ではなく、あくまで流入させるのが目的なのです。広告なのでどんなにクリエイティブがよいものをつくっても、クリックされなければ意味がありません。

今まで、クリック率は見ても、それがベストだったかどうかはあまり判断されなかったと思います。それがC-teamを使うと、一気にベストなものが出てくるのです。

また、バナー制作も、一定のルールだけ決めて好き勝手作ってもらうことで、デザイナーさんにとっても楽しい仕事になります。ディレクターなんぞの言うことを聞いてバナーを作るべきじゃないのです。

クリエーターが自由に作品を投稿して、それによって効果を見て、効果が高いと報酬がもらえる、という仕組みのC-teamみたいなものは、今後どんどんメインになっていくんじゃないかなあ、と思うこの頃でした。

会員登録すると、どのバナーがどのくらい効果があったか、などを見ることができるのでオススメです。

C-teamはこちら

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コメント一覧

1. Posted by 通りすがり   2009年04月16日 21:22
はてブでも指摘されてますが、Googleの件といい最近デザイナーのセンスやら何やらが統計的に全否定される事が増えてますねー↓とか関連するネタかなと。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090416
2. Posted by 通りすがり   2009年04月17日 02:21
広告効果がすごすぎて、ひいたってタイトルが、そもそもわからないんですが…。
書き方に恣意的なものを感じます。
3. Posted by けんすう   2009年04月17日 10:32
>>1
効果オリエンテッドのクライアントが
使える、というだけな気がするのですよ。
かっこいいバナーを作りたい人は
今までの方法を使えばいいだけかと!

>>2
もちろん恣意的ですよ!
主観でしか書いていないですよ?

今までバナーって自分がいいものとか
業界の基準で選んでいたんですが
それが覆されてショックだったんですよねえ。
4. Posted by 通りすがり   2009年04月17日 11:23
業界人です。自分は普通に1が一番良いと思いました。ということで何も驚きがないのですが。。
5. Posted by けんすう   2009年04月17日 12:51
おお、さすが
6. Posted by やまざき   2009年04月17日 14:31
4 これ、手法というか、考え方として MVT (multi-valiable test) を採用したサービスってことですよね ?

MVT をクリエイターと結びつけてワンストップ ? で提供している点がこのサービスの良いところですね。

ある意味、利用者 (発注者) がクリアイターのエゴや主張に振り回されないサービスとも言えそう。

ネガティブなコメントが多そうですが、要は、使う側がちゃんと考えて利用しろってことなんじゃないかと。

僕はこういうサービス、アリだと思うな。ドンドン出てきてほしい。
7. Posted by 作る人   2009年04月17日 14:38
>>4氏と同意で、何がスゴイのかよく分かりませんが、
1の良さが(理解|納得)できない人を言いくるめる為のサービスと思えば、使い道もあるかもしれませんね。
8. Posted by けんすう   2009年04月17日 15:01
>>6のやまざきさん
A/Bテストとかと同じなので
そこらへんは新規性はないですよー。
クラウドソーシング自体も普通ですし。

アイデアに価値なんてなくて
クライアントの効果がでるかどうかだと思うのですよねえ

>>7の作る人さん
効果を求めている人にたいしては
バナーのよしあしなんてたいして興味ないのですよ。
ROIが改善されるかどうかが重要なので。。
9. Posted by zippo   2009年04月17日 15:48
1と3がほぼ同じデザインなのに、
2の方がクリック率が高い事から、
「空いた時間に」ってフレーズに効果があるかもしれない、
など、広告を更に最適化する仮説を発見するための
ツールとして使えるかもしれませんね。
10. Posted by 7の作る人   2009年04月17日 16:49
ここで言う、バナーのよしあし=効果のあるなし
で良いんですよね?
見栄えとか美しさには誰も触れていないと思うのですが。

作る側としては、「どうしても4じゃなきゃイヤなんだ!」というクライアントに対して、
「1の方が効果ありますよ・・・」と説得する時に、
「経験的に」とか「恐らく」という言葉の代わりに、
「こ〜いうサイトで結果が出てますよ〜」と言えるねって事です。

# それでも「4にしよう!」というクライアントがいるのも現実
11. Posted by 通りすがり   2009年04月17日 16:59
効果を求めるならバナー広告やめた方がいいt(ry
オーバーチュアなりでLPOを絡めた方がいいと思う

サービス形態としては非常に興味深い。
12. Posted by けんすう   2009年04月17日 17:44
>zippoさん
>「空いた時間に」ってフレーズに効果があるかもしれない、
>など、広告を更に最適化する仮説を発見するための
>ツールとして使えるかもしれませんね。

それが結構いろいろな要素によって決まりそうで変数が多いので、
あまり役に立たないんじゃないかなあ、
と個人的には思っていたり、、

>10の7の作る人さん

>作る側としては、「どうしても4じゃなきゃイヤなんだ!」というクライアントに対して、
>「1の方が効果ありますよ・・・」と説得する時に、
>「経験的に」とか「恐らく」という言葉の代わりに、
>「こ〜いうサイトで結果が出てますよ〜」と言えるねって事です。

ROIコンシャスなクライアントさんにしか
提供しないというやり方なので
あまりそのあたりを言われることはないんですよねえ、、

あと個人的には、
クライアントがどう満足するかが大切なので
クライアントの重視するのが
クライアントさんが気に入るかどうか、
だったらそれを出しておくほうが
いいんじゃないかなあ、と思っていたりします。

>11さん
>効果を求めるならバナー広告やめた方がいいt(ry
リスティングだとクリックされるとCPCがあがるというのと、
あまりに最適化の変数が多いので
バナーからやっているという感じですね。
リスティングはCPAはいいんですが
規模感を出すのが難しいので
ケースによりけりかと。
13. Posted by 某   2009年04月17日 19:18
クリック率よりも成約率のほうの上昇具合をデータとってほしいなぁ
14. Posted by けんすう   2009年04月17日 20:12
>>13
ものごとには順序があるので、、

バナーの場合はimp課金なので
CPCを改善するのがいったんわかりやすいという。
あとは上記でも書いたんですが
アクションは変数が多いので
確実なところから責めていきたいなあと。

記事でもかきましたがCVRは下がってはいないので、アクション総数は増えていますね。
15. Posted by p(hn   2009年04月17日 22:22
上の例の場合、バナーデザインというかキャッチコピーの作り方なのでは?
3が最も内容の詳細まで伝えようとしてる。
1が最も内容があいまい。しかも問いかけ。
あいまいだからワケがわからずにクリックするのかも。
となると、クリック率はいいけれど、
果たしてそれが本当に「効果」と呼べるか?
極端な話、興味もないのに無理矢理クリック率を上げるだけならスパム業者が最強になっちゃう。
ということで>13に同意。クリック率以外の比較が欲しい。
16. Posted by けんすう   2009年04月18日 01:12
>>14
他にいろいろなパターンがあるから
C-teamのサイトみてもらえるとわかるとおもいますー。

デザインもキャッチコピーも
どれもきくこともあるし、
どれもきかないところがあるんですよねえ。

クリック率があがっても
アクションが減ると意味がないというのは
めちゃくちゃ当たり前なので
もちろんそれはチェックしていますよー。

いままでの複数案件だとそれはないので
クリック数が増加=アクション数が増加
にはなっています。
アクションへの相関はデータとして出さないですが
このバナーの場合は
クリックされるバナーのほうが
アクション率も高かった感じです。(たしか)
17. Posted by 愉快な広告屋   2009年04月19日 02:46
サービスは面白いですし、ctr 0.25%は、通常のバナーで考えても良い数字ですね。

クリエイティブを突き詰めたいと思っているものとして
消費者の力を借りざるを得ないのは少し口惜しいですが、
ニコ動などを見ていても消費者の発言権も
馬鹿にしたもんじゃないなぁと素直に思います。

新たな方向性が見つかるといいですね。
18. Posted by     2009年04月20日 01:12
>>17
クリエイティブを気取る広告屋って皆こんなに傲慢なの?
19. Posted by 名無し   2009年04月21日 04:47
>>18
金払わない消費者って皆こんなに傲慢なの?
20. Posted by     2009年04月21日 12:07
>>19
おまけにプライドまで無駄に高いときたwww
21. Posted by 買わないけどな   2009年04月21日 12:42
買わない消費者の傲慢?
消費者の発言権?
何勘違いしてんだ?
カッコいいもの作るのがお前の仕事じゃねえだろ。
買わない人に訴えかけて買わせるのが仕事だろ。
22. Posted by     2009年04月21日 23:34
消費者を買う気にさせなくてもクライアントを騙せればそれでいいのです。
23. Posted by 競馬のTV中継   2010年09月22日 12:26
読ませていただきました。
また伺います。
24. Posted by 出会い情報   2010年11月24日 19:09
あなたの探したい出会いが見つかる!
25. Posted by 出会い系サイトランキング   2011年04月11日 11:01
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消費者を買う気にさせなくてもクライアントを騙せればそれでいいのです。
28. Posted by 出会いBLOG   2011年04月25日 11:28
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