20代での仕事のレベル


20代でどれだけいい仕事をするかで30代以降での仕事が決まるんだ、という話をどっかで聞いたことがあります。

僕が考えるに、20代の人がやる仕事って、仕事のやり方を知っているかどうかだけで成果が出ます。たいして能力の差はない気がしていて、向いている仕事をやりつつ、仕事のうまいやり方を知っていればたいてい評価されます。

評価されれば仕事もしやすくなりますし、楽しくなります。評価されている人にはいい仕事が集まるのでどんどん成長していくわけです。だから20代のうちに、仕事のやり方を勉強していたほうがいい。

しかし、、


しかし、僕は馬鹿なのです。馬鹿だから、基本的に仕事ができなくて、というか小学生の頃から勉強も体育も美術も音楽もできないかわいそうな感じの子だったのです。

しかし、幸運なことに、自分が馬鹿であろうということは、うすうす自覚していたので、社会人になる前くらいからいろいろなビジネスの本を読んでいました。

ビジネスの本を一か月に10冊〜20冊くらい読んでおくと結構いろいろなことがわかります。仕事のこなしかたや時間の使い方、文章の書き方やPowerPointのきれいな図の書き方、タイピングを早くする方法からGoogleカレンダーの上手な使い方までいろいろわかるわけです。

世の中にはきちんと仕事のうまいやり方を教えてくれる親切な人たちがいるわけです。しかも1000円〜2000円程度払えばいいのです。

20代くらいでやる仕事はだいたいビジネス書から得た知識でも成果があげやすいのです。なぜならプレイヤーレベルで成果をあげれば評価されるので。

すぐれたマネージャー、すぐれたリーダーになるのは一筋縄ではいきませんが、すぐれたプレイヤーになるので、割と努力でカバーできます。

仕事ができない僕でもギリギリ会社で落ちこぼれなかったのがビジネス書を読んだからだと思っています。危なかった。

仕事ができない人の特徴


で、逆に仕事ができない人の特徴を見ていると、多くの人がビジネス書を読んでいないんですよね。

頭のいい人はいいんです。普通に「これが常識でしょ」という仕事の仕方をしていればそれなりにできるので。問題は頭が悪い人で、僕みたいなちょっと頭が悪い人が何もしていなければ、そりゃ仕事ができるわけもないわけです。

馬鹿は馬鹿なりの戦略ってものがあります。馬鹿が頭いい人と一緒のことをやっても負けがちなのです。

なので、馬鹿の人はビジネス書を読んで、差をうめたほうが得なわけです。しょせん、努力でカバーできる程度の差なので、がんばったほうが幸せに生きれます。

読書をしない人の特徴


といいつつ、多くの馬鹿の人は読書ができないんです。僕もできませんでした。小さいころに、あまりに本を読まないので正坐させられて本を読まされた記憶すらあります。

だから本の読み方を変えました。読書だって思わないようにしました。

いろいろな人を見ていて気付いたんですが、馬鹿の本の読み方って結構同じで、文章を最初から「読もう」とするんですよ。字を追うというかなんというか一文一文読んでる。

で、つらくなってやめちゃう。面倒になっちゃう。最後まで読めない。

読んだとしてもよく覚えていない。何を得たのか聞かれてもなかなか答えられない。

これは小説とかにはいいんでしょうけど、馬鹿には向かないんです。

ビジネス本は読むんじゃなくて調べるもの、と思うのです。調べて、必要な情報をとるだけのツールです。全部読む必要は一切ない。

もはや辞書をひいているような感じで読むべきです。

というわけで何年か試して、だいたいこんな感じで読めばつらくないなーというのが分かってきたのでやり方を紹介。

やり方


1:もくじを熟読
2:著者欄を熟読
3:ネットとかでその本について調べてレビューを読む
4:どんないいことが書かれているか仮説を立ててどっかに書いておく
5:1時間で読み切るぞと時間を計って読む(電車を降りるまで、とか決めてもOK)
6:ぐわって仮説で立てた個所がないか探しながらざっと全体を「眺める」
7:関係ありそうなところがあれば本のはしを追っておく
8:関係ありそうなところは熟読
9:読み終わったらもうその本は捨てちゃう。
10:その本から何を得たかどっかに書いておく。書かなくても頭の中で考えておく

こんな感じでやります。

すぐ終わるうえに、エッセンスだけとれるのでお得です。

だいたいこれだけで本の中の8割のエッセンスはとれます。2割は捨てておいてください。1冊から2、3個の何かを得られたらラッキーくらいの感じでいてください。

ついつい、もったいない気がしちゃいますが、欲張らずに気楽でいいんです、読書なんて。

最初はうまくできるまで時間かかりそうですが、あまり気にせずにのんびりとやっていくといいと思います。

最後に


馬鹿馬鹿いってごめんなさい。でも頭いい人たちにいつもおいしいところをとっていかれるのもなんか損じゃないですか。

結局、頭いい人にはなれないので、馬鹿なりの戦略を考えて、うまく生きていったほうがお得なわけです。幸い、馬鹿でもできるうまいやり方っていうのは世の中にたくさん落ちていて、それを実践すればたいていのことはなんとかなります。

20代レベルの仕事だったら巻き返せるので、20代の人や学生の人は今から読んでおいたほうが得だと思うので、がんばってください!